ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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少年Sの沈黙
日時: 2011/04/19 17:53
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

ちょっと残酷で、哀しくて、切ないのが書けたらなーって。

登場人物


◇崎岡 かえで
(サキオカ   ) 16歳 男 
        生まれつき影を操れる。 
        そのせいで両親から捨てられ、祖父と暮らす。
        性格は少々歪み気味。


◇月読 乙女
(ツクヨミ オトメ)  16歳 女
      母親の父親に対する異常な愛を見て、
     「好きな人を必ず自分のものにする」
     という概念を持つ。 かえでを好き。


◇染井 よしの
(ソメイ   )  17歳 男
        生まれつき半身に痣のある少年。
        包帯を巻いている。基本無口で無愛想。
       学校には行かず、バイトをしている。


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Re: 少年Sの沈黙 ( No.9 )
日時: 2011/05/04 17:29
名前: yuri ◆F3yWwB7rk6 (ID: DOGZrvXb)
参照: 最近ライト・コメディ小説に興味を抱いた。

新小説来たああああああああああああ!!!!!!
乙女は新たなる俺の嫁決定。
異論がある者はちょっと表に出ようか、うん。


しかくセカイは完結してしまいましたが、感想に乗り遅れてしまった‥‥‥。
でも結局、アキラさんお得意の『予想外フラグ』が出てきましたね。

一応言うと予想外フラグとは、あるフラグが立ち「ああ、絶対これ後でこうなるな」と思った予想が見事にひっくり返る、凌駕するという造語です。
しかしフラグが立っている位置も予想外であり、、特定できないので、「予想外パターン」とかでも良いんですけど。

Re: 少年Sの沈黙 ( No.10 )
日時: 2011/05/04 19:40
名前: 泡沫 (ID: hZy3zJjJ)




はじめまして! 泡沫といいます!
なにか面白い小説ないかな〜と、マウスを動かしながら目に止まったのが
この小説です!


自分的には、よしのくんが好きですっ。
ソメイヨシノ、て桜の名前でしたよね?
名前もキレイ……っ、痣なんて気にしないっ!


見る専門なんで小説は書いてないですが、仲良くしてくれたら
嬉しいですっ!

Re: 少年Sの沈黙 ( No.11 )
日時: 2011/05/05 10:30
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

よしのはどこかボケてます。
天然っちゃー天然です。
でもある程度は傷つきやすい子です。 
可愛がってあげてください。
>右左さん


カニバリズムを語るほど、わたしは詳しくなかったので、過去の外国の事件とかをウィキで調べました←
うん、素敵です。
そういうダーク思考の愛情表現は、好物です。 じゅるる。
>風さん


予想外フラグ!
乙女はかえでくんが死守してます。 ナイトです、ナイト笑
んー、死語だったかな?←
>yuriさん


はじめまして。
そうですね、ソメイヨシノは桜の名前です。 桜の名前、です!
よしのの痣を気にしないなんて、ありがとうです。
>泡沫さん

Re: 少年Sの沈黙 ( No.12 )
日時: 2011/05/05 12:13
名前: 月読 愛 ◆o9WCM38pVQ (ID: OJbG5PHc)


アキラ様ぁ!
お久しぶりですわ。月読です。

新しいの書き始めたのですね!
早速読ませていただきましたぁ。

やっぱり展開が気になって仕方がないです。
タイトルにも惹かれました。
なぜかこのタイトルを見たときに、東野圭吾の容疑者Xなんかが
脳裏にフラッときちゃいました(笑)

これからも楽しみにしてますね*

また来ます。

Re: 少年Sの沈黙 ( No.13 )
日時: 2011/05/05 12:58
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)



僕の影が自らの意思を持ち始めたのは、僕が生まれてからすぐだったらしい。
ウネウネと不自然に影が動き、平面にしかその存在をまとうはずがない影が、僕の髪を撫でたり、僕にしゃぶられていたときは、両親もひいていたらしい。 

「かえで、ご飯食べな。 片づけ終わらしたいから」
「わかった」

なんで叔母さんだけはこんなに神経図太いんだろう。 今でも僕の影は揺らいで、テレビをリモコンを操作しているというのに。
両親がものすごく嫌悪した僕の影を、叔母さんは興味もないというふうに知らん顔だ。

「ちょっと聞いていい?」 「なに?」 「僕のこの影、なんとも思わないの?」

お茶を飲んでいた叔母さんは顔をあげ、チラッとテレビのリモコンを持っている僕の影を見た。
それから、対して驚きもせず、

「思わないわね」
「────どうして?」
「姉さんは気味悪がってたみたいだけど、わたしにとっちゃどうでもいいことよ。 それに、アンタよりは素直だし」

影は、自身の意思を持っている。
気まぐれでテレビのチャンネルをかえたり、時には叔母さんの手伝いをしたりしている。 なんでだろう。

「姉さんはアンタも、アンタのその影も嫌っていたけど、わたしにはまったく害はないから。 気にならない」
「リモコンとか、洗濯がたためるってことは、人も殺せるてことですよ?」

少し意地悪を言ってみた。 
叔母さんの味噌汁を飲む手が止まり、今度は僕を見る。 

「いくら意思があるからと言っても、僕の言うことだけは何故か聞くんですよね」
「────なら、絶対にアンタはわたしは殺さないね」

叔母さんは安心したように笑い、ご飯を一口、口に頬張った。

「それより、明日から高校生なんだから、ちゃんと進級してね」
「勉強してね、とかじゃないんだ」
「アンタはもう無理だから」

酷い言われようだけど否定はしない。 





保留ッ


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