ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- あいつなんか死ねばいい【参照100突破!】
- 日時: 2011/04/05 18:55
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)
こんにちはonこんばんは。
初めてましての方は初めまして、千咲(ちさき)と申します。
去年に花言葉の約束を書いていた人と言ったら分かる人が居るかもしれません。
注意書き
・私は小説初心者なのであんまり上手くないです。
・題名は途中で変える事があるかもしれません。
・更新は不定期です。
・ちょっとプロローグが明るいかもしれません。
それでも読んでくれるという方はどうぞ宜しくお願いいたします。
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【目次】
>>21 登場人物名簿
>>1 プロローグ
>>2 一章 「嫌いな人」
- Re: あいつなんか死ねばいい ( No.5 )
- 日時: 2011/04/01 18:20
- 名前: 修也@ ◆HXIbnblSOA (ID: BsB4CdF8)
>>千咲
新しい小説だね〜^^ シリアス・ダークって初めてなのかな?
嫌いな人ができて、殺意が芽生えたんだね・・・;
応援してるよ!頑張ってね^^d
- Re: あいつなんか死ねばいい ( No.6 )
- 日時: 2011/04/01 19:57
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)
>>華世さん
初めまして。
そうです、私はファジーでも駄作を書かせて貰っている者です。よく分かりましたね。
こういう話好きなんですか、そういう事言ってもらえてとても嬉しいです^^
更新頑張りますね。
>>修也@
社会問題とファジーでしか執筆経験はないよー。
私はヤンデレ娘とかグロとか好物だからずっとこういう話が書きたかったw
- Re: あいつなんか死ねばいい ( No.7 )
- 日時: 2011/04/01 22:01
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)
2度目に傷つけられた物、いや人はあたしの親友(と言っても良い程仲が良い)の高橋蘭香だった。
蘭香はすぐ暴力で返すあいつが嫌いで、1度説教タイムの時に手を挙げて「田中君はいつも暴力で返しますよね。どうして暴力でしか反抗できないんですか」と意見を述べた事がある。
それが引き金となったように「私もそう思います」と蘭香に同意を示す意見や、「何でいつも起こられている時に下向いてニヤついてるんですか」あいつの態度への疑問などの意見が、クラスメートから口々に出された。あたしも「何回怒られれば治るんですか」と自分の意見を口にした。
あいつは嫌そうに顔を顰め、先生に「皆がそう言ってるぞ。答えたらどうだ」そう言われ、眉根を寄せて困惑の表情を表に出したのを、あたしははっきりと覚えている。
あいつにしては珍しい表情だったからだ。
周りの雰囲気に気圧され、あいつは仕方なく「……暴力を振るったりしてすみませんでした。今度からはもう暴力で返すような事はしません」とよく通る声を教室に響かせた。
けれどその表情は変わらず困惑の色を浮かべ、謝る時の声は仕方なく謝っておくかという感じが見え見えだったが。
もちろんそんな態度でクラスメートが許すはずもなく、「そんな態度じゃ許せません」や「もっとちゃんと謝ってください」などと言われていた。あたしは「許せません」と言いつつあいつは本当に嫌われ者だな、なんて呑気に考えたりもしていた。
- Re: あいつなんか死ねばいい ( No.8 )
- 日時: 2011/04/02 08:40
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)
その後の状況で、本当にあいつは暴力でしか返せない人間なのだと強く確信したよ。
その質問攻め(悪い意味の)に耐え切れなくなったのか、あいつはいきなりクラスメートを睨み出した。
まぁ、その気持ちは分かった。
体験した事ないけど自分がそんな立場に立たされるのを想像するだけで嫌だし。
「うるさい、うるさいうるさいうるさい! 黙れ!!」
教室に、声が響いた。怒声だ。
あいつの中で何かが突然爆発したような怒声だった。
クラスメートは皆、驚きに目を見開く。あたしも結構驚いて、あいつから目が離せなかった。
「何で誰も俺を理解してくれないんだよ!! どうしてこんな思いしなくちゃなんねーんだよ!」
アニメに出てくる敵キャラの捨て台詞のように、教室に言葉を吐き捨てたあいつ。
許可なく自分の席へと戻り、教科書で机を乱暴に叩く。
皆、時が止まったようにあいつを見ていた。誰も止める者は居なかった。
——はずだったのだが、
その時、再び時が動き出したかのように先生が言った。
「お前、帰る気か?」
返事はない。
机の中の教科書を引っ張り出し、机に叩きつける音は響き続ける。
教科書は全部机の上に置いたのか、あいつは筆箱を机に叩きつけた。
中に入っているペンや鉛筆が、筆箱の布越しにそれぞれ音を立てて机にぶつかる。
筆箱は開いていたらしく、中の文房具が床や机に散乱した。
- Re: あいつなんか死ねばいい ( No.9 )
- 日時: 2011/04/02 09:07
- 名前: 千咲 ◆864fRH2jyw (ID: lPEuaJT1)
沈黙の中、誰もそれを拾うものはなかった。
ただ、先生が「待て。帰るな」と言っただけで。
あいつは足元の鉛筆を足で転がして「嫌です」とだけ返事した。
足で床に落ちた消しゴムやペンなどを拾いやすい所まで持っていき、あいつは机の真下に落とした。
それらを拾い、筆箱に突っ込むようにして入れ、閉める。
そして立ち上がろうとした時、当然だが先生に止められた。
「何で帰るんだ?」
あいつの腕を掴んで、目線を合わせて。
「もうこんな所嫌ですから」
素っ気なくあいつは返し、鞄を取りに向かおうとしたが腕を掴まれている為、取りに行けなかった。
「ちょっと来い」
腕を掴まれたまま、ほぼ引きずられるようにしてあいつは会議室かどこかに連れて行かれたはずだ。
15分程後にあいつと先生は戻ってきて、残り時間が少なかったが授業を再開した。
あいつのせいで授業が潰れた、とあたしはその授業中ずっと思っていた。
だから授業が遅れてる、って。
問題だったのはそんな事よりも、数日後のあいつの行動だ。
あいつはあれから数日休み、そしてまた学校に戻ってきた。
自分が質問攻めにあった原因は誰から見てもあいつが原因なのに、あいつは蘭香を原因だと思っていたらしい。
蘭香に教科書や鞄を持たせるとかの雑用扱いをして、掃除当番の時は同じ班だったのを良い事に無理矢理サボらせて先生に言いつける、などという低レベルな仕返しを始めた。