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戦國Love story(アンケート開始!
日時: 2011/02/15 20:32
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)

あれれ? 何か消えちゃってた……。バグかねぇ← こんばんわ&こんにちは。陰魔羅鬼です。

説明が若干面倒(←コラ)なので、軽くしときます。

これは私の「戦国武将に愛されたい」と言う願望で出来上がりました←私欲かよ
戦国武将、戦国時代がお好きな方は是非コメント下さい!

ヒロインは全武将共通です。まず始めは織田信長様から始めます。
信長様が完結したら、誰の夢が見たいかアンケートも取るつもりです。

ラブストーリーになってますが、乱世なので辛い事の方が多いと思ってこちらに投稿しました。
コメディ・ライトの方がいいよ! 等あったら、コメディ・ライトにします。

武将様はどのお方でも最終的には天下獲ってます。
史実総無視ですが、そこはスルーでお願いします←

コメが無いと上手いのか下手なのか死ぬほど心配なので(笑)コメ下さい!!
100万回頭下げてお願いします!! 勿論アドバイスでも嬉しいです!!


織田信長編が完結しましたので、誰が主人公がいいかアンケートを取ります。
詳しくは↓をどうぞ。アンケートに協力して下さる方は、コピーして使って下さい!

   □アンケート□

主人公(男):戦国武将限定でお願いします

性格:↑で決めた武将の性格をお願いします

容姿:無くても構いませんが、もしかしたらキャラ絵を描くかもしれないので。

出会い:武将と迷夢の出会いをお願いします↓の例を参考にどうぞ。
     (例:伊達政宗の暗殺を信長に命じられ)

   □□□□□□□


これ位でお願いします。勿論書き足しもOKです。
私が駄文の神←ですので、キャラ崩れ&意味不な表現がある事を踏まえてお願いします。

では、ご協力お願いします!



では、始めます。宜しくお願いします!


      良い夢を、貴方様にお届けいたしましょう───


   「戦國Love story」
  
    □登場人物□
   迷夢>>01
   織田信長>>02

 
    織田信長編
  第壱章「名も無き姫」>>03 >>04 >>05 >>06
  第弐章「無限の夢」>>07 >>08 >>09
  第参章「胡蝶ノ儚キ夢」>>10 >>11 >>12 >>13 >>14
  第四章「終焉の夢」>>17 >>18(完)


   イメージソング
 迷夢 「刀と鞘」>>20

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Re: 戦國Love story ( No.6 )
日時: 2011/02/09 19:35
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)




「き、奇襲だー!!」

迷夢の名乗りで隠れていた500の兵も飛び出し、武田軍はとうとう混乱に陥る。

「焦るな、冷静に迎え討て!!」

兵力差は2500。囲んでしまえば敵軍も成す術はあるまい、と考えているのだろう。
迷夢らを中心に、円を描くように迷夢らを包囲する。


だが、忍として特別な訓練を受けてきた迷夢の速さに誰も追いつけるわけはなく、敵は斬られていく。
それを見て奮起した500の兵も侮れぬ強さ。500であっても3000のような威圧感が在る。


「敵はたかが500程度だ! 何をしておる!?」

たかが500の兵に、3000の兵が切り倒されていく。それは屈辱的な事であった。

「あの黒髪の女……!!」

特に活躍しているのは、女性的象徴である黒髪を靡かせ、刀を振るう女。
女であれど、男のような力強さと威圧感を持つ。魔王の傍らに置くに相応しい雰囲気があった。


 「武田勝頼……!」


いつの間にか目前に迫った女。目を見張るような美しさを持っている。身体中の返り血が、それを一層引き立てた。

      妖しく美しい、魔のみが持つ魅力……。



「貴様!!」

ここまで軍を壊滅させられた武田軍も黙ったままではいない。素早く刀を抜き、交戦するのは勝頼。


だが、何合か打ち合っているうちに、次第に押されてくるのは勝頼。


「女め……!!」

肩で息をし、疲れの色がありありと見える。




     ほんの一瞬の隙を突かれ、鮮血と共に勝頼の首が宙を舞う。



   

   「敵総大将武田勝頼、討ち取った!」


Re: 戦國Love story ( No.7 )
日時: 2011/02/10 20:56
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)

第弐章 「無限の夢」



長篠の戦いで、私の知名度は一気に上がった。忍としてはあまり嬉しい事ではない。

私の名前は仲間しか知らない。外部の人間は何も知らない。故に、外部の者は私をこう呼ぶようになった。


               紅き蝶


何処に居ても目立つ真紅の瞳と、蝶のように華やかな美貌。蝶のように静かなたち振る舞い。
だが、その蝶が現れた地は、紅き血で染まる。蝶が華の蜜を吸うように、肉を喰らって行く。

上品な意味と、秘めた狂気を表した褒め言葉。



「世間はお前を“紅き蝶”と褒め称え、同時に貶しておるなぁ」

私が信長様に重宝されているのを恨んでいる者は、こう皮肉った。


正直、私は仲間にどう思われようと気にした事はなかった。私にとって、本当に必要なのは信長様だけ。
信長様さえいらっしゃれば、私は何処ででも生きて行ける。信長様が地獄に堕ちるなら、私も共に堕ちる。


───狂った忠誠心かもしれない。信長様はそんな私を迷惑に思っているかもしれない。
それでも、そう思わずにはいられない。私は信長様の中で存在していると、信長様に認められていると───。




          そ う 思 い た い



そう思わなければ発狂するかもしれない。できれば、信長様が本当に私を認めて下さっていたら嬉しい。


でも、過ぎたる願いなのだ。差別される女の分際で、憐れな孤児で……。




  信長様は幼かった私を憐れんで拾って下さっただけかもしれない。



Re: 戦國Love story ( No.8 )
日時: 2011/02/10 22:29
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)





「迷夢、少しいいか」

信長様のお声。次の戦の密偵だろうか。

「はい、大丈夫です」

信長様の自室に行かれると思いきや、信長様は縁側に腰かけた。そして、私に視線を投げかける。
隣に座れ、と言う事であろう。長年お仕えしていれば解る。



「実はな、いつまで嫁を持たずにふらふらしているのだ。と重臣に言われた」

今更政略結婚のできる姫などいない。殆どの姫は政略結婚で様々な武将に嫁いだ。
信長様の妹君、お市様もその一人。お市様は幸せに暮らせているようだが。


「お前さえ良ければ俺に嫁ぐ気はないだろうか?」

信長様が真剣な目で私を見つめている。こんなこと今までなくて、私は困惑してしまった。
殿方から想いを告げられる事は何度もあった。でも、信長様の想いには、一番心動かされた。


「あっ……」

自分でも珍しく動揺したと思う。出来る事なら信長様の視線から逃れたかった。でも、出来ない。
蛇に睨まれた蛙の気分に、自分が成るとは思っていなかった。


「お前は俺に忠誠しか抱いていないかもしれぬ。だが、俺はいつしかお前を女と見てしまうようになった」


私の思いは、信長様への忠誠? それとも、愛情? 誰か答えてくれたら嬉しい。
でも、誰も答えてくれない。答えは自分の中にしかない……。


「もう少し、お時間を下さりますでしょうか」

今すぐに何て答えられない。私は……。きっと泣きたいくらい辛い。


     でも、泣く術など誰も教えてくれなかった───。

Re: 戦國Love story ( No.9 )
日時: 2011/02/11 08:55
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)




何があっても、朝は巡ってくる。嫌味なほどに眩しい晴天の朝。

昨日の事で私が任務を疎かにしてしまっては、軍の統率が乱れてしまう。
普通に、普段通りに振舞えるだろうか。


「お早う御座います」

忍が私情に流されるなど、三流以下だ。自分も女だと言う事が、痛いほどに解った。

「ああ」

信長様もいつも通りの対応。ただ、おかしかったのは信長様の家臣、明智光秀公。

いつもの冷静さはなく、最近はどこか苛立ったような感じが多く、声をかけるのでさえ躊躇われた。


信長様に光秀を監視しろと命じられた私は、夜も眠らず光秀公に付いて回った。
だが、夜中に怪しい行動は見せず、午前0時前後には消灯。睡眠をとっているようだった。



  その事を信長様にお伝えすると、不敵に笑った気がする。


          「是非に及ばず」


その言葉の意味は理解できなかった。信長様は今日はいつもより早い睡眠をとられた。


私は勿論信長様をお守りするため起きている。いつもと違ったのは、家臣たちがやたら騒いでいる事。

どうせ小さな内輪揉めだろうと思って、その時は気にしなかった。



───気にして様子を見に行っていた方が良かったのかもしれない───。



光秀公が反旗を翻した。そう───本能寺の変。




この時は己の愚かさを心から恨んだ。まさか、こんな事態になろうとは───。


Re: 戦國Love story ( No.10 )
日時: 2011/02/11 09:31
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)

第参章「胡蝶ノ儚キ夢」


光秀公の兵約1万3000にして、信長様の軍は約500。そして城はすでに包囲され、防戦一方。

どんどん攻め入る光秀公の兵。敵は本能寺にあり、として謀反を起こした。

主力になる者は少ない。すでに自刃した者もいる。他は文官や戦経験のない女衆。


信長様は弓を手にし応戦。私は身に付けてた苦無しか持っていない。
 その武器で応戦するにはあまりにも不十分だった。

やがて信長様が手にした弓の弦は切れ、私の苦無も刃毀れでぼろぼろになって行く。

死んだ敵兵から槍を奪い、それで必死に応戦した。これほど緊張する戦を経験した事はない。


「ぐっ……」

殺到した兵から槍傷を受ける。さほど深いものではなさそうだった。

だが、信長様は兵に退却命令を出した。勿論、私にも。
   殺到する敵兵から逃げ惑う味方。逃げきれず、死んだ者もいた。


「お前もだ、迷夢」

信長様の手が、私の背中を押す。私は重い足取りながらも、信長様の命通り、本能寺を逃げようとした。

ゆっくりと本能寺を退却していく自分の足。信長様の命に従うか、己の信念を貫き、信長様と共に死ぬか。


振り返れば、自室に戻る信長様の姿。火を点けようとする蘭丸の姿。



        「信長様……っ!!」


私の足は本能寺へ引き返していた。信長様の自室に向かって。


止められるとは思っていない。だが、私は地獄の果てまで信長様に付いて行くと決めた。


       誰も私の決意は変えられない。


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