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独奏~solo 【完結感謝】
日時: 2011/04/12 19:47
名前: 雷亜 龍玖 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

始めましてこんにちは。雷亜龍玖と申します。
この名前でお目にかかるのは始めてのことだと思います。
以前は「玖龍」と名乗っていたものです。
ちょくちょくこっちの名前にしたいと思います。
あ、読み方は「らいあ りゅうく」です。
宜しゅうお願いします。


で、題名ですね。
今回は、「独奏」と、ばっさり行きました。
前のは「憎的殺気感染((ry」という、糞長い題名でしたね。


最低限のルールが守れない人は、お帰りくださいませ。
帰らないようであれば、俺が叩き潰します。冗談で。


コレでも女の子だったり。
では、前置きはここまでにして、始めましょうか。



——独奏。
          憎しみの曲を。
独りで奏でましょう。
          祈りの曲を。

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Re: 独奏-ソロ- ( No.1 )
日時: 2011/04/06 19:06
名前: 雷亜 龍玖 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

.+*purologe*+.


私は今日も奏でる。私達は今日も奏でる。四重奏カルテット
寂しく、静かに。
天界に響くそのメロディーは、誰にも届かず消えていく。

嗚呼、誰かが聞いてくれたら。

出口のないこの天界で、悪魔が四人、四重奏。
哀しく、ゆっくり。
天界に響くそのメロディーは、ただただ彷徨い消えていく。

嗚呼、私を殺してください。

出口のない天界から、追放してください。
誰か…、殺して…。

私は今日も、明日も奏でる。誰にも届かない四重奏。
私達は果てることなく、奏で続ける。

たとえ、独奏(ソロ)になっても…。


嗚呼、勇者よ。

私達を殺してください。

勇者を。

悪魔を殺してください…。


そうすれば、きっと、終われるだろう。
嗚呼、いい終焉を祈って。

          後悔の歌を。
四人で奏でましょう。
          祈りの歌を。

Re: 独奏-ソロ- ( No.2 )
日時: 2011/04/06 19:29
名前: 雷亜 龍玖 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

#1



私は今日も、ピアノに向かって指をしきりに動かしていた。ピアノの音以外は、私の耳には入らない。
いや、誰も入れないのだ。私が熱中しているのが分かっているから。私はピアノに向かうと熱中しすぎて、周りが見えなくなる。そして、妨げられるようなことがあると、平気で相手を殺しかねない。それほど好きなのだ。
この天界に響くメロディは、儚く散る桜のように、美しく消えていった。私がピアノのいすから下りる。誰かに呼ばれたからだ。


「おいドール。俺も参加していいか?」


確かにそう言った。呼んだのはたぶんへレンだろう。
私は半分振り返って、目の端でヘレンを見た。ヘレンの後ろからちょこちょことリオが出てきた。


「あの、私も参加していいかな?」


私は完全に振り返って、二人を見た。
二人はなんとなくぎこちなさそうな顔で、私の目をまっすぐに見ていた。きっと、私のピアノを妨げたからだろう。
ピアノの途中に声をかけるのは、死に等しいこと、と解釈されているようで、私に声をかけることは滅多になく、声をかけたとしても、殺されるかどうかは分からない。
私の、気分しだいなのだ。

それでも、「殺す」ということは無理だ。はっきり、無理と分かっている。
私達「悪魔」は殺しあえないのだ。お互いを傷つけたりは出来るが、殺せないのだ。それが、「掟」なのだから。
私達は死ねないのだ。永久にここ、天界で生きるのだ。
——いや、生きるは違うな…。


「なあ、いいか?」


へレンが私にもう一度、震える声で言った。
本当に怒ったときはどれだけ相手を傷つけたか、自分でも記憶がないくらいなのだから。


「………うん」


私が小さく返事する。
ヘレンは聞こえなかったようだが、私の表情を読み、後ろを振り返った。
後ろには、すやすやと眠るアクアが居た。


「おい、アクアもやるか?」


私達の間で「やる」といったら、演奏だけしかない。それしかやれることがないのだ。


「ん、やるのかい?じゃあ、僕も参加することかな」


アクアはそういって、起き上がり、そばのヴァイオリンをとった。
リオはフルートを、ヘレンはギターを手に、私を見た。


「………じゃあ」


私はピアノに戻り、座った。
さぁ、奏でましょうか。今日は、「罪の歌」。

私がピアノに手を置いた。

Re: 独奏-ソロ- ( No.3 )
日時: 2011/04/06 20:20
名前: 雷亜 龍玖 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

またまた登場人物紹介を忘れてしまった;
しますね〜。

.+*登場人物*+.


ドール・シュバルツ/do-ru.syubaruthu
13歳 正確には100何歳
天界の女の子。13歳のときに「勇者」として天界に来た。
ピアノ弾き。生前では、いくつもの賞を取っていた。いわゆる天才。


アクア・ラリアット/akua.rariatto
16歳 正確には100何歳
天界の青年。16歳のときに「勇者」として天界に来た。
ヴァイオリン弾き。生前でもヴァイオリンはうまかった。兄から受け継いだ血だとのこと。


ヘレン・グロー/heren.guro-
14歳 正確には100何歳
天界の少年。14歳のときに「勇者」として天界に来た。
ギター弾き。生前ではバンドを組み、才能を発揮していた。


リオ・ムーラン/rio.mu-ran
11歳 正確には100何歳
天界の女の子。11歳のときに「勇者」として天界に来た。
フルート吹き。生前では楽器にはあまり興味がなかったという。フルートは姉の形見だそうだ。


Re: 独奏-ソロ- ( No.4 )
日時: 2011/04/07 08:59
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
参照: 改名しようかな?と思う春

見に来たよ〜♪
勇者ってどういうことだろう?
更新頑張れ♪


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