ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 【瞳の奥】〜shadow moon〜
- 日時: 2011/10/21 07:08
- 名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: jklXnNcU)
- 参照: しばらく放置している間に大変なことになってら
初めましての方が多いと思われます。
こんにちは、るりぃと申します。
今回は苦手な恋愛ものに挑戦しようと思いまして。
血迷ったと考えてくださって結構です。
くどいようですが恋愛ものは苦手です。
なので色々とおかしいです。
——特に注意すること——
・主人公がヤンデレ
・ヤンデレじゃなくて不器用なつもり
・でも一般的でいうヤンデレ
・痛々しい
・これも愛だと主張してみる
・これも恋だと主張してみる
・流血表現あり
・作者が恋愛ものをまったくと言っていいほど読んでない
・たまに此処が増える
————————————
↑上記に危険を感じたらプラウザバックでお戻りください。
いえ、高速でお逃げください。
よろしいですね?
では、私の考える愛の世界に、暫しおつきあいくださいませ。
--------------目次---------------
第一幕
【シオン】>>1
【ローズマリー】>>2
【ブドウ】>>5-6
【サイプレス】>>7
【ウラジロ】>>8
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Page:1 2
- Re: 【瞳の奥】〜shadow moon〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/02/20 09:50
- 名前: るりぃ (ID: opLc/10u)
- 参照: 携帯から
ひゅう、と呼吸が掠れきた。
一体いつから私は逃げているのか、わからなくなってきた。
いえ、そのきっかけはちゃんと覚えているわ。
闇色の天を焦がす、紅蓮の大火。
めぐる炎に崩れる家。
それは私の幸せが崩壊するという絶望の時。
「お前がいると、足手まといなんだよ!!」
「早くお逃げなさい。」
「また、会おう、絶対。」
「早く逃げろ!! この馬鹿!!」
駆け落ちに一番協力してくれた私の親友で、深い森のような髪の毛の緑川 葉さん。
私の大切な従姉妹、炎のような深紅の瞳の持ち主で、毒花のように妖艶で美しい紅 冷嘉さん。
冷嘉さんの養子で、純粋で、蒼い海のような髪の毛の持ち主で、いつも笑顔の烏魔 蓮君。
私の、一番大切な人、輝く太陽のような髪の毛の持ち主、見るものを和ませる茶色の瞳をもって人の輪を作る。
文字通りの“太陽”だった、陽汰。
例え、偽善者と、機械人形と、黒烏と、惑人と呼ばれた人達だとしても、私は皆が、陽太が好きだった。
言葉では表せなくらい大好きで、失いたくなんてなかった。
戦えない私はとても無力で、それでも皆の分を生きないといけないと思ってただ走ったの。
背には紅く燃える私達の家だった場所がある。
足がもつれて幾度も転ぶ。
そして膝から血がでても、それをちっとも痛いなんて思わなかった。
ただ心臓の場所が切なくなって、瞳から零れる涙の感覚だけが私の全てだった。
気配を潜めて呼吸を殺して。
どんどん兄様に粛清されていく私の仲間や友達。
戦えない女一人の逃走劇をしている私にはすぐに追っ手がかかる。
冷嘉さんと葉さんの姪にあたり、特に冷嘉さんとは似ていると言われていたから当然だった。
それでも私は生きないと。
そう思ってずっと、あの時から、ずっと—————
————逃走劇の終焉はいつのことだったか。
気がついた時に見えたのは、兄様の部下たちが着る。漆黒の服。
ああ捕まってしまったのだと。
私の大好きな人たちの分を生きられなかったのだと。
それがとても悲しくて、それでも少しだけの安堵を覚えて。
これで皆のところへ行ける、と。
死を待ちぼうっとしていれば、ふと聞こえてきた声。
「ようこそ、僕のマリオネット。」
そうよね。
分かっているわ。
私は兄様の妹だから。
私は兄様のために生きなければ。
————全てをうしなったのは、満月の夜。
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title by…シオン:花言葉【あなたを忘れない】
- Re: 【瞳の奥】〜shadow moon〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/02/20 09:50
- 名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
- 参照: しばらく放置している間に大変なことになってら
そのあとはなにもおぼえていない。
ただ、まっしろなくうかんで、あかいはなをさかせていた。
ただ、あかいはなを。
つぼみをぜんぶさかせおわると、くらやみにとじこめられた。
そこでねむった。
あたたかいなにかがわたしのほおをなでる。
「こんな事しかしてやれなくて、すまない。」
ききおぼえのあるだれかのこえ。
かなしそうで、くるしそうで、つらそうで、いたそうで。
くちが、かってにうごいた。
「 」
わたしはそのことばをりかいできなかった。
じぶんでいったのに。
のうのなかをすりぬけていくかんじがした。
なやんでいたら、つめたいなにかがわたしのほおにおちた。
「もう、お休み。」
そのこえとともに、わたしはねむった。
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title by…ローズマリー:花言葉【記憶】
- Re: 【瞳の奥】〜shadow moon〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/02/19 20:54
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: 3HjnwYLE)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=16622
なんだか悲しいお話ですね…。
あ、題名に引かれて着ました、玖龍です。
私も恋愛物は苦手です。
今後の展開が楽しみです!
- Re: 【瞳の奥】〜shadow moon〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/02/20 09:41
- 名前: るりぃ ◆.VGogta6H. (ID: opLc/10u)
- 参照: しばらく放置している間に大変なことになってら
>>3
痛々しい悲しいお話です。
最後はハッピーエンドにしようかバッドエンドにしようか迷っております。
ありがとうございます。
頑張らせていただきます。
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