ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ゾンビ犬
- 日時: 2010/12/27 12:32
- 名前: 無名の著作者 (ID: mJdGQN/J)
初めまして。初投稿です。
スレの最初に出てくる言葉は、題名です。
変な所やいい所、悪い所、工夫した方がいい所は指摘してくださると助かります。
登場人物紹介
(主人公)
ムース ♂ 大型犬 復活後0歳(一人称 僕)
(犬でダルメシアンとシベリアン・ハスキーの雑種)
・停年の歳(12)でいうと人間の年齢で100歳以上。
※復活後は人間の歳の数え方でで100年まで生きられる。
「まずラルゴに会いたいなぁ。」
きまぐれな神様 性別無し 歳 ∞以上
復活会を開催する第一責任者。
文中の復活会は3億2万4891回目。
「ふぇっふぇっふぇっ。復活会だけやってる馬鹿ではないぞぉ。」
バム・二十三朗 性別不明 3億2万4891歳 体格的には♂
・今は亡き、気まぐれ神様の妻に作られた。
・亡くなると気まぐれ神様が困るので、亡き者にされる以外は絶対に死なない。
「えーっと…。脇役ですがよろしくね★」
ラルゴ ♂ ビデオ時8歳 現実23歳 (一人称 僕)
・ムースの飼い主。ラルゴだけムースのことを「ムゥス」と呼ぶ。
・ビデオではラルゴは23歳なっている。
「犬の中で一番好きなのはやっぱりムースだよ♪」
ラルゴの母(コニー) ♀ 歳は秘密らしい (一人称 お母さん)
・誰も自分の本名を言わないので自分の名前も少しずつ忘れている。
・獣医ではないが犬のことはそれなりに知っている。
「お母さんはノーコメントよ。あ、人前だから私か。」
テン ♂ (本人曰く「何歳か分からん!」 )一人称 俺 ※インド語の場合マェン
・最近「通」と言うものにはまり、いろんな物を探求している。今探求しているのはインド語とここの復活者暗記。
・「背番号10・テン☆」は自分の名前と似ている単語をかけてできた。背番号は何となくらしい。
「通仲間がほしいです(笑)☆」
その他、続々登場人物追加します。(登場人物まとめたいな…)
- Re: ゾンビ犬 ( No.10 )
- 日時: 2010/11/24 17:25
- 名前: かりん (ID: ueXHoJNS)
ムース可愛い☆
- Re: ゾンビ犬 ( No.11 )
- 日時: 2010/11/27 10:39
- 名前: 無名の著作者 (ID: mJdGQN/J)
ラルゴの今
【はい】を押すと、そいつの人生を簡単に説明する伝記、通称ミニミニ伝記が現われた。ムースはそれをちょびっと見た。
------------★ミニミニ伝記★------------------------------------------------
名前 歳 本人に関係のある出来事
ラルゴ 0 生まれる
〜〜〜〜〜〜〜(省略)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ラルゴ 18 ユダヤ人の策略を避けるため、お祖母さんの家に預けられる
ラルゴ 23 立派な成人となった。(現在)
(まだ亡くなって無いので途中)
----------------------------------------------
名前 歳 本人に関係のある出来事
コニー(ラルゴ母) 0 生まれる
〜〜〜〜(省略)〜〜〜〜〜〜〜〜
コニー 52 息子ラルゴを母に預ける(この場合の母はラルゴにとってお祖母さん)
コニー 56 自分の知識を生かし、見事生き残りドイツから逃亡する
コニー 57 息子と母のいる所へ帰る途中(現在・リアルタイム)
(まだ亡くなって無いので途中)
------------------------------------------------
そしてVTRが流れた。
☆☆☆☆★★★★VTR中★★★★☆☆☆☆
ナレーション
「えー、生中継なのでね。いつ終わることも出来るよ。以上。」
ラルゴの母は知識を持っていたので自分の母の住んでいる方角、つまり懐かしき我が家の方角が星を見て分かった。
「あともう少し…。歩きたいけどユダヤ人と分かられたらそれこそ一巻の終わり。野獣に襲われても一巻の終わり。あの地平線の先にぽつんと立ってるのが我が家なのに…。今夜も木の上で待つしかないわ。」
ラルゴの母は冷静だった。何故なら彼女は
『興奮して慌てたら全て終わることが多い』
と知っていたからである。
(この57のお母さんでもまだ生きていく。ラルゴの子を見るまで死ぬわけにはいかないわ。)
そして木の上で身体を木にくくりつけ、用心して浅い眠りに付いた。
一方、ラルゴとお祖母さんは母コニーはもう亡くなったと諦めていた。
「母さん…。もう生きていないのか?
いいや、生きている。何故なら母さんは僕が結婚して子供が出来るまで生きるって約束したからだ。
母さんは僕の約束を破るような人ではない!
絶対に約束を守り通す人だ…。だろう、お祖母さん。」
「ラルゴや。『お祖母さん』ではなく昔のように『お祖母ちゃん』といっていいんだよ。
確かにコニーは約束を絶対守り通す人よ。
でも、生きているとは限らないわ。人は失敗をおかす生き物だからさすがにコニーも…しかもコニーは生きているとしたらもう57よ。
そんな老人がドイツから逃亡してここまで逃げていけると思う?ありえないじゃない。仮に逃げてきれたとしてもきっとユダヤ反対派が追っ手をつけてコニーは殺されているわ。残酷だけど…。」
ラルゴはいつもこの言葉にむかむかしていた。しかし言い返す手立てが無い。
ラルゴは二階に上がり勉強をした。ユダヤ人でもこんなにできるということを証明するためだ。
お祖母さんは健康のため、スクワット、腹筋、腕立て伏せをした。知識と体力がそろえばいざという時逃げれるからだ。
そして三人とも、寝静まった。
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ムースは状況がよく飲み込めないがこう考えた。
①僕が遊んでたのは約15年間。
②ラルゴはユダヤ人で差別されていたがギリギリ逃げ延びた。
③ラルゴの母は今ものすごく危ない状態だ。助けないと。
- Re: ゾンビ犬 ( No.12 )
- 日時: 2010/12/11 11:24
- 名前: 無名の著作者 (ID: mJdGQN/J)
会場と兄弟
ムースが上のように考えた時だった。
「えー、会場に着いたのでみんな降りて来てねー。あ、最前線に行けなくても間近に見れる板があるから。ではでは〜♪」
ムース含む生きざるものたちは、バム二十三朗から不思議な板の形をして画像が映るものをもらった。
バム二十三朗は仕事があると言い、会場の奥へ飛んでいった。
「これからどうしようか。」
周りには知らない奴ばかりだし。
画像が映る板を見ると生きざる者にかけるなら連絡がとれるらしい。
でもムースはもう亡くなった誰かにかけようとは思わなかった。十五年たってるから大体の犬の知り合いは亡くなってると思うが。
「気まぐれさんの声の調子整え中ーー!」
すごみのある声だ。気まぐれさんってもしや気ま神のことか?自分で神と言わないとは控えめなのか?
ムースはつまらないので遊ぼうと思ったが遊ぶ屋台も運動場も無い。仲間もいない。寂しいなぁ。そう思った。その時だ。
「誰か誰か僕とつるむ奴はいませんかーーーー。」
へ?僕と同じ考えの生きざる者もいるものだ。
耳を澄ました。
「僕はテンですーーーーー木の上にいますーー。」
僕は空を見た。…………木なんてないぞ。
「僕とつるみたい奴は『背番号10☆テン』と画像の板に連絡してくださいーーーー」
ほぉ。なんか寂しそうだから連絡してあげようか。ん、僕打ち方知らないぞ。声か?じゃないと不便だし。
板に向かって言った。
「生きざる者と連絡したいです。『背番号10☆テン』と。」
板が浮いた。僕の耳の横ですりつくように浮いている。手が使えなくてもできるんだな。感心感心。
板が耳の横で音を出した。
「ララララランラッラー☆
ただいま『背番号10☆テン』と通信しています…。」
しばらくしてだ。
「『背番号10☆テン』とつながりました。今から後の言葉は『背番号10☆テン』さんの言葉なので間違いの無いように。」
《ピーッ》
「ナマステナマステー♪ユーは誰だい?クッター?
マェン テン☆
ムジュセ・ドースティ・カローゲー?」
訳せばこうなる。
「やっほーやっほ♪君は誰だい?犬ですか?
自分(俺などにでも訳せる)はテンだぜ☆
俺と友情結ばないか?」
ムースはなかなかのノリのあるテンに突っ込めなかった。いきなり友になろうとは無防備だな…。
「いいです。友になりましょう。ところで一体あなたはどこにいるんですか。」
「マェンとユーはもうバーイーバイヤー☆会わなくても分かるだろう☆」
訳すと
「自分(俺)と君はもう兄弟☆会わなくても分かるだろう♪」
(めんどくさいので以下テンは日本語にします)
分かる訳無いだろ!
「だからどこだってんだ。」
「君の後ろだよ☆」
ムースは振り向いた。確かに小さい動物がいる。
「じゃあ君と言う証拠をするためにやってくれ。
『俺たち兄弟!』と。その言葉で。」
「イエス アイ アーム!
We are バーイーバイヤー!(もちろん!俺たち兄弟!)」
ムースはほっとした。友情の印の追いかけっこをして、ムースとテンは友情兄弟(!?)になった。
- Re: ゾンビ犬 ( No.13 )
- 日時: 2010/12/10 17:46
- 名前: 無名の著作者 (ID: mJdGQN/J)
自称『通』のテンからルール説明
「体格的に俺が弟でムースが兄だよ♪な、兄ちゃん♪」
テンはちろちろ舞い踊りながら歌うように言う。
「おう。血はつながってなくても友情兄弟だ。」
少々戸惑いながらもムースはそのテンポに合わせる。ムースは話しかけ方が分からず、相手が勝手に喋ってくれるのはありがたいと思った。
テンはムースの霊体を登り下りしながらいろいろ言う。
「ところで兄ちゃんは死者復活会に行く?」
「うーん、死者復活会って何か分からないや…。
ガイドのバム・二十三朗は
『ビデオ見て自分死んだこと認めてね☆』
と教えなかったし…。」
「じゃあ俺が教えてあげる!」
テンは何かを取り出した。それは復活会の復活者が書いてある紙だった。復活会のルールも書いてある。
「俺最近『通』って物にもはまってるんだ!細かい所は俺が教えるからさ♪」
「分かった。じゃあしばらくあっちの草むらにでもごろごろしながら読んどくよ。」
(ここって何でもありだな…何でも出てくるのか?)
ムースはルールをパラパラっと読んだ。長いのはお断りと言いたいからだ。そう思ったら最低限必要なことしか書かれていない紙になる。
そう、この溜まり場は何もしなくても思うだけで実現する所なのだ。ムースは最低限必要なところのみ読んだ。紙にはこう書いてある。
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超お気楽バージョン。読むのがめんどい死者用
ここ一帯にたくさんある鐘が「カーン」と鳴ったとき、ほぼ強制で会場に連れて行かれます。
着いたら言われます。自分の種族、名前が言われ、写真の顔が自分と同じでしたら「はい」と言ってください。
ちなみに嘘をついて「はい」と言うと、すぐさま創造の神の粘土の一部になってしまうので嘘はつかないように。
粘土の一部になる=記憶を無くされ今気楽なことができなくなる
復活会の最近の復活者
前回 アチョコ宮 (♀)今はお祖母さん
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へぇ。すごいすごい。誰もずるはしないな。
そんな一般の感想を頭の中で述べ、テンに返した。
「ん?もう終わったんかい兄貴。」
「ブッッッッッッッッ。兄貴ってどこの言葉だよ。」
「俺の星のほとんどを占める奴が使っていた言葉さ。」
ムースは草原地帯を走って暇を潰した。
- Re: ゾンビ犬 ( No.14 )
- 日時: 2010/12/11 11:21
- 名前: 無名の著作者 (ID: mJdGQN/J)
不思議な奴
地球と言う名の星の場合、草原をいくらか走ると森が見えるだろう。ムースたちがいた所もそうだった。
ムースは走りまくっていた。
「おりゃりゃりゃりゃーーーー」
力は無限大、お腹はすかず疲れもしないのでかなりの距離を走っていた。奥には森に似た緑の場所だった。
そこにはなんともいえぬ臭い、人で言えば「くさい」と「新品のインクの臭い」が混じったような臭いがしていた。
《何なんだこの臭いは…》
そう思いムースは走った。さほど時間はかからなく、すぐに臭いの発生源へとたどり着いた。
そこには黒い絹(?)があった。
「お前は誰だ!!」
ズバッ
切り裂く音。黒い絹(?)の物体はすぐ切れた。と思ったら切れていない。ビニールみたいだ。
黒いビニールを纏っていた者の正体を暴いた。
見ようと思ったら瞬間、テンがすぐさま目の前に現われた。テンはテレパシーを使ってこう伝えた。
『ムース!めちゃくちゃ時間たってるのに何やってんだ!俺探したんだぞ!映像版でも連絡取れないし!』
『へ、ちょい待て。僕日が沈むまで走って無いぞ』
『それは生きている時の時間の計り方だろ!ここには日なんてないぞ!だから映像版で時間見るんだよ!』
『あ、そっか。』
『じゃあ帰るぞ。《瞬間移動》と言う方法だ。(○○の所に行きたいですお願い☆)○○は場所でも死者の名でも可能だ。』
何でもできるここだからこそ瞬間移動もできる。そんなめちゃくちゃな理屈でテンは押し通し、一緒にしようとした。ところがその時
「恨みを晴らしてくれ…」
黒いビニールを纏っていた者が二匹をつかんだ。
「我は『我』と言う名…。ヒゥトンを亡き者にしてくれ…。」
「生きてる者も生きざる者も俺らは怪我なんてさせられないよ!それに亡き者にするって命を奪うことだよ!酷いやん!何でそんなことを俺らに頼むんだよ!こいつほっといて会場に行こうよムース。俺はこんな変態と関わりたくない!」
「!!!!!!………………。」
『ムース、こいつがひるんでいるうちに急ぐよ。こんな気持ちの悪い奴何頼むか分かんないし。ムースも巻き込まれてほしくないし。いくよ。』
「会場の所に連れてってお願い☆」
「か、会場のところに連れてってお願い」
二匹は逃げた。
「また逃げられたか…。変態と言われたのは悲しかったな。」
我と言う名の奴は百獣の王に形を変えた。そして黒いビニールをまた纏った。
「ヒゥトンは我を亡き者にした。だから我も『目には目を』という言葉の通りしたいのだが…無駄か。」
我はそうつぶやいた。そしてこう思った。
〝この森に来るほど根気と暇があるあの犬は復活する。
一緒にいた小動物は瞬間移動で来たが、まあ連れとしていいだろう…〟
我は不揃いの笑みを浮かべた。
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