ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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虹のない世界
日時: 2011/11/25 21:38
名前: 東西 (ID: urIgPROR)

初めまして。
東西と申します。読み方は適当に読んでいただいて結構です。


さて、私東西はこの小説が初書きという訳ではないのですが、完全オリジナルものでは初になりますので「世界観全然わかんねぇし!!」とか、あると思います。

…いや、駄目ですけど?

【一応注意です】

・荒らし、中傷などはやめて下さい。東西はガラスハートです。
・一般のコメ、アドバイスなどは大歓迎です。(皆さん、カスに力を分けて下さい!)
・完全駄文です。素晴らしい小説が読みたいという方、すみませんここではハイクオリティ小説を取り扱っておりません。
・なんだよこいつ全然更新してねぇじゃん!スーパー亀更新東西。
・死ネタ、それなりのグロ表現が出てくる予定です。


……以上を踏まえたうえで「俺は読んでやるぜ」という勇者様、心よりお礼申し上げます。
クリックしてくださった方、ここまで読み進めていただいた方、長々とすみません。次から頑張って更新していきます。

まさかのハイパー勇者様方

早人様・はるのん様・ゆいら様

皆さま本当にありがとうございます。


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Re: 虹のない世界 ( No.6 )
日時: 2011/02/04 17:00
名前: 東西 (ID: eDrVgXKN)

>>早人様


今日やっと更新できると思って来てみたらなんか前の方に来ててビックリしました。
あわわわ…まさかコメントまで頂けるとは思っていなかったのでかなり感激でございます……!!!
目の方は大丈夫でしたか?

こんな駄作を読んでいただいてなおかつ“面白い”のお言葉……!!
本当に感謝です!ありがとうございます。
こっちも趣味の塊言っていいので。というか厨二病っぽK……

こんなものが評価されても驚きなのですが、早人さんのように読んでいいなと思ってくれる方がいてくれたりというだけでもう……私には十分すぎます。



応援……!!ハイ、私も力を入れて頑張ります!

コメントありがとうございました。
では。

Re: 虹のない世界 ( No.7 )
日時: 2011/02/22 20:44
名前: 東西 (ID: tDIg9HI6)

魔王の城内、大きな部屋に多くの武器と兵士たちがあった。
この部屋にいるのは、次の侵略予定町へ向かうための選抜された戦闘兵達だ。各自武器、荷物などの確認や会議を行って今日出発するための最終準備をしていた。
初めての出陣を経験する者も多かったであろうその場所では、いつも以上の緊張感が漂っていた。

そんな中、この場所では一際目立つ子供の声が静けさの中響いた。
「ねえねえおじさん、今日の僕のおやつはどこにあるの?僕もうお腹すいちゃったぁ」


「……あぁ?」
話しかけられた兵士もまた、この戦闘を始めてとするものだった。
極度の緊張を抑えるべく、精神を統一していた時にふいにかけられた声、微かな怒りがこみ上げ相手を見ればまだ小さなガキではないか。
そんな心理の元だった。
「うっせぇなクソガキ!!ここはお前なんかがいていいようなところじゃねぇんだ!見てわか……ぁ……」
思わず発してしまった怒鳴り声。
だが、発した後に気づいてもそれはもう遅すぎた。

ある兵士が怒鳴った相手はすでに顔に黒い影ができるほどご機嫌斜めになっていた。

少年の名は“さとる”
防具も武器も無いはずが一人で遊ぶように戦場をかけまわり、次々とためらいもなく相手方を倒していくという伝説にもなっている子供。
そして、その残虐性は子共ゆえだろう。日常生活でもそのような一面を頻繁に見せるさとるは城内でもやはり恐れられている存在だった。
しかも、普段ほとんど一緒にいるはずの怒りをなだめられるお世話人も今日はいなかった。

そんな子供に喧嘩を売ってしまった不幸な兵士はおびえながらも逃げることのできない状況下にあった。

「うっさい?」
「ぁあ……」
「クソガキ?」
「ぁぁあ……す、すみ……アガッ!!」
言葉をつなぐ暇すら与えず、さとるの手は兵士の口元をがっしりとつかみ、ミシミシと徐々に力を強めていった。
「よくそんな事が言えるよねぇ……戦いでろくな活躍もできないようなヤツがさぁ、今こんな状態じゃすぐやられちゃうよ?」
「…っふぁ……あぁ」
話している間も、手の力を緩めるきなど微塵もないようで、きつくなる一方の状態に兵士は何か言葉を発することもままならなかった。
「あぁ、むしろこんな使えないヤツいらないってことだよねぇ、このまま排除しても影響ない感じかな?」
周りの者たちもさとるの恐ろしさは重々承知していた、たとえ今ここにいる者たちのほとんどが襲いかかっても皆やられてしまうであろうと考えが全員一致した結果だった。誰も止めに入ったりなどしない。
「じゃぁ、しかたないよね」
最後ににっこり笑った少年を見て誰もが“もう駄目だ”と思った瞬間だった。


「ほらよ」

ドサ、という重い音。
さとるをはじめ多くの兵士が声の主と転がったものを見ようとした。

「お前さ、気にいらねぇのはまぁしょうがねぇとして、限度とかそういうもん考えろよ。今日は岸谷さんいねぇから荒れてんのかなんかしんねぇけどさぁ」

「何しに来たの」

「おやつ、だろ?桃っつー果物だとよ、今日は。乾燥地帯通るから水分補給忘れんな」

言い終わらないうちにさとるは兵士の口元から手を離し、転がっていた桃を手に取り、まじまじと見つめた。

「……ありがとロバート」

そう言うさとるの顔にはもう笑顔が戻っていた。
ロバートと呼ばれたその男は片方の口の端をニッとあげて「じゃあな」と皆に手を振って部屋から出て行き、様子を覗っていた兵士たちも安堵の表情を浮かべ、準備や確認を止め始めた。
各々が準備万端の状態になっていた。
もちろん、先ほどの兵士もだ。

機嫌もすっかり元通りになったさとるは桃を持ってスキップをして楽しそうにしていた。
兵士たちはもう、さとるの視界には入っていないようだった。



何気なく様子をうかがっていた魔王はようやくといった様子で兵士たちに声をかけた。



出撃の準備は整った。
今回も誰一人欠けることなく出発し、誰一人と欠けることなく帰ってくるだろうと確信じみたように思いながら。


緊張、恐怖。

「いくつかの桃で、か?」

「ふん、安上がりでいいだろ…」

そんなものはなくなったと思える、それだけだ。

「そっすね」


それだけでよかった。

Re: 虹のない世界 ( No.8 )
日時: 2011/02/05 11:17
名前: はるのん (ID: eDrVgXKN)

はじめまして はるのんです。
東西さんの小説は本当に素晴らしいと思います。


設定から個性があって、私には考えられないですねー。
東西キャラが私の脳内で物語を繰り広げています。

続きを早く読みたいなー^^
頑張ってください!

Re: 虹のない世界 ( No.9 )
日時: 2011/02/05 11:25
名前: 東西 (ID: eDrVgXKN)

>>はるのん様


……はるのん…。リア友ですね^^

私のPC使ってコメするのか君は。
嬉しいです。ありがとうございます!!読んでくれたんですね、ゆ、勇者がこんな身近にいるとは……。

うちの勇者とはちがい素晴らしい勇者様ですね。


はるのんさんの方が絶対素晴らしい話考えてるでしょう。
……、ごめんなさい、こんな感じで。もっと頑張ります。

はるのんさん、注意書き!スーパー亀更新ですよここは!!

とか言ってもう頑張る気満々ですよ。
ありがとうございました。また来てくださいね(地獄のようだったらいいです。)

Re: 虹のない世界 ( No.10 )
日時: 2011/11/25 20:57
名前: 東西 (ID: urIgPROR)

静かな夜だった。
ピエールは自室の窓から外を眺めていた。
手にしていたのは、ピエロの仮面。


かつて魔王によって滅ぼされた幻のサーカス一族。
ピエールはその末裔だ。

いい思い出なんて、ほとんどなかった。
弟の存在。それさえなければピエールは生きて行けていたのか、自分でも分からない。


こんな静かな夜。星も見えない。


かつて弟と共に願いを込めたあの星でさえ、今はもう見えない。

濁ったのは、どっちの世界?


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