ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 【ちょっとした】無意識メランコリー【質問が】
- 日時: 2011/04/23 14:18
- 名前: N2 (ID: mdybEL6F)
初めまして
気まぐれで小説を書くことにしました。
思いつきって怖いですね、自分は思い立ったらすぐ行動派なので。
もしかすると急に止めてしまうかもしれませんが…何とぞよろしくお願いしますorz
※小説初挑戦なので誤字脱字、文法の誤りが多いと思われます。
気が付いた点がありましたらコメントお願いします。
※アドバイスや感想もお待ちしてます!チキンなので誹謗中傷はなるべく控えてください…。
*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*....
無意識メランコリー
●メランコリー…気が滅入っている状態の事
雰囲気的なBGM:天野月子さん「カメリア」
綺麗な曲です。私の作業用BGMでもあります。
*最終更新/3.9 5話更新
>>1:プロローグ
>>2:1話
>>3:2話
>>4:3話
>>5:4話
>>6:5話
>>7:ぶれいくたいむ
Then, it starts. …
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- Re: 無 意 識 メ ラ ン コ リ ー ( No.1 )
- 日時: 2011/03/07 22:10
- 名前: N2 (ID: QT5fUcT9)
…→プロローグ
リズムよい電子音が聴こえる。
微かに漂う消毒液の臭いに重い瞼を持ち上げた。
黒に白が射す。眩しくて開けたばかりの目を細める。
—ここは、
まだ働かない頭で考える。
—どこ?
リズムよい電子音が聴こえる。
ようやく明るみに目が慣れ、あたりの状況が分かってきた。
白い天井、四方を囲む白い壁、小さい棚の上に小さいテレビ。
透明な花瓶には可愛らしい花。
そして
白いベッドの上でたくさんの線に繋がれた、私。
- Re: 無 意 識 メ ラ ン コ リ ー ( No.2 )
- 日時: 2011/03/07 22:58
- 名前: N2 (ID: QT5fUcT9)
…→1.白の意識
「…びょう、いん」
言葉に出して確かめた。
私の言葉は力無く、狭い部屋の白い天井に吸い込まれていった。
どうやら私は病院にいるらしい。
通りで薬の臭いがすると思った。
腕や首には点滴の為のチューブやら線が伸びており、起き上がれない。
—あれ
ここでふと思う。
—何で病院なんかにいるんだろう
思い出せないのだ。何故、自分が病院にいるのか。
何故、ベットで寝ているのか。何故、点滴を打ってるのか。
おもむろに手を動かそうとしたその瞬間、
「—!!」
腕に冷たい電流が流れるような痛みが走り抜けた。
…どうやら腕を骨折しているようだ。初めて感じた痛みに額に脂汗が浮かぶ。
—私は交通事故にでも遭ったのだろうか
呼吸を整えて再び白い天井を仰ぐ。
何を考えても、思っても、思い出せない。
私に一体何が起きたのか。
思い出そうとすればする程、頭に天井のように白い霧がかかる。
—…名前すら、分かんないや
本当に、何もかも分からない。
きっと頭を強く打ったのだろう、一時的に忘れてるだけ、と
頭の中の灰色な不安を掻き消す。
リズムよい電子音が聴こえる。
私の鼓動が。
その時、病室の扉をコンコン、と叩く音がした。
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