ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- —聴こえない雨の詩——vs東軍【参照100突破w】
- 日時: 2011/02/12 15:24
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
この名前では初めまして! しずく と申しますw
知ってる方は数少ないと思いますが 元・佐久間 ですw
注意事項をよく読んでから本編をお楽しみください。
〓‡注意事項‡〓
・この物語は実際の軍の階級、戦争の流れ、戦闘器具などを参考にし、ストーリー、キャラクター、その他詳しい設定などはオリジナルです。
・この物語には傷、流血表現、死者 が多々含まれています。苦手な方はご控えください。
・物語のご感想、アドバイスを頂けると作者は飛んで喜びます!
・しかし、中傷、過激なエロコメ などはなるべくご遠慮ください。
その他の常識はなるべくわきまえてくださるとうれしいです;
ですが、私も時々常識離れしてしまう事もあるのでその時はどうぞご注意ください;
そして管理人はよく記事を修正します。アレ?って思う時もあると思いますが・・ どうぞ一回一回お確かめくだs((
友情と感動を目指して書いていきますが——
やはり少々表現が追いつかない時もあります。
その時はどうぞ優しい目で見守ってやってください;
そしてどうかアドバイスを((
これから 宜しくお願いします!
どうぞ
ごゆっくり——・・
- Re: —聴こえない雨の詩—— ( No.6 )
- 日時: 2011/01/27 21:20
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
第一章1/3
[西軍]
「あれ? 隊長は?」
「え? いないのか?」
現在。1468年6月14日午前12時7分——。
とある国の西軍の会議室。
街並みに馴染んだ少し大きな建物の一室。
窓から光が差し込んでいるが、カーテンで細くしか光が見えない・・。
まぁ それでも今の時間では十分明るいのだが——・・
人がいる会議室以外の建物一体はシーンと静まり返っている。
そのせいでもあるだろうが、その会議室だけがいっそう騒がしくなっている。
その会議室で騒がれている「隊長」——。
そう。この建物はこの国の戦争軍隊。西軍の本拠地である。
この軍隊は多く分けて4つにわかれている。
北軍。南軍。西軍。東軍。
その内の西軍の本拠地がここである——。
その中の本部が北軍。 この国は北陸に機械工場が多く、戦闘機械などの純度が高く数多く功績を残した戦闘機が作られている。
しかし、今。
この元々一つであった4つの軍が対立しようとしている。
理由は一つ。
戦闘機———
戦闘機を4軍全て平等に出すわけにはいかない。
それには大部隊、第1部隊の隊長がどの軍も接戦して好成績を収めようとする。しかし、それで多くの戦闘員を減らし、武器も減っていた。
その為、今軍の中ではその事が問題で4つの軍がいがみ合っている。
うん——
難しい問題だ・・。
その最中。
どの軍も近いであろう戦争に向け訓練に明け暮れているのだが——
この西軍だけはどうも「隊長」不在の日が続き、まともな訓練など一度もしていない。
全く——
本当にどんな「隊長」なのか・・
一度見て見たいものだ・・。
- Re: —聴こえない雨の詩—— ( No.7 )
- 日時: 2011/01/27 21:16
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
闇子 様>
あ、ありがとうございますッ><
発展なんて・・;; ずっとgdgdなままですよぉおお・・((
楽しみ・・ ですか?
じゃあ頑張ります!((
はい!!
本当にありがとうございました!
- Re: —聴こえない雨の詩—— ( No.8 )
- 日時: 2011/01/27 22:43
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
第一章2/3
[西軍]
「ふぁぁ〜ぁ・・。よく寝たぁ・・。」
「ニャー」
静かな草原が広がる丘。
そこで昼寝をしていたのはヴァルカ・トーラ。
無愛想だがその面影にはかすかに優しさが見えるのは気のせいなのか——。
その隣で寝ていたのは野良猫。ヴァルカはシャロンと名付けた。
メスなのだろう。
シャロンはオッドアイの眼をもっている。左目が藍。右目が紅。右目は少し濁っているが左目は綺麗な光を放っている。しかし猫ながら鋭い眼で人・・。者を睨むのは猫というよりは人間のようだ。
野良猫のボスのような存在なのだろう——。
「ルカーっ!!!」
丘のふもとでヴァルカの親しい者が呼ぶ「ルカ」という名でヴァルカを呼ぶ声がする。
その声はハイトーンでまるで女子のようにも聞こえる。
しかしその声の主は短髪の少年で、12、3歳くらいだろう。
しかし帽子をかぶっているのでよく顔は見えない。
どうやら丘のふもとにある村の少年のようだ。
「おー。セラじゃねぇかー 久しぶりだなぁー。」
ヴァルカは軽い声で返事をした。軽く手をあげて敬礼のポーズをとってみせた。
「お。シャロンもいるじゃん!」
セラという少年はシャロンを抱いて微笑んだ。
「かわいー」と何度も呟きながら小さい手を開いてシャロンの頭を撫でている。
「シャロンとはさっき会ったんだよ・・。俺の場所を察知でもしたのか・・?」
「はは。きっとそうだよ。ルカは存在感がすごいもん。」
「シャロンを褒めるのでなく俺の存在感を強調するとはあえての事なのか?セラ・・。」
ヴァルカは身体を起こし、その長身でセラを見下して見せた。
しかしセラも負けじと下から頑張って見下したような目つきでヴァルカを睨んだ。
・・
———
「プッ・・ あははは・・。おま、こっち見るなよ・・」
ヴァルカとセラは同時に笑いだした。
それはヴァルカの無愛想さを消し去った全く無邪気なものだった。
「あ、そうそうルカ。 村長さんが呼んでるよ?」
「ア? 村長・・? おぉ・ 分かった。」
セラに村長に呼ばれていると告げられ、ヴァルカは少々驚いた顔を見せた。村長・・ そんな者、村に存在したか?とも言うかのようだ。
「うん。んじゃ早く丘おりよ? 村長さん怒っちゃうよ?」
「あ・・。お、おぉ・・」
言われるままヴァルカはセラに連れられ丘をおりて行った。
少し不安に思いつつもセラに手を引っ張られ走って行った。
何かがヴァルカの心で疼いている。
その気持ちが何なのかも
まだよく分からずに———。
- Re: —聴こえない雨の詩—— ( No.9 )
- 日時: 2011/01/28 19:51
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
第一章3/3
[西軍]
「おぉルカじゃねぇ?!」
「まぁ・・。久しぶりね・・。」
ヴァルカが村の入り口にさしかかると、二人の男女が現れた。
男は斧をもち腰に丸太を抱えている。どうやらキリコのようだ。
女の方はカマを右手で持ち、左手には野菜が入ったカゴを持っている。今農業を終えたのだろうか・・?
「おぉ・・。ダンにシャロン・・じゃねぇか・・。」
「最近村に顔見せねぇから死んだのかと思ってたぜ。」
ダンなる男はハハッと笑いながら言った。
「んもぅ・・。失礼よ?ダン。」
フフッと笑いつつもダンを叱った。
「ホントひでぇな・・ダンは・・。」
「お前よりはマシだと思うぜ?」
ハハハッとダンとヴァルカは笑った。
それをシャロンは微笑ましく見ている。
そんなシャロンのスカートをセラは軽く引っ張って言った。
「ねぇねぇシャロン姉ちゃん! ルカ、村長さんに呼ばれてるんだけど・・」
「まぁ!!」
シャロンは大きく目を見開いてどなった。
「ちょっとルカ! 早く村長さんとこ行きなさいな!」
ヴァルカはびっくりして目を見開いた。
「お・・ おぉ・・。わ、分かった分かった。」
「ッたくぅ・・。シャロンまで・・ そんなに偉い奴なのか?」
ヴァルカは頭をかきながらぼやいた。
「当たり前じゃないかッ! 村で一番偉い人だよ?!」
「村で一番偉いのは軍だろ?」
「・・・」
セラは言い返す気にもならなかった。
「ここだよッ!」
セラはバーンと見せるように村の市役所を示して見せた。
「はぁーっ・・。でけぇなぁ・・。」
目の上に手をかざして市役所を見上げた。
ギィー
「失礼しまーす。」「まーす。」
ヴァルカにつづきセラも言った。
「おぉ。やっと来たか、たいちょー」
ヴァルカは隊長?と疑問に思った。
「おいゴルァ・・・・・・・・・」
「むっ?!」
「てめぇがずっと基地ほっぽかしてどうするんだァ?俺らの事忘れたか?え?」
「はぁ・・?お前誰だよ・・。」
ヴァルカは自分の目の前に居る男が誰なのか——・・
考えた。とてつもなく考えた。
その結果は・・
「お前誰だ?」
「おぃいいいい!!!!!」
「俺だよ! 西軍、大部隊第2部隊の士官!ライラ・オール!」
「あぁ・・。ライラ・・お前だったのか。」
ヴァルカは「そうだった」と言い手をポンっと叩いた。
「アホか。お前・・」
「失礼な奴だな・・。」
「静かにしろ!特にヴァルカ・トーラ!!」
「アぁ?ンだよお前・・」
「・・オレはシ—パ・ルーリア。」
「ふぅん・・ じゃあパールだな。」
「は・・?」
「お前の呼び名だよ! いいだろ!パール!!」
ヴァルカは自信満々に叫んだ。
それを見てシ—パははぁと小さくため息をした。
「お前も静かにしなさい。シ—パ。」
「は、はい!父さん・・。」
「父さん? おっさん、こいつの父か?」
「あぁ。会うのは初めてだねトーラくん。君のうわさは多々聞いているよ。私はムーン・ルーリア。この子の父だ。そしてこの村の村長を撃止める。宜しく。」
「宜しくお願いします。」
ヴァルカはテキパキとした対応のムーン・ルーリアに少しとまどったがそれでもさすが部隊の隊長だろうか、堂々とした立ち振る舞いだ。
そして、軽く握手をしたムーン・トーラはヴァルカに背を向け話始めた。
「我が国の西部。そう、ここの事だ。今この近くでは戦争が起きるのではという不安がよぎっている。その中で私はここの村長として選ばれた。それは私にとってもまことに栄誉な事だ。そして、私は考えた。
どうすればこの地域にまた平和と言うものが生まれるか。もし、戦争が起こってしまった時の対応。 その全てをこの地方の軍、西軍に任そうと思っている。どうかね? 大部隊第2部隊隊長として、力を貸してはくれないか?」
長い話でヴァルカは頭が少し痛くなった。
しかしそれでも話は理解できた。要するに戦争時の対応の為、うちの部隊にも力を貸せ、という事だ。
「はい。勿論です。 私達の全力を尽くしましょう。」
こう言うしかあるまい。
この事には上の部隊も了解している。自分だけ離れるわけにもいかない。
「そう言ってくれると助かるよ。」
そうムーン・ルーリアは言うとシ—パを連れてヴァルカの前まで来た。
「私の息子、シ—パだ。君の力になれると思う。もし良かったら君の部隊で引き取ってくれないか?」
「それはまことにありがたいですが・・ 彼自身の想いは?本当に軍に入りたいのですか?」
「勿論だ。なぁ?シ—パ。」
「はい。」
・・・
コレはいかんな、とヴァルカは思った。
軍に入るなど普通の子供は望まない。今まで学校に通っていたシ—パの事なら当然だ。
それに、力もまだ知らない・・。
心から受け入れることはまだ出来んな・・
そうヴァルカは考えた。
「しかしどうでしょう?子供さんもまだ16です。もう少しの間学校に行っては?」
「うむ・・。 君がそう言うなら・・それでもいいか?シ—パ。」
「はいっ! 父さんがそう言うなら・・!」
さっきよりもシ—パが元気になった。
やはりまだ軍には入りたくないだろう。
これでいいんだ——
そうヴァルカは思った。
「はい。ではもう1ヶ月も経ったら子供さんを預かります。改めて宜しくお願いします。」
ヴァルカは笑いつつ言った。
作り笑いは上手な方なのだろう。しかしさきほどの無邪気な笑顔は見えない・・。その笑顔はどこか奥を感じた。
新しくヴァルカと出会ったシ—パ。
ここから二人の日常はどう変わってしまうのか・・?
まだ誰も知る由のない・・
未来は誰にも見えないさ———。
- Re: —聴こえない雨の詩——vs東軍 ( No.10 )
- 日時: 2011/01/28 20:39
- 名前: しずく (ID: sluLeqWs)
■キャラクター紹介■
村人
セラ・ムーカリア(セラ)【男】 12歳
まだ幼いが、ちゃんとしたヴァルカの友人。ヴァルカを恐れる者もいる中、一番最初にヴァルカの友人になった人間。
村人の皆の弟的存在。年上からはセラではなく「チビ」と呼ばれることもある。それを本人はとても嫌なのだが反抗すると頭をくしゃくしゃにされるのでなるべく我慢している。シャロン(猫)が大好き。
性格は少し自分に甘く、自分が失敗すると他人のせいにする事も少なくはない。なのでヴァルカのような兄貴分のような人とは相性がイイ。自分の思い通りにいかないと泣き落しで通す事も多々。皆可愛いから許すのだが・・。 しかし、ヴァルカや親しい人が傷つくととても心配する。
ダン・ボーカル(ダン)【男】 18歳
村の者から頼られる力仕事が得意な大男。大男ながら雰囲気が柔らかいため、村の者から信頼されている。
キリコをしている。好きな森は村から約2kmの地点にある深い森。そこの奥にある大きな一本杉が好きらしい。村の者を時々連れてきて一緒に昼寝をする事もある。
性格は気楽でこころが広く優しい。いわゆる楽天的な性格だ。老若男女関係なく接する為、どんな人からも好かれる。そして、悪い人を見抜くことができるという。なので村の用心棒もしているのだが、本人はその気ゼロらしい。
シャロン・パリエッタ【女】 17歳
村の誰にも優しい村のお姉さん的存在。叔母のかたみだというペンダントをいつも首にかけている。ヴァルカが初めて話した女子で、猫のシャロンという名も彼女からきてるという。
村の近くにある丘が好きでよく一人で丘にのぼっている。朝は朝日が眩しく、昼はぽかぽか暖かくて夜は星が綺麗だと村の子供によく話している。お話好きでよく色んな話を村の子供にしている。その為でもあるか、村の子供から好かれている。セラもその一人だ。
性格はおっとりとしていて、誰にでも気楽に話しかける。少し天然で告白された事もあるのだが、全て天然ボケでスルーしている。しかし、一度怒ると天使から悪魔に変わると言われている。
シャロン【♀】
ヴァルカや村の人が世話をする野良猫の内の一匹。
オッドアイで、左目が藍、右目が紅。右目は少し濁っているが左目は綺麗な色をはなつ。とても鋭い目をしていて、何でも挑戦しようとする眼で挑む。者を睨む目はまるで人間のようにも思える。
野良猫のボス猫。 ♀ながらに、かろやかな身のこなしと一発が重いパンチが得意技。
しかし、おねだりは上手く、よく人間の店員にねだって魚や食料を貰っている。
西軍
ライラ・オール【男】 20歳
西軍、大部隊第2部隊の士官。最初は成り行きで軍に入ったが今は真面目にこなしている。無愛想だが、部隊の中でヴァルカを叱ることが出来る2人の中の1人なので苦労人かもしれない。(もう1人はシ—パ。)
小さな妹と弟がいるので面倒見はいい。そして、部隊の中の料理も彼が担当している。とても美味しいので部隊の皆から評判。そうじも洗濯も・・ 家事的な事は全てライラがする。
性格は文句は言うがちゃんと言われたことは終わるまできっちりする。何か出来ないと自分を責めてしまう。能天気な奴が苦手で、自分を中心に何でも動いてくれると嬉しいと思う今日のこのごろ。他人の心配をしすぎ。
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