ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 激動の乱世 参照100突破w
- 日時: 2010/11/23 15:24
- 名前: 千尋ж ◆o2p4Qn7MWw (ID: S8b9wYSL)
すいません、一旦ロックかけます;
かけもちしすぎた((殴
近々テストもあって、とりあえずという形です。
どうも初めまして、千尋ってモンです。
え、100越え?マジですか、こんな小説見てくださる人がいるだなんて…
と、とりあえず頑張りますのでよければこれからも見てってください!
題通り、戦国時代を舞台にした妖怪共の話です。
まぁアレですね、スレ主がどちらも好きなんで…立てちゃいました的なノリ((殴
思いっきり歴史は無視の方向で。
え?べ、別に歴史が苦手な訳じゃ…いや、正直言います、苦手です。御免なさいorz
でも戦国BASARAとか戦国無双とか好きなんで、どうしても書きたかった。そして立ててしまった(((
主人公は鬼の半妖。日本の妖怪と言えば鬼だなぁと思った次第です^^
後、オリキャラはもしかすると募集するかもしれません。その時はどうかよろしくお願いします!!
そんなゲーマーが駄文書かせていただきます。温かい目で見守ってくだされば幸いですw
【目次】
プロローグ >>5
登場人物 >>6
1話『人の統べる世』 >>10
2話『戦場に佇む美女』 >>11
3話『狐』 >>16
4話『動き始めた猛者』>>20・>>27
※只今オリキャラは募集していませぬ
- Re: 激動の乱世(仮題) ( No.10 )
- 日時: 2010/11/14 10:08
- 名前: 千尋 ◆X7/d.TmciY (ID: iHur2k3D)
- 参照: 長ぇ!読むのしんどいじゃねぇかよォォォォ何やってんだ自分((
一話 『人が統べる世』
ビュオオオオオォォォォォォォォォォォォ…
血の匂い、折れた刀、そして、焼け崩れた城の跡に風が虚しく吹いてゆく。
俺はその風に髪をさらわれながら、見上げながらも見下すような瞳でその有様を眺めていた。
「ここが本能寺…見る後も無し、か…」
俺は訝しげにそれから目を背けると、己の持っていた刀を地面に突き刺した。
そして、心の中で言葉を唱える。
『信長、ここでアンタは終わったのか…』
まるで自分に言い聞かせるかのように心の中で呟き、再度城の焼け落ちた後を見る。
『…これが、人間に干渉しすぎた鬼の末路。
信長、鬼の頭領であるアンタがいない今の俺達一族は、一体これからどうすればいい?』
だが、その問いに答える人物はもういない。
天正10年6月2日に、その人物は本能寺の変にて、志半ばにして死んでいった。
人間の持つ野心は一切なく、信長はただ———俺達“妖怪”の為に天下を目指していた。
そう、信長が背負ってきた日の下の全ての妖怪の為に。
「おい、五十嵐 匡!」
…、
そんな感傷に浸っていた俺を、不意に呼ぶ声がした。
少しだけ振り返ると、そこには紅にも茶にも似た色をした短髪の青年が立っていた。
「お前、またこんな場所にいたのか。お前も飽きねぇよなー」
自信に満ちた不敵な笑みに、好戦的に光る眼が俺に向けられ、そして青年は再度口を開く。
そんな青年の言葉を聞いて、俺は訝しげに彼を見て一言。
「————孫 悟空か…猿が何しに来た」
憎まれ口と分っていたが、どうしても今はそれを言えずにはいられなかった。
そんな事を察してか、俺が孫悟空と呼んだ青年は呆れ口調で「可愛くねェ奴だな」と、言っていた。
…まぁ青年と言っても、だ。
この孫悟空は妖怪の中でも異例である不老不死を手に入れた猿の妖怪。(年は知らん)
武術の達人で乱世となった日の下に興味を持ち、態々異国からやってきた物好きだ。
信長の死後に出会った男…。
「…ところでよォ五十嵐、お前何でまたこんな殺風景な場所に通いつめてんだ?鬼ってのはそんなに暇なのか」
「黙れ猿、お前には関係ないだろ」
ぴしゃりと、斬り捨てる様に言う。
…俺には、此処に通う詰める以外道がない。
鬼の一族は頭領を失い、まとまりが消え各地に姿を消した。
他の妖怪は、乱世となった日の下で逃げ惑う様に各地を転々とし、ついには姿を消した。
そして、信長を慕ってきた俺は…何もできない非力な者となってしまった。
俺達妖怪を支える大黒柱はもういない。
日の下の妖怪は、最早消えていく運命にあるのかもしれない…
「…事情は知らねぇけど…よほど大事な人が眠ってる訳だな、ここには」
すると、察した孫悟空は少し悲しげな表情を浮かべながらそう俺に言った。
「あぁ…全ての日の下の妖怪が慕う程の鬼だった…。
———俺を家族の様に可愛がってくれた…俺の大好きだった人が最期を迎えた場所だ…」
俺はその問に答えた。悟空は、返事が来ると思っていなかったのか驚いた様に目を見開き、こちらを見ていた。
そして、悟空はその瞬間———俺の頭を豪快にわしゃわしゃと力一杯に撫でた。
「っ!?
…痛い、止めろ!」
俺はそう言って手を払おうとするが、力が強すぎて頭を挙げる事ができなかった。
だが、俺の頭を押さえながら、悟空が突然呟く様に口を開いた。
「———昔…三蔵法師っつー天竺を目指して旅をしていた奴がいた。
人間だったけど、良い奴だった。だから、お前の気持ちも分らなくもねぇ。
…でも、お前の場合…俺と違う」
「…?」
最後の意味深げな言葉の意味は、分らなかった。だが、悟空は淡々と話を続ける。
「今の日の下の妖怪がどうなっているか大体承知してる。
妖怪のトップだった織田信長が死んで、妖怪が姿を消してるらしいな」
コイツ…初めから此処が何処だか知って—————
「次に妖怪を束ねる奴がいないんだったら、お前がやればいいだろ」
————この男は、一体俺の何を知っているのだろう。
全てを見透かしたようなその言葉に、俺は何故か黙り込んでしまうほどの喜びを感じた。
理由は知らない。しかし…その言葉はもしかすると、待ち望んでいた言葉だったのかもしれない。
「猿…いや、悟空。お前は———」
「あぁ、付いて行ってやってもいいぜ?観光地巡りも飽きてきた所だしな」
尋ねるまでも無く、悟空はあったりそう言って見せた。
全く、俺はこの男を見誤っていたのかもしれない。
…悟空は、信長に似ている。
俺は焼け落ちた後の本能寺をぼんやりと眺めた。
“「次に妖怪を束ねる奴がいないんだったら、お前がやればいいだろう」”
悟空のあの言葉は…俺に信長の意思を継げと言いたかったのだろう。
『…あぁ、やってやるよ』
もう、城を眺めているばかりではいられなかった。
決意を交えた笑みを浮かべ、俺は突き刺したままであった刀を引きぬいた。
風が再び吹き荒れ、その風と共に二人はどこかへ去っていった。
- Re: 激動の乱世(仮題) ( No.11 )
- 日時: 2010/11/17 17:13
- 名前: 千尋 ◆X7/d.TmciY (ID: iHur2k3D)
2話『戦場に佇む美女』
その女は、まるで化物だった。
戦場に突然現れたかと思うと、まるで殺戮を楽しむかのように戦場を舞った。
突然山陰道(今の中国地方)に現れたそれは、わずか二週間あまりで山陰道・山陽道の兵力を半壊させるほどの猛威をふるった。
そして、それを目撃した者の殆どが、口をそろえてこう言ったらしい。
——“八の頭を持った大蛇が、人を喰らった”
と。
そして、その女はこう言った。
「…妾の体を引き裂いた憎き人間共よ、絶望に打ちひしがれて死んでいくがよい…」
*
「———山陰道の蛇…。猿、お前はどう思う?」
「猿と呼ばれる事が不快でしゃあねぇな」
京の街のとある団子屋で、二人は南の方向を眺めながら団子を一口。二人は京の街で道草を食っていた。
「…猿でいいだろ。孫悟空なんて言うの面倒くさい。
奥州に向かうつもりだったが…すぐ近くの山陰道と山陽道が酷い事になっているらしいな。
だが、話によるとその犯人が同胞(妖怪)かもしれん…行くべきだと思うか?
———と聞いたのだが…所詮猿か」
「るせーねぁ、本っ当可愛げねぇなお前!」
『それは結構』
俺は、心中でそう呟きながら、彼にふと目をやった。
悟空は流石に尻尾を隠しているが…やはり街では浮いている様に見える。何せ、髪の色が色だしな。
それに、声がでかい。
「…つーかよ、まずは兵力集めねぇと話になんねぇだろ?」
と、俺がぼんやり眺めていた彼が、不意に口を開いた。
そして俺はというと、「分っている」と、言葉を続ける。
「信長がつくり上げようとした世を築くためには…やはり武力制覇が一番だろうな。
日の下は…人間は…常に争いで国をつくり上げてきた。
人間の築いたルールに従うのは不快だが、それが妥当だろう」
そう、これは日の下だけではなく…悟空がいたという国も、そうだった。
元々の大きな国が三つの国に分れ、人々はまた争っていたらしい。
———まぁ、その方が俺もやりやすい。
「へっ、戦か…腕が鳴るねぇ」
この悟空も、元より戦目的でこの国に来た。暴れたくて仕方がないと、口癖のように言っていたからな…
流石の悟空でも、何千何百万といった数の武器を持った人間に敵う筈も無い。
だが…
「猿…その前にやる事があるだろう」
「わーってるよ、兵力集めんだろ?さっさと集めちまおうぜ」
そう、まず兵力。しかし、俺がこだわるのは数ではない。
「あぁ、まずは兵力だが…数ではなく、使える人材を少数集めるつもりだ。
人間にとって兵力は数があればいいだろうが、俺達妖怪にとって数は足手まとい以外の何物でもない」
“量より質、つまりそう言う事だ”と、俺は言った。
すると、悟空も頷き肯定した。
「そうと決まれば…早速行くぞ、猿」
「猿って……———わーったよ!好きなように呼べばいいだろっ」
悟空はふてくされながら、先にその場から立ち去った。
俺は勘定を済ませ、山陰道へと足を向けた。
- Re: 激動の乱世(仮題) ( No.12 )
- 日時: 2010/11/14 19:32
- 名前: 千尋 ◆X7/d.TmciY (ID: iHur2k3D)
ここでオリキャラ募集させていただきます。
え、いや別にキャラ考えるのが面倒くさくなった訳じゃなくて…!
【注意】
・(主人公等の)仲間の妖怪募集します!人間はNG× 一人一キャラまでとさせていただきます。
・妖怪一人一人の昔のエピソードはかけないと思います。ご了承ください((殴
・日本の妖怪…有名な妖怪をできたらお願いします。
オリの妖怪の場合、設定を詳しく書くようお願いします!
・男女問わず。おねぇ気のあるキャラでもいいっすよ(笑)
・誰かの兄妹設定、最強設定、半妖設定…それらの設定は避けてほしいです。
※必ずオリキャラが登場する訳ではありません!ご了承ください((涙
オリキャラ応募用紙
【名】/
【性】
【齢】
【容姿】
【性格】
【何の妖怪か】
【設定】
【備考】
【注意は読んでいただけましたか?】
以上になります、誠にありがとうございました!
- Re: 激動の乱世(仮題) オリキャラ募集← ( No.13 )
- 日時: 2010/11/14 20:02
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
オリキャラ応募用紙
【名】餡子/あんこ
【性】♀
【齢】13
【容姿】藍色の髪の毛でショートカット、眼の色は青色。姿は人のようだが・・・本当は違うためか妖怪だと初対面の人には気づかれないことも多い。
狐の面を被ると同時に狐の姿になるので狐の面は必ず持っている
【性格】ポーカーフェイスで感情をほとんど出すことはないが爆発してしまうことはある、ふだんは大人しく本を読んでいたりするが仲間が大変な目にあったときは助けてくれる。
色々な人や妖怪とも情報交換していることが多いが極秘になっている、だからか情報屋のような存在になることもある
【何の妖怪か】化け狐
【設定】元々は人間たちに混じって争いをするような妖怪で感情を出すことも多かったのだが戦いによって作られた傷が脳にまで深く刺さったために感情を失ったらしいのだが実は化け狐の姉に刺されたらしい、そんなに言葉を発することは無い
【注意は読んでいただけましたか?】はい
- Re: 激動の乱世(仮題) オリキャラ募集← ( No.14 )
- 日時: 2010/11/28 13:49
- 名前: 灯香 (ID: zxt9.MYW)
オリキャラ応募用紙
【名】琴乃/ことの
【性】女
【齢】見た目9〜11
【容姿】赤茶色で腰までのロング。茶眼。姿は普通の人間(着物)。頭に椿の花を挿している。
【性格】笑顔で爆弾発言をしたり、人を貶したり、意外と毒舌。面倒なことは、たとえ自分にとってマイナスになることでもしない。根はいい子。
【何の妖怪か】古椿の霊(椿女)
【設定】元は椿が好きな女の子だが、そこから古椿に住みつく精霊(妖怪)になった。気にいらないもの(人間)は全てハチに変える。
【注意は読んでいただけましたか?】はい。
古椿の霊はあまり有名ではないかもしれませんね;;
ということで、一応「古椿の霊」に関してwikiに載っていたので、上のURLを見てみてください。
お手数おかけします;;