ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ≪ODD‘オッド’≫5話UP
- 日時: 2010/09/15 18:10
- 名前: 伝史 (ID: U3CBWc3a)
◆作者から◆
小説初投稿の伝史(でんし)という駄目男です。
恐らく、駄作になると思いますが最後まで見て下さい!!
まあ、最後まで書けるかどうか・・・・
とにかく、よろしくお願いします!!!!
━━━
俺は、人と違うのだろうか?
でも人と違うのは、別に嫌いじゃない。
むしろ、それがいい。
そう思う人は、多いだろう。
────掲示板─────
オリキャラ募集用紙>>3
────────────
キャスト>>8
【自身の人生は、誰が左右させるのか?】>>1
【少女】>>2
【知ってはいけない現実もある】>>6
【光を追う光】>>9
【逃亡生活】>>10
- Re: ≪ODD‘オッド’≫ ( No.2 )
- 日時: 2010/09/12 11:01
- 名前: 伝史 (ID: U3CBWc3a)
【少女】
それは、瑞樹が公園から自宅へ戻る時に起こった。
瑞樹は公園から出ると、桜の花で埋まった道を俯きながら歩いて行く。
桜の花を見ながら、歩いているからだ。そのため、前を見ていない。
ある程度歩き、カーブに差し掛かったその時だった。
「痛った!!!!」
「うごっ!!!」
瑞樹の腹部に何かがぶつかり、その拍子で地面に派手に倒れた。
瑞樹は腹部を手で押さえ、呻き声をあげる。鳩尾だ。
「だ、大丈夫ですか!?」
ぶつかったと思われる中学2年生ぐらいの少女は、すぐに瑞樹に駆け寄る。
「大丈夫・・・大丈夫・・・・・」
しかし、瑞樹にとってはかなりの衝撃だった。
恐らく、少女は猛スピードで走っていたのだろう。
「怪我、どこかしました?」
「倒れた拍子に・・・肘怪我しちゃったけど・・、大丈夫。」
「見せて。」
少女のその一言に、瑞樹は何か不思議な物を感じた。
少女は瑞樹の腕を掴み、少量の血が流れている肘に右手を重ねた。
すると、黄緑色の光が薄らと少女の手を輝かせている。
「これは・・・・」
「誰にも言わないでね。私、治癒能力があるの。」
少女のその言葉に、瑞樹は自分と同じということが分かった。
この子も、人類を越えた人類なのだ。
「ありがとう。名前は・・・?」
「私は渡会真奈。あなたは?」
「俺は灰堂瑞樹。ところで、何で走ってたんだ?」
瑞樹のその言葉に、真奈は少し表情を変えた。
すると、真奈は先ほど駆けてきた道を見渡し、瑞樹の目をじっと見つめながら説明を始めた。
「実は・・・・政府に追われてるの。」
「は・・・?」
真奈の言葉に、瑞樹は一瞬だけ表情が唖然となる。
よく分からないが、瑞樹は面倒くさいことになることを察知した。
脳裏に「早く行こう」の文字が浮かんだが、だからたといって真奈を置いて行くわけにはいかない。
「ここら辺にいるはずだ。探すぞ!!」
瑞樹の耳に、複数の男性と思われる声が聞こえた。
距離からして、50メートルほど離れた場所からだ。
「その話、本当か?」
「え?う、うん。」
瑞樹はしばらく真奈の目を見つめると、嘘ではないことを信じて、真奈の手を掴む。
真奈は驚いた表情で瑞樹を見つめる。
「行くぞ。その政府の連中が、ここにもうじき来る。」
瑞樹はそう言うと、真奈の手を引っ張り自宅へと急いだ。
───
公園から少し離れた場所にある住宅街。
その中に、瑞樹の自宅はあった。屋根が真っ赤の2階建て住宅。
「両親は仕事で、兄貴も仕事でいない。安心してくれ。」
瑞樹は真奈を自宅に入れ、そのままリビングへ向かう。
「飲み物出すから、適当に座っといて。」
瑞樹はそう言うと、キッチンに向かい飲み物を用意し始める。
真奈はリビングを見渡し、液晶テレビの横に飾ってある写真に目を向けた。
「これ・・・家族?」
「ん?あぁ、1か月前ぐらいかな・・・・。ニューヨークに旅行行ったんだ。」
「海外かぁ・・・いいなあ。」
真奈の言葉に、瑞樹は笑顔で何度か頷く。
テーブルにジュースを出すと、瑞樹と真奈は椅子に座った。
そして、瑞樹は気になっていた質問をぶつける。
「なんで、政府に追われているんだ?」
「・・・・・」
瑞樹の質問に、真奈の表情から明るさが消えた。
「あなたは知らない方が良い。これは、現在の日本社会が知れば大変なことになる。」
真奈はジュースを飲むと、瑞樹の家族写真に指を指す。
「あなたは、家族がいますよね。私にはいません。」
突然の真奈のカミングアウトに、瑞樹は目がカッと開く。
「私は孤児。大切な人がいないから、できる戦いなんです。あなたを巻き込みたくない。」
「一人で抱え込むな!!!・・・・な〜んてね。説明してよ。」
瑞樹の言葉に、真奈は一瞬驚いた表情を見せる。
だが、真奈の表情に明るさが戻った。
「分かりました。説明をします。」
そして、真奈は全てを話し始めた。
- Re: ≪ODD‘オッド’≫ ( No.3 )
- 日時: 2010/09/12 15:47
- 名前: 伝史 (ID: U3CBWc3a)
━オリキャラ募集用紙━
[名前・読み方]
[性別・容姿・性格]
[能力・能力説明 ※能力は2つまで]
[貴方様の小説紹介]
- Re: ≪ODD‘オッド’≫オリキャラ募集中 ( No.4 )
- 日時: 2010/09/12 16:25
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
━オリキャラ募集用紙━
[名前・読み方]波兎 狸(なみと たぬき)
[性別・容姿・性格]♂
クリーム色の髪の毛でアホ毛が一本ある、眼の色は右目が灰色で左目が赤色。人格が変わると両目が赤くなる
ヘタレで泣き虫だけど仲間のためなら人格変わる二重人格さん、優しくて明るい。
[能力・能力説明 ※能力は2つまで]
人格変化:死神の魂が一部あるのでそれと元の人格を変えて暴走することが可能、武器は鎌。
[貴方様の小説紹介]
- Re: ≪ODD‘オッド’≫オリキャラ募集中 ( No.5 )
- 日時: 2010/09/12 19:16
- 名前: 水練 (ID: s2qZnqsK)
━オリキャラ募集用紙━
[名前・読み方]
憂伊 刹那/Urei Setuna
[性別]
♀
「容姿」
黒髪で紫の瞳。色白で背が高い。モデル並みのスタイル。和風美人でモテル。
「性格」
冷静でクール。意外に優しい。ドS。
[能力・能力説明 ※能力は2つまで]
記憶操作
(自由に相手の記憶を操作できる。)
魅惑魅了
(刹那を見ただけで女子も男子も刹那の事が好きになってしまう。だが、マジで刹那の事が好きな人もいる。この能力は自分でもうまく扱えない。)
[貴方様の小説紹介]
ないです。
- Re: ≪ODD‘オッド’≫オリキャラ募集中 ( No.6 )
- 日時: 2010/09/12 17:08
- 名前: 伝史 (ID: U3CBWc3a)
【知ってはいけない現実もある】
「これは、2年前の話しよ。」
真奈はそう言うと、2年前の話を始めた。
────
渡会真奈 目線......
2年前 2008年
私は当時、光星孤児院という施設に住んでいた。
物心が付き始めたころには、もう孤児院にいたの。だがら、両親の生死も分からない。
私はそこで、一生を過ごすと思っていた。けど、ある時異変が起こった。
「政府の者です。渡会真奈さん、少しついてきてもらえませんか?」
施設に訪れた全身黒スーツにサングラスをかけた男。見た目から危ないという空気を漂わせていた。
無論、私は何も知らずにその男について行った。施設から初めて出た私は、どこか幼い心もあった。
しかし、それが過ちだった。
「真奈さん、あなたには政府の実験体になってもらいます。」
「え?」
私は耳を疑った。男の言葉を理解する方法が分からなかった。
車に乗せられ、鍵を閉められ、どこかへと向かっている。
ただ私は、その時無事に帰れないことを確信した。
その直後だった。
「ぐあっ!?」
フロントガラスが突然割れ、運転していた男の首を掴んで外へ放り投げた。
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
男は悲鳴を上げながら、アスファルトの上に顔面から叩きつけられる。
「嬢ちゃん、さっさと逃げな。ここは俺がやってやるよ。」
私の目の前に現れた、花柄のスーツに厳ついさんぐ巣をかけた男は笑顔で言った。
私は、車の中にあった封筒を手にして、その場から去った。
そのあと、私を助けてくれた男の人がどうなったかは分からない。
私は1日半逃げた。持っているのは茶封筒だけ。
力尽きた私は、公園で寝泊りを繰り返し、ただただ前に進んだ。
そして、ある日。この茶封筒を開けた。
そこに書いてあったのは、驚愕のものだったの。
───────
日本政府 超能力者抹殺作戦 プラン1
近年、政府直轄の調査で判明した超能力者の存在。
日本国に危害をもたらす危険物とみなし、政府は超能力者の抹殺を決行することに決めた。
この計画には、総理と天皇の承諾で法律が効かないものとする。
なお、今回の計画は政府内だけで行う。外部への流出は注意するように。
超能力者の数は、現在の調査で100人以上。
精鋭されたエリート部隊は、安全且つ速やかに計画を実行しろ。健闘を祈る。
────
現在
「そ、そんなことが・・・・」
「知らない方が良かったでしょ?私は早く行かせてもらうわ。あなたに会えて、良かった。」
真奈はそう言うと、立ち上がった玄関へ向かっていく。
瑞樹はこの時、言おうかどうか迷っていた。
自分も能力者だ。
何れ、政府に追われることになるなら・・・
「待て!!!!」
玄関から出て行こうとする真奈を、瑞樹は大声で呼び止めた。
真奈は瑞樹の声の大きさに驚き、振り向いてキョトンとした表情を見せる。
「お、俺も能力者なんだ!!!」
「え?」
瑞樹の告白に、真奈は思わず口を開けて驚く。
「嘘・・・・」
「本当だ。聴力は人間以上、どんな問題も一瞬で分かる。」
瑞樹の能力を聞いた真奈は、笑顔で瑞樹に近づく。
「凄い・・・・あなたも能力者なんだ・・・」
「俺も行くよ!!どうせ・・・今の人生に飽きてたんだ。」
瑞樹の言葉に、真奈は少し寂しそうな顔になる。
「家族はどうするの?」
真奈は、なぜか涙を流しながら言う。
瑞樹は一瞬躊躇うが、真奈に自分の思いをぶつけた。
「俺は、なんでこんな能力を持ったか知りたいんだ。君といれば、その答えが分かるような気がする。」
「過酷な戦いになるよ・・・。死ぬ可能性だってある!!」
「それでも行くさ。俺の人生だ、俺が決める。」
瑞樹は笑顔で真奈に言う。真奈は笑顔になり、瑞樹の思いを理解した。
「分かった。それなら行こう。」
瑞樹、真奈はこうして家を出て行った。
そして、始まるのだった。
過酷な戦いが______
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