ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 未定
- 日時: 2011/03/05 15:01
- 名前: くじら (ID: CwXyXkbt)
はじめまして。くじらです。
コメしてくれると嬉しいです。
- Re: 未定 ( No.7 )
- 日時: 2011/03/06 14:46
- 名前: くじら (ID: CwXyXkbt)
両足が無い男が不気味に笑った。
「もう少し、もう少しだ。」
そばにいる女性がうつむいた。
男は楽しそうに顔を歪ませ女性の手を握った。
「イヴ、これからとっても楽しいことが起こるんだ。
うつむかないで見ていて。
最高のエンディングを。」
女性は悲しそうに顔を歪めた。
- Re: 未定 ( No.8 )
- 日時: 2011/03/06 15:31
- 名前: くじら (ID: CwXyXkbt)
第四話
メリーとはアダムとエドワードがよく世話になっている情報屋だ。
年齢も本名も性別も顔も本人以外誰も知らない。
そんな不思議な人をアダムはとても信用していた。
「メリー、いるかい?」
町外れの林の中の家の中でアダムが言った。
すると部屋の奥から人が出てきた。
「ああ、いるとも。久しぶりだねアダム。元気にしてたかい?
おや、エドワードもいるじゃないか。」
エドワードは軽く頭を下げた。
「今日のメリーは男なんだね。」
「そうだよ。昨日から男だ。明後日からは女になろうと思う。」
メリーは常に変装をしている。
だから、次に会うときはメリーはまた別の人になっている。
エドワードはそんなメリーをアダムが信用している意味が分からなかった。
ついでに自分よりもメリーと親しそうに話すことが気にくわなかった。
「で、何の用事なんだい?」
「ああ、この人たちのことについて教えてもらいたくて。」
アダムは被害者たちの顔写真をメリーに渡した。
メリーはにっこり笑って言った。
「いくらだせる?」
「今日はあまり持ち合わせてないんだ。」
「そうか、なら今日は4年前とだけ教えよう。安心したまえこの情報は無料にしといてやる。」
「・・・4年前。もう少しヒントは無いのかい?」
「これ以上は金取るぞ?」
「・・・遠慮しておくよ。警察はあまり気前がよくないからね。」
「ははは。そうか。また来ておくれ、一人は寂しいからな。」
「もし事件が解決したらワインを持って遊びに来るよ。」
それだけ言うとアダムはエドワードを連れて部屋から出て行った。
「次は、マーシー姉弟に会いに行こう。」
アダムは言った。
- Re: 未定 ( No.9 )
- 日時: 2011/08/24 19:09
- 名前: くじら (ID: x2ogTROs)
素敵な素敵な魔法使いが言いました
光が欲しいのかい?
それなら奪えばいいね
君からそれを奪ったみんなから
罪深き人から奪えばいいよ
なぁに気にすることはないよ
もともとそれを盗ったのは彼等だから
奪うことで罪を許してあげよう?
それだけで許してあげるなんてできないかい?
どうしたの?
そんなに首を振って
もしかしてやりたくないのかい?
光はいらないのかい?
意気地がない子だ
君に光が戻ってほしいと
望む人はちゃんといるのに
やらないの?
君がやらないなら・・・・・
誰がやるんだろうね?
- Re: 未定 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/24 23:21
- 名前: くじら (ID: x2ogTROs)
第五話
「どうも、アダム・ルーカスと申します。」
「助手のエドワード・ロッソです。」
マーシー家に着くと上品なワンピースに包まれた綺麗な少女が出てきた。
「どうして家に?」
「貴女の両親が事件の被害者だと聞いて・・・」
「上がって下さい。お茶を出します。」
「ありがとう。」
少女はまだ14歳だというのにとても大人びていた。
エドワードはアダムとは大違いだなと思った。
紅茶を入れながら少女は言った。
「私はアンジェラ・マーシーです。」
名前の意味の通り天使のような容姿をしていた。
透き通った声が広い屋敷の中に響いた。
「アンジェラは事件があった日何をしていたのかな?」
「その日は弟と病院に行っていました。」
「病院?」
「アーサーの義眼の調子が悪くなったのでお医者様に伸長していただくつもりでした。」
「アーサーは義眼なのかい?」
「はい・・・」
アンジェラはうつむいた。
「アーサーに会わせてくれないか?」
アンジェラは少し悲しそうな顔をしながら屋敷の奥に行った。
少しして戻ってきた。
車いすを押しながら。
車いすには目に包帯を巻いた少年が座っていた。
顔の半分が包帯で隠れているのにアーサーの容姿が美しいことが分かる。
「どうして包帯を巻いているんですか?」
エドワードが尋ねた。
アンジェラはうつむいたまま答えた。
「傷が化膿してしまったからです。」
「傷?喧嘩でもしたんですか?」
「いいえ。義眼が合わなかったせいで傷をつけてしまったんです。」
「そうなんですか。」
- Re: 未定 ( No.11 )
- 日時: 2011/08/25 19:01
- 名前: くじら (ID: x2ogTROs)
もうやめて
お願いだから
あなたに傷ついてほしくない
「大丈夫だよ。」
優しくささやく声が震えてる
泣かないで
もうやめて
気が付いて
こんなことをしても意味なんかない
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