ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

終端の騎士と異世界の王〜第二話突入〜
日時: 2011/06/02 18:04
名前: 桜音ルリ ◆sakura.bdc (ID: ThA8vNRQ)
参照: 流されているorz

初めて会う方ははじめまして。
知ってる方はこんにちは。

桜音ルリともうします。

今回は私が小1のころに書いた処女作をリメイクして書いてみます。


注意
・ださくおりてぃ
・主人公がウザイ
・グロイ
・エグイ
・gdgd


上記に「おk、ドンと来い。」な方はこのまま見てやってください。



オリキャラ応募用紙
名前:
ふりがな:
性別:
年齢:
容姿:
服装:
性格:
異世界人or現代人:
設定:
口調:
サンボイ:

後は私のほうでキャラを盛り上げます。
ですからキャラに勝手に過去がついてることもあるかもしれまs……あ、まってください逃げないでください。

少年の戦記一覧
第一話
>>1 >>6 >>17 >>48 >>50 >>63 >>72(作者あとがき>>73
閑話
>>52
第二話
>>74 >>82 >>83

オリキャラ一覧
○ユリス・フレリー(月音ララs)>>2
○風月 春(ヴィオラs)>>3
○如月 ライム(ポアロンs)>>7
○魔理丘 遊(桃子s)>>9
○Louise・Lark(黒影s)>>11
 死導 殺(武藤 徹也s)>>12
△満濃寺 良等羅(月華s)>>15
 緘坐玖 華椰(朱蓮s)>>18
△今井 弥月(月夜の救世主s)>>28
△妻百合 才(夜兎s)>>30
 宇田川 皐(とらばさみs)>>51
 リリーリリー・メルヘン(げそs)>>64
 ブラックリスト・クラッシュナイト(げそs)>>64
 四羽 近那(siwasugutikakunis)>>67


なんだかんだ説明しているうちに結構時間がたってしまいました。
主人公が待ちきれないようなので、そろそろつづらせていただきますね。
それでは、どうぞお楽しみください。






————これは、運命の流れにあらがった、一人の少年騎士の物語である……

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: 終端の騎士と異世界の王 ( No.72 )
日時: 2011/02/28 07:38
名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
参照: きっと嫌われてんだ我がヒーロー きっと望まれてんだほらヒーロー

「よし、じゃあ説明しよう!」

なんでやねん。
似非関西弁でツッコミそうになった。
いや、説明してくれるのはありがたいのだが今の流れで行くか? 普通。
あ、コイツ等普通じゃなかったんだっけ。
なんてどうでもいいことを頭の隅に押しやり、アイツ等の話に耳を傾ける。

「まぁ、つまりだな。お前が生きていることによって、時系列や世界やらが歪んでしまうんだ。お前が文学の天才なのはその所為だな。うんん。」

魔理丘がそこまで言って、うんうんと頷く。
次は横からルイーズが現れて、僕の目の前に立つ。

「それに、あなたの心情で回りの物が壊れたり歪んだりしてしまうこともあるのです。だから、あの時ビル等を破壊し、再構築しました。私達は、それを説明しないでやってしまったので、理解できずに錯乱したあなたに一旦寝て頭を冷やしてもらおうと首麻酔で気絶させたわけです。」

暴れまわった理由はそれか。
何処かの漫画でやってた理解→破壊→再構築みたいだ。

「その時にあの世界にいったのはミラージュが呼び寄せたせい。本人はその場にいなかったけど、媒体の紅蜂ならいたなぁ。」

つまり、俺は悪くないぞと。
蜂……あの時の深紅の蜂か。あれは本気で死ぬかと思った。

「面倒くさいから本題に入る。アンタに、アンタの影響を一番受けやすいこの世界から消えてくれっていってんの。アンタはこの世界じゃない別の世界で生きられる。」

ユレスが横から口を出す。ルイーズは「しかもその世界は自分で選べますよ。」と笑顔で話しかける。

「まぁ、そう言うことなら……」

僕は人間が嫌いだったし、どうせなら神とか妖怪とか獣になってみたいと思った事は多々ある。
平凡に暮らすのも悪くはないが、はっきり言って詰まらない
もっと心踊るような出来事はないかと毎日の様に思いを巡らせていた。
だから、ちょうどいいだろう。

「じゃあ、決定だな。」

魔理丘が安心したように、笑顔で言う。
そして————

「……——っ……あ?」

脇腹辺りに、鋭い痛みが走った。
意味が分からず痛む箇所に視線を向ければ、そこには怪しく光る鋭いナイフが、僕の脇腹に深く食い込む様に刺さっているのを捉えた。

え……?

訳が分からない。
何が、どうなっているのか。
僕の思考とは裏腹に、体はガクガクと震え出し痛みも徐々に鮮明になってきた。
余りの激痛に声も出せずにその場に崩れた僕は、急激にせり上がってくる嘔吐感に堪えきれずにその場に真っ赤な液体を吐き出した。

「がはっ! かは……あっ、ぐっ!!」

あぁ、これは血かな。
口の中が鉄の味で一杯だ
朦朧としてくる意識の中。
僕の様子を伺う様にしゃがみ込んだ魔理丘の笑顔が見えた。

「この世界から消える、イコールこの世界での死だから。死んだらお前の魂を持って世界の選択場所に連れて行ってやるよ!」


っざけんなこのクソったれ……! そんな事聞いて無い……!
僕はその男を突飛ばし。
力の入らぬ足を叱咤しながら歩き出した。
僕自身は両親と三人で、先生に褒められてクラスの人気者でって平穏に12年を送ってきたつもりだ。
それなのに……

ナンデボクハ、シニソウニナッテイルノダロウ?

分からない分からない。
哀しい訳じゃない。
死ぬのは勿論怖いけど。
それよりも怒りの方が勝っていた。

アイツ等異世界人の身勝手さに、醜さに、貪欲さに、傲慢さに。

言い知れぬ憎悪が僕の胸中で蠢いている。
道行く人は僕の姿を見た瞬間に逃げ出した。
救急車も呼ばずに。
人間とは、何て自分勝手で思いやりのない醜い生き物だろうか。

人間など、異世界人など……皆死に絶えれば良い。

Re: 終端の騎士と異世界の王 ( No.73 )
日時: 2011/03/02 07:11
名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
参照: きっと嫌われてんだ我がヒーロー きっと望まれてんだほらヒーロー

作者あとがき
>>72あたりでこの物語の主人公がどんな子供なのかご理解していただけたでしょう。
傲慢で身勝手で我がままで思いやりのない子供です。
この話は、二話以降視点がよく切り替わると思われます。
一話とこれを読み終えた時点で不快に思われる方は戻るボタンを連打した方が良いかと。

それでは、第二話にまいりましょうか。

Re: 終端の騎士と異世界の王 ( No.74 )
日時: 2011/03/02 07:25
名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
参照: きっと嫌われてんだ我がヒーロー きっと望まれてんだほらヒーロー

第二話

少年は平凡だった。
その容姿から学力、運動能力に至るまでとにかく全てが普通だった。
だがそんな普通の彼には、たった一つ普通とは違うものがあった。
そう、それはその考え方である——。


つまらない毎日、つまらない取り巻き。
下らないクラスメイトに下らない環境。
全てが嫌だった。
馬鹿で不細工なお前達なんかと誰が好きで仲良くなんかするもんか!
僕は本当はすごく頭がいいんだ。
本当はすごく格好いいんだ。
本当は他の奴らとは違う特別な人間なんだ。
だからお前達屑なんか、みんなみんな死ねばいい。

少年はいつもそう思っていた。
そんなある日のこと。

「アイツ本当キモいよね。」

「つーか絶対自分で自分のこと格好いいとか思ってんだって!」

「有り得ないし! つうか笑えねー!!」

げらげら笑う馬鹿ども。
いまに見てろ! 本当の僕は凄いんだから。
お前達とは格が違うんだよ!

そう思いながら少年はぎろりとクラスメイトを睨み付けた。

「あのさぁ……ずっと思ってたんだけど、あんた私達のこと見下してない?」

ふと聞えた声に顔を上げればいつも一緒にいてあげている取り巻き達の姿。
……何だよその目は。この僕がわざわざ側にいさせてあげてるって言うのに!
少年が今度は彼らを睨み付ける。

「お前達みたいな地味で暗い奴らに付き合ってやってんのに何で僕が責められなきゃいけないんだよ!」

「はぁ!? お前何言ってるかわかってんのか?」

「わかってるよ! この不細工共!! お前ら如きが僕に意見するな!」

半ば叫ぶように吐き捨てた少年を見て、取り巻き扱いを受けていた少年たちが冷たい目を向ける。

「ふーん……そんな風に思ってたんだ。もういいや、そんな奴に構ってないで行こうぜ。」

一人がそう呟くと他の子達も踵を返し去って行く。
それを少年は訳がわからないといった表情で見つめた。
なんで、何でうまくいかない。
気付けば誰もいない自分の周り。
少年は強い憤りを感じ、それを他へぶつけた。


「お母さんがっ! わるいんだよ! 僕が、うまく行かないのもっ! 全部お前のせいだ!!」

大きな声で喚きながら母親を足蹴にする少年。
足元に蹲る母親は涙を流して痛みに耐える。自分の育て方が悪かったのだと悔やみながら。
それを良いことに少年は更に母親を罵り暴力をふるう。
少年が落ち着きを取り戻すまでそれは続いた。


さて、部屋に戻って小説でも読もうかな。
少年の最近の楽しみは小説を読む事だった。
その話の中では、まるで自分が思い描いている本当の自分になれるようだったからだ。
その中でも今のお気に入りは天才の少年のお話だ。
あの世界の人間はみんな美しい。
僕も本当はあの世界の住人なんだ!
神様のミスでこんなくだらない世界にいるだけで、本当はきっと皆に人気の神の使いなんだ。
痛い考えに取りつかれた少年は、倒れている母親もそのままに階段を駆け上がる。
その時だった。

「えっ」

思わず漏れた声と共に傾く体。
足元には既に階段はない。
踏み外したと気付いた時には遅かった。
まるでスローモーションのように、落ちていく時間がゆっくりに感じる。
他者から見れば一瞬の出来事なのだろうが、少年にとったらとても長い時間に感じられた。
ガツン! と頭や背中に強い衝撃が走り息が詰まる。
その瞬間、少年は誰かの声を確かに聞いた。





「その若さで死ぬなんて、可哀想に。」

耳元で聞えた声に少年ががばりと起き上がる。
するとそこはもう、見慣れた自宅ではなかった。
一面真っ白な空間。
何の音も匂いもない、ただ白いだけの場所。
そこには少年と老婆の姿しかなかった。

「……何だよ、ここ。」

怪訝な顔で声を紡いだ少年に、側にいた老婆が優しく笑う。

「ここは全ての始まりと終わりの場所じゃ。」

「お前は一体誰だよ。」

「おぉ、名乗り遅れてごめんなさいね。私はあなた達の世界で言う、神様という者じゃよ。」

それを聞いた少年は手のひらを返したように老婆にすがりつく。

「神様!? 神様って美女なんだと思ってた!」

きらきらと期待したような瞳を向ける少年に老婆が苦笑しながら口を開いた。

「本来ならばあなたはもう死ぬはずだった。だけど嘆くあなたが可哀想に思えてねぇ。あなたはもう一度、生きたいかしら?」

「生きたい! 天才少年の世界で!!」

てっきり少年が元の世界で生きたいと言うのではないかと思っていた老婆は、驚きに言葉をなくした。
しかも、よりによってあの世界へ行きたいと言うのだ。
老婆は顔色を悪くしながら少年を止めた。

「天才少年はやめた方がいい。あの世界は危険よ。何なら希望を聞いてあげる、だからあそこだけは、」

「煩いな! 神様だったら出来るだろ!? さっさとやれよ!」

心配する老婆を鬱陶しそうに睨みながら少年が怒鳴る。
渋る老婆に対し、激しく罵りながら容姿や特殊能力、愛され補正などを半ば無理矢理付加させた少年は満足気に笑う。

「じゃあ、さっさとトリップさせてよ。僕が美しく生きられる世界に。」

「、本当にどうなっても知らないわよ。もう戻すことは出来ないからね。」

「くどい! 早くやれよばばあ!」

何度も念を押す老婆を疎ましく感じ、少年が老婆を蹴り飛ばす老婆はようやく杖を構えて呪文を唱え出した。
その途端、少年の体がまばゆい光に包み込まれる。
少年は勝ち誇ったようににやりと笑みを浮かべたのだった。

「ようやく、本当の僕になれるんだな!」

少年のおぞましい程の笑い声をも包み込み、光がパッと弾けて消えた。
それを見届けた後、老婆がぽつりと呟く。

「……どうなってもしらないわよ。」

低い低い呟きは、真っ白な世界に飲み込まれて消えた。

Re: 終端の騎士と異世界の王 ( No.75 )
日時: 2011/04/09 09:38
名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: CbXJUujt)
参照: きっと嫌われてんだ我がヒーロー きっと望まれてんだほらヒーロー

「春。春〜!!」

二つ結びの髪の毛をぴょこぴょこ揺らしながら笑顔で、少女は目の前にいる栗色の髪の毛で黄色ににごった黒い瞳の少女、春に抱き着いた。
春は鬱陶しそうな顔をしながら、自分の腰あたりまでしかない身長の少女の頭を撫でる。

「お姉ちゃんと呼べといつもいっているであります。」

ため息をつきつつも、笑顔。
なんだかんだ言っててもうれしそうである。
春の様子など気にしない様子で、少女が笑顔で言う。

「まぁ、そんなことよりねぇ、うちのがっこーの<きらわれもの>。都 陸<みやこ りく>くんがねぇ、かいだんからおちてしんじゃったって!!」

春の笑顔が固まった。

「え……?」

急速に己の顔から消えていく笑みとサァッと音を立てて引いていく己の血液にに意識を向けることなく、春は言われた内容を理解していく。

かいだんからおちてしんじゃった。

死んだ。
陸君は、よく自分が通学するときに会う相手。
会話こそしなかったものの微笑を交し合う仲だった。
それが、いなくなった。

春は、己の日常の1コマが崩壊する音ガラガラという音が聞こえたような気がした。
と、その時。
ピンポーンという軽快な音が聞こえ、ドンドンと何かを叩くような音がした後、春を呼ぶ声が聞こえてきた。
その声で春は我に返ると、ぽかんとしていた少女に待っているようにいいつけ、玄関に向かった。

「やっ! 春ちゃん!」

玄関には、金髪で彼方此方跳にはねた金髪ショートカットで、長身だが威圧感を感じさせない顔でマイナスイオンらしき物を発生させている所謂癒し系の男がいた。
春はあきれたような顔で彼を見やる。

「また、きたのでありますか。」

Re: 終端の騎士と異世界の王〜第二話突入〜 ( No.76 )
日時: 2011/03/02 18:22
名前: 桃子 (ID: jHyiIImd)

お久しぶりでございますノノ
オリキャラ採用ありがとうございますなのです。(土下座)
展開が面白くなってきて更新が楽しみですwwwwwwww
頑張ってくださいねw(ジャンピング土下座)


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



この掲示板は過去ログ化されています。