ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

神様の人生ゲーム
日時: 2011/03/16 10:28
名前: 雨空 ◆wx05aT7Jac (ID: ADlKld9P)

初めまして。「雨空」というものです。
みなさんの小説をを読んでいて、自分も書きたくなってしまったので、
今回思い切って書かさせていただくことにしました。
正直、初めて書くので駄作です。
そんな自分の小説でよければ、読んでほしいし、アドバイスなんかももらえるとうれしいです。
結論、雨空と仲良くしてくれると泣いて喜びます。
アドバイスなんかもくれた人のところには槍が降ろうと小説を読みにいくと思います。

面倒くさいので、登場人物は省いて書きます。
気が向いたときに人物は書きます。 気が向いたとき。

それと、頭の中空っぽ人間なので、更新率は低いと思ってくださいね?
でわでわ、皆様のアドバイス、感想、野次(←)をお待ちしております。


By up主雨空

***目次***
プロローグ
>>1

一章-
>>2

Page:1 2



Re: 神様の人生ゲーム ( No.1 )
日時: 2011/03/15 21:37
名前: 雨空 ◆wx05aT7Jac (ID: ADlKld9P)

—プロローグ— 僕らの人生


僕らはいつも何か選択を迫られ生きている。
何を手に入れ、何を捨てるのか。
誰を守り、誰を捨てるのか。
何に手に入れられ、何に捨てられるのか。
誰に守られ、誰に見捨てられるのか……?

そして僕は何かを手に入れ、何かを捨てた。
そして僕は誰かを守り、誰かを見捨てた。
そして僕は何かに手に入れられ、何かに捨てられた。
そして僕は誰かに守られ、誰かに見捨てられた。

————僕はそんな存在。

あぁ、僕らの人生は、神様たちの『人生ゲーム』でしかないのかもしれない。
僕たちの人生は神様の敷いたレールに沿って動くだけのものなのかもしれない。
こんな僕らをら見て、今日も神様は嘲笑いながらまた、サイコロを振っているのかもしれない。

本当の神様は、…………そうなのかもしれない。

Re: 神様の人生ゲーム ( No.2 )
日時: 2011/03/16 10:27
名前: 雨空 ◆wx05aT7Jac (ID: ADlKld9P)

一章-01

真っ暗な闇の中、僕は一人取り残された。
四方八方を見渡しても何も、誰も見ることはできない。
手さぐりで何かを探しても、何にも触れれない。誰の腕も僕の腕を掴んで引っ張ってはくれない。
何も、誰も見えない。 何の音も聞こえない。 誰かが僕を呼ぶ声も聞こえない。
僕は真っ暗闇の中一人震えている。

————それは誰かの見た昔の記憶。

**** 沢村涼太

「意味不明」
学校の休み時間、俺の机に頬杖をついてしかめっ面で携帯を睨めっこをしているのは、長い焦げ茶色の髪の毛の頭のてっぺんで大きいな丸いお団子に結んでいる、少し切れ長な目なのに幼さの残る顔をした、俺の家の隣に住んでいる幼馴染————東條真咲だ。
真咲は休み時間、毎日のように俺の席まで来て携帯と睨めっこをするのが日課になっている。
特に俺に用事があるわけではないのだったら自分の席で携帯と睨み合えば良いと思いながらも、真咲が時々ぽつりと呟く独り言についついツッコんでしまうのも俺の毎日の日課となっている。

そして今日もぽつりと呟いたのだがいつにもましてシュールな台詞を呟きやがった。こっちの方が意味不明だっつーの!っと心の中でツッコんだ後、「今日は何見てるんだ?」と真咲の携帯を覗き込みなら尋ねる。
「勝手に女の携帯を覗くな」とでも言いたそうな鋭い目で睨みながらも、携帯の画面を鼻にぶつかりそうなぐらい顔に近づけてきた。正直、近づけてもらった方が見やすいと思うが、これだけ近いとかなり見辛い。
真咲の手から携帯を引っ手繰り画面を見る。……どうやら有名な動画投稿サイトのようだ。タイトルを見ると……、今俺たちの世代で流行っている男性ユニットの新曲のPVのようだ。
歌詞が俺たちの世代の心に合っていると、女子だけでなく、男子からも人気なユニットで、俺も真咲からCDを借りてよく聞いている。
真咲もこのユニットの大ファンだから、携帯からこの動画を見ている事には納得できたが、何故「意味不明」なのかが理解できなかった。

「これのどこが意味不明なんだよ?このユニット、お前大ファンだろ?」
携帯をヒョイッと返すと、真咲は「何で分からないの?お前はバカか?」と呆れた表情で睨んできた。

「よく見てよ!このコメント!!」
そう言って、画面のコメント欄を指さしてまた画面を近づけてくる。だから見辛いって。指の指されいるコメント欄のコメントを読んでみる。



『この曲って○○のパクリ?』
『歌詞は良いのに、歌ってい人が歌うの下手すぎて残念。』


……なるほど、この曲の中傷コメントに腹を立てているようだ。

「このコメント最低じゃない!?パクリなわけ無いじゃん!しかも歌下手じゃないし。『下手』って言った自分が歌ってみろ!!このド素人が!!」
画面を見た後、苦笑いをした俺の顔を見て熱く語ってくる。このコメントにかなり腹が立っているようで、俺の机をバンバン叩く。……俺の机が壊れるからやめてくれ。

「この曲は、今の私たちにすっごく合ってるじゃん!この曲を聴いて、私のお姉ちゃん号泣したんだからね!!まさに神だよ、神!!」
確かに、今年高校受験を控えている俺たちに凄く合ってる曲だと、少し前にクラスの奴が語り合っていた。
しかも、小説、音楽、映画など多くの感動ものを見たり聞いたりしても目が潤みもしない真咲の姉が号泣するのなら凄い曲なのだろう。しかし、この批判的なコメントに同意するわけでは無いが、この曲に似た曲をこの間コンビニで聞いたような気がする。ボーカルも今回少し歌い方を変えたそうでなんだか違和感があり、下手にも聞こえなくもない。そんなことをコイツの前で言ったら、ベランダから俺の机を落とすに違いないので黙って真咲の放つユニットへの愛を熱く語る様を少し苦笑いしながら眺めることにした。

「も〜……!何でこの曲の良さがわからないのかな〜!!絶対いい曲!絶対神曲!!」
さっきから真咲はやたら『神』という単語を使う。
これは最近俺らの世代で流行っている褒め言葉の一種である。『神曲』、『神ゲーム』、『神絵など……とにかく何にでも付ける。
しかし、『神』とは一体何なのだろう?
俺たちの中に神を見たことがあるのだろうか……?
本当に神の作った曲を聞いたことがあるのだろうか?
本当に神の作ったゲームをプレイしたことがあるのだろうだろうか?
本当に神の描いた絵を見たことがあるのだろうか?

ただやたら何にでも『神』と付けて、楽しんでいるだけなのではないのだろうか?
いや、『神』と付けている自分にただ酔っているだけなのかもしれない。

Re: 神様の人生ゲーム ( No.3 )
日時: 2011/03/16 02:38
名前: 彰緋 ◆xPNP670Gfo (ID: 9nPJoUDa)

題名に惹かれてやって来ました♪
す、すごいですっ!((((°口°;)
更新頑張ってください♪応援してます!

Re: 神様の人生ゲーム ( No.4 )
日時: 2011/03/16 10:32
名前: 雨空 ◆wx05aT7Jac (ID: ADlKld9P)

>>彰緋様
訪問ありがとうございます!!
すごいだなんて……御褒めの言葉恐縮です。
ありがたく頂戴いたしました^p^
更新は現在春休み中なので、ネタが思いついた時にバンバンしたいと思います!

Re: 神様の人生ゲーム ( No.5 )
日時: 2011/03/18 15:20
名前: 雨空 ◆wx05aT7Jac (ID: ADlKld9P)

-02

**** 沢村涼太

放課後、まだムスッとした顔で居る真咲を家へ帰る。
お互い帰宅部で田舎で何処か寄る所も無く、そして家が隣というだけなのだが、中学に入学したての時はよくクラスの奴に「付き合っているのか?」とからかわれた時もある。
小学校の時からそんな風に一緒に登下校するのだから、別に何とも思わないが、中学3年にもなると少し気恥ずかしくなったりもする。
真咲の方も別に気にも留めていないようだが、言ってくる相手が男子の場合だと物凄い目つきで睨む。切れ長な目のイケメンの父親に似た真咲の目も鋭く、睨むとクラス一の大男でもたまに怯む。
まぁ、真咲の体質からして俺たちが付き合うなんてことは100%無いに等しい。真咲の体質に関しては今は関係ないからまた後日話すことにしよう。

「真咲、お前まだ怒ってんの?言いたい奴には言わせておけばいいだろ?」
呆れた顔、声で俺が言うと、真咲は横目でこっちを睨む。睨まれるのには慣れているが、やっぱり少し怖い。
真咲はハァっと少し機嫌の悪そうな溜息を吐くと「それもそうだね。」っと普通の目に戻った。

話すことも無く、お互い黙って帰路を歩いていると、少しブカブカの制服に身を包んだ男子学生が俺たちを追い抜いた。
俺と同じ制服だし、少し制服がデカイところを見ると、たぶん3年生ではなく1・2年のどちらかだと思う。暗記帳を見ているのか、ブツブツと英単語が聞こえる。……そういえば、来週は中間テストだ。

「テスト、嫌だな〜。」
真咲が前を歩く勤勉な後輩を見ながら苦い顔をして愚痴を零す。それから俺たちは何故かテストに向けての教科、単元と問わず勉強しながら帰宅することになった。……っと言っても、真咲が一方的に質問してくるだけなのだが。

「円周角は、中心角の2倍だよね?」
「2分の1倍だ。もう一回教科書を見直せ、アホ。」
「えぇ〜じゃぁ、多項式の乗法の公式2は?」
「(x+a)の二乗。お前授業真面目に聞いてるのかよ?」

休み時間に少し小馬鹿にされたのが妙にイラついたから仕返しに少し馬鹿にした言い方で真咲の質問に答える。
「酷くない?授業中に居眠りしている涼太に言われたくないよ!」
「居眠りしてても俺、お前より勉強できるから。」
悔しいのか、頬を膨らませながら俺に向かって吠える。しかし、その声も少し鼻で笑うように言い返してやった。

そんなやりとりをしていると、いつの間にか家についた。俺の家の前で真咲が「また明日ね〜。」っと軽く手を振りながら隣にある自分の家へと姿を消した。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。