ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- xxx+ rurika +xxx
- 日時: 2010/12/11 15:40
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
1
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ある女は暁のまだ薄暗い夜道を歩いていた。
高めのヒールが静かな歩道に不規則な音を立てる。
漆黒の闇の中に、男が一人。
闇に溶け込んでしまいそうな真黒のコートを羽織り、コートと同系色の、今から乗馬にでも行くのかと問い質したい衝動に駆られそうなテンロガンハットをかぶっている。
とにかく、全身真っ黒。
新宿で歩いていれば今すぐ仮面ライダーの悪役の仕事を頼まれそうな、ガラの悪い顔立ち。
女は、男を知っている。
男の薄桃色の唇が、動く。
「rurika=yuyu。お前に頼みたいことがある」
名前を呼ばれたrurikaは、真っ赤な唇の端を緩ませて、言った。
「報酬は?」
- Re: xxx+ rurika +xxx ( No.7 )
- 日時: 2010/12/17 18:55
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
こんな朝早くに来店された花屋の店員は一度、迷惑そうな表情を見せたが、rurikaの持っている警察手帳を見たとたん血相を変えて、さっきの表情とは裏腹に快く通してくれた。
- Re: xxx+ rurika +xxx ( No.8 )
- 日時: 2010/12/27 11:34
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
rurikaは両手いっぱいのかすみ草の花束を持って、茜色の空の下を歩く。
ヒールの音が、リズミカルに響く。
- Re: xxx+ rurika +xxx ( No.9 )
- 日時: 2010/12/29 13:16
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
「…さて。」
rurikaの声と共に、ヒールの音も鳴り止んだ。
「ゲームの始まりだね」
そういったrurikaの表情は、悪意に満ちていた—
- Re: xxx+ rurika +xxx ( No.10 )
- 日時: 2011/01/01 23:06
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
「来た」
真黒な闇に溶け込みそうなパーカーをかぶった少年が座っていた。
「報酬、持ってる限りなら払うよ」
そういって右のポケットから口座手帳を取り出す。
- Re: xxx+ rurika +xxx ( No.11 )
- 日時: 2011/01/03 23:01
- 名前: yuzuki (ID: OI3XxW7f)
その手を、rurikaは制す。
「後で。私もちゃんとした額は決めてないから」
この掲示板は過去ログ化されています。