ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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GINNIA
日時: 2010/12/02 00:01
名前: 瑠依 ◆D2HMpdaTN6 (ID: JhSKFTjv)

何変哲の無い極々普通の中学3年生の少女『藤本 美咲(ふじもと みさき)』。
突然現れた風変わりな青年『ホワロス』と冷静沈着な青年『クロワス』との話。

ジャンル;ファンタジー・SF

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初めまして。「瑠依」と申します。
たぶん「GINNIA(ギニア)」と読むはず。自分で作った造語なので英和辞典とかで調べないでくださいね。
初投稿作品ですので誤字・脱字、脱文もあるかもしれません。
見かけたら教えてくださると嬉しいです。
感想やアドバイスも下さると嬉しいです。下さった方の小説には飛んで行かさせてもらいます!!
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§登場人物
[>>1] [>>14]
§零
[>>2]
§壱 「始まりの銃声」
[>>4] [>>7] [>>9] [>>10] [>>11]
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Re: GINNIA ( No.5 )
日時: 2010/11/29 14:00
名前: 瑠依 ◆D2HMpdaTN6 (ID: JhSKFTjv)

>>ルナ*さん

一応学生やってます^p^
あっ今日は高熱で学校休んでるんです。
体調不良なら寝てろよって感じですよね(笑)←

Re: GINNIA ( No.6 )
日時: 2010/11/29 14:08
名前: ルナ* (ID: pVoFPF2t)

私も今日腹痛で学校休んでます^q^
親が仕事行ってるから、本当はやるなって言われてるんですけど、パソコンやってますw

Re: GINNIA ( No.7 )
日時: 2010/11/29 14:59
名前: 瑠依 ◆D2HMpdaTN6 (ID: JhSKFTjv)

壱—§2

****

二時間目の授業が始まった。テストの解答が出席番号順に配られている。

その様子を青年二人が向かいの家の屋根から双眼鏡を使って覗いている。
一人は真っ白な格好、もう一人は真っ黒な格好。まるでさっき少女が校門で見かけた猫のようだ。

「クロワス〜、僕飽きましたよ。さっさと帰りたいです。」
真っ白な青年が真っ黒な方に言った。
「黙れ、馬鹿ロス。
今回に任務はあの中に居る少女の回収だ。お前も探すの手伝え。」
「む〜……だってどの子か特徴も教えてもらえなかったんだよ?探しようがないじゃん。
って言うか、『馬鹿』って言うなよ。」
何処から出したのか分からない煎餅を頬張りながら白い方が愚痴る。

「あっねぇねぇ、クロワス。ニャンコだよ、ニャンコ。」
「おい、真面目に仕事しr……」
「この真っ黒な方……何処か抜けてそうな所がクロワスそっくりだぁ……。」
「……お前、頭悪いよな。風通しよくしてやろうか?」
クロワスを呼ばれる黒い青年が腰に装着していた銃を白い方の頭に銃口を突きつけた。

「アハハ、クロワスったらそんなこと出来ないくせに〜。
それに、お仕事の方はもうすぐ終わりそうだよ。」
「……はぁ?」
「もうっ!クロワスって真面目な割りには全然分かってないよね!!
上からの命令の女の子僕分かったよ。」
白いのが軽い口調で言う。銃が向けられているのに怖くは無いのだろうか……。
猫と戯れながら、屋根に寝転がる。

「意味分からねぇよ。何で分かったんだ……。」
クロワスが聞く。
「えぇ〜、クロワス。本当に分からないの!?」
「……いいから教えろ。」
「…………あそこ。」
寝転がったまま白い方は斜め上の遠くを指した。
……っが何も無い。クロワスはじっと目を凝らして見てみた。

「あいつ等、こっちには気づいてないみたいだな。」
「たぶんね。それより……、ターゲットの女の子の回収はいつするの?」
「……明日、ターゲットの登校中だ。」
「りょーかい。アトリエさんにもそう伝えておくよ。」
「あぁ……あいつ等が動いてるんなら、簡単には回収出来ないかもな。」
胡坐をかいていた足を崩して立ち上がり、伸びをしながらクロワスが苦笑交じりに言った。

「ん〜……大丈夫じゃない?もともとあの子は向こう側の人間じゃないし。それにクロワスも居るしね〜……。
あっそうだ、クロワス。」
「……なんだ?」
「あのね〜、明日は残念ながらあの学校休みみたいだよ。
あの子、友達を何処か遊びに行くんじゃない?」
「…………それを早く言え!この馬鹿ロス。」

Re: GINNIA ( No.8 )
日時: 2010/11/29 15:01
名前: 瑠依 ◆D2HMpdaTN6 (ID: JhSKFTjv)

>>ルナ*さん
腹痛ですか!? お大事にしてください。
私も親が仕事なのでこっそりと……。
もうすぐ帰ってくるかも知れないので慎重にパソコンを弄ってます(笑)

Re: GINNIA ( No.9 )
日時: 2010/11/29 15:46
名前: 瑠依 ◆D2HMpdaTN6 (ID: JhSKFTjv)

壱—§3

****

今日の授業は全て終わった。後は帰るのみ……!!
なのだが、今日の私は家へ帰るのが憂鬱だ……。
テストの点数がボロボロだった。……ある教科を除いて。

「美咲、憂鬱な顔してるね。明日の話もしたいし、何処か寄ってく?」
「沙代子ちゃん!!いいの?」
「モチロン」
「ありがとう!」

「持つべきものは友である」とはこの事だよね。
近くの本屋とかファストフード店に行くことになった。

****

「はぁ……、期末結果どうだった?沙代子ちゃん」
ファストフード店に入ってすぐに頼んだポテトをつまみながら聞いた。
「ん〜……まぁ一応全部平均点はあったよ。……美咲は?」
頼んだジュースを飲みながら沙代子が答える。一時間目終了時と同じ雰囲気にならないように気をつけながら心配な親友の点数を聞いてみた。

「ん〜……ボロボロ。社会は12点だし、数学は20点。
国語は34点で英語は7点だったよ。」
ポテトを食べながら軽い調子で言う。
「あっ理科はいつも通り99点だった。感じ間違えちゃって原点されちゃった。」
「……何で理科はそんなにいい点取れるのに他が駄目なのよ。
理科みたいに頑張って勉強してみれば良いのに……。」
「え?私理科は勉強してないよ?他の四教科が駄目駄目だからそっちしか勉強してないし……。」
「じゃぁ、何で理科だけそんなに良いのかしらね……?不思議だわ。」
机に肘を付いて頬杖をしながら呆れながら沙代子は美咲の顔を見た。
ポテトをモヒモヒ食べているところはまるで小動物……ハムスターのようだ。

「あっそうだ、明日の映画のことなんだけどね……」
これ以上テストの話をして欲しくないのか美咲は自ら話を変えた。
明日は学校が休み。その休みを使って美咲と沙代子は映画を見に行くことにしていた。
受験の年、最後の楽しみだ。これが終わればお互い勉強一筋で頑張ろうと約束しあったのだ。

「……じゃぁ、明日学校の前に八時に集合ね。美咲……寝坊しないでよ??」
「わっ、わかってるよ……。」
「じゃぁ、私そろそろ帰らないといけないからお開きね。また明日。」
「うん、バイバイ。」

****

「あぁ……やっぱり怒られるよね……。」
あの後沙代子と別れて大人しく家へ帰ってきた美咲。大人しく母親にテストの点数を見せ怒られ、晩御飯を食べ、現在風呂上り。

「はぁ……ちゃんと勉強してるのになぁ……。」
ベッドでゴロゴロしながら自分の通学用鞄を見つめた。

「あぁ〜……すっごく頭の良くなる力があればいいのになぁ……」

——『欲シ……ぃ…………かイ?』

「!?」
突然頭の中に声が響いた。

(なんだろう……、何か怖いな……。)

胸に不安と明日の映画への楽しみを残して美咲は明日に向けて眠りについた。


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