ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 双子戦争∞
- 日時: 2010/10/11 12:40
- 名前: 栞。 (ID: UwYbeBF1)
登場人物
フォルテ帝国皇帝 シュラ
ピアノ小国国王 シュリ
side-シュラ
大国フォルテピアノから独立し、この国が帝国になってからもう5年が経つ。
そして、シュリと別れてから5年。
帝国になってから、確かに暮らしは豊かになった。
でも、
「ナニか大切なモノを忘れてきてしまった気がする…」
コンコンッ
「誰だ?」
「カイです。」
「入れ。」
俺は椅子に沈めていた体を起こした。
「小国フェルマータが、明後日に攻めてくるそうです。いかが致しますか?」
「決まっている。全滅だ。」
(俺が行ってみるのもいいな…)
小国フェルマータ…
あそこはロクな戦力がなかったから野放しにしておいたが、この国にはむかうのなら…
口角がきゅっと上がる。
(楽しませてくれよ…フェルマータ)
「いけません。」
「なにも言ってないだろう…」
「顔に出てます。」
(ちっ…)
俺は思わず唇を噛んだ。
サアァァァッ-
「今日は雨か…」
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- Re: 双子戦争∞ ( No.5 )
- 日時: 2010/10/11 14:28
- 名前: 栞。 (ID: UwYbeBF1)
side-シュリ
<12月25日に我が国、帝国フォルテは、貴国、小国ピアノに攻め入ることをここに表明する>
兄さんからの手紙にはそう書かれていた。
12月25日。“あの日”。
兄さん、あなたはもうあの頃とは変わってしまいました。
でも、これが、今の兄さんの本当の言葉なら…私がとやかく言えることではありませんね…
「どうするんだ!シュリ!!まずは兵士を…「慌てないで下さい。」
私はゼンさんの言葉を遮る。
「戦場には、私一人で行きます。」
「そんな…!!!!」
「馬鹿げてるッ!!」
ハクさんの絶望的な声。ゼンさんの私を止める声。
2つとも私の耳には届かない。
「一人で行きます。」
「ふざけ…「黙れッ」
初めてゼンさんに命令する。ゼンさんは私の大声に驚いている。
「一人で行きます。」
この決意は変わらない。
“あの日”まで、あと2日。
- Re: 双子戦争∞ ( No.6 )
- 日時: 2010/10/11 14:50
- 名前: 栞。 (ID: UwYbeBF1)
side-シュラ
戦争開始まであと2時間。
俺はカイに頼み込み、最前線に立てることになった。
準備は万端。兵士も門で列を作っている。
「シュラ様、お気をつけて。」
カイが深く頭を下げる。
「行ってくる。」
戦地に着く。
俺は漆黒の鎧を身に付けて、シュリを待った。
シュリは時間通りに来た。
たった一人で。
「私は独りで戦う。」
シュリはそう言った。純白の鎧を身につけて。
「戦争開始だ。」
誰かがそう叫んだ瞬間、俺の兵士達がシュリに襲いかかる。
「…ごめんなさい。」
シュリはそう呟いて、兵士達をなぎ倒していった。
兵士を全て倒した時、もうシュリの鎧は赤く染まっていた。
「兄さん…」
シュリはそう言って、涙を流した。
「あいたかった。」
俺を抱きしめた。
自分を殺そうとした相手を。
その瞳には憎悪の色なんて微塵もみえなかった。
「俺はお前を殺そうと…」
「兄さん。あなたは背負い込み過ぎた。もう、いいではないですか。」
「あ…」
俺の頬に涙が伝う。
もう何年も流していなかったから、溢れて、溢れて。
「共に生きましょう。大きくすることが幸せにつながる訳ではないのですから。」
「ごめん。ごめん…」
俺は謝った。
シュリは全てを受け取って許してくれた。
俺が忘れてきてしまった大切なナニか。
それをシュリは全部もっていた。
「ありがとう…シュリ」
……end
- 後書き ( No.7 )
- 日時: 2010/10/11 15:53
- 名前: 栞。 (ID: UwYbeBF1)
後書き
こんにちは。栞。です。
こんな作品を書いてしまいました…!!
こんな駄作でも見てくださったかた…
感謝です!
まだ12歳のガキが書いた作品を読んでくださるなんて…
これからもよろしくお願い致します。(ペコペコ)
PS.コメント頂けると嬉しいです!
- Re: 双子戦争∞ ( No.8 )
- 日時: 2010/10/11 23:21
- 名前: 唄李 (ID: UXNmz4pg)
こっちもとてもおもしろいです!
シュラ激強ですね…
私の作品にもカキコしてくれてありがとうございます!
これからもがんばって書いていきますので、応援してくれたらうれしいです!
頑張ってこれからもかいてください!
- Re: 双子戦争∞ ( No.9 )
- 日時: 2010/10/11 23:34
- 名前: 栞。 (ID: UwYbeBF1)
唄李様♪
ありがとうございましたぁぁぁっ!!!!
駄文ですが、、、
もっと上手くなりたいです、、、
唄李さんの小説、待ってますね!
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