ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ララとリリとルルとロロ。
日時: 2011/06/12 22:34
名前: 神楽 妖 (ID: iUdLMAK/)

     『仲良し姉妹』を絵に描いたように。
       何時でも何処でも一緒だった。

  なのにいつから変わったんだろう?
            何故離れてしまったんだろう?


     ——ドウシテアノコハカエッテコナイ——


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INDEX

第1話.【2年前と今と。】     >>4>>8>>12>>15>>20>>21>>24>>25

第2話.【凛の使者】        >>28>>29>>30

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2年前と今と。 ( No.21 )
日時: 2011/06/11 13:59
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

「……私の至福の時間に、それを言っては欲しくないですね。」

玄関に、利里の声が反響する。

部屋から聞こえる3人の声が、どこか別次元からのように感じる。
まるで利里と珠那さんの周りにだけ見えないバリアが張ってあるかのような。

「あの子たちのせいで利里ちゃんの言動が悪くなれば、作った私にも責任がかかってくるしね。……学校のコンピューター。ハッキングして『要注意』のデータ調べたら、利里ちゃんが一番に乗ってたからさ。」

「でしょうね。」

「私はさあ、自分の作品で不幸になる人がいると困るんだよねー。」

そういうと、彼女はため息をついた。

「私は学校なんか行かなくても、別に何の問題もありませんけど?」

少しイラッとした利里は例の口調で言ったのだが、逆に不思議そうな顔をされる。

「利里ちゃん、何言ってるの?あそこって進学校だからさあ、担任の先生とか校長が、教育委員会から責められそうで可哀想でしょ?」

……そっちか!

「とにかく、私の作品に傷をつける様な事はしないでね。外の損傷だけじゃなくて名誉にも。いざという時にはプログラムを停止するから。……じゃ、また今度点検に来るね。バイバーイ!」

珠那さんは、あっという間に手を振りながら出て行った。

Uターンをして部屋に戻ろうとするが、3人と会う気がしない。

「ちょっと体調悪いから今日は寝るね。」

利里はドア越しに早すぎる就寝を伝えた後、そのまま二階へ上がった。

Re: ララとリリとルルとロロ。 ( No.22 )
日時: 2011/03/08 16:15
名前: 白哉 (ID: 665joVJc)

お礼コメ&応援コメ≫
まずはじめに僕の小説に来ていただきありがとうございます!
そして次に更新頑張ってください!!
興味をそそる題名ですね。
利里ちゃん僕大好きだなぁ((黙れ

Re: ララとリリとルルとロロ。 ( No.23 )
日時: 2011/06/11 14:00
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

白哉s≫
わざわざありがとうございます!
しかもmy collectionの方にもコメを下さってありがとうございます!
そして応援ありがとうございます!

嗚呼、なんだか『ありがとうございます!』のオンパレードになってきた……

やっぱり、利里好きな人多いですねー。






2年前と今と。 ( No.24 )
日時: 2011/06/11 14:01
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

「眠れなーーーーーーーーーーーーーーいッ!」

ベットの上で暴れる私、御門利里。

……そりゃそうだ。

今は5時。普段なら思いっきり起きてるこの時間に、眠れという方が無理である。

かといって今更起きて一階に下りようものなら、ララにすぐさま
「体調悪いんだったら休んでなきゃだめでしょ!」
とか言われそうだ。いや、絶対言われる。
なぜなら、そう言うようにプログラムされてあるから。

そうなったら、どうせ心配なんてしない癖に。と必ず自分は思うだろう。
例えクローンとはいえ、大切な姉妹の形をした物にそういう気持ちで接したくない。

ちなみにゲーム類は全てリビングに置いてあるため、それで時間をつぶすことも困難だ。

「あ゛ーーーーーーひいぃまあぁだあぁぁあぁァァ!!!」

何しよう。いやホントにどうしよう。
このままでは暇死してしまうかもしれない。

外には出来るだけ出たくない。
が、この際しょうがない。

「残ってろよ!私の運動能力!!」

そう叫ぶと、利里は窓から庭木へ飛び移った。

2年前と今と。 ( No.25 )
日時: 2011/06/11 14:02
名前: 神楽 妖 (ID: nqtZqZHy)

   撃沈。

うん、……ぴったりだ。

御門利里、ただ今木の下でダウンしてます。

しょうがないさ。2年間も運動してないのにいきなり木に飛び移れるわけがない。
骨折とかしなかっただけでも奇跡じゃん?
受身を条件反射で出来ただけでも素晴らしいと思うよ!?

言い訳を呟きながら立ち上がる。が、

「イッテェ!」

太ももに痛みが走り、見てみると引っ掻いたような傷跡。
どうやら木の枝に引っ掛けたようだ。

「あー、これはやばいかも。」

普通なら手当てをしっかりとしなければいけない。
しかし、体調が悪くて2階に上がったはずの利里が、傷だらけで玄関から帰って来るなんてことになれば……
姉や妹はフリーズしてしまうかもしれない。現実に。

「……どこ行こうか?」

人のいない庭に向かって問いかける。

まあ、返事なんか返ってくるわけないんだk「神社は?」



……なんか、なんか今声が聞こえましたよ!?


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