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戦国の世に生きる(物語完結! 今まで有難うございました!!)
日時: 2010/11/15 18:18
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

様々な情念渦巻く世界。
支配欲、愛情、敵意……。

その中で、私は生きる。


クリックthank you! みなごろしです!

小説の内容は、グロ、歴史になります! 歴史大好きな歴女です!(笑)
戦国無双、三国無双、戦国BASARAなどで得た知識をフル回転させて頑張ります!!(←

オリキャラは、もしかしたら募集させていただくかもしれません!
その時は、見捨てないでやって下さい(泣)

では、始まります。どれだけ続くか解りませんが、宜しくお願いします!


「戦国の世に生きる」

〜登場人物〜
美麗>>1
明智 光好>>5
真田 幸直>>7
伊達 政義>>11
京子>>24
長宗我部 泰親>>52
毛利 元知>>58
豊臣 秀徳>>105
竹中 半蔵>>106

〜物語〜

第壱話「魔王の娘」>>14
第弐話「月下の狂人」>>15
第参話「忌み子」>>18
第四話「本能寺の変」>>19
第伍話「明智 光好」>>20
第六話「恋の舞妓」>>26
第七話「仄かに香る血の匂い」>>42
第八話「赤い、血」>>46
第九話「織田軍の武将」>>48

第拾話「舞乙女京子」>>51
第拾壱話「西海の鬼神」>>53
第拾弐話「自尊心と命」>>55
第拾参話「命の選択」>>57
第拾四話「秘する想い」>>61
第拾伍話「想い、戦へ」>>62
第拾六話「赤い花は狂おしく咲く」>>63
第拾七話「貴方が愛おしい」>>64
第拾八話「狂美人」>>66
第拾九話「手に入れた者、失ったもの」>>72

第弐拾話「愛の鎖」>>73
第弐拾壱話「狂愛者」>>74
第弐拾弐話「血の愛」>>76
第弐拾参話「矛盾」>>79
第弐拾四話「狼と羊」>>87
第弐拾伍話「不思議なオウム」>>95
第弐拾六話「石積み遊び」>>101
第弐拾七話「近づく終わり」>>107
第弐拾八話「若殿」>>109
第弐拾九話「明日の血」>>110

第参拾話「狂戦士」>>112
第参拾壱話「父の影」>>113
第参拾弐話「救いの手」>>114
第参拾参話「知略対決」>>115
第参拾四話「犬猿の絆」>>116
第参拾伍話「party」>>117
第参拾六話「乱世、終結」>>118

〜イメージソング〜

美麗 「刀と鞘」>>30
    「聖少女領域」>>80
京子 「恋せよ乙女-Love story of ZIPANG-」>>39

明智光好 「春蚕」>>31
        「雪華懺悔心中」>>89
真田幸直 「鬼帝の剣」>>33
伊達政義 「青嵐血風録」>>37
毛利元知 「堕天國宣戦」>>60

長宗我部泰親 「わが臈たし悪の華」>>59

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Re: 戦国の世に生きる(参照300突破! 返信100突破!!) ( No.111 )
日時: 2010/11/14 20:10
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

千尋>>108

秀徳はギャップ萌えを狙t(←殴
案外、秀吉は好きなキャラの上位に入ってたりする……(笑)
期待に応えられるように、頑張るよ!

Re: 戦国の世に生きる(参照300突破! 返信100突破!!) ( No.112 )
日時: 2010/11/14 20:20
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第参拾話「狂戦士」

「───」
こんな簡単な策に引っかかった自分に腹が立つ。
その怒りをぶつけるように、豊臣軍の兵士を殺していく。

「流石は魔王の娘! 侮りがたき女人よ!」
遼純とつば競り合い状態になりながら、態勢を立て直す。
「くっ───!」
態勢を立て直した隙を狙われ、右肩を負傷する。
「右肩を傷つけられてはろくに戦えまい!」
「───っ」
右肩の痛みに耐えながら刀を振るう。流石に限界が近づいてくるのが解る。

「貴方ですか? 美麗を傷つけたのは……」
後ろから怒りに震える声が聞こえる。アイツだった。
「───貴様───」
「美麗、貴方は急いで本陣へ戻って下さい」
美麗が怪しげな伝令の言うとおり、西側に走って行った時は焦りましたよ。
まさか、あんな簡単な策に引っかかるとは思っていませんでした。

「ふふふっ、美麗を傷つけた事、後悔なさるとよいでしょう!!」
そして、アイツの武器と遼純の武器がぶつかり合う。
アイツのあんなに真剣そうな顔、私は知らない。

「───光好!!」
初めて名前を読んだ。
「……!」
初めて名前を呼ばれた。

「───死ぬなよ!」
愛馬の悪龍に跨り、腹を蹴る。すると、全速力で走りだす。

「───初めて名前を呼んで下さりましたね」

Re: 戦国の世に生きる(参照300突破! 返信100突破!!) ( No.113 )
日時: 2010/11/14 20:35
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第参拾壱話「父の影」

「はぁ、はぁ……」
ただ馬上で揺られるだけでも苦しい。視界が暗くなっていく。
「(───死ぬかな)」
出血多量で死ぬなんて情けない、と思いつつ馬上で身体を揺らす。
「(───私が死んでも、政義たちが上手くやってくれる)」
いつ死んでも安心できる仲間に恵まれて、私は幸せ者だった。

視界が、完全に真っ暗になった───。


「れい……美麗……」
「んっ……?」
目の前に、存在するはずのない父上の姿がある。
こりゃ死んだな、と確信したが、とりあえず、跪く。
「くくっ、美麗、面を上げよ」
「はっ」
父上の命令通り、顔を上げる。
「───信長の娘よ、よくぞここまで育った」
「恐悦に存じます」
信じられない。まさか父上と会話することができるなんて。

「美麗よ、よくやった。美麗が男であれば、世も惜しまずお前を認めたろうに」
「……」
そう、私はどれだけ努力しても所詮は女。誰より強くても女。軽視される存在。
「くくっ、それは美麗に失礼か。よくぞ努力した。
 そして、よく信長を超えた」
「そんな、私はまだまだ……」
私の反論も最後まで聞いてもらえず、父上は言葉を紡ぐ。
「人材にも恵まれている」
伊達政宗の息子、真田幸村の息子、長宗我部元親の息子、毛利元就の息子。
そして、明智光秀の息子。
「あっ───」
「明智光秀の息子は、気にするでない」
「───はい」

「さぁ行け。お前は救われた」

Re: 戦国の世に生きる(参照300突破! 返信100突破!!) ( No.114 )
日時: 2010/11/15 16:51
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第参拾弐話「救いの手」

「お待ち下さい、父上!」
去り行く父を止めてしまった。どうしても告げたい事があった。
「……?」
無言で振り返る。その顔は威厳に満ちていた。
「もし私が……。この美麗が、天下を取る事が出来たら……」
あまりに緊張して声が少し震えている。
「もう一度、その誉れ高きお姿を……。どうか、お見せ下さい……」
「くくくっ、是非もなし───」
是非もなし……。“仕方ない”と言ったような意味だ。
「───はいっ」
是非もなし、と言った父上だったが、私は必ず来てくれると確信した。

父上の姿が消えて、私の世界に光が広がる。

「やっと目ェ覚ましたか……」
「政義……」
私の負傷した肩には、政義の服の一部であろう青い布が巻かれてあった。
「馬の上で気絶してたぞ」
何事かと思って肩を見れば大量の血が流れていた。
「情けない姿を見せたな」
少し瞳を伏せ、顔を俯かせる。

「さぁ、行こうぜ。残りは豊臣秀徳と竹中半蔵だ」

Re: 戦国の世に生きる(参照300突破! 返信100突破!!) ( No.115 )
日時: 2010/11/15 17:02
名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)

第参拾参話「知略対決」

どうやら私が父上と会話している間に、戦いは終結へ近づいていたらしい。我が軍が圧倒的有利で。

「───来たか」
そこには、灰色の髪の軍師、竹中半蔵。
「貴様とて死にたくなかろう。道を開けよ」
誰よりも先についていたのは元知。
「君が毛利元知だね。素晴らしい知略だよ。
 まさか、僕まで欺くとは……」
元知君の策にはまって、豊臣軍の兵士は半分以上が死んでしまった。
「ふん。どけ、我は先へ進む」
「悪いけど、僕もどいてあげられない。
 僕が生きている間に、殿に指一本触れさせない!」
その声を合図に、二人の武器がぶつかり合う。

「貴様、中々だな」
二人の綺麗な顔が近づいては離れるを繰り返す。
「君もね。知略だけの男かと思っていたよ」
「我を愚弄するな!」
怒りの一撃が、半蔵の体勢を崩す。
「くっ!」
元知君の円状の刀が左横腹をかすめる。

「終わりだ」

その時、元知は気づいていない。自分に向けられた銃口に───。

「ぐっ!!」
銃弾が、元知に右胸を貫く。撃ったのは、重宝されない足軽。
足軽は、四つん這いになって這いつくばって逃げて行った。


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