ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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瞳を、開けて——————? 参照100突破thanksです♪
日時: 2010/10/16 21:01
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: m26sMeyj)

初めまして、あるいはどうも。十六夜です。
時々白柊と名乗っていますが主に十六夜がHNかと。
主にコメディ・ライトやシリアス・ダークやなりきり掲示板で活動しています。
シリアス小説は元々二本書いていたのですが現在スランプ中(汗)の為リハビリ用にこれを書く予定です。
↑の二本もその内復活すると思うので、見てくださっている方はご安心を。

追記・HNを浅葱あさぎに変えました。

ちなみに流血表現は時々僅かにあると思いますので、苦手な方は要注意。
題名の意味は……未定です(←

∮お客様 現在3人〜ご来訪ありがとうございます〜∮
佐久間様、パーセンター様、ヴィオラ様


∮目次∮
>>01 登場人物紹介
>>04 プロローグ
>>08 第一話 日常の一ピース
>>11 第二話 一歩、そのまた一歩
>>12 第二話番外編 あぁ、待っておくれ
>>15 第三話 声 前半
>>20 第三話 声 後編

〜オリキャラ〜 皆様オリキャラありがとうございます♪
パーセンター様オリキャラ……瀬戸 匡迩 >>17
ヴィオラ様オリキャラ……小山 凛子 >>18


それでは、是非ご鑑賞あれ…………

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Re: 瞳を、開けて——————? ( No.12 )
日時: 2010/10/02 21:29
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

第二話番外編 あぁ、待っておくれ

人間とは、面白いものだ。



ある少女を見ていて、思った。



(似ている……)





全てを諦めた様な、傷ついて傷ついて傷ついてもう傷つきたくないと思っている哀しい瞳。
自分にそっくりな瞳を彼女はしていたのだ。
あぁ、何たる興奮なのだろうかと内心歓喜している自分を制して姿を隠して彼女を尾行している。
見れば見るほど自分の瞳にそっくりな彼女の瞳が見えてまたも興奮しそうになっていた。





(何もかも信じていない、あの瞳)





人なのに、あんな瞳をしている奴もいるのか。


私を平気で傷つける人間でも、あんな瞳をしている奴がいるのか。




人なのに、人間なのに変わった奴だ。
でも、どうせ人間なんだから近づくだけ無駄だと思っていた。けれど、それなのに彼女を尾行している。
理由は分からない。と言うより言葉で語れない。興奮からきているのかあるいは単なる気まぐれなのか。



(自分みたいな、瞳……)


暫くすると、彼女は歩みを止めた。私は彼女をジッと見つめてみる。


すると彼女はいきなりハッとして冷や汗を掻く。


辺りを不思議そうにキョロキョロを見回すと安心した風に溜息を着いて視線を元の位置に戻す。


彼女は、私の視線に気づいたのだろうか。


じゃあ、もしや彼女には…………








私の存在が察知できるのか…………?




「面白い」




思わず声に出して次の瞬間、私は狂ったように笑い出した。

けれど周りの者は不思議に思いも不快に思いもしない。



え? 何でって? そんなの簡単。





周りの者は私の存在を察知できないからだ。



誰も、私の姿も声も存在も確認できない。
だが、極稀に私の存在を確認できる者がいるらしい。




「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははきゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!」


狂ったような、五月蝿いを通り越して恐ろしい笑い声すら誰も気付きはしなかった。

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.13 )
日時: 2010/10/01 21:57
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

オリキャラ募集します←
今募集してくださるとすぐ出せるので募集してくださると幸いです^^

∮オリキャラ募集用紙∮
名前/読み方【】
性別【】
年齢【】

外見【】
性格【】

過去の経歴(キャラの過去などを)【】
所属(小中高生、所属している部活)【】

そのほかに何かあれば【】
∮ありがとうございました♪∮

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.14 )
日時: 2010/10/02 21:22
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: COldU63y)
参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です

あげます。

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.15 )
日時: 2010/10/12 19:31
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です

第三話 声

「奈央、お前今日何か変だな」

「え? ……いつもじゃない?」

通勤中の電車。ラッキーな事に今日は席ががら空きだったので二人とも座って話す事が出来た。
そして座った途端、威風兄さんがそんな事を言い出したので私は肩をすくめながら冗談を交えてみる。
まぁ、兄さんの言う事は尤もなんだけど。


今日の私は、何処か変だ。


「…………」

そしてそれは恐らく、いや絶対にさっきから今もずっと感じているこの“視線”なんだろう……きっと。
誰かがストーカーしてるにせよ、こんな“視線”を浴びたのは生まれて初めてだ(いや、分からないけど)。
威風兄さんは私のあんな返事で納得したのかしてないのか溜息を着くと持ってきていた本を読み始める。
私も一応、持ってきた本を読んでおく事にした。


(多分、これだったら“視線”を忘れられるだろう)


そう思っていつも以上に文字を読み取り本独特の世界へと入り込む様にしてみる事にした。
……ある意味、無駄な努力の様に思えたけどやらないよりはまぁましかな。と思ったので。
だけど、無駄と分かっている以上、当然本の世界に入り込む事なんて出来やしない。


しかもさっきより、視線が鋭くなった気がする。


(随分凄い視線だなぁ……でも、それにしても)



あの視線が妙に悲しそうな気がするのは、どうしてなんだろう…………



《次はー吹鎌駅ー次はー吹鎌駅ー》

暫くして、私は聞き流していたアナウンスが吹鎌駅の言葉を聴いた瞬間にようやく我に返った。
吹鎌駅が私達の通う高校、那瀬高校のある駅なので。
威風兄さんはその前から気づいていたらしくようやく気づいた私を見ながら少しおかしそうに笑っている。

「気づいたんだったら教えてくれたって良いじゃんか」

私は敢えて隠す事無く威風兄さんに告げ、未だおかしそうに笑う兄さんをこれまた隠さずに睨んだ。
それでも相変わらず、兄さんは笑ったままで何処か腑に落ちないがもう何も言わない事にする。
そしてすぐに電車は吹鎌駅へと着き、私達は急いで降りて改札口へと向かう。

そして階段を降りきったと同時に背後から強い衝撃と自分を抱擁する手が自分を掴んだ。



「奈ー央っ! おはよ……って、うごぁっ!!」

「あ、彩だったんだ……不審者かと思った」

……右ストレートを見事に食らって華麗に吹っ飛んだ我友人、もとい不審者扱いをされた人物を見る。
彼女の名は鷹田彩。同じ高校1年生で中学校からの友達……と言うか(一応)親友。部活も同じ。
私と彩の関係はこんなもんだが、今日はプラス私の気も立っていたので結構酷くなりました、はい。
ふと横を見てみるとさっきまで居た威風兄さんはこつぜんと姿を消していました。


多分、逃げられた……畜生。


「不審者ってちょっと酷くない!? てか今日どしたの?」

「え? ……どうしたもこうしたも別に何も無いよ」

って、今日は変わったとか何かあったとか結構聞かれるのはどうしてなんでしょうね。とツッこむ。
彩は不思議そうに私の顔を覗き込んでいて私は思わず顔を逸らす。理由は特に無いけれど。
じゃあ、まぁ良いか。と納得した風に溜息を着いた彩はもう行こう!と学校の方向を指差した。



誰のせいで、止められたんだか……


「でさでさ、もう時期ジャズの公演があるんだって!」

彩は早速自分の話題を話し出したので幸運な事に私はしばしの間“視線”の事を忘れられていた。

Re: 瞳を、開けて——————? オリキャラ募集中です ( No.16 )
日時: 2010/10/12 21:46
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
参照: http://PCが変わったので名前も変えてみました← 十六夜です

あげます←


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