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ツミノツグナイ
日時: 2011/04/29 21:38
名前: 小説家志望 ◆1XQOeq0s16 (ID: V2fBShP3)

初めまして、小説家志望の者です。

至らぬ点や、おかしい表現、問題は多々ありますが、日々、励んでゆくつもりです。
宜しくお願いします。

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Re: ツミノツグナイ ( No.2 )
日時: 2011/04/30 13:47
名前: 初心者 ◆.6Hqkk7dyk (ID: MModVAVg)
参照: 初めまして、こんにちわ、初心者です。よろしくお願いします。

な、な、な、何が起こったんでしょう・・・

マリアさんは突然沢山の人を殺し、その後は自分が命を狙われるとは・・・

掲示板でサスペンスはあんまり読まないんですけど、出だしは良かったです。すらすら読めました。

Re: ツミノツグナイ ( No.3 )
日時: 2011/04/30 14:53
名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: MlJjY9/z)

ぱっと見、カキコでは上手です
ですが、細かい所を見ると、少し如何だかな〜……ってなるところがあったので、細かい所意識して描いてみてはどうでしょうか?
例を挙げると、ナイフが突き出されていたではなく、突き出ていたではないかと

Re: ツミノツグナイ ( No.4 )
日時: 2011/05/23 18:09
名前: 小説家志望 ◆1XQOeq0s16 (ID: V2fBShP3)

>>3
長らくの不在、申し訳ありませんでした。
アドバイス有難う御座います。
>>2
こちらもまた、長い間返信が出来ず申し訳ありませんです。
>>3にあるように、自分はまだまだ未熟者なので、頑張っていきたいと思います。

Re: ツミノツグナイ ( No.5 )
日時: 2011/05/23 18:34
名前: 小説家志望 ◆1XQOeq0s16 (ID: V2fBShP3)


「なッ…?!」

驚きで開いた口がふさがらない。
意識があった時から思っていたが、これはドラマか何かの類じゃないのか、その思いがより強まった気がした。

「チッ…」

暗くてよく見えないが、体つきからして男だろう。
小さく舌打ちをした男は後ろにゆっくりと下がってゆく。
そして、空間が圧迫されたかのような、異様な静寂が辺りを支配する。
聞こえるのは自分と男の息遣い。まるで獣同士の生き残りをかけた戦いを連想させる。
…そう、これは生き残りをかけた戦いなのかもしれない。

「……」

男は何の躊躇いもなく鈍く輝く刃物を振り上げた。
空気と共に、自分の衣服が切り裂かれる音。
脳内物質のアドレナリンが流れ出るのが分かった。
何か状況を打開するものは無いか…、しかし敵も解っているのか、探す隙すら与えない。
連続で繰り出される突きを回避し続けるのは一般人であるマリアにとっては至極難しいことだ。

(壁に追い詰められれば死ぬ…ッ、何か無いの…?)

思考がゆっくりと絶望に染められてゆく。いっそのこと死のうという言葉が脳を蝕む。

(…!あるじゃない、一つだけ…!)

エドワールドを殺害した際に用いた刃物だ。
刃物は死体の傍に、子供が遊んだ後のように無造作に置かれていた。
マリアはそれを俊敏な動きで拾い上げ、相手を見据えた。
どんな些細な動きにも、前兆はある。
そこに隙が生まれるのだ。
体のすべてが、生き残りをかけて動き出す。
外人特有の青い双眼は隙を見出し、体の神経はいかなるスピードにも反応できるように。

「フッ!」

一撃必殺の時。
男は腰だめに刃物を構え、フローリングを蹴る。

(—…避けるッ)

冷静な自分が恐ろしい。殺し合いという非日常の中においてこれほど冷静でいられることが。


—そして、勝敗は決まった—

Re: ツミノツグナイ ( No.6 )
日時: 2011/05/24 23:17
名前: 小説家志望 ◆1XQOeq0s16 (ID: V2fBShP3)

—勝敗は決まった—

舞い散る血飛沫が衣服にベタリと付着する。
まるで西部劇のワンシーンのような『一騎打ち』だった。
相手の刃物はマリアのチークに軽度の切り傷を負わせただけだった。
一方マリアの刃物は脇腹を深く切り裂いていた。

「うぐ・・・ッ!」

男はうめき声をあげ、床に突っ伏した。
はたから見れば、間抜けな格好だが、現状はそうでもない。
またもや自分は人を殺してしまったのだ。
エドワールドの時はハッキリとしたことは意識がないせいか覚えていないが、今回は違う。
あぁ、今度こそ殺ってしまった!後悔の念という凶器がマリアを突き刺す。
頭を抱え、その場でうずくまる。生きていることが嫌になる。
大事をやらかしてしまった恐怖感。その人の人生を奪ったしまった罪悪感。
それらが一度にマリアに襲いかかる。

『ははっ、お手柄だミス・マリア』

突然ノイズ交じりの老人の声が聞こえてきた。

『私は正直言って、女の暗殺者なんて信用してなかったんだが…、実力は十分にあるようだな』
「貴方は…誰ッ」

強い口調でマリアが問いかける。

『…そうか、君には記憶がなかったのか』
「…!何故それを…?」
『この仕事を君に依頼する前、君の強い要望で、記憶を消させてもらった』
「……私が、願ったというの?」
『その通りだ、ミス・マリア。君が『記憶を消してくれ』とそう言った』
「…嘘」
『嘘ではない、真実を知りたければ、私の所へ訪れるがいい。君の記憶はここにある、それではまた』
「ちょっ、待って!」

遅かった。廊下はまた改めて静まり返った。

「…何がなんだっていうの…」

一人愚痴を漏らし、マリアは立ち上がった。


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