ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺人鬼のお嫁様。
- 日時： 2010/12/28 09:56
- 名前： ちっぱー （ID: O/vit.nk）
初めまして、ちっぱーです。
これまでノートに書いていたものを、投稿してみようと思います。
アドバイスなど、お願いしますね。
登場人物
輝牙・朔夜（ひかるが・さくや）
赤染・満月（あかぞめ・みつき）
空谷・彩香（そらたに・さやか）
- Re: 殺人鬼のお婿様！ ( No.1 )
- 日時： 2010/12/25 11:56
- 名前： ちっぱー （ID: O/vit.nk）
第一話
「やっべ、遅刻遅刻！」
俺はアパートの階段を駆け下り、駐車場を駆け抜けた。
最近、どうも遅刻とかが多い。
時間にルーズというわけでもなく、ただ眠くて頭がぼーっとしているだけなのだ。
居眠り病かな、と首を傾げながら、急いで近くの公園へと向かう。
そこで、毎日待ち会わせをしている。
「あー、悪い……。寝坊しちまった……いってえ！」
叩かれた。
女かこいつ！ というとんでもない腕力。
空谷彩香。
剣道部の女主将で、三段の腕前。
竹刀をいつも携帯していて、よく痴漢を撃退しているところを見る。
顔は結構、凛としてて黒髪美人と称せるくらいなのだけど……。
「寝坊をするな。男がそんなことでどうする？」
「男っつったってねえ……そんな武士みたいな奴、いるのか？」
「お前が弱すぎる。それだけだ」
無愛想に言い放ち、空谷はさっさと俺の前を早歩きで進んでいく。
なんでこう、ガサツっていうか、乱暴なのかねえ……？
俺は空谷の横に追いつき、溜息をつく。
「お前さ、そんなんじゃモテないぞ？」
「ふん、余計なお世話だ」
「っていうか、そんなに俺のこと嫌いならさ、一緒に学校なんか行かなくてもいいんじゃね？」
「それと、これとは別だ！ ……私は嫌だが、これも縁だ」
何故か、少し顔を赤らめる空谷。
それとこれって、別なのか？
まあ、こいつがいきなりしおらしくなったら、気味悪いけどな。
天地が仲良くお手手結んで、360度回転とかしそうだし。
今、考えたら。
このとき寝坊して、学校を休んでいればよかったと思うのだった。
そしてそれを、知る由もなかった。
- Re: 殺人鬼のお婿様！ ( No.2 )
- 日時： 2010/12/25 17:28
- 名前： ちっぱー （ID: O/vit.nk）
第二話
教室に入ると、クラスメイト達は浮かれたように騒いでいた。
俺は、そんなクラスメイトの間を縫って、自分の席に座る。
「あ、なあ！ 輝牙」
「何だよ、西際」
クラスメイトの西際が、俺の前に立った。
いつも、騒がしい奴だ。
「今日、転入生が来るらしいぜ。しかも美人っ！」
「あ、そ……。良かったじゃん」
俺は、そっけなく返事をする。
何だよ、つまんねえ奴——と西際は舌打ちした。
ほっとけ、ほっとけ。
ぼうっとしていると、生徒達が慌ただしく、席に着き始めた。
どうやら、担任が来たらしい。
「おはようございます、皆さん。突然ですが、転入生を紹介します」
みんな、仲良くしてね——と、担任が言い終わるくらいに、女生徒が入ってきた。
腰まで届くくらいの、大胆な黒髪。
白く、雪みたいな色をした肌。
女生徒が、顔を上げた。
確かに、そこそこの美人ではあった。
ああ、モテそうだよな、あんな感じだと——とぼんやりその転入生を眺めていた。
「初めまして、赤染満月です！ よろしくお願いします」
にこりと、赤染はとびっきりの笑顔を浮かべた。
途端に男子共が、きゃあきゃあ（？）と騒ぎ出す。
「じゃあ、席は——、輝牙君の隣ね」
「へ？ あー、はい……」
うわあ、面倒くせぇ……。どうせ、お世話とか案内とか頼まれるんだろうな。
赤染が「はい」と返事をして、こちらに歩み寄ってくる。
「よろしくね、輝牙君」
「ああ、よろしく」
俺が、適当に返事をして頷く。
赤染は、俺の隣に腰掛けた。
そこまでは、良かったんだけれど。
「あれ、その傷は……」
「あ？ あー、あんまし見せたくねーんだが」
俺は気まずくて、少し頭を掻く。
俺の、手の甲の傷。
いつの間にかできていた、物心ついたときからできていた、そんな傷だ。
ん？
赤染は、震えていた。
「不良とか、そんなんじゃねえから——えっ？」
俺は、硬直した。
この状態は、異常ではなくとも、尋常ではない。
赤染満月が、俺に抱きついていた。
- Re: 殺人鬼のお婿様。 ( No.3 )
- 日時： 2010/12/25 19:56
- 名前： ナツ （ID: pnP4WqN3）
えっと〜、以前コメくれましたよね！！
「殺しがやってくる。」のナツです！
ちっぱーsを見逃しませんでしたよ！！
次回楽しみにしてます！
あ、ナツってよんでください！
タメ口おkですよ♪
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