ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 自分の秘密 完結
- 日時: 2011/01/23 20:51
- 名前: あいる♯tennnouzu (ID: HPru.2N2)
私は夜になぜか目が覚めた。幼い私は父の寝ている方を見た。その時
ザクッッッッッッ!!!!!!
何?この音。響きが残酷。
私は目をこらして父を見た。父は血の付いた包丁を母に刺していた。
ウソでしょう?まさかそんなハズがないわ。父は優しい人よ。
「今見たことは言うな。」
父はそう言って私の口をおさえた。私は苦しみとショックで何がなんだか分からなくなり、そのまま眠ってしまった。そして息をして目覚めることはもう無かったのである。…。
- Re: 自分の秘密 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/21 21:29
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: frKstor9)
「紗南☆今日ウチで遊ばない?新作アクセみしてあげられるしさ☆」
「新作がもうできたんだ!?昨日も新作できたって言ってたよね?」
それが、一晩で新作ができたの☆
「ウソッ。すごーい、見た〜〜い。」
あたしは紗南のこの笑顔が何より好き。だから、一晩じゅう、アクセ作りだってできる。昨日の夜がそれだった。
「紫依ってすごいよね!器用なんだもん。家庭科でも、大活躍っていうか。一緒に手芸部に入部したけど、紫依がいきなりエプロン作り出したからビックリしたよ。」
紗南がそう思ってくれたんだ…。すごいうれしい!
「これが新作アクセ!?可愛い!」
よかった、可愛いって言ってくれて。
「これ、紗南にあげようと思ってたんだ。はい、あげる!」
あたしはにっこり笑って、アクセを握った手を紗南に差し出した。
「えっ、いいの!?こんな可愛いのをわたしに!?」
紗南がビックリして聞いた。その目は少し興奮しているのがわかる。
「もちろん。紗南の為に作ったんだよ。」
紗南の頬がピンクに染まっている。この顔が見たかったんだ。
「嬉しい!紫依、ありがとう!」
そう言って紗南はあたしが差し出した手の下に手を出した。あたしはアクセを手から離した。これで、紗南の手にアクセが落ちるはず。ところが……。
カシャーーーーン!
アクセは紗南の手を透き通って床に落ち、バラバラになった。
「え………?紗……南……?な…んで……。どうして……?」
紗南の頬から、ピンクが消えていった。紗南の顔は死人のように青ざめていた。
「お…思い出した………。ううん、そんなのウソよ。わたしは死んでない!死んでない!死んでない!死んでなんかないぃぃぃぃぃぃッ!」
どうしたの!?紗南!狂ったように叫んで……。
「死んでないのよ!!」
紗南は家の玄関に向かって走った。でもあたしが玄関側にいたから、ぶつかるはず。でも……。紗南の体が透けていたから、ぶつからずに、玄関に着いた。
「紗南……。これはどういうこと?教えてよ。お願い………。」
あたしはつぶやくように言った。紗南がふり返る。そして口を開いた。
「紫依…………。わたしはね……。もう死んでるの。幼い頃に…。」
あたしはドキッとした。紗南は幽霊だったの……!?
「殺されたの。紫依の今のお父さんにね。」
ええ!?お父さんが紗南を…?まさか刑務所に入ってた理由って…。
「そう。わたしとおかあさんを殺したから……。殺した後、自分も死のうと、自殺しようとしたんだって。無理心中ってとこね。家計が苦しかったから。でも紫依のお母さんはお父さんの自殺をとめた。死んだら、もう2度と戻れないって言ってね。それが、恋になったのね。」
そうだったんだ。でも紗南はなんでここにいるの?
「わたしだって、さっきまで死んだことに気が付かなかったよ!お父さんが憎くて、呪い殺そうと心が思って、出てきてしまったのかも。わたし、お父さんに謝ってほしい。」
「じゃあ、あたしが謝らせるよ!ちょっとまってね。紗南の格好していって、途中で紗南を出して、謝らせる作戦だから、変装しないと。」
紗南がクスッと笑った。悲しげな表情は変わらないけど、ちょっと心が安らいだようだ。
「行ってくるね。」
紗南はこくんと小さくうなずいた。
「お父さん。わたしを殺したね……?」
あたしは新聞を読んでいるお父さんの耳元でボソッと言った。お父さんはビックリした表情であたしを見つめた。
「紗南……。殺してしまって悪かったな。すまん……。」
「なーんてね。あたしだよ、紫依です。」
「し、紫依!?お前紗南をなんで知ってるんだ!?」
お父さんは新聞を投げ捨ててあたしに問いつめた。
「大事な友達。お父さんが大事な友達を殺したのは許せないけど、殺さなかったら、紗南と出会えなかったよね。悲しみも幸せに、ほんのちょっとだけどなったんだよ。悲しみも幸せも全部ふくめてさだめなんだよね。」
お父さんはうなずいた。紗南のコトを思い出してるんだろう。その目はあたしじゃなくて、いなくなった紗南を見てるんだろうな。
「紗南、本当に悪かった。もう一生、だれかを傷つけたりしない。」
お父さんがつぶやいた。その時……。
『お父さん、もういいんだよ。死んだおかげで、紫依と会えた。悲しみももらったけど、幸せもたくさんもらったよ。
紫依、きっとまた会えるよ。生まれ変わったら、紫依の子供になるからね…………。バイバイ……。』
紗南の声がした瞬間、目の前に紗南が現れた。そして、足からゆっくり消えていった。
「イヤだ!紗南、いかないでよ!紗南あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あたしの叫びもむなしく、紗南の体は消えてゆく。そして、顔だけになったとき、紗南が微笑みながら口を開いた。
『わたし、すぐ死んじゃったけど…彩実 紗南として生まれてきて良かった。ありがとう。本当にありがとう。バイバイ。じゃあね………。』
しゃべり終わった後、紗南は完全に消えた。そして、紗南の消えた場所には紗南のヘアゴムが落ちていた。あたしは、そのヘアゴムを握りしめて、泣くことしかできなかった……。
- Re: 自分の秘密 ( No.9 )
- 日時: 2011/01/21 21:32
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: frKstor9)
紗南と紫依の話が完結!
次からは、杏(あんず)が登場します。
紗南は天使として、紫依は悪魔としてでてきますよ☆
紗南と紫依は敵対関係になるさだめであり、仲が良いことは許されない……。ハッピーエンドになるように頑張ります!
- Re: 自分の秘密 ( No.10 )
- 日時: 2011/01/21 21:38
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: frKstor9)
「キャアアアアアアアアアアッ!!!!」
お母さんが冷たくなったあたしの前で悲鳴をあげた。
そんなに泣かないでよ。あたしが死んでいても、お母さんには仕事も家族も友達もいる。あたしがいなくても平気だよ。
あたし、天国にいるからさ…………。
「杏ッ。杏〜〜〜〜〜〜〜〜ッ。」
死んじゃったけど、いつもお母さんの心の中にいるんだから。
- Re: 自分の秘密 ( No.11 )
- 日時: 2011/01/22 21:50
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: nH0S84tQ)
あれ?ここはどこ?見渡す限り、白。
「真っ白で誰もいないから、天国じゃないよね。」
あたしはすくっとその場で立ち上がった。立ったって意味はないとおもうけど。
「そう、ここは天国じゃなくて『天と地の間』天国に行くか地獄に行くかを決める場所。」
だ、誰!?なんか天使みたいな人と悪魔みたいな人がいる…。同い年くらいかなあ。
「で、杏さん。わたしと一緒に天国に行こう。」
天使みたいな少女はあたしに手を差しのべた。いい人って感じだな。あたしが少女の手に自分の手を近づけたその時。
「杏さん!あなたには素晴らしい才能が眠っているわ!だからあたしと地獄に行こうよ!」
地獄ですって!?やだよ。あたし天国に行きたい。そうすれば、お父さんに会えるし。
「あなたは地獄に落ちるわけでも見るわけでもないの!ただ、地獄にある特別な部屋に居て、どうすれば地獄がもっと良くなるかを考えてくれれば、それだけで良いの。それでみんな、幸せになれる!」
それで人が幸せになれるなら、こっちでもいいかも。この人、悪魔のわりには優しい人なんだ。
「それでも、やっぱりお父さんやおばあちゃんに会いたいよね!?天国に行けば会えるんだからさ、やっぱ天国!ほら行こうよ☆」
今度は天使が割り込んできたよ。わけわからなくなる!名前とか教えてよ。
「ごめんね、自己紹介もなくて。わたしは紗南。天使です。」
優しそうだなあ。すごい可愛いし。
「あたしは紫依。一応悪魔だよ。杏さん、呼びためOK?」
悪魔が『呼びためOK?』をつかうとは…!あ、OKです。こっちからも呼びためで。
「わたしもOKだからね?」
なんで紗南って何を言ってもほんわかふんわりしてんだろう。
「そ、それでさっ、紫依。天国に行くか地獄にいくかいつまでに決めればいいの?」
自分で決めることもできずに、地獄へ落ちた人たち。決められないのは嫌だけど、決めるのも十分つらいよ。
「一週間。一週間以内に決めないと、一生ここにいることになるから、夜露四苦ね。」
一生ここにいるのは嫌だっ!一週間以内かあ。早く決めないと。
「この場所には神様もいるんだよ。神様は生命のさだめを決めることが仕事。毎日苦労してるわ。会ったら挨拶してね。じゃあ、わたし達、もう行くから。決まったら、わたしたちを呼んでね。バイバイ。」
紗南は手を振りながら、消えた。紫依もすぐ消えてしまった。あたし、ひとりぼっちじゃん……。早く決めなきゃだけど、どう考えればいいのか、わかんない。さみしい。誰かに会いたい。そうだ!神様!
「神様〜〜〜ッ!いませんかあああ!」
大声をだしてみた。でも反応はない。
「あんずちゃん。わたしはここにいるわ。」
優しい声がした。声のしたほうを見てみると、そこには綺麗な少女が、たくさんの手帳に囲まれて、座っていた。茶色の髪で、顔がよく見えないけど、わずかに見える、その目は藍に染まっている。瞳が光り輝いている。この人が神様なの?
「わたしは神様。といっても、いろんな神様がいるから。わたしは幸福の神様。人に幸福を与えることが出来るの。他に、不幸の神様とか、死後の神様とかがいるの。あんずちゃんは何でわたしを呼んだの?」
えっと……。あの、その、天国に行くのと地獄に行くの、どっちが良いかなって思って、それを知りたくて。
「紗南と紫依が来たでしょ。あの子たち、悲しい思いで使命を果たそうとしているの。わかった?」
え?悲しい思いなんて、全然そんな感じじゃなかったよ?
「天使はね、自分より優れた少女が悲しい思いをして死ぬと、交代しなくちゃいけないの。交代したら天国に行く。じゃあこれが、悪魔の場合は交代した後、どこに行く?」
地獄……。
「正解よ。自分でなりたくて、悪魔になったんじゃないのにね。死後の神様が才能を見込んで、悪魔にさせたの。それがさだめと言って、無理矢理。紫依が悪魔になったとき、前の悪魔の夏希が地獄に落ちた。紗南がなったとき、前の天使の沙耶が天国へ行った。」
じゃあ、いずれか、紫依は地獄に!?
「そう。ずっとさきのことでしょうけどね。わたしなんて、かれこれ400年も神様やってるんだから。夏希と沙耶は100年ね。わたしもそろそろ限界っていうか…。交代して天国にいきたいわ。でもわたしみたいに悲しく死んだ少女がいなくてね。もう、あんずちゃんをスカウトしたいくらいだわ。あんずちゃんならなれるよ。でも、400年も嫌だよね?」
あ、あたしが!?なれる!?神様に!?でも400年はさすがにねえ。
あ、神様は名前、何て言うんですか。
「わたし?わたしは春。お春って言われてたな。あ、生前の話ね。呼びためOK☆だから。あんずちゃんもOK?」
神様が呼びためOKって言うなんて…。400年前のヒトが。
「わたし、十六の頃に、大人からも、同い年からもいじめられて、ひきこもるようになっちゃってね。家族全員殺されて、わたし一人で家にいたの。ちょっと外に出ただけで、伝染病にかかって、結局一人でしんでいったの。」
春がそんな死に方を…!?
「夏希と沙耶は、戦争で、死んだことも知られないまま、天使と悪魔になったわ。」
夏希さんと沙耶さんも可哀想すぎる!
「紗南は実のお父さんに幼くして殺された。それから何年かして、14歳の紫依と出会って、紗南は成仏したんだけどね、紫依はその一年後、
貧乏になって、両親は、自殺をしない人だったから、紫依を守ろうとしたんだけど、ついに借金取りに殺されたの。紫依は親戚のおばさんに預けられたんだけど、ここからが最大の不幸なんだよ。おばさんは、紫依を働かせて、儲けることが狙いだった。仕事に失敗した紫依を殺してしまったの。」
春も沙耶さんも夏希さんも紗南も紫依も可哀想な死に方……。
「あんずちゃん、そういうあんずちゃんも悲しい死に方、してる。
え………。そうだ。あたしも悲しい死に方してるんだ。あたしは思い出してみた。
「やめてよ、きゃああああッ!」
「うるさいよ杏。あんた、あたしの彼氏奪ったんだから、これくらいされて当たり前。」
それは、正也君が告白してきただけなのに!それにあたしちゃんと断った……。
「だからなんなんだ!せっかく、学校行事でスキー旅行に来たし、女子はこの小屋に泊まるけど、小屋には女子しかいないのよね。虐める大チャンス☆ってわけだからあ、たっぷり虐めてあげる。」
麻紀はあたしを一にらみすると、あたしの着替えを手に取った。
「何するき!?ああッ!!」
麻紀はあたしの着替えを小屋の窓から放り投げた。外は雪が沢山積もっているうえに、吹雪いている。取りに出たら、きっと大変なことになってしまう。
「ほら、取りにいかないの?取らなかったら、旅行中ずっと今のパジャマのままだけど?」
悔しい。悔しくてたまらない。あたしは外に飛び出した。
「冷たい…。裸足で出てきちゃった。手袋もしてないのに。パジャマしか着てないのに……。死んじゃうよ。麻紀のバカ。こんな虐めして。」
寒い……。どんどん雪が積もって、着替えの場所がわからない。
「どこにいったの……?えっ。きゃああああああああああああああ!」
- Re: 自分の秘密 ( No.12 )
- 日時: 2011/01/23 20:49
- 名前: あいる ◆TiP5As2jNc (ID: HPru.2N2)
雪崩れに巻き込まれたまま、あたしは……死んでしまった。
「そうだ。あたしもこんな死に方をしたんだ………!」
ふいに目から涙がこぼれ落ちた。春はそんなあたしを切ない顔で見つめていた。
「人の目ほど怖い物はないわ。わたし達みんな、人から、世間から見捨てられて、死んでいった。だれもわたし達の心の闇を知らない。知ろうともしない。ひとりぼっちで、むなしく終わってゆく。」
そうだよ。誰もわたし達の心を知らない。心に輝きがあることも闇があることも。泣くことも、弱音を吐くこともできないまま、孤独の世界に包まれて、死んでいったんだ。
「悲しい死に方をして、人の幸せを願う者が、天使、悪魔、神になる条件。紗南も紫依も沙耶も夏希もみんな、他人の幸福を願える人。人を恨んで死んだのに、人の幸福を願う人は極わずかしかいないわ。あんずちゃんも知ってるでしょ。紗南は、あんずちゃんが幸せになれるように、天国へ行くのを進めたの。紫依は、夏希のことを考えたわ。自分が死んでいなければ、夏希が今地獄にいなくてすんだかもしれないから、せめて地獄を良いところにしようと思ったのね。それで、あんずちゃんを地獄に行かせて、地獄を変えて、夏希を喜ばせようとしたの。」
紗南も夏希も人を大切にする人なんだね。それがたとえ、自分を貶めた人だとしても……。
「それで?あなたはどうするの?」
え?天国にいくか地獄に行くかってことですか?
「それしかないでしょう。」
えっと、あたし、あたしは…………!
春は、あたしを真剣な表情でじっと見ていた。目が本気。今ハッキリ言うんだ。あたしの決断、きっとみんなが幸せになれる!
「あたしね……!春の次の神様になる…………!」
言い切った後、あたしは思いっきり目をつぶった。沈黙が続く。目をつぶっているから、春がどんな表情をしているのか、わからない。
「………。神様に?えっ……。何百年も職務から離れられないかもなのに?そ、それでもやるの……?」
春は結構驚いてるようだ。
「いいの。仕事でも、人に幸せをあげられるのは嬉しい。何百年経っても、その思いは変わらないよ。だから、神様になる。」
あたしの言葉を聞くと、春はにっこり笑った。
「わたしもそろそろ、天国にいきたかった。お父さんとお母さんとお姉ちゃんにも会いたい。それで『神様やってたんだよ』って自慢げに話してみたいな。ありがとう。あんずちゃんの決断は、たくさんの人を幸せにしてあげられる。わたしよりも良い神様になれる。」
春の藍色の目から、涙がこぼれた。嬉し泣きをしてるみたい。
「杏!神様頑張ってよ!」
紫依!いきなり現れたっ。
「杏、あなたなら、人を幸せにしてあげられるよ!」
紗南も現れた!ありがとう。あたし頑張るね。
「わたしはもう天国に行くけど、また会えるんだから!その時は色々話そう。神様の仕事、頑張って!」
春、ありがとう。あたし精一杯頑張る。
「わたしも早く行かないと。天使は忙しいんだから、もう仕事が入ってるの。わたし達、また会えるよ。わたしも仕事でここに来るからね。ちょっとなら天国にも来ること出来るからね。ばいばい。」
紗南、あたしもまた会えるの楽しみにしてるからね!
「地獄にも来てよ☆それで、夏希を幸せにしてあげたい!あたしが交代して、杏まで交代したら、もう永遠に会えないけどさ、それでもあたしを忘れないで!あたしもずっと杏を忘れないよ。
あと、春。あたし達、今からもう会えなくなるけど、あの時のこと、悪魔の良いところを教えてくれたときのこと、絶対忘れないから!あの一言で、あたしは今も、楽しく悪魔の仕事をやってられるんだから。恩人だよ。みんな、バイバイ。」
紫依は最後に、あたしに手を振って、消えた。ワープをしたんだろう。あたしはあの笑顔を一生忘れない。そのすぐ後、紗南と春が同時にワープした。一人ですべてこなすのは大変だろうけど、頑張ろう。次にあたしみたいに、天国にいくか地獄にいくか悩んでいる人がいたら、今度はあたしが助言する番。
「まだ、未来はあるよね。死んだからって終わりじゃない。お父さんが死んだとき、お父さんの人生は終わったって思ったけど、自分が死んでみたら、そうじゃないってわかったよ。死ぬということは、第二の人生の始まり。」
頑張るのは今から。紗南も紫依も頑張ってる。あたしも負けないよ!
終わり
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