ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 逆さ月の唄 オリキャラ募集です
- 日時: 2011/02/21 06:01
- 名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)
銀の髪に浅葱色の瞳の少女と黒と紫の少年の夢。
暗い森の中で、一緒に眠る夢。
会ったことない2人、見たことない場所。
そのはずなのに、毎晩見る夢は、どこか懐かしくて・・・
黒と白、2つの翼の物語。
——オリキャラ募集用紙——
【名前/読み】
【年齢/性別】
【性格】
【容姿】
【所属】 白軍(黒軍、無所属キャラは締め切りました)
【設定】(過去、能力など)
【サンボイ】(追加可)
「」
「」
「」
——ありがとうございました——
夜兎さん提供 真野 まや >>2
ヴィオラさん提供 小山 餡子 >>3
ゆnさん提供 緘坐玖 響 >>9
朔さん提供 霤喬&霄喬 >>13
月夜の救世主さん提供 檜山 飛鳥 >>16
葵那さん提供 駿蓮 >>18
パーセンターさん提供 業火 髄 >>19
春華さん提供 妖皇 樹鯔 >>23
Neonさん提供 アザエル&バルベロ >>26
黒鳩さん提供 南野 翡翠 >>27
- Re: 逆さ月の唄 オリキャラ募集です ( No.7 )
- 日時: 2011/01/10 20:07
- 名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)
「白の国? 【白蘭】? ・・・どーゆーことぉ?」
「・・・それでは、事の起こりから話しましょうか。この国の起こりと・・・
・・・貴女様の、出生の秘密を」
目を白黒させる葉弓綾乃に、インテリローブは静かに語り出す。
昔々、この大地には混沌と魔物しかなかった。
魔物たちは混沌の中で争い、大地を血で濡らした。
それを見た創世の神は、自らの力を分け与えた、翼を持つ使者を遣わした。
使者は光の力で魔物を封じ、血で穢れた大地を清め、この地は【清められた地】と呼ばれるようになった。。
そして、【清められた地】にて使者は暮らし始めた。・・・それが、今の人間。
最も強い光の力と、優れた心を持つ使者は、他の使者たちを束ね、広大な国を築き上げた。
それが現在の白の国、そして、最も優れた使者の子孫が、白の国王家。
その後、長い間神のもとを離れ、【清められた地】で過ごしてきた使者の子供たちは、もうほとんど光の力を持っていなかった。
しかし、ある時力を持った2人の子どもが生まれた。
1人の名はアイレス、もう1人の名はシリル。
2人は、生まれながらに自分が他の者と違うことを知っていた。
アイレスの方は、自らの力を他の者のために使い、人々に愛されていた。
シリルの方は、アイレスよりも強い力を持ちながら、その力を他人のために使おうとしなかった。
2人はそのことで度々衝突していたという。
ある時、シリルは周囲が皆アイレスについて行くこと、また自分より劣る人々の中にいることに嫌気がさし、1人国を出て行った。
険しい山を越え、谷を越え、ついにこの世の果てに到ろうか、という時。
ふいに、頭の中に声が響いたという。
『力が欲しいか?』 シリルは、今以上に力を持てば、アイレスを見返してやれる、と思い、その問に頷いた。
『では、お前の目の前にある大岩を壊せ。その中に、この世で最も優れた、大いなる力が眠っている』
シリルは、すぐにそれに従い、全力で大岩をたたき割った。
すると、空は暗雲に覆われ、稲光が鳴り出したと思うと、特に強い雷が、シリルの体を撃った。
その岩は、太古の昔に使者たちが遺した、魔物の封印だったのだ。
魔物は岩の割れ目からはいだし、地を、空を覆った。
そして、シリルにささやいた最も強い、最も禍々しい魔物は、シリルに取り憑くと、シリルの声を使い叫んだ。
『我らを闇の底へと押し込めた使者どもを滅ぼし、再びこの世を支配してくれようぞ!』
魔物となったシリルは、一駆けで白の国へとたどり着き、その闇の力で街を焼き払った。
それを見たアイレスは、闇の者と化したかつての仲間を嘆き、闇を祓うべく立ち上がった。
しかし、元々シリルよりその力で劣っていたアイレス、魔物に憑かれたことにより力を増したシリルに勝てるはずがない。
勝負は一瞬でつき、アイレスは倒れた。・・・だが、次の瞬間にシリルも崩れ落ちた。
アイレスは、戦いの合間に自らの命とシリルの命をつなぎ合わせ、2つの命を同じものとしていたのだ。
アイレスが消えれば、シリルも消える。それは、全ての魔物の死を表していた。
それを知り慌てた魔物は、アイレスに治癒の術をかけた。・・・そして、その魂を次元の狭間へと追放した。
そして、シリルは他の魔物との絆を断ち、自らも次元の狭間へと姿を消した。
長を失った魔物たちは、使者の子供たちによって再びこの世の果てに封印された。
・・・しかし、シリルは次元の狭間に消えるとき、こう言い残したという。
『力を失った使者の封印など、いずれは解ける。その頃には、私とアイレスの命の絆も途切れているだろう。
・・・その時が来たら、私はまたこの国を、世界を滅ぼしに来る』と。
「・・・・・・・・」
インテリローブが語り終えると、沈黙が訪れた。取り巻き女子たちも、いつの間にか起きていた。
「・・・で、でもぉ、その話と私の出生の秘密って言うのと、どういう関係があるのぉ?」
戸惑ったように、葉弓綾乃は言った。
取り巻きと追っかけも、それに頷く。
「言い伝えによると、アイレスは、眩いばかりの金髪に桜色の瞳の美しい少女だったといいます」
「・・・と、いうことは?」
恐る恐る、といった感じで、追っかけの一人。
「・・・そう、あなたはアイレスの生まれ変わり、【白蘭の翼】を持つお方。
かつてシリルが言ったとおり、魔物たちの封印は解かれようとしています。
どうか白の国を、この世界をお守りください!」
そう言って、深々とインテリローブは頭をさげた。
- Re: 逆さ月の唄 オリキャラ募集です ( No.8 )
- 日時: 2011/01/11 16:05
- 名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)
「え・・・・・」
「「「「えええええっっっっ??!!」」」」
一斉に、大声を上げる人々。もちろん私は違う。
・・・どうも胡散臭いな。
私はそう考えて、こっそり首を傾げる。
・・・と。
ビーッ、ビーッ、ビーッ
いきなりけたたましい音が鳴り響き、ドタバタと扉の向こうが騒がしくなった。
・・・というか、扉あったんだ。
「チッ、こんな時に・・・」
インテリローブは、小さく舌打ちをする。
「・・・どーしたの?」
「黒軍・・・封印から逃れた魔物の襲撃です。さあ、こちらへ!」
そう言って、扉を開く。全員が、そこから出た。
廊下は、白いローブを来た人でごった返している。よくみると、そのうち男性は剣や槍などの武器を持っていた。
「・・・これは・・・」
「黒軍と戦う兵です。さあ、こちらへ」
そう言って、人の波とは逆方向に歩き出した。と、その時。
ガシャンッ
不意に、ガラスが割れるような音。
「・・・こんなところまで・・・」
インテリローブは苦々しげに呟くと、懐から小さな石をいくつか取り出した。
「下がっててください! 真昼の月は空高く・・・」
何かを呟くと、石はふんわりと宙に浮く。
次の瞬間、すごい音と共に、壁に大穴があいた。
・・・中から出てきたのは。
「・・・女の子?」
腰までの黒髪に、濃い紫の目の10歳ぐらいの女の子。
「・・・あれあれエルブ大司教様。一体こんなところで何をしているの?」
だけど、その子が口を開いたとき、背筋がゾクッとした。
・・・なに、この子。
「寄りにもよって【魔女】ライファですか・・・」
「ふふっ、ボクって結構有名なんだね」
そう言いながら、私達に視線を巡らせる。
一瞬、私に目が止まったような気がして、背筋が凍る。
「まあ茶番はさておき・・・後ろのその子を渡してくれないかな?」
葉弓綾乃を見つめながら。葉弓綾乃は、ビクっと震える。
「・・・そういうわけには」
「そう? じゃあ・・・力づくでそこ、どいてもらうよッ!」
中空から黒銀の剣を取り出すと、女の子・・・【魔女】はこちらへ突っ込んできた。
- Re: 逆さ月の唄 オリキャラ募集です ( No.9 )
- 日時: 2011/01/10 20:34
- 名前: ゆn (ID: DN0pvQeX)
——オリキャラ募集用紙——
【名前 緘坐玖 響 / 読み かんざく きょう 】
【年齢 14 / 性別 ♂ 】
【性格】くだらないバカ。冷静な面もあるが基本お調子者。
【容姿】髪の毛が、腰まで伸びる(金色)金と銀のオッドアイ。怒ると、目が黒くなる
【所属】 白軍or黒軍or無所属 黒軍
【設定】(過去、能力など) 親が小さいときに殺されたが、頑張って正気を保っていたが一度、住んでいた村を壊滅へと導いた。武器は、巨大な太刀。能力は、相手のしたいことがわかる。
【サンボイ】(追加可)
「俺様とやりあったら命はねぇぜ?」
「……てめぇら……ぶっ潰す!!!!!」
「俺様が住んでた村?……俺様が潰したよ」
——ありがとうございました——
- Re: 逆さ月の唄 オリキャラ募集です ( No.10 )
- 日時: 2011/01/11 06:35
- 名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)
ゆnさん、オリキャラありがとうございます。
- Re: 逆さ月の唄 オリキャラ募集です ( No.11 )
- 日時: 2011/01/16 17:21
- 名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)
ゴオッ! 風をきる、にしては激しい音を立て、【魔女】は突っ込んでくる。
インテリローブ・・・エルブさんに向かって、まっすぐに。
「護りたまえ・・・」
エルブさんは、小さくつぶやいた。
と、手の中の小さな石が浮かび上がり、そのうち5つが等間隔に宙に浮く。
5つの石の間を、光の筋が走り、そこから複雑な曲線が現れる。
キンッ そして、【魔女】の黒金の剣を、止めた。
【守護の御印(みしるし)ⅳ・フォルスタ】。
パッと、そんな言葉が頭に浮かんだ。
・・・なんで、私は?
「ふーん、なかなかやるね。さすがは【白蘭】の直結の子孫・・・ってとこ?
もうちょっと本気だそうかな」
「・・・冗談じゃない。これ以上やられて、たまりますか!」
エルブさんの声と同時に、光の筋・・・魔法陣の輝きが一瞬増し、【魔女】の剣は弾かれた。
その様子を見て、クスリ、と妖しく微笑む【魔女】。
ゾクッ また、背筋が震えた。だけど・・・なんだろう? さっきほどの恐怖は感じない。
むしろ、これは。この感情は・・・。
「ふふっ。・・・さてさて、興に乗ってきたじゃん!」
【魔女】は、軽く回転しながらまた剣を突き出す。今度は、間一髪で弾くエルブさん。
だけど、間髪を入れずにまた攻撃を仕掛けてきた。
・・・当たるッ! そう思ったとき。
キィンッ 鋭い金属音が響き、【魔女】は動きを止めた。
そして、『剣を止めた物』が飛んできた方向に目をやり、笑う。
「・・・へえ、邪魔立てするの?」
そこには、水色と灰色が混じったような色の短い髪の少女が、ナイフを手に立っていた。
鶯色の、狐のような猫のような目を細め、息を切らせている。
どこかの制服のような服には、少し血のような赤が付いていた。
「・・・餡子さん」
「餡子? ・・・ああ、小山 餡子か。魔女の血筋の・・・
・・・だけど、確かキミの能力って、あんまり戦闘向きじゃなかったと、思うんだけど?」
見下したように話しかける【魔女】の言葉を無視して、餡子は続けてナイフを投げつける。
【魔女】に向かってまっすぐと飛んだ刃は、その体に当たる前に、黒く腐食されたように崩れた。
ナイフだった物、黒い欠片はボロボロと【魔女】の足元に落ちる。
「だめだよー、そんなただの刃じゃ。殺気はしっかりこもってるみたいだけど・・・
・・・一時の感情だけでは、ボクには届かないよ」
「・・・感情なんて、持ってない」
二人の視線が、交錯する。そして、その場から音が消えた。
・・・沈黙を破ったのは。
「・・・ッ、ライファ、見つけた! さあ帰るよ」
「え、兄さま?! ちょ、何を・・・」
いきなり現れた、黒髪に紫の目の少年。一瞬、また彼とも目があったような気がして、ドキリとする。
彼は、【魔女】の手を乱暴に掴むと・・・その場から消えた。
あとに残されたのは、呆然とした私達。
黒軍は全員帰ったのだろうか、騒がしかったの周囲は、たまに女の人の声、男の人のうめき声が聞こえる他は、静かになっていた。
「・・・終わった・・・のかな?」
取り巻き女子の誰かが、呟く。ほうっと、その場に安堵した雰囲気があふれた。
先程まで【魔女】と戦っていたエルブさんも、ほっとした様子で息をつく。
・・・だけど、私はどうも落ち着かなかった。
さっきの男の子・・・。
目があった瞬間、微笑まれた気がして。
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