ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】
- 日時: 2010/12/24 15:57
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
- 参照: 消えてたOTZ
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[>>0001]—プロロ—グ———————————
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第一章 ━万里は旅人を嘲笑う━
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第二章 ━黒い夕日に光る男の影は天上天下唯我独尊━
[>>0011] [] [] [] [] []
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[>>0004]—登場人物の能力紹介
[>>0007]—黒凪の能力紹介
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- Re: 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】 ( No.9 )
- 日時: 2010/12/23 09:53
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
「鷲谷さん大丈夫ー?」
暦羅のその声で俺は目覚める どうやら家の中に居るようだ。
なんか暖かいと思ったら、毛布が被されていた。
ぐっすり寝ていたのか、もう外は喧騒 昼である。
「ああ 大丈夫だ。 まったく暦羅…」
俺はそう毛布から出て呆れた口調で言う。
———相変わらず家の中は綺麗だ。
ドラマで見る和風の家と同じだ。
花瓶の中に入れられた美しい華。
壁には絵が飾られている。
窓から外を見てみると、美しい庭園が視線を奪う。
やはり和風庭園、茣蓙が綺麗に敷かれている。
「…ちょっと出かけてくる 適当に冷蔵庫から何か取って食べてて良いよ。」
暦羅がそう俺に言うと、俺はコクンと頷いた。
そう言って暦羅は庭園を真直ぐに走り入り口のドアに向かう。
なんてメチャクチャなんだ……庭園を通り抜けるとは…
俺の庭園を見た感動は何処かしら飛んでいってしまった。
「腹減ったなあ… 冷蔵庫から何かとって食べるか…」
俺はそう呟くと、目の前の10歩程離れた場所に設置された冷蔵庫にへと歩く。
一歩一歩足を踏み出すと同時に腹の音が鳴る どうやら俺の体はそこまで食べ物を求めてるようだ。
それにしても、こんな和風邸宅に冷蔵庫があるなんて珍しい しかも旧型の。
新鮮なレトロ風味を味わえてよかった、と心の中で俺はにやける。
そんな事を思っているうちに、冷蔵庫に到着した 万里の道だったぜ…
ガラッと俺は冷蔵庫を右手で開ける。
「………」
俺は唖然した。
そうめんしか、無い。
- Re: 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】五話更新 ( No.10 )
- 日時: 2010/12/23 10:31
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
「……これはひでえ。」
もう唖然するしか無い そうめんしか無い。
そうだ そうだ 暦羅はそうめんが好きだったな!と心の中で納得してみる。
「…仕方ねえ そうめんでも食うか。」
俺はもう諦めムード全開で冷蔵庫の中のそうめんを手に取った。
冷蔵庫になんでそうめんを入れてるかも可笑しい。
仕方ない “アイツ”に頼むか…
というか、俺が暦羅のせいで気絶したのにこの扱いは可笑しいぜ。
とかそんな事思って妃の所に向かった。
*
妃の家のドアを開ける。
「おーい妃ー」
俺はそう言うけど反応は無い。
その瞬間ポン ポンと右肩が優しく叩かれる。
何だ と振り向いてみると、
「今帰ったばかりなんだけど。」
妃がいた
- Re: 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】五話更新 ( No.11 )
- 日時: 2010/12/24 16:00
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
鷲谷に襲い掛かる恐怖に注目せよ。
第二章 ━黒い夕日に光る男の影は天上天下唯我独尊━
「…妃…か」
段々薄れていく俺の声。
「で、何の用? 多重能力者の峰藤に会いに行こうと思っていたのだが…?」
妃がそう棒読みで言う。
「…そうか。」
「…出水は居るか?」
俺は妃にそう訊く。
「出水なら奥に居るわよ それで用件はそれだけ?」
妃がそう答える。
「ああ。」
俺はこう言って出水に会いに行った。
*
「出水。」
妃の家には、五人住んでいる。
出水、妃、イート、上条、響屋。
その中で、Lv5の能力者は出水。
「…何だ鷲谷か。」
出水がそう素っ気無い態度で言う。
「…出水 響屋の二次能力は知っているよな?」
俺がそう訊く。
「天国返し(ヘヴンキャンセル)の事か…? ああ知っているよ。」
来た。
- Re: 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】五話更新 ( No.12 )
- 日時: 2010/12/23 20:05
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
━・・・…能力紹介。
━響屋 幸平(ひびきや こうへい)━
蝋燭弓手
キャンドルアーチャー。
二次能力に付け加えて遠距離攻撃が出来る。
例えば、紅の咆哮をキャンドルアーチャーに付け加えて、紅の咆哮が当たる距離以上に距離にへと能力を発射できる。
それとは別に、熱を遠距離に撃てる。
二次能力—
天国返し(ヘヴンキャンセル)
死者を蘇らせる二次能力。
しかし蘇った死者は、自分の意思を相手に伝える事が不可能なので、ギルイノセンスを通じて伝えられる事も出来る。
魔術師の戯言
自分の能力の効果を二倍に跳ね上げる二次能力。
他人の能力 効果を増大する事も可能。
悪魔電源
妃の能力に似た二次能力。
魔獣を召喚できるが、悪魔類のみ。
しかも命令を聞かない。
使われてない二次能力。
紅の咆哮
赤い電磁波を相手に向けて発射可能。
<━━この能力はLv5の能力です━━>
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イート・S・フシュフェル(いーと・さでぃおす・ふしゅふぇる)
偽善の剣
光を自由自在に屈折させ、幻影を作成できる能力。
また、この能力は剣を出現させられる。
その剣は幻影によって、有得ない動きをしたり、相手の盲点に移動できる。
<━━この能力はLv3の能力です━━>
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上条 空也(かみじょう くうや)
発電者
電気を自由自在に操れる能力。
電磁波を手から発生させる事ができる。
しかし能力の自由度は極めて低い。
<━━この能力はLv1の能力です━━>
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天上連 出水(てんじょうれん いずみ)
唯我独尊
自分が念じた事、想像した事、物を現実に具現化させる能力。
思い込みが現実になる。
しかしあまりにも無理な想像を具現化するのは不可能。
<━━この能力はLv4の能力です━━>
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- Re: 機械仕掛けの帝王.【魔法系小説】 ( No.13 )
- 日時: 2010/12/24 17:20
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
「…ああ ヘヴンキャンセルの事だよ。」
俺はそう返す。
無駄に静かな部屋の中で、俺は出水の腕に視線を移す。
小さな傷跡が、腕にあった。
戦の証拠...か。
「ヘヴンキャンセルがどうかしたのか? 私は良い能力だと思えないのだが。」
出水がそう答える 確かに俺も実践では余り使わない能力だろうと思っていた。
だけど、使う時が今此処で来たのだ。
———————————轟のせいで。
*
とある路地裏
「…やめろッ!」
一人の男がそう逃げ惑い言葉を発したときにはもう遅かった。
「ラストミッション。」
もう一人の男がそう呟くと、逃げ惑っていた男は轟音と共に姿を消していた。
静かな路地裏は轟音を最後に本当の静寂と化した。
儚く散った命とは裏腹に___