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私の知らないわたし〜ついにフィナーレ!!〜
日時: 2011/02/12 21:28
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

優香(ゆか)です!はじめまして☆
小説は何回か書いてたんですけど、シリアスは
今回が初めてです。なので、ちょっと変かな?と思うところは
あると思いますけど、よろしくお願いします♪

ここで、いくつかルールを・・・

*荒らしさんは、お断りです(スルーします)

*なるべく更新しようと思います
今は、この2つです(増えるかも・・・)

今日は更新できないですけど、頑張るんでよろしくお願いします!!

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Re: 私の知らないわたし ( No.21 )
日時: 2011/02/12 10:48
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

あれから数日後のことだった。あたしの病気が悪化したのは。なんで?
この前までは何ともなかったのに。
 すごくきつくて、苦しくて、もう生きてることすら嫌で。何であたしばっかり_____________・・・。

 「華音・・・。今日はどうだ?調子は・・・。」
 「いいワケないじゃん。」
 「そっか・・・。」
 「用がないなら帰って。」
 「・・・うん。今日は帰るから。じゃぁな。」

________________パタン______________________________

どうしてあたしはいつもこうなんだろう。何で素直になれないんだろう。あと何ヶ月生きられるの?残り少ないんなら、死んだ方がましかもしれない_________________・・・。

Re: 私の知らないわたし ( No.22 )
日時: 2011/02/12 19:50
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

それからと言うもの、あたしは薬の副作用で髪は抜けて、毎日吐き気がした。髪が抜けたことが一番ショックだった。

 「うっ!ゲッホゲッホ・・・!!」
 「華音!?大丈夫?!」
 「うん・・・。お母さん。」
 「ん?」
 「ごめんね。」
 「何で謝るのよ?」
 「あたしがこんななっちゃって。記憶もなくした上に病気にまでなっちゃって。メーワクかけて・・・。」
 「何言ってんの!病気、治すんでしょ?!精一杯生きるんでしょ?!」
 「・・・・・。うん・・・。」
 「じゃぁ今日は帰るから、ゆっくり休んでね。」
 「うん。ばいばい。」

    パタン

うんって言ったけど、あたしはもう、精一杯生きた。病気だって治らないの知ってる。お母さんだって治らないってわかってるけど、治るって自分に言い聞かせてるだけ。そう信じたいだけ。でも、言い聞かせたってムダだよ。

       あたしはもう死ぬんだから・・・・・。

Re: 私の知らないわたし ( No.23 )
日時: 2011/02/12 20:04
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

ガラガラガラっ__________________!!!

 「そこどけてっ」
 「街田さん!しっかり!!」

 「華音!華音っ!!」
 「華音!!」

 「お母様とお父様はここでお待ちください。」
 「「はい・・・。」」
 「どうか・・・!どうか華音を助けてくださいっ!!」

とうとうあたしは気を失ってしまった。あぁ、もうあたしは死ぬんだ・・・。意識が薄れていく・・・・・。



 「華音っ!!」
 「あぁ!翔太君っ!!」
 「おじさん、おばさん・・・。・・・華音は?華音はどうなったんですかっ?!」
 「まだ分からないわ・・・。今から手術なの。」
 「そんな・・・・・。」
 『華音・・・!死ぬんじゃないぞ。まだ俺が誰なのか言ってねぇじゃねーかよっ!!』

Re: 私の知らないわたし ( No.24 )
日時: 2011/02/12 20:21
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

 『・・・・・・・・・・・?』
目が覚めた。高くて、真っ白な天井が見える。あたしは…まだ生きてるの?
 横を見た。見覚えのある人たちがいた。お父さん、お母さん、それに・・・。
 「翔太。」
 「華音!!良かった!目が覚めたんだなッ?!」
 「ここは・・・・・?」
 「病室。はぁ、ほんと良かった。目が覚めないかと思った。」
 「うん。心配かけてごめんね?ありがとう。」

 「それと。」
 「ん?」
 「お父さんとお母さんも。付き添ってくれたんだね。ありがとう。」
 「ホント。よかったわぁ…。無事で。」
 「今日はもう帰っていいよ。みんな家で休んでね」
 「ホントにいいの?1人で大丈夫?」
 「うん。おやすみ。」
 「そ。おやすみ。」

________________________パタン_________________________

あたし…ほんとに生きてるんだ…。でも、また倒れた時は・・・。
うっ。頭痛くなっちゃった。・・・今日はもう寝よう…。



_____________不思議な夢を見た。翔太とあたしが手をつないでて。
いろんなとこに遊びに行ってる夢。あれ?ここ、なんか知ってる・・・。そうか、行ったことがある場所なんだ。それはいいとして、なんであたしと翔太が手をつないでるの・・・・?

そうか、分かった。翔太はあたしと_______________・・・。

_______________________と言うところで目が覚めた。
 「・・・夢?」
夢だったけど夢じゃない気がする。やっぱあたしが夢の中で分かったことはホントだったんだ・・・。良かった。ずっと知りたかったことが知れて。これでもう何の未練もなく死ねる__________・・・。

Re: 私の知らないわたし ( No.25 )
日時: 2011/02/12 20:48
名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)

 『はぁ・・・。苦しい・・・。』
あたしはもう終わりだ。酸素マスクが付けられた。お父さんやお母さん、翔太がいる。それに、看護師さんや先生まで・・・・・。
 
 「お母さん・・・。」
 「うん、ここにいるよ・・・。」
 「ごめんなさい・・・。悲しい思いさせて・・・。」
 「なんで謝るの?」
 「だって、あたし、死んじゃう・・・。またお母さんを泣かせちゃった・・・。」
 「もういいよ。華音は精一杯やってくれた。それだけで、もう十分。がんばったね。辛かったね。華音・・・。」

 「お父さん。」
 「おぅ。」
 「ありがとう。」
 「・・・。華音。お前はえらいぞ。よく…がんばった・・・くっ・・・。」

お父さんが、あのお父さんが、泣いてる・・・。あたしは、人を悲しませることしかできない・・・。

 「先生っ!心拍数が・・・!」

下がってる・・・。もうすぐで・・・死ぬんだ。あたし…。

 「しょう・・・た・・・。」
 「んっ?!」
 「ありがとう・・・。」
 「お、おぅ・・・。」
 「あたしに、いろんなこと教えてくれて・・・。」
 「華音っ?!しっ死ぬなっ!!」
 「ごめん・・・ね・・・。」
 「華音っ!!!」
 「だい・・・すき・・・だよ・・・・・。」

           ピ——————————————

 「華音っ?!おいっ死ぬなよ!!華音!!!!うっ・・・」



華音は死んだ。翔太に宛てた一通の手紙を残して___________・・・。


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