ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 私の知らないわたし〜ついにフィナーレ!!〜
- 日時: 2011/02/12 21:28
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
優香(ゆか)です!はじめまして☆
小説は何回か書いてたんですけど、シリアスは
今回が初めてです。なので、ちょっと変かな?と思うところは
あると思いますけど、よろしくお願いします♪
ここで、いくつかルールを・・・
*荒らしさんは、お断りです(スルーします)
*なるべく更新しようと思います
今は、この2つです(増えるかも・・・)
今日は更新できないですけど、頑張るんでよろしくお願いします!!
- Re: 私の知らないわたし ( No.6 )
- 日時: 2011/02/08 22:19
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
次の日。翔太は、約束通りあたしの元へ来た。
「うっす!華音。どうだ?調子は?」
何?この人。昨日会ったばっかなのに、なれなれしい。
「・・・べつに。」
「ちぇっ。つめてーなー。前はもっと優しかったのに。」
「・・・前?あなた、あたしのこと、・・・知ってるの?」
知ってるのだとしたら、知りたい。あたしのこと。周りの人のこと。全部。
「おっ?くいついたな。よっし、イイだろう。教えてやるよ。お前のコト。」
ちょっと偉そうだったけど、でも翔太はいろいろ教えてくれた。『華音』という1人の存在のことを。
なぜこの人はここまで知ってるのだろう?あなたは誰?知りたい。華音のことも、翔太のことも。
「・・・あなたは、あたしの家族だったの?なんで、華音のことをそこまで知ってるの?」
「・・・。それはヒミツ。お前が全部思い出したら教えてやるよ。」
「・・・イジワル。」
「怒るなって。思い出したらホントに分かるから。」
簡単にそういうけど、思い出せないけら聞いてんじゃん。思い出したい。でも、頭イタイ。ムリ____________。
「ごめん、今日は、帰ってくれる?」
「・・・。わかった。明日な」
「うん・・・。」
明日も…来るんだ。・・・翔太・・・。不思議な人。あたしの知らないあたしを、たくさん知ってる。
- Re: 私の知らないわたし ( No.7 )
- 日時: 2011/02/08 22:42
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
次の日もまた翔太は来た。来るたんびに『華音』のことを話して、あたしが帰ってと言うと、また明日と言って帰る。毎日、それの繰り返し。
そしてあたしは気付いた。翔太は、『あたしの恋人だった』んじゃないかと____________・・・。それと、もう一つ気付いた。あたしは、翔太のことを好きになっているということに・・・。
「・・・翔太は、あたしの恋人だったの?」
「・・・?!・・・何でそう思うの?」
「華音のこと、何でも知ってるし、あたしが華音なら、知ってて当然だと思ったから・・・。だってあたし、『華音』なんでしょ?」
「そう。お前は華音。『華やかな音』と書いて、『華音』____________。」
華やかな・・・音・・・?うっ・・・今までよりすごい頭痛くなってきた・・・。
「うっっ・・・!!あ、頭が・・・。いたい・・・!!」
「華音?!華音!!!」
_________________________________________________________________
「・・・・・・・?あれ・・・?あたし・・・。」
「かのん?大丈夫か?!」
「翔太・・・」
・・・あれ。あたし、どうしたんだっけ?急に頭痛くなって…。確か、名前の事を聞いてから・・・。あっ!名前!!
「しょうた。」
「んー?」
「あたし、思い出した。自分の名前。」
「ホントかっ?!」
「うん。あたしの名前は・・・」
「かのん。街田…華音。」
- Re: 私の知らないわたし ( No.8 )
- 日時: 2011/02/09 18:28
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
思い出したといっても、名前だけ。その他の思い出は思い出せてない。
もう・・・いいや・・・。名前だけ思い出せれば、それで十分。
「ねぇ。翔太…。」
「ん?」
「記憶がないんだったら、新しい思い出、作ってよ。あたし、翔太のコトもっと知りたいし、外に出たい。」
「・・・わかった」
その数日後、あたしは退院した。初めて外に出た。空が青くって、空気がきれいで・・・。
「よしっ、じゃぁ遊びに行くかっ!!」
えっ
「ちょっ、まだ早いんじゃぁ…。」
「何言ってんだよっ思い出作りは早い方がいんだよっ!!」
「・・・うん」
まずは遊園地。ジェットコースター怖かったなぁ…。
その次は動物園。すっごい可愛かった♪
「はぁ〜〜〜〜〜!楽しかったぁ!ありがとう、翔太っ!!」
「お、おぅ・・・。」
「じゃぁ。またねっ!」
そう言って、あたしたちは別れた。さっきの翔太、なんかよそよそしかった。照れてるんだと思った。けど、それは違った。その事実を、あたしは後から知ることになった____________________。
- Re: 私の知らないわたし ( No.9 )
- 日時: 2011/02/09 19:54
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
その日の夜、おとーさんとおかーさんが話してるのが聞こえた。
「華音はまだ記憶が戻らないのか?」
「名前は思い出したんだけど…。…翔太君が今日、遊んでくれたみたい。」
「そうか・・・。もう、あの子には時間がないもんな。」
「えぇ・・・。まさか、事故にあって記憶喪失になるなんて…。しかも病気まで・・・。なんで華音ばっかり…。うぅ・・・っ」
「泣くな。せめて、あの子が好きだったことをいっぱいさせて思い出を作ろう。」
「えぇ・・・。でも、華音には…」
「黙っておこう。記憶喪失なうえに病気にまでなったなんて華音を苦しめるだけだ。」
「そうね・・・。」
何?今のハナシ。時間がない?事故?病気?華音ばっかりって…。あたしが病気になったの?しかも、いっぱい思い出を作ろうって…。今日あたしが言ってたことと同じじゃない。何で翔太と遊んだことを知ってんの?まさか、今日の帰り翔太がよそよそしかった理由って…。
あたしが病気だから?時間がないから?
あたし、死んじゃうの?
うそ、ヤダ。あたし、まだ死にたくないよ?記憶だって戻ってないし。翔太のこと、まだ少ししか知らないしそれに、思い出だって、少なすぎるよ。今日の出来事しか思い出がないなんて…ヤダよ。
「華音に時間がないって・・・」
あっ、またなんか話してる。
「時間がないって…。あとどの位なんだ?」
「どの位って…?」
「余命。まだ、まだあるんだよな?」
「・・・・・・・1年・・・だそうです。長くて1年・・・。」
「長くてって・・・。短いじゃないか!」
「華音にとっては長いんですっ!だって、短くて、半年か分からないって…。半年も持たないかもって…。」
「そんな・・・!!」
・・・!!!1年って・・・。あたしまだ14歳なのにっ!ヤダヤダヤダっ!死にたくないよぉ・・・・・。
「うっ・・・・」
あたしは、両親に気づかれないように声をころして泣いた。大泣きだった。こんなにも悲しいことって、ある?意識が戻って1週間ぐらいしか経ってないのに…。病気って…!1年しか持たないって…!あまりにもひどすぎるよ…。こんなのってないよ…。
これは、夢だ。あたしは悪い夢を見てるんだ。きっとそうだ。明日になれば分かるよ。これが夢だって・・・。
- Re: 私の知らないわたし ( No.10 )
- 日時: 2011/02/09 20:31
- 名前: はつにゃん (ID: eZfg1dnB)
更新ありがとうございます。
よまさせていただきました。
余命1年・・・。かわいそすぎます・・・・。泣き。
夢ですよね?夢であってほしいです。
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