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殺し屋屋さん
日時: 2010/12/27 12:16
名前: 青酸カリ (ID: LMtRhfuT)

初めまして青酸カリです。
駄文としかいいようのない文ですが、読者様になってくださると嬉しいです(´・ω・`)

登場人物は青酸カリの気分で増えていくと思われます(´・ω・`;)
これくらいで良いのでしょうか…。

ではでは、スタートになります(`・ω・´)

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Re: 殺し屋屋さん ( No.6 )
日時: 2010/12/29 22:49
名前: 友美 (ID: an.s4YRU)

面白いですー
文章力、神ですね!!
友も書いてるんですが・・・友ゎ紙です。。
・・・あッ!紙に失礼だッ!!

・・・とにかく頑張ってください☆

Re: 殺し屋屋さん ( No.7 )
日時: 2010/12/30 16:31
名前: 青酸カリ (ID: LMtRhfuT)

友美さん[>
そんなっ、か、神だなんて!
紙とか髪のご変換ですねわかります^q^
コメントどうもでした!頑張ります(`・ω・´)

Re: 殺し屋屋さん ( No.8 )
日時: 2011/01/03 18:48
名前: 青酸カリ (ID: LMtRhfuT)

水紀の家は——正しくは、水紀の父の家は——代々殺し屋を営んできた。
表はどこにでもある中流家庭である桐野家。
その裏は、正義の味方とも悪の手先とも言える、殺し屋だった。
麻薬の売買だとか、不正行為をしている会社だとか、そういうものを殺してきた。
「正義にはなれないけれど、悪になるのはごめんだね」
これが、水紀の祖父の口癖だった。
何となく、何となくだけれど、水紀は殺し屋となる運命なのだろうなと思っていた。
だから、朝、「殺し屋をやってみないか」といわれて頷いてしまったのだろう。
心の奥の奥の奥あたり、それの更に裏側では、殺し屋となるのを拒んでいたけれど——。

Re: 殺し屋屋さん ( No.9 )
日時: 2011/01/16 19:53
名前: 青酸カリ (ID: LMtRhfuT)

「あの時の私は史上最強に馬鹿だったんだよぉお…」
回想を終了させ、今にも泣きだしそうな顔で水紀は言う。
水紀は血が苦手である。
それなのに、殺し屋になってしまったのだから、水紀は後悔の意味を今理解した。
「くくくっ、面白い事になったねぇ、水紀。僕はそういう馬鹿な水紀が好きだよ?くくっ」
造ったような笑みをうかべて水紀の幼馴染———佐藤雄也は喋る。
これは彼の癖で、決して本当に造り笑いなわけではない。
これが彼の本当の笑い方なのだ。嘘っぽくても、そうなのだ。
「他人に誤解されるような事言うんじゃないぃいいい…」
何か怨霊のようになっている水紀に、雄也は追い打ちをかけるように言う。
「くく、くくっ、誤解されても僕は困らないしねぇ。くっく、後先考えずに殺し屋になった水紀が悪いんだし、ま、頑張れよ」
ぺし、と机に突っ伏した水紀の頭を軽く叩き、雄也が自分の席に戻るのを、やはり怨霊のように水紀は見つめていた。かなり恨めしげに。

Re: 殺し屋屋さん ( No.10 )
日時: 2011/01/25 14:38
名前: 青酸カリ (ID: LMtRhfuT)

佐藤雄也、14歳。
普通の市立中学に通う、普通の中学二年生。
平凡極まりない彼だが———最近、妙な仕事を押し付けられてしまった。

原因は、彼の幼馴染である桐野水紀。
彼女が殺し屋なんて物騒な職業に就いてしまったのが悪いのだ。
自分から進んでやっているわけではないのだが。
彼女の護衛なんて面倒事に貴重な週末の夜を使わなくてはならないなんて…。
それでも造ったような笑みをたたえて、水紀の後ろを黙々とついていく。
「雄也、何でついてくるの?」
水紀の問いを無視して笑いをこぼす。
「くく」
「…まあいいや、雄也。眠いんじゃない?
 私はかなり眠いよ」
ふわあ、とあくびをして水紀は目をこする。
まだ12時30分前くらいなのに、と雄也は思う。
ちなみにこの仕事が終わってから、水紀が朝型だということを知る。
「雄也ー、何かここみたいだよ。汚いなあ、うええ…」
確かに、と思う。
壁は苔が生え、足元には焦げたり腐ったりした木材が敷き詰められるように散らかっている。
木材の上を歩きながら、雄也はもう一度思う。
ああ、何でこんなことをしなくてはならないのだ。


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