ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Closed Fate
日時: 2011/05/03 19:55
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: 静寂という恐怖。 蘇りし地獄 閉ざされた宿命は、再び開く。

            閉ざされた宿命は再び開く。


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この作品はグロテスクな描写が存在します。
苦手な方はBackSpaceを押す事を推奨致します。



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Re: Closed Fate ( No.4 )
日時: 2011/05/02 22:34
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: 町の東側で必死に応戦するテンペラー大佐は紛れも無く死亡フラグ



Vol:2




「アルファ部隊はまだか! バリケードも長くは持たない! アルファ部隊が来ないと全滅も時間の問題だ、早く、早くしろ!!」
バリケードの後ろで必死に応戦する中、戦いながら声を荒らげる男が居た。

「テンペラー大佐! もう弾がありません!」
次々に死んでいく隊員の中、弾切れを告げる兵士。
近づく怪物の姿ではなく、弾薬に気を取られ、死んでしまった。

「クソッ! 俺一人か!? ああいいさ、俺一人でもやってやる! 応援が来るまで俺が持ちこたえる!」
必死に喋るものの、受け答えする隊員は残念ながら存在しない。
隊員ではなく、死体という別のものに変わっている。
後ろから段々と足音が聞こえてて来るが、テンペラーは怪物を倒す事にしか集中していないせいか、まったく聴こえてないようだ。

「テンペラー大佐、テンペラー大佐? アルファ部隊到着致しました。」
「……な、なんだ。 脅かすな。 早く怪物を倒す事に集中しろ、敵が集まってきている。」

「排除優先。 とにかく撃ちまくれ! 撃ちまくるんだ! 弾薬は腐るほどある、さっさと撃て!」

Re: Closed Fate ( No.5 )
日時: 2011/05/03 19:24
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: カタストロフ(Catastrophe).破滅、破局

Vol:3


「アルファ部隊!弾薬も寄越してくれたのか!ありがたい…」
「大佐。 口を動かす暇があるなら銃を構えたらどうです。」
「あ、あぁ……そうだな。」

鳴り止まぬ銃声。轟く怪物の悲鳴。
血しぶきは雨の様に舞い、地面は紅蓮色に染まった。
もちろんアルファ部隊達の体も、怪物の血で赤一色にへと変貌している。

「撃て、撃て、撃て、撃て———!!!」
その声と同時に発射される弾丸は見事に怪物達の体を貫いて行った。
恐ろしいほどの悲鳴で、耳が腐り落ちそうなほどだ。
鼓膜にはその悲鳴が鼓動しており、頭痛までしてくる。



それがS.U.I.U。 宇宙を守る者の宿命であった。

Re: Closed Fate ( No.6 )
日時: 2011/05/03 19:52
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)

Vol:4


「…で、ヴァルゲンの状況は今どうなっている? これ以上のカタストロフは避けたい。早急な対応を私は望んでいる。 …貴方もそう思わないか? クライド政府の皆さん方。」
静寂な議会場を壊すかの様に、流暢な口ぶりで男はそう尋ねた。
しかしカタストロフを制御するには、膨大な兵器、および権力を必要とする。
それはクライドでは到底無理な話であり、経済発展は他の惑星と比べ乏しい結果となっている。
ましてやヴァルゲンとの戦争に敗れ、経済制裁の一環として資産凍結、そして兵器全面輸入禁止措置だ。
完全に銀河系で孤立した惑星となった今、戦法としては潜入のみとなってしまった。

「…フィーダン・アーシバハル殿は、実際の状況を見てらっしゃるのでしょうか? 輸入禁止措置、資産凍結…今惑星クライドで行えるものといえば、襲ってくる怪物達を数少ない武器で皆殺しにする事だけだ!」
惑星クライドと惑星セイリとの議論を担当するソル・アーハム・ヴィレンティは、何も知らないフィーダンの論理を見事に裂いた。
輸入を隠蔽する為、秘匿ルートを用いて惑星シューザから武器を調達していた。
もし惑星ヴァルゲンとの戦争に勝利したとしても、輸入隠蔽が表に晒されれば、惑星クライドはテンペダウン条例違反として別の罪でリーダーが捕まり、何も出来なくなるのだ。
だからこそ、何も出来ない。森林から沸く怪物の討伐に勤しむ中、ヴァルゲンは更なる攻撃を予定しているのだ。

「おっと…そういえば、資産凍結、輸入禁止措置の事を頭に入れていませんでしたね…これはすまない。 しかし、惑星セイリは惑星ヴァルゲンと連携するアビス連邦を淘汰する所存です。そしてアビス連邦が消滅した暁には輸入禁止措置を解除してあげましょう。」

「…出来ない事を言う前に、ヴァルゲンの兵器を見ろ!小型ブラックホール作成装置に、10万門を超えるビーム砲台、挙句の果てには太陽爆弾だ!!」

「フ、フフハハ……! そんなもの、惑星セイリの科学力を持ってすれば簡単に排除できる。 どうやら惑星クライドの者共は腰抜けのようだ!滑稽、滑稽だ! これはますます支援したくなりますなぁ…今後の行動に期待しておきましょうか、では失礼します。」
そう言い、フィーダンは議論の場を去った。
クライドの者共は、フィーダンの背中を睨む事しか出来ないでいたのだ…

Re: Closed Fate ( No.7 )
日時: 2011/05/04 19:22
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: チェルノブイリを模した街とかで戦わせたいものの...今では不謹慎。

Vol:5



「アルファ部隊、新しい任務だ。 惑星セイリの植民地でヴァルゲンの奴らが好き勝手やってやがる。 あいつ等に一発お仕置きしてやれ。スペースボートは既に用意してある。なるべく早くセイリにへと向かうんだ。」
オズウェル大尉は動揺しながらも、隊員達をスペースボートにへと誘導する。
本来スペースボートは長距離移動に向いていない。
近距離を短時間で移動する為に作られた乗り物であり、セイリまでの道のりはスペースボートで換算するとかなり長い。

「スペースボート? バージョン8.0ならまだしも、従来のスペースボートなら結構な時間を要しますよ。」

本来スペースボートはバージョンで分かれている。
現在ではver8.0が最高であり、そしてver1.0が一番最初のものだ。
ver8.0は高価だが簡単にスピードが調整でき、使いやすいモデルとなっている。
一方ver1.0はとても安価だが使いにくく、すぐエンジンストップしてしまうことが多い。

「それじゃあ安心ですね。 …行きましょう。」

Re: Closed Fate ( No.8 )
日時: 2011/05/04 15:17
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: http://kuronovel.jugem.jp/

小説ブログも開いてみました。
参照。


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