ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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亡き者達のファンタジア [01続き更新と。]
日時: 2011/04/07 22:31
名前: X4 ◆tKYYnjTJtw (ID: BL8fZ.Pl)

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戦争は亡き者達の視線によって、変わった。
無人兵器が人間を駆逐し、下界を見下ろす様に人間は状況を睨む。
狡猾的な方法で、銃を手に持つ人間は駆逐され、世界は静まり返った。
しかし銃声が止む事は無い。 これまでも、これからも。
兵器が潰える日まで、人間は戦い続ける。
体を赤く染めながらも。

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Re: 亡き者達のファンタジア ( No.2 )
日時: 2011/04/07 21:41
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)


     ・序



「無人追跡人型兵器…随分と長い名前だぜ。」
一人の男は、人の上に腰掛けながら、そう言葉を毒の様に吐いた。
そこは路地裏。 ヒンヤリとした一定の温度が、寂寥感に溢れた状況に佇む人間の恐怖心を煽る。

「通称ストーカー。 そのまんま、だよなあ。」
人の上に腰掛ける男の傍で、壁に背をかける男が一人。
右手には拳銃が持たれており、不気味な笑みを浮かべながら空を見つめる。
漆黒と言いざるを得ない程に黒い空。

「駆逐返しの俺たちの前に、敵なんか居ないよ。 居るとすれば…母親?」
「ああ、カーチャンは怖い。 どんな強化兵器よりもな。 まぁ、カレーは美味しいけど。」
「……無駄話もそろそろ終えないとな。 ジャッジ共が来やがった。」
「……夜飯はラーメンでいいよな。」

2人の男は、話に区切りを付けると飄々と立ち上がる。
足音が大きくなるのをじっと待ち、警戒する様に銃を構える。
路地裏の奥で輝く光に警戒し、耳を澄ませる。
少し時間が経て…足音は明瞭に聴こえる様になった。

「さあ、やるぞ。」

Re: 亡き者達のファンタジア ( No.3 )
日時: 2011/04/06 14:07
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)



——「絶対的な差は絶対的な努力で越えろ」——
  CodeName:Falcon(ファルコン)
  年齢:不明。 見た所二十代。
  特徴:軽機関銃の扱いに長けており、射撃大会機関銃部門で優勝している。
  性格:温厚的。 しかし怒ると怖い。
  主な使用武器:M4カービンx2、AK47。
  嫌いな食べ物:アボカド、グレープフルーツ。
  好きな食べ物:ニンジン、牛肉、タマネギ。
  嫌いな物:機械
  好きな物:読書

——「戦場に情はいらない。 全員が敵だと思え。 お前は番犬に囲まれているんだ。」——
  CodeName:Edward(エドワード)
  年齢:不明。 見た所二十代。
  特徴:いつもFN Five-seveNを持ち歩いており、非常に愛用している。
  性格:ジョークが好きで、その愛好っぷりは誰もを驚かす。 基本短気であるが、友人には怒らない。
  主な使用武器:FN Five-seveN、P90。
  嫌いな食べ物:リンゴ
  好きな食べ物:ピザ。
  嫌いな物:タバコ
  好きな物:マスク

——「不滅の叡智は全てを爆ぜさせる!」——
  Name:kreuz・Schwarz・Jotte(クロイツ・シュヴァルツ・ジョッダ)
  年齢:58
  特徴:漆黒のローブを身に纏い、189cmという長身が特徴的。
  性格:自分に逆らう者は皆敵と見做す訳の分からない男。
  主な使用武器:サバイバルナイフとデザートイーグルを隠し持っている。
  嫌いな食べ物:野菜全般
  好きな食べ物:豚肉、グレープ。
  嫌いな物:自分に逆らう者、読書。
  好きな物:金と美女。

Re: 亡き者達のファンタジア ( No.4 )
日時: 2011/04/07 17:37
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)



  01・Spy Imitation


「AWRからお知らせです… 本日はラボ全体のメンテナンスを開始するので、研究員は速やかに外出してください。 なお、メンテナンス時には有害物質を使用するので、残る場合は体に害が及ぼされる場合もあります……」
明瞭に響き渡るノイズの混じったアナウンス。
AWRで作業に赴く研究員は、アナウンスを聴くと、一度準備をして外出しようとする。
その中で、一人挙動不審な研究員が居た。

「そこのお前、全体メンテナンスの邪魔だ、失せろ。」
「は、はい。」
筋肉質且体の大きい男に注意を受け、か弱い返事と共に会釈する。
他の研究員が慌てて外に出ようとする中、注意をされた男は渋々といった感じで出口にへと向かった。
実際、その男が研究員では無い事を感じとれていないのが致命傷だったか。




生憎、外の日照りは研究員の白衣に皮肉な程に浸透した。
白衣は熱を見事に吸収し、研究員の体から汗を噴き出させる。
悲惨なまでの阿鼻叫喚。 研究員達は暇潰しの意でどこかのカフェに立ち寄ろう、等の会話を繰り広げていた。
だが、その中で一際目立つ研究員は違った。
以前キョロキョロと辺りを見渡し、まるで警戒している様。

「お前、何してるんだ? 白衣脱いでなんか買いに行こうぜ、暇だし。」
「あ、ああ…う、うむ。」
話しかけられたとしても、面倒臭そうに相槌を打つ姿は、まるで孤独を彷彿とさせる。
瞭然なまでに不審な男を他所に、「どうでもいい」と言った様な感じで他の研究員達はカフェへと向かう。
残された研究員は、せいせいした。とまでに清清しい表情を見せ、日照りが炯々と光る中をのんびりと歩く。


「さて、潜入開始ですかあ。」

Re: 亡き者達のファンタジア ( No.5 )
日時: 2011/04/07 18:50
名前: 初心者 ◆.6Hqkk7dyk (ID: MModVAVg)
参照: 初めまして、こんにちわ、初心者です。よろしくお願いします。

>「ああ、カーチャンは怖い。 どんな教化兵器よりもな。 まぁ、カレーは美味しいけど。」

↑「強化兵器」かと。これで正しいなら、初期型よりも強化された敵もいるみたいですね。危険です。
>悲惨なまでの阿鼻叫喚。

↑──こういう時にも阿鼻叫喚っていうんですかね・・・? すいません勉強不足で((

SFモノで未知の敵と戦う話は好きです。創世のアクエリオンとか。X4さんの話はターミネーターとかを思い出しました。人類と機械の生き残りをかけた戦いがこれから描かれそうです。


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