ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 月からの訪問者
- 日時: 2011/04/06 13:32
- 名前: リン (ID: iyg2VchN)
これから、小説かきまーす
感想などよろしくお願いします!!
- Re: 月からの訪問者 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/06 14:16
- 名前: リン (ID: iyg2VchN)
「もう!!私だって忙しいの!!」
その日も俺、雨宮帝は片割れの姉、雨宮美琴と言い合いという名の喧嘩をしていた。理由は簡単。どっちが街まで買い物へ行くか、という事。美琴は雨宮家の長女で巫女である。だから忙しいと言い訳してるのだろう。でも仕事はとっくに終わったハズだ。
「じ・・・じゃあジャンケンだ!!」
俺はさも名案かのように言ってみた。当然片割れは反論した。
「いやいやいやいや!あんたジャンケン超強いよね!不公平だよね!?ずるいよね!?」
「チ・・・」
「今舌打ちしたよねー!?したよねー!」
そう、俺は生まれてこのかた、美琴にジャンケンで負けたことがないのだ。だって、彼女は最初にいつもグーをだすから。
結局美琴はにらめっこがいーい!と言い張るから仕方なくそれで勝負した。・・・そして・・・負けた・・・い、良いんだよ!!”負けるが勝ち”なんだよ!!・・・俺、誰に言い訳してんだろ・・・。なんか哀しい子だな・・・。コートを羽織お金を持ち、家を後にした。
1時間後。やっと・・・やっと街についた。あうえ〜・・・帰りもこの道通るんだよな・・・しかも荷物を持って・・・。・・・anyway!(それはともかくとして)帰りなんか気にしない!今は前を向いて歩くんだ!!お、今の俺、ちょっとかっこいい?・・・いんだよ。俺こういう可哀想な子だし。・・・えっと?米とねぎと豆腐と魚っと・・・。あ、八百屋めっけ。
「すみません。おじさん、ねぎと・・・」
・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・・・?
「おい小僧、今のはぁ・・・聞き捨てなんねぇな!おい・・・!?」
なんすか?
「俺ぁ、まだ57だあ。おっさんはないんじゃあねえかあ!?ああ!?」
うん。立派なおじさんだね!!
「すみません。これから気をつけます。」
しかし、当然のごとく反論はできなかった・・・。ああ・・・僕の弱虫ーーー・・・
「で、なんだい?ねぎとなんだい?」
え?今の接客で交わせるの?ねえ!?
「ねぎととうふと魚と米ください」
「あいよ、1674円ね」
「ありがとうございます・・・」
「まいど!!」
・・・・・・・・こんな店はいやだあああああああああああああ!!!
はあ・・・とんでもない一日だったゼ!
どうにかテンションをあげようとスキップを始めた。15歳で、しかも男子がスキップするのはどうかと思ったが誰もいないし・・・ね。
「たすけて・・・」
突如どこからか声がした。慌ててスキップをやめて周りをきょろきょろ見回すと、
大きな大木の下に少女がした。服はすごくボロボロで・・・。ギョッとして駆け寄ると俺と同い年くらいの可愛らしい少女だった。
まだ続きますのでよろしくお願いします^^
- Re: 月からの訪問者 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/07 12:11
- 名前: リン (ID: iyg2VchN)
「良かったら、俺ん家来ない?双子の姉もいるしさ」
「・・・ありがと・・・」
そういって俺の差し伸べた手をか弱げにつかんだ。そして微笑んでたちあがった。彼女の目にはうっすらと涙が滲んでいた。
「ちょっと!帝!おっそいじゃ・・・」
帰宅するなり美琴が声を荒げた。怒りの表情はだんだん冷めたまなざしとなりとっても失礼のことを言いやがった。
「・・・誘拐はダメじゃない・・・」
「いやいやいやいや!!」
「すみません。私は月ノ川かぐや、と申します。追われているところを助けていただいたのです。」
「あら、そうなの。私は雨宮美琴。美琴って呼んで?・・・というと、家はないのよね・・・?部屋は余っているから、食事の後案内するわ」
美琴は俺のことを完全スルーしてさっさと話を進めていった。・・・ま、いいけどさ!!悲しくなんかないんだけどさ!
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