ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

瞳を、開けて——————? 参照100突破thanksです♪
日時: 2010/10/16 21:01
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: m26sMeyj)

初めまして、あるいはどうも。十六夜です。
時々白柊と名乗っていますが主に十六夜がHNかと。
主にコメディ・ライトやシリアス・ダークやなりきり掲示板で活動しています。
シリアス小説は元々二本書いていたのですが現在スランプ中(汗)の為リハビリ用にこれを書く予定です。
↑の二本もその内復活すると思うので、見てくださっている方はご安心を。

追記・HNを浅葱あさぎに変えました。

ちなみに流血表現は時々僅かにあると思いますので、苦手な方は要注意。
題名の意味は……未定です(←

∮お客様 現在3人〜ご来訪ありがとうございます〜∮
佐久間様、パーセンター様、ヴィオラ様


∮目次∮
>>01 登場人物紹介
>>04 プロローグ
>>08 第一話 日常の一ピース
>>11 第二話 一歩、そのまた一歩
>>12 第二話番外編 あぁ、待っておくれ
>>15 第三話 声 前半
>>20 第三話 声 後編

〜オリキャラ〜 皆様オリキャラありがとうございます♪
パーセンター様オリキャラ……瀬戸 匡迩 >>17
ヴィオラ様オリキャラ……小山 凛子 >>18


それでは、是非ご鑑賞あれ…………

Page:1 2 3 4 5



Re: 瞳を、開けて——————? ( No.7 )
日時: 2010/09/25 21:55
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

プロローグちょっと修正しました。
余計シリアスっぽく見えるかも……(←

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.8 )
日時: 2010/09/25 22:25
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

第一話 日常の一ピース

「奈央姉っ! 威風兄さん! 朝だよ、起きてってば〜!!」

朝の日差しが容赦なく眼光を刺している、気がした。まぁ簡単に言うと……眩しいって言う訳なんだけど。
私、奈央姉と呼ばれた人物は眩しさに目をしぼめつつ身体を起こし日の光を一身に浴びた。
私を起こした人物—櫻瀬憂は元気そうに私の双子の兄であり憂の兄の威風の上を飛び跳ねている。
当然と言えば当然だが、威風兄さんは半分……いや凄い死に掛けていた。

「ちょっ、憂おまっ……ぐほっ!」

「兄さんが悪いんだよ〜☆ もうこれで5日間僕が朝ご飯作ったんだよ? あ、奈央姉ご飯机にあるよ」

「ん? あぁ、ありがと」

憂と威風兄さんを尻目に私は温かい珈琲とトーストが置いてある多分朝ご飯用のものを食べ始める。
……味はまぁ、良好と言ったところであろうか。トーストは焼くだけなので味の評価の仕様は無いけど。

おっと、紹介を忘れていたっけ。私は雪上奈央。高校1年生の吹奏楽部で威風兄さんの双子の妹。
兄の名は雪上威風で高校1年生の帰宅部。私とは双子でこちらが兄。クールに見えて兄らしい奴。
弟は先ほど説明した通り櫻瀬憂。中学2年生の剣道部所属で1人だけ苗字が違うのは腹違いの為です。
……ここまで話すと気付くかもしれないけど私達の家には親が居ない。兄弟だけでの3人暮らしをしてる。
幸いとも言うべきか優しい叔父叔母から援助も受けていて裕福でも無いが貧乏にもなっていない。
そんなある意味平凡じゃないけど平凡そうな3人での生活を過ごしてます。

「兄さん、憂。学校遅れるんじゃない?」

「ん? あ、そうだな……憂お前覚えてろよ」

威風兄さんは肩を叩きながら憂を睨んでいた。憂は我関とせずと言う表情で朝ご飯を食べている。
そんな憂を気にする事無く私達は制服へ着替え歯磨きを済ますと急いで家を出た。勿論(?)、憂も一緒で。
ちなみに3人とも電車通学なので行きは途中まで一緒になる。その為兄弟三人で通学するのが常となった。

「あ。英語の宿題終わってなったかなぁ〜?」

「え、終わってないの? 憂しっかりしなよ。来年受験でしょ?」

早歩きをしながら憂は鞄の中をゴソゴソと探りつつ不思議そうに話していた。
そんな憂に溜息を着きつつ私は憂に向かって肩をすくめる。これまた憂は気にしていないけれど。

「おい、二人とも。さっさと行くぞ」

「「えっ、待って(よぉ〜!)!!」」

私と憂は早足どころか既に走っている憂兄さんを急いで追う。
そして二人で威風兄さんへの侮辱っぽいBGMを送りつつ威風兄さんの足が緩まるのを待っていた。
日常ってこう言う平和な事を言うのかと思いつつ。





「…………?」

「奈央姉? どしたのー?」





「ううん、何でも……ない」





後ろから視線を感じた、気がした。

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.9 )
日時: 2010/09/26 10:12
名前: 佐久間 (ID: LpK9Mb2W)

あ、プロローグが修正されてる・・ 確かに、さらにシリアスな感じがしますね・・w 天才ですよ・・!(感激ww)

キャラって想像するのは楽しいんですが、いざキャラ紹介って行くと、どうも気が乗らn(黙
という、ただのめんどくさがり屋なんですけどねw((
え、話が手抜きなんて・・ ありえないですよ! すごい上手じゃないですかっ!!
ハイw 好きなキャラが同じだとすっごい嬉しいです! これから、好きなキャラがどんな事してくれるのかなぁって想像するとご飯3杯は、いけまs(

はい! シリアスで、ドキドキさせられる、すごくいいプロローグでした! 続き、楽しみです!!

視線を感じた のとこだけ見るとストーカーって思うのが人間((  いえ、まさか! 冗談です!((
その視線の先には誰が居るのか・・ 気になります!!(日本語おかしいけど、気にしない☆)

これからも頑張ってください!!

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.10 )
日時: 2010/09/27 20:47
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

あ、修正良かったですか? 安心です(←

キャラ紹介って気が向かないときありますよねー……
個人的に一番気を使うのは名前なんですが(←
え? いえいえいえいえ、上手くないですってば(焦
好きなキャラが同じだと良いですよねw 自分もスープ一杯はいけまs(食欲無いのか

あ、確かにストーカーっぽいですねぇ……
この際ストーカーにしてしまおうk(殴

ありがとうございます♪ 頑張ります^^b

Re: 瞳を、開けて——————? ( No.11 )
日時: 2010/09/28 16:09
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

第二話 一歩、そのまた一歩

「何でも……ない」

そう繰り返してもう一度後ろを見るとさっきの視線はもうなくなっていた。やっぱり気のせいだったのか。
何故かは分からないけれど心の中で安心しつつまた走り始めた。


そう、気のせいだ…………

ちょっと自分に言い聞かせてそれを忘れようと走る速度を速める。するとすぐにいつもの通学時に電車に乗る駅に着いた。
そこでようやく威風兄さんは走るのを止め、三人で歩きながら切符を買い駅のホームへと行く。
流石とも言うべきか通勤ラッシュで人は多く日本の人口多さを改めて知った。……いや、いつもだけど。


「あ、じゃあ僕は先に行くね〜」

「ん? あぁ、じゃあな」

「行ってらっしゃい」

いつも憂の通う中学行きの電車が先に来るため私達はひらひらと手を振りながら憂を見送った。
憂も能天気そう(失礼)に手を振り笑顔で電車に乗って通学して行く。……そう言えばあいつ英語の課題やったのかなぁ、とか思いつつ。

「…………」

ちゃらん。
威風兄さんのトレードマークとも呼べるいつも着けている十字架のネックレスが動いた衝撃で鳴る。
こんな音はいつもなのでそんなに気にしてはいなかったのに今日はやけに気になった。
そう言えば父さんが死んじゃってからもうずっと着けてるんだっけな…………
その事については何も聞かないのが3人の暗黙の了解となっていたけど久しぶりにその事について考えた。
勿論うっかり聞いてしまうほど馬鹿では無いけど。





「……え?」






誰も、何も言っていないのに、何かが聞えた。


誰も、私を見てないのに、見られている気がした。


視線を感じて私にしか分からない言葉を発している。
……私にしか分からない言葉? 今までそんな事を考えた事すら無いはずなのに。
鋭いのに何処か哀しげな視線に思わず叫び声を上げるかと思ったが人が多かったので叫ばずに済んだ。
だけど冷や汗と鳥肌が出ては止まらない。突然どうしてしまったのかと思うほどだった。



「……奈央?」

訝しげに私を見ている威風兄さんの声でようやくハッと我に返り何でもない、と言い首を振った。
本当は何でもない訳が無いけれど言える訳も無いのでとりあえず首を振っただけだけれど。

(……あぁ、そうか)

そんな感情を渦巻かせつつようやく気がついた事があった。私がこんなにも怯えていた理由。
言葉が聞えた気がした、見られている気がした。そんな理由ではない。





一歩、そのまた一歩…………と。

《何か》が私に近づいてきているのだ。


Page:1 2 3 4 5