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あたしは神様になりたいです【コメほしいな】
日時: 2011/03/31 20:13
名前: アリス (ID: 1xlwHmTN)

もう何もかも嫌だった___。

居場所なんてなくて、あたしなんて必要なくて。

あ   た   し   な   ん   て

            要   ら   な   か  っ   た

あたしは最期の願いがあった。

神様になりたかった。

神様なら___すべてわかる気がして。

すべて___替えてしまえる気がして。

人広い心の中を旅するようなものなんだろうか?

考えるたびにウキウキした。

でも__現実に戻るたび、寂しいと云う感情と怖いと云う感情に襲われ

る__。

神様なら知っているのだろうか

あたしの存在する意味

なぜこんな思いをするのか

なぜこんなにも苦しいのか

必要じゃないなんて誰が決めた?

神様ならわかる?

もしかして、神様はいないの?

神様は、人の願いなんて聞いてくれない?

神様にとって、この広い“世界”は、チェス盤のようなもの??

神様は、その“ゲーム”の主催者??

もしそうだったら___神様っていいな。

しんだら神様になれる?

最期くらい___願いを聞いてくれる?

あたし___こんなにも苦しい思いをしてきたんだもの。

許してくれるわ___。

ねぇ?神様___。

あたしは、神様になります。

だからあたしは、此処から飛び立ちます。

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Re: あたしは神様になりたいです ( No.1 )
日時: 2011/03/31 19:59
名前: アリス (ID: 1xlwHmTN)

目覚めたところは暗い場所。

知らないということに興奮した。

誰もいない___もしかしてあたし神様になれたの?

もしそうだったら___神様はいるの?

逢いたい___神様に逢いたいです___何処にいるのですか?

あたしは足を動かした。

足元を見ると、あたしの足はちゃんとあった。

他の人と同じ形をしていた。

「どうしてあたしは皆とちがったんだろう_」

一人、呟いてみた。

もしかして神様が聞いてくれたのかも。

「神様ぁ!もし聞いているのなら、教えてください!

 あたしはなんなんですかぁー!?」

叫んだ。

今まで思っていたことをスマートにまとめて、吐きだした。

でも返事は返ってこない


あたしはいじめられていた。

友達にも裏切られた。

家族には言えなかった。

いじめのせいであたしは学年3位以内から50位以下にさがった。

家族にも見放された。

皆に要らない要らないと言われた。

じゃあ要らないんだ。

じゃあさよならーバイバイーあははー

そんな気持ちでマンションの8階から飛び降りたのだ。

いや、神様になるために、飛び立ったのだ。

そのことを今も後悔していない。

別に後悔する意味もないからだ。

生きるより、死んで、神様に生まれ変わったら、どんなに素敵か。

オシャレな服?綺麗な宝石?優しい両親?面白い友達?お金持ちの彼氏


そんなものあたしにはない。

要らないし。なのに皆それをほしがり、それを得て喜ぶ。

でも__それだけでは足りない人もいるだろう。

まぁ贅沢な人。

すべてを得たらどれだけ気持ちいいんだろう。

どれだけ嬉しくて楽しいんだろう。

それを得てからの人生、何回喜ぶんだろう何回笑って何回泣くんだろう


まぁあたしにはそんなものあったら邪魔で仕方ないけど。

あたしが要らない?

気に食わない。

あたしが要らないんだったらアンタも要らねぇよ

それが言えたらどれだけ楽だったろう。

でもそんなのどうでもよくなった。

今は神様に夢中。

さぁ、あたしを幸せにしてください!

心の中で叫んだ。

表情を無理に明るくして、切り刻んだ手を広げた。

指先が冷たい。

冷たいのに体じゅうが熱い。

イライラする

手汗が半端ない

泣きたくなる

叫びたくなる


「上坂さん?わかりますか?」

女性の声が聞こえる。

もしかして神様?

優しい声・・・。

あたしは安心して涙がでた。

ギュっと目をつぶった___。

Re: あたしは神様になりたいです ( No.2 )
日時: 2011/03/31 20:12
名前: アリス (ID: 1xlwHmTN)

そして眼をゆっくりゆっくり開ける___。

そこにいたのは白い服をきた女性。

名札を首にかけていた。

そこには「●●大学病院」と書かれていた。

病院?は?あたし死んだのに病院とかふざけんなよ。

「千坂ぁ!もう・・・あんなところから飛び降りて・・・!

 あんた3カ月も眼を覚まさなかったのよ!もうこのまま死んじゃう

 可能性もあったのよ・・・」

あたしを暖かい腕で覆った。

この人・・・誰ですか?

「あの・・・あなた誰ですか?」

あたしは思ったことを声にだした。

あたしを覆う腕は離れていき、こちらをおどろいた顔で見ていた。

「千坂・・・あなた私がわからないの・・・?」

女の人は涙を流した。

この涙はあたしのため?

へぇ、あたしのために涙を流してくれるんだ。

というかこの人は誰なんだろう。

千坂はあたしの名前・・・だよね?

なにこの人、初対面の人に呼び捨て?

あれ、でも名字・・・名字がわからない。

あたしは泣いている女の人に声をかけた。

「あの・・・あたしの名字は?そして貴方の名前は?」

あたしが聞くと、女の人はもっと声をあげて泣きだした。

その時あたしは思いだした。

過去の自分。

あたしはこんな風に泣いていた。

この人はあたしと同じめにあったの・・・?


あたしがなぐさめの言葉を選んでいると、その人は落ち着いたようで、

あたしに言った。

「私は・・・あなた・・・上坂千坂の母親よ・・・」


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