ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 魔法 5 〜悪に目覚めるとき〜更新再開!!
- 日時: 2011/02/19 20:20
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
ドモ!!ゆうです!!さすがに、もう知ってる!!と言う方が出てくると思います。
シリーズ3を書きます。
よろしくです!!
第1章「ココロの大切さ」
1話…>>5 2話…>>6
3話…>>8 4話…>>9
あとがき…>>10
第2章「沙耶の過去」
1話…>>14 2話…>>15
3話…>>16 3話…>>17
あとがき…>>18
第3章「悪に目覚めるとき」
1話…
- Re: 魔法 4 〜沙耶の過去〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/02/06 19:19
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830
第一章、ハッピーエンドになっちゃった・・・。
いい事なのか?
- Re: 魔法 4 〜沙耶の過去〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/02/07 16:55
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830
1話 過去
「サアヤ、ミルクをよこせ。ちゃんと冷ませよ」
あーだこーだ言うミルを見て、サアヤと呼ばれた少女はため息をついた。
「分かっているわよ。それに、こっちでは沙耶と呼びなさい」
「分かっているなら、さっさとミルクをよこせ」
沙耶は、ミルクをあげたら寝室に入った。
「パパ…ママ…待っていて、必ず…生き返らせてあげるから」
沙耶は、両親が移っている写真に向かって呟いた。
沙耶の両親は、沙耶が幼い頃に亡くなった。
沙耶は、ずっと一人で生きてきた。
そう、一人ぼっちで10年間ずっと…。
「写真に喋りかけるだなんて、虚しいだけね」
そう言って、ベッドにもぐりこんだ。
——沙耶は、久しぶりに夢を見た。
両親と一緒に笑いあっている夢だ。
沙耶が、一番望んでいること。
ミルが、寝ているときぐらい幸せに、とかけてくれた魔法。
沙耶は、その夢を見て少し泣いて、笑って、幸せそうに眠っていた。
1話 END
- Re: 魔法 4 〜沙耶の過去〜 ( No.15 )
- 日時: 2011/02/07 17:19
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830
2話 夢<上>
「サアヤ、魔法学校は楽しい?」
「うん!!楽しいよ、ママが居ないのは残念だけど…」
サアヤは、笑顔で答えた。
その答えを聞いたサアヤの母、マアヤは笑顔で、
「そうか、そうか。楽しいか、良かったね。ママも、サアヤが学校に行って寂しいよ」
「じゃあ、サアヤ、学校辞める!!」
サアヤは、泣き顔になって言った。
そしたら、マアヤは少し驚いてから、また笑顔になって言った。
「嘘よ。ママは、サアヤが楽しかったらそれで十分よ」
「そっかあ。じゃあ、サアヤは、学校辞めない!!」
マアヤは、内心サアヤが学校を辞めないと聞いて、ホッとした。
お金を払って、私立の学校に行かせているのにここで辞められては困るからだ。
「じゃあ、寝ようか。良い子は、眠る時間だよ」
「うん!!」
そのとき、サアヤの父、リモンが帰ってきた。
と同時に、マアヤの顔が引きつった。
「ただいま〜」
「チッ」
サアヤは、リモンの声が聞こえた瞬間玄関に飛んでいった。
「パパ!!お帰りなさい。ちょうどね、今ね、寝ようとしたところなんだ」
「そうか。そりゃ、良かった。サアヤが眠っちゃったら、お土産が渡せないもんな」
サアヤは、お土産と聞いて飛び上がった。
そして、急かすように聞いた。
「お土産?どんなの?どんなの?」
「待て待て。明日のお楽しみだ。今日は、伝えたかっただけだ」
それを聞いたサアヤは、プゥとホッペを膨らました。
「じゃ…」
「サアヤ、寝る時間よ」
マアヤは、サアヤの言葉を遮った。
サアヤが、リモンと話しているのが気に入らないからだ。
いや、操られているだけなのだが…。
リモンがマアヤを嫌うように…。
「〜〜〜」
マアヤは、何かを呟いた。
何も気づかずに部屋に向かうサアヤ。
この呪文が、父リモンに死が来るとは知らずに…。
サアヤは、何も怪しまずに居た。大切な両親を無くす。そうとは知らずに…————。
2話 END
- Re: 魔法 4 〜沙耶の過去〜 ( No.16 )
- 日時: 2011/02/07 17:53
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830
3話 夢 <下>
出来事は、サアヤが部屋に入った瞬間に起こった。
「うわぁ!!」
「!?」
リモンは、悲鳴を上げた。
顔が、焼けるように熱い…と。
サアヤは、すぐに部屋を飛び出した。
父の事が気になって仕方ないから。
「パパ!?大丈夫??」
「サアヤ…?」
後ろに、マアヤが立っていた。
「喉でも渇いたの?お水、入れようか?」
「え?パパが…」
マアヤは、眉をひそめた。
「パパがどうしたの?パパはもう眠っているわよ?」
「でも、パパが叫んでた」
マアヤは、笑顔になって、
「きっと、寝ぼけていたのね。サアヤ、相当眠いんじゃない?」
「ホントだよ!!」
反論するサアヤの背中を押し、部屋に連れて行った。
「ブレイク」
魔法解除の呪文を唱えながら。
=翌日=
次の日、リモンは死んでいた。
死因は、心臓麻痺。
なくなった時刻は、今から、8時間前。
ちょうど、サアヤがリモンの叫び声を聞いた時間に当たる。
「パパ…パパ…」
「サアヤ…」
マアヤが、泣きそうになったとき、マアヤは、目まいがした。
疲れているのかしら?そう思った直後、悪夢は襲った。
「うっ…う…」
「ママ!?」
サアヤは、胸を押さえながら倒れこんでいくマアヤを見ることしかできない。
「サ…アヤ」
マアヤは、最後の力を振り絞って、喋りかける。
「何?ママ。何でも言って」
「私の力をあげるから、たくさんの幸運を集めて私達を生き返らせて…」
それを言ったら、マアヤはゆっくり目を閉じた。
ただ、眠るだけのように、また、目を覚ますかのように。
「ママ!!目を覚まして!!ママ!!ママ!!」
サアヤは、母を呼ぶ。
目を覚まして、と…。もう、二度と目を覚まさない母に、サアヤはずっと呼びかける。
そして、サアヤは決心した。
必ず、幸運を集めて、母を…そして父を生き返らせると…。
「待っててね。ママ…」
幸せそうな母にそう呟いたサアヤであった。
3話 END
- Re: 魔法 4 〜沙耶の過去〜 ( No.17 )
- 日時: 2011/02/07 18:24
- 名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830
4話 涙
ペコペコ
「起きろ〜!!ミルクだミルク!!」
「分かっているわよ」
沙耶は、パジャマのままミルクを作り始めた。
「どうしたんだ?」
「何が?」
ミルは、ミルクを温めている沙耶に聞いた。
「その…お前、寝ているのに泣いていたぞ」
「……。昔の夢を見ていただけよ」
沙耶は、すまし顔で答えた。
そして、ミルは沙耶が寂しがっているのは分かったが、心を読まなかった。
「そうか。心配したぞ」
「優しい時もあるのね」
ミルは、そう言われて、頭をかいた。
照れくさいのであった。
4話 END
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