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白い薔薇は悪魔色    END
日時: 2013/04/01 12:35
名前: 華世&玖龍 (ID: gIDLNLr/)

■挨拶
こんばんはor初めまして、華世と申します。
今回は玖龍と合作ということでワクワクですよ^^
では、宜しくお願いします。

どうも、玖龍です。初めましての方がいらっしゃるのかな?初めましてですねーw今回は合作ということでw
いやあ、実は合作初めてでねーwもうわくわくですww
テンション上げ上げで頑張るので、長い目で見てやってください!www


■注意事項
Ⅰ:荒らし・悪口・中傷・暴言・文句は厳禁。
Ⅱ:話が矛盾することもあると思います。
Ⅲ:華世は亀更新。
Ⅳ:グロイ描写ガンガンいきます。
Ⅴ:心臓の弱い方は気をつけてください。


■登場人物
*桜川 清歌(Sakuragawa Kiyoka)
 悪夢の中の悪魔に取り付かれ、3つの性格を持つようになる。

*東大寺 紅華(Toudaiji kouka)
 清歌の異変に気づき、真実を突きとめようとする。

*華李亞 風夢(Kaia Fuyume)
 お淑やかなお嬢様。ある光景を目にして……

*森崎 水季(Morisaki Mizuki)
 清歌を妬んでいる。ある事を知り、清歌を虐める。

*白王 奏也(Siraou Souya)
 純粋な主人公に恋をする。実は偽善者。


■目次
purologe…>>1
♯1…>>11
♯2…>>12
♯3…>>15
♯4…>>16
♯5…>>20
♯6…>>21
♯7…>>23
♯8…>>24
♯9…>>25
♯10…>>33
♯11…>>45
epiroge…>>47

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Re: 白い薔薇は悪魔色 ( No.15 )
日時: 2011/05/05 19:26
名前: 華世 (ID: 9QYDPo7T)

■♯3



さすがに少し罪悪感を感じてきた。
やっぱり断ろうと、風夢に声をかけようとした瞬間だった。
風夢は清歌の方を向き、
「大丈夫です。早めに仕上げますから心配しないで」
と心の中を悟ったように微笑みながら言った。
清歌はありがとうと呟き、窓の外を眺めた。
やっぱり心のどこかで、ちょっとした罪悪感が残っていた。

外を眺めていた時、ふと朝の事を思い出した。
うんざりした顔の紅華。
手紙で謝ったって意味が無いと思い、きちんと紅華に謝ろうと席へ向かう。
でもやっぱり、紅華は近寄りがたい。
親友とはいえ、少し怖いオーラを感じる。
シャープな二重、肩の上でぱっつんと切ったショートカット。
その容姿が“怖い”というイメージを引き立たせていた。

恐る恐ると紅華に話しかける。
「紅華……朝の事、本当にゴメンね。私のせいで」
どんな声をかけられるか怖くて仕方がなかった。
しかし、紅華は微笑みながら言ったのだ。
「ああ、清歌となら平気だ」
「え?」
清歌のキョトンとした顔にさらに笑う。
「許すに決まっているだろう。もし、困ったことがあったら相談するのだぞ」
清歌は少し戸惑いながら、
「うん……ありがとう!」
と微笑み返した。

紅華は相談しろと言ったけど、やっぱり悪夢の事は怖くて言えない。
悪夢の中のあの女に呪われそうで。

Re: 白い薔薇は悪魔色 ( No.16 )
日時: 2011/05/05 19:49
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

■♯4



「ふぅ」


二人分のレポート用紙を持ち上げて、私は小さく頷いた。
いい出来。コレなら先生も許してくださるでしょう。

私は手に持ったシンプルなシャープペンをシンプルな筆箱の中にしまって、席を立った。
机に置いた紅華への手紙を届けに行かなくては。


「お嬢様、どちらへ?」


上着を着ている私に話しかけたのは、召使さんだった。
私はふわりと微笑んで言う。


「友達に頼まれた届け物をしに行きます。お父様に伝えて下さいます?」


「はい、伝えておきます。車を出しましょうか?」


「いえ、すぐそこなので。有難う御座います。行ってきます」


「行ってらっしゃいませ。お気をつけて」


召使さんの笑顔に答えると、重い扉を押して外に出た。
夜の街は静かで、涼しげな風が吹いていた。




約15分間歩いてついた紅華の家の明かりはついていなかった。
午後九時すぎ。


「あら、もう寝てしまったのかしら」


せめてポストにでも入れておこうと、家に向かったそのとき。


『ゴトッ』


物音。
私は気になって、ポストに手紙を入れて、窓に近づいた。

悪い予感はしていたんだ。
私は、見てはいけないものを見てしまった。


「キャアアアァァァァ!!」


私の悲鳴じゃない。
紅華……!!

私は紅華の上にいた人を見た。
見えてしまった。


私は悲鳴を出さずに走った。
見つかったらきっと殺されてしまう。

走って、走って。



「ハァハァ……」


「お嬢様!?どうなさいました!!」


飛び込んだ自分の家の召使さんが駆け寄ってくる。

私は、喉まででかかった言葉を飲み込んだ。
言っちゃ駄目だ。そしたら……。


「お、表に蛇がいたから……。すみません、心配かけて」


「まあ……」


言っちゃ駄目だ。
絶対駄目……。

Re: 白い薔薇は悪魔色 ( No.17 )
日時: 2011/05/05 20:17
名前: 華世 (ID: 9QYDPo7T)

>>玖龍
こ、怖いぞ!!!
風夢に見られてしまったか!

悪いけど、今日は更新無理かも><
明日は塾だから、玖龍お願いしてもいい?

Re: 白い薔薇は悪魔色 ( No.18 )
日時: 2011/05/05 20:30
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

>>華世

 ふっふっふ(殴

 ああ、いいよ。今日は私も無理そうだから、明日。
 塾行く前に少し更新するわ。
 保留とかになるかもだけど。

Re: 白い薔薇は悪魔色 ( No.20 )
日時: 2011/05/06 15:13
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

■♯5


「ねぇ、アンタ昨日さ、紅華ん家行ったでしょ?」


曇り空のぱっとしない朝は、水季のニヤニヤとした顔と言葉で始まった。


「はぁ?」


こう言い返すしかないだろう。
私は紅華の家には行っても近づいてもいない。
だけど、次の言葉が決定的な証拠になった。


「紅華、殺されたんだってぇ。風夢が紅華を刺してるアンタを見たってね?」


沈黙。

殺された?
私が殺した?
風夢は何を言っているの?

私の死んだ目を見つめて、水季が嫌味たっぷりに言った。


「奏也クンにばれたらどうするのかなぁ?」


何故に奏也君を出すのかが分からないが、私は否定した。
絶対違う。

すると水季は大きな声で叫んだ。
「こいつ人殺しだよ!!!」と叫ぶかと思って、耳をふさいだが違った。


「風夢ぇー!!」


「あ、はい」


水季が呼ぶと、いつもより少し元気がない風夢がこちらへ歩いてきた。

私じゃない。
私じゃないって言って。
風夢。
冗談って言って……。

裏切られたという事実は、岩のような事実が石ころのような期待を砕くようだった。


「私、見ました。この目ではっきり。お願いです、自首して下さい」


「そんな……やめてよね……私じゃないって……」


静まり返った教室に、私の声だけが響く。


今日は、風夢に襲われた。
悪夢。


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