ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 雨待ち人。 第二話終了!
- 日時: 2011/01/30 11:17
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=vo7_VDRwCZg&feature=related
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初めましての方もそうで無い方もこんにちは、こんばんは、おはようございます。涼原夏目です。
今回は「哀恋」系の話を書きたいなーと思っております。
ちなみに「忘却の金曜日」を読むと話が少々面白くなるかと思われます。
題名の読み方は「あめまちびと」です。
【注意事項】
1.荒らし、誹謗中傷、複製目当ての方はブラウザバック推奨します。
2.涼原夏目が嫌いと言う方もブラウザバックを推奨します。
3.時々流血表現が有ります。
4.更新は遅いです。
以上の事が大丈夫! と仰って下さる方は観覧してくださると光栄です。
【目次】
登場人物>>01
第一話「あの日から」
>>02 >>07 >>13 >>28 >>35 >>45 >>56
第二話「フラッシュバック」
>>62 >>66 >>68 >>70 >>79 >>85 >>91
【お客様】
螢様 白狐様 ポアロン様 アキラ。様 ゆn様 Desert Fox様
イメージソング(URL参照) 「百恋歌」
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- Re: 雨待ち人。 第二話終了! ( No.113 )
- 日時: 2011/02/17 22:00
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://テスト期間=更新オワタ\(^p^)/
家に着いた途端、俺の意識はぶっ飛んだ。
……と言うのは嘘で、少々唖然とした。
「…………え?」
真理が、「嘘だよね?」とでも言いたそうな、何かに縋る様な引きつった笑みを見せる。
真理と蛍と三人で家に着き、家のドアを開けた俺を何故か恐ろしいものを見るような表情の秋の顔があった。
何かと思った瞬間に俺も唖然としたけれど。
ちなみに家の玄関は、扉が開いていればそのままリビングまで見渡せる。
そして、窓際にあるこの高級マンションには少々合わないような小型で黒く縁取られたテレビに、俺、恐らくは秋もだろう唖然となった正体が映されていた。
テレビは、ニュースを映している。
まぁ、重要なのは別にそこではない。
「……何で、あの人が…………」
殺されてんの?
なぁ、何があったんだよ。
「……あの人って、ルイ兄の…………?」
真理は引き攣った笑みすら維持できない、とでもいう風に少しずつ表情が哀しみに歪む。
秋と俺は、そんな真理の返答には答えられず、ただただニュースのアナウンサーの、やけにはっきりとした声を聞き続けている。
蛍は蛍で、一人だけ訳の分からない、と言う顔をしていた。
「先輩、だよな」
そして蛍は、確認するかのような目線で俺を見ながらそう問う。
俺は残念ながら答えられる程心に余裕は無かった。
今のこんな混乱しまくった状況を説明するかのように、また滑舌の良いアナウンサーの声が俺らの部屋に響いてくる。
『殺された雪上真白さんと魅代夕被告は、恋人関係にあった模様で、トラブル等が無かったのか、現在捜査中です———……』
何で、俺の兄さんが真白さんを殺してるのか。
何で、俺の兄さんは自分の恋人を殺してるのか。
誰も答えてくれない。
だからこそ分からない。
唯一つ、言えるのは、
真白さんが、夕兄さんに殺された事だけ。
- Re: 雨待ち人。 第二話終了! ( No.114 )
- 日時: 2011/02/17 22:06
- 名前: 雪上真白 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://名前変えてみました。涼原夏目です(笑
名前変えてみました。
当の真白さんは……その……はい←
- Re: 雨待ち人。 第二話終了! ( No.115 )
- 日時: 2011/02/18 14:45
- 名前: 雪上真白 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://名前変えてみました。涼原夏目です(笑
「真白って……雪上先輩、なのか?」
秋はテレビを見ていた顔を恐る恐る顔をずらして俺の方を見る。
俺は玄関から中へと入り、真理と蛍と共に靴を脱ぎながらただ一言「そうだね」と告げておく。
と言うか、その一言を言うのがようやくだった。
そして俺はテレビのあるリビングへと行き、テレビ前にあるテレビとは打って変わって大きく埃一つ着いていないソファーに座る。
と、同時に両手で強く頭を抑えながら、思考を巡らせた。
……真白さんが、殺された。夕兄さんに、殺された。
そんな事実が何度も何度も何度も頭の中を回る。
そしてそんな事を思っているせいで険悪な雰囲気が流れていたのだろう。秋と真理と蛍は押し黙ったままだった。
(何で、あの人が殺されないといけないんだ? しかも、自分の恋人に)
それは堂々巡りで果てしない考えだと分かっていた。
けれど、思考せずにはいられない。
確かに真白さんと付き合っているわけでもない。ただの大学での先輩後輩の関係だ。
……いや、“ただの”ではないけど。
あの人は、物騒な俺の考え方を理解している。気のせいなのかもしれないけどそんな気がする。
そしてやけに耳につく喋り方も、変人にしか思えないような言動も、ぶっ飛んだ考え方を理解してくれる思考回路も、もうこの世から消えている。
「る、ルイ……」
ふと肩をいつもより優しい力で秋に叩かれ、俺の思考は一旦閉ざされる。
「何だよ」
「咲ヶ原葉月って人が、お前に会いたいって……」
どうやら俺は思考以外の働きは全てシャットダウンしていたらしい。
玄関のチャイムが鳴って、誰かが来た事すら気づけていないのだから。
そして、
(咲ヶ原葉月……)
真白さんの、友人か。
大学で、真白さん経由で何回か面識のある人。
その人が、俺に会いたいらしい。
「了解。じゃあ、会ってくる」
「おい、ルイ」
「…………何?」
頭から両手を離し、ソファーから立ち上がる。
そして高くなった目線から見て目の前に、爆発しそうな感情を何とか堪えている、複雑な表情の秋が見えた。
秋は俺が言葉を発してから数瞬俯いた後、静かに言い放つ。
「無理すんなよ」
「分かってるって」
「……自分を責めるなよ」
あぁ、晴香が亡くなったと思えば真白さんも死んだ俺を、気にかけてるんですね。
らしくない。……のは、俺もだけど。
「わーかってるよ」
秋の答えは聞かず、俺は玄関へと向かった。
- Re: 雨待ち人。 第二話終了! ( No.116 )
- 日時: 2011/02/18 15:11
- 名前: 雪上真白 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://名前変えてみました。涼原夏目です(笑
咲ヶ原葉月。
容姿の特徴を上げれば、肩下まであるまとまったストレートの黒髪に、アーモンドのような整った形の黒目。
身長は、丁度並べば俺と同じくらいの高さで、女から見れば少し高め。
変人で人に関してはドライな真白さんとは違い、葉月さんはかなり社交的と言うか……明るくて、優しい人だと思う。
大学では文学部に所属していて、演劇活動をしている人。
その葉月さんと、今、俺は対面していた。
「久しぶりだね、暮羽」
そう言って、葉月さんはにっこりと微笑む。
真白さんが死んだ事を相当悲しんだのか、目が少し涙の跡が残っていた。
けれどそれについては敢えて触れておかず、俺は適当に挨拶をする。
「久しぶり、ですね……」
「さっきニュースでやってたかもしれないけど……真白、さ……」
「知ってますよ。殺されたんでしょう? 夕さんに」
葉月さんの目尻に、小さな涙が溜まっている。
奇妙なほどまでに冷静に葉月さんを見ながら、俺はそう呟いた。
さっきの長い思考とは大違いとでも言えそうなくらい、冷静な声で。
葉月さんは、「そう」と言って首を僅かに縦に振り、頷いた。
「じゃあ、本題入るね」
俺がさっきから無表情だったせいなのか、葉月さんは少し俺の顔色を伺いながらそう言った。
俺は「どうぞ」と続きを促して、葉月さんの言葉を待つ。
心は異様なほどまでに冷静だった。
こう、二度も人が死ぬと言う事を体験すれば、慣れるのだろうか。
……いや、違うか。
「明日、真白の葬式があるんだけど……暮羽、来てくれない?」
葬式、か……。やっぱり真白さんは本当に死んでいる。
突然に告げられる現実を受け止めながら、俺は小さく肯定の意味で頷いた。
葉月さんはそんな俺の反応を見ると何故か黙りだす。
……と、言うよりは、何かを言うか言わないかみたいな……必死で何かに迷っているような表情を見せる。
「あの……どうしたんですか?」
俺がそう聞くと、葉月さんはぱっと顔を上げる。
すると暫く黙ってから、葉月さんが少し沈んだ、影のありそうな表情を見せた。
……真白さん関係の事で何か迷ってんのか、この人。
「ごめん。葬式の後、ちょっと話したい事があるんだ。……良い?」
「あぁ、構いませんよ」
薄く微笑んで、俺は頷く。すると葉月さんは屈託の無い笑みを見せてから、手を振って去って行った。
……葬式、ねぇ。
玄関に残された俺は一人、溜息を着く。
- Re: 雨待ち人。 第二話終了! ( No.117 )
- 日時: 2011/02/18 15:27
- 名前: 雪上真白 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://名前変えてみました。涼原夏目です(笑
と、此処で葉月さん登場しましたね(笑
お気づきの方はお気づきでしょうけど、「忘却の金曜日」と「私は反旗を翻す」に出ている葉月さんです!(爆
真白さんも、葉月さんも知っている方は知っているんでしょうか。
一応二人の詳細プロフィール載せておきます。
雪上 真白(Masiro yukigami) 女 (享年)23歳 身長165cm
腰辺りまであるストレートの黒髪を横髪だけ結んでいる。黒目。
ルイの大学の先輩で、文学部所属。葉月とは中学生からの友人。
中学生時代に、部活を一度退部している。高校生時代に夕と知り合い、恋人関係になる。が現在は殺されいる。
性格は毒舌と皮肉と嘘が得意と自負している。また、楽天的で自由主義でもある。
また人間関係にはそこそこドライで、嫌悪する人物には異様なまでに冷たいと言う一面を持つ。
咲ヶ原 葉月(Haduki sakigahara) 女 23歳 身長168cm
肩下まであるストレートの黒髪で、下ろしている。目は黒目。
真白とは中学生時代からの友人で、ルイとは数回面識がある。
大学は文学部所属で、劇団に入っているらしい。
高校生時代に、真白と共に夕と知り合い、現在三人で同居してる。
性格は明るく人柄が良い。真白のストッパー役で、そこそこ社交的。
真白の中学生時代に、とある事で深いかかわりを持っていたらしい。
……こんなとこですかね。
後々に真白の友人が出て来ますが、台詞だけになるかもしれません……。
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