ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 弾丸少女。
- 日時: 2010/09/02 20:06
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
何かをつかまえようと必死。
何かにつかまってないと即死。
あの小さな手では何もつかめないとあざけ笑い、
自分も何もつかめちゃいない。
心も体もぼろぼろな1人の少女が描く、
まわりと違う暗黒世界(パステラルワールド)。
・・・・弾丸少女——。
こんちくわ(・ω・)
小説読むのも書くのも大好き、詩姫ですっ!
PC使える時間が少なく、更新も遅いですが
頑張るのでよろしくお願いしますm(_ _)m汗
- Re: 弾丸少女。 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/05 19:30
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
*/01 かすかなる安息を。
タッタッタ・・・
と、階段を下りてくる音。
きっと、くうねぇが起きてきたんだ!
「るいの誕生日をお祝いしてくれるんでしょ!!」
「知らないわ。」
一瞬の間があいて、部屋に響いた音色はこんなもの。
「るい、学校行ってくる。」
「ふーん・・・。」
「くう、学校行かないの?」
「気分が向かない。」
物事の理解や、考え方、文字の読み書きの能力はすっかり落ちてしまったくせに。
「どうして、心も記憶消失にならなかったのかしらね?」
皮肉たっぷりに言ったって、くうねぇはくうねぇだから。
思いやそのひねくれようは、昔のまんまだ。
「いいんだよ、これで。」
るいはちゃんと帰ってきたらくまちゃんのボタンつけ、やるもん。
「好きにすれば。」
まるで心を読んでいたかのように、返事をするくうねぇ。
るいも記憶消失になれば、こんなにも曲がった生き方ができたかもしれないのに・・・。
- Re: 弾丸少女。 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/05 19:44
- 名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: hiWAYpdm)
初めまして。^^
小説の始まり方が胸に焼き付いています。
るいちゃんの孤独さが物凄く伝わってきました。
心に孤独の弾丸で貫かれたように伝わってきます。
続きが気になります。))
更新頑張ってください。
- Re: 弾丸少女。 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/05 19:48
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
*/02 本当に綺麗なもの。
「えぇ、、そうね。少なくとも貴方はね。」
「ッ・・・。」
「ほら!だまりこくっちゃうじゃない!皆そんな程度なのよ。」
教室に入ると、いつもこれだ。
今度は何について『討論』しているのだろう?
でもこれは、るいの考えだけれど、討論なんかじゃない。
一方的な考えの押し付けで、ちっとも話し合いの要素がない。
クラスで1番恐れられているというのは、きっとこの「月灯 世都名」・・通称せつ、だろう。
なぜか最初からずっといじめの標的のはく。
どうして名前で人生の楽しい苦しいが決められてしまうの?
「そんなこと、考えても無駄よね?」
誰に問いかけるつもりもなく、皮肉たっぷりに思ってみる。
が、それは実は口からもれていたらしいのだ。
「それ、って・・・いったいどんなことなのかしらね?聞いてみたいわ。」
どうして小さな声で言わなかった、と今頃後悔しても遅いということは知っていた。
だが例え小さな声で言ったとしても、地獄耳のせつが捕らえないなんてことがあるわけない、ということも知っていた。
「さぁね?いったいどういうことだろう。」
せつに負けはしないと、少し口調を変えて大人っぽく言ってみたりする。
「あら、このせつとお口で勝負したいとでも言うのかしら?それはずいぶんお子チャマねぇ。」
「あら、あなたはそんな風に思うのね、人のお口を。」
「まぁ!あなたはずいぶんイカれた子ね。まるでお話にならないわ。まったく。」
せつの言葉を聞いて、まわりの取り巻きたちが笑う。
よく、笑えば幸せになれる。なんていうけれど、この笑いとは別問題であることは、きっと誰もが知っているだろう。
「・・・。」
「ほ〜らっ、だまりこくっちゃうじゃない?やっぱり皆そんな程度なのよ。」
いかにも、このセリフさっきも言いましたよアピールだ。
もうこんなのの相手をするのに体力的にも精神的にも疲れてきた。
そして、こんなしゃべり方も。
「いいよ、るいは“平凡”だーかーら。」
そう吐いて、自分の席に向かう。
「・・ありがとう。」
耳元に入ってきた声は、やわらかい何かで包まれたような優しい声。
はくだった。
「派波・・・ううん、白。良かったね。」
この言葉にはいろんな意味がある、ということをはくはわかってくれただろうか?
いつか、はくはテストに自分の名前を派波ではなく、白と書いたことがある。
るいが、それを見つけてなんで?と聞くと、苦しそうな目をして名前を消した。
「ごめんね。」
今ではなんで名前を消したかが、わかる。
でも今さらあやまっても何も変わらないことも、わかる。
るいの声は届かなかったのか、はくはもう自分の席にちゃんと座っていた。
どこか寂しそうな目をして。
- Re: 弾丸少女。 ( No.11 )
- 日時: 2010/09/05 19:50
- 名前: 詩姫 ◆zK1NnKGOB. (ID: 665joVJc)
- 参照: 詩姫(ウタヒメ)/詩か姫好きなほうで読んでねッ☆
輝咲様>>
お初です!ありがとうございます、そんなにお褒めいただけるなんて!!
嬉しいです。
輝咲様のその表現の仕方が、
気にいりましたっ!!!
更新頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
- Re: 弾丸少女。 ( No.12 )
- 日時: 2010/09/05 20:02
- 名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: hiWAYpdm)
更新お疲れ様です。^^
白が何かを背負っている気がします。
重い苦しみのような荷を。
き、気に入ったんですか!?
吃驚しました…。(笑
でも、そう言ってもらって嬉しいです。
では、パソコンの前で、正座しながら待ってます。
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