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BLACK・MOON
日時: 2011/04/24 18:26
名前: キョウジ (ID: Hg2/dSuo)

クリックありがとうございます!


初めまして、キョウジと言います
駄文を書くのはぴか一な自分ですが、頑張って小説書いていきたいと思います
何かあればどんどん言って下さい
アドバイスや感想をお待ちしております

注意!
・題名が中二病とか言わないでください
・駄文だと思います
・少しグロいのが入るかも
・戦闘とか入ります


キャラクター紹介などは随時更新して行きます

・カムイ
【性別】男
【年齢】17
【身長】168㎝
【能力】
フード付きの黒いロングコートを身に纏う能力者の青年。高い身体能力を持ち、彼の持つ全身が黒い刀は高い切れ味を持つ。

・ネロ
【性別】男
【年齢】12
【身長】154㎝
【能力】
収容所に入れられていた能力者の少年。

・鏡
【性別】男
【年齢】19
【身長】175㎝
【能力】
収容所で一人だけ異様な存在感を醸し出す男。白いスーツにピアス、金髪と、まるでホステスのような男。

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Re: BLACK・MOON ( No.5 )
日時: 2011/04/28 21:33
名前: キョウジ (ID: d/GWKRkW)

第4話し「糸」


「お前……!」

 男が背後に目をやると左手を突き出したカムイが佇んでいた。手の先からは細い糸が伸びており、それが男の首を絞めている。

「月の欠片を渡せ」

 ほんの数秒の間に脳に空気がいかなくなり、視界が朦朧としてきている。すると咄嗟にネロは男の懐に隠してあった拳銃を抜き、発砲する。弾丸はカムイの体に命中したが、コートの下に防弾チョッキでも着ているのだろう、痛みを感じる素振りを見せない。だが糸は男の首から離れ、カムイの手中に戻っていく。
 間髪入れずネロは次々と発砲するが、カムイには掠りもせず、一瞬にして距離を詰められ、木の幹に押し付けられる。

「ネロ……!」

 体が思う様に動かない男はカムイが刀を振りかぶるその時を見ていることしかできなかった。

***

 ここはどこだろう。真っ白な光が降り注いでいる。能力者は天国にも地獄にもいけないという噂がたっていたがあれはやっぱり嘘だったのだる。なぜなら今いるのはきっと天国だからだ。

「目、覚めたか中年?」

 聞き覚えのある声が耳に入ってくる。

「えェ? ハナビみたいな天使の声が聞こえるなァ……」

 しばらく頭の中がグルグルした後、いきなり飛んできた鉄拳によって彼は吹き飛ばされ、壁に頭をぶつける。

「ってハナビじゃねェか!? 何!? オレ生きてんの!?」

「ゥるせーぞおっさん!」

 ハナビと呼ばれたイライラと眉間にしわを寄せる女性。髪の毛は所々が跳ね、すね辺りまで伸びた白衣を着ている。

「あのね、おっさんじゃなくて猿飛。さ・る・と・び!」

「黙れクソオヤジ。お前と同じ空気を吸いたくない。お前と同じ空気を吸ってるこの世界の人間全員に土下座しろ」

 女性らしくもない随分と乱暴な物言いだが、黙ってさえいれば10人に聞いて8人は美人と言いそうな女性である。そんな彼女をおっさんこと猿飛はもっとおしとやかに改造しようとした結果、変態、おっさん、クソオヤジ呼ばわりされていたのだった。

「頭を少し切っただけでネロは無事だ。それより、あのガキはどうすんだ?」

「ガキって……対して歳変わらないでしょうよ? よかったら彼氏にでもして見れ————」

「殺すぞ」

「真面目な話、今は少しでも多くの人員を要してる。嫌と言ってもついてきてもらう」

「上手く行くのか?」

「まあ任せときなって。そのためにあの子を連れてきたんだからさ」

 そう言って猿飛がカッコつけようとでも思ったのかウィンクをするが、ハナビはそれを白い目で見る。無言の圧力に耐えきれなくなった猿飛は颯爽と外へ飛び出していった。

第4話「糸」

Re: BLACK・MOON ( No.6 )
日時: 2011/05/01 21:39
名前: キョウジ (ID: iC6.xUJ4)

第5話「黒」


 黒髪に黒い服、黒いスカート、黒いタイツと全身黒尽くめの少女は俯き、一点をただ集中して眺めていた。感情も読みとれない彼女は手足を拘束されているカムイの監視役だった。
 部屋は和室風で、掛け軸や茶道具などが置いてあった。

「……喉……渇いた……?」

「敵にわざわざ塩でも送るのか? 随分気前のいい組織だな」

 少女は何も言わず、部屋の隅に置いてあった茶道具を使って抹茶をたてた。白い湯気をあげているそれを彼女はカムイの目の前に置く。

「……これ、解いてくれるか?」

 すると少女は首を横に振り、茶碗を持ち上げる。カムイの脳裏に悪夢のような瞬間が映る。
 茶碗はカムイの口にまで運ばれ、一気に注がれた。 

***

 しばらくして猿飛が部屋の中に入ってきた。すると少女は部屋から退散していった。

「オレに何の用だ」

 口内を火傷してひりひりするのを我慢しながらカムイは訊ねる。

「お前は一人で月の欠片を探してるそうじゃないか? だからオレ達も協力してあげちゃおうかなァって話よ。一人じゃ出来ないこともあるだろう?」

「話の意図がつかめないな。お前たちの目的は何だ?」

「君と同じ月の欠片の回収と処分。及び欠片を悪用する組織の殲滅ってところかな。お前さん一応傭兵なんだろ? それなりに謝礼だって出す。害はないと思うが?」

「……そうだな。報酬次第なら手伝ってやる」

「交渉成立、ね」

 猿飛は不敵な笑みを浮かべ、カムイの拘束を解いた。

***

「ここがお前の部屋。何もないが好きに使ってくれて構わない」

 案内されたのはこれまた和室だった。洗面所が隅にあり、押し入れの中には布団と枕が入っているだけでそれ以外何もなかった。正直小学生の林間学校の時に泊まる部屋のようにはしゃぐ気にもなれないほど何もない。

「まあ部屋はこんなだけど食事とか報酬額には期待しといてくれよ。あ、あと風呂は……」

 そうして施設内を一通り徘徊し、把握できたがまだ重要な事を聞いていなかった。

「お前たちの情報がまだ何一つない。お前達は何なんだ?」

「おーそうだったね。オレ達の組織はさっきも言った通り月の欠片の回収と処分。及びそれを悪用しようとする組織の殲滅。んで、このオレ猿飛を中心にお前が助け出してくれたネロ、クロって言うさっきの嬢ちゃん、ハナビって言う乱暴娘の四人で動いてる。詳しい事は今度書類にまとめてお前に提出する」

 こうしてここでの一日はあっという間に終了し、カムイは早めに寝床に着く。明日からいきなり仕事があるらしいから早めに寝ておけとのことだった。

第5話「黒」

Re: BLACK・MOON ( No.7 )
日時: 2011/05/14 19:32
名前: 蓮華 (ID: VOLiE0.8)

初めまして!蓮華って言います、よろしく!

この作品とても面白かったです
怪しいオッサン達の仲間に簡単になっちゃいましたが、これからどうなるのか楽しみです
ではでは、更新頑張って下さい!

Re: BLACK・MOON ( No.8 )
日時: 2011/05/18 00:01
名前: キョウジ (ID: 1MZxSL2t)

第6話「潜入」


 第7区。たくさんの高層ビルが立ち並び、夜でも昼のように明るいと言われる発展区域。彼らはとあるホテルの一室に集まり、何やら話し合っている。

「この町の中心部に製鉄場がある。欠片はそこだ」

 猿飛が第7区の中心部に黒のマジックで丸を描く。それをよく確認した後、ネロとハナビは外へ出ていった。

「お前も怖いのか? 対能力者兵器とやらが?」

 カムイがそう猿飛に訊ねると、彼は頬笑みながら答える。

「どうだろうな。オレにもよく分からん。……ああ、そうだお前にはクロを同行させようと思う」

「何故? 足で纏いだ」

「まあそう言うなって、絶対役に立つから、な? な?」

***

 カムイはさっさと歩くが、クロはそれについてこれず、トボトボと歩いている。歩調を合わせようとカムイも自分ではゆっくりと進んでいるつもりなのだがどうやら彼にとってのゆっくりと彼女にとってのゆっくりは違うようだ。
 猿飛がどうしてもと頼むから連れてきたものの、カムイの気持ちは焦るばかりだった。

「もっと早く歩けないか? 誰かに強奪されたりしたらいけない、早く欠片を回収しないといけない」

「……何で……焦るの……?」

「……お前には関係ない」

 それだけ言ってカムイはクロの手を取り、さっさと歩き始めた。

***

「ど〜も〜、お仕事ご苦労様で〜す!」

 掃除用具をワゴンに乗せ、走らせるのはハナビとネロだった。彼女らは工場の掃除のバイトとして潜りこんでいた。流石に欠片の位置までは特定できなかったので中から安全に捜索するためにという猿飛の考えだった。位置を特定できたら無線機でカムイに場所を知らせ、彼にそれを奪わせれば任務は終了する。

「と言ってもこの工場結構広いよ? 何処から探す?」

「こういう時は勘が物を言う。私はこう見えて勘の強い女だ。砂舟に乗ったつもりでドンと任せろ!」

 恐ろしく不安になったネロは二手に分かれて探すことに決めた。ハナビは何となく納得いかなさそうな表情だったが、ネロはさっさと奥へ進んでしまった。

第6話「潜入」

Re: BLACK・MOON ( No.9 )
日時: 2011/05/18 00:02
名前: キョウジ (ID: 1MZxSL2t)

蓮華さん、初感想ありがとうございます!感激です!
ダメダメな自分ですがこれからも是非読んでやってください
これからもがんばります!


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