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- *〜双子物語〜*
- 日時: 2011/05/23 09:44
- 名前: 沙紅羅 (ID: vkj9BN7a)
ツ イ ン ス ト ー リ ー
*【双 子 物 語】*
キャラクター
<登場人物>
メインキャラ
【雪岡紅瑠薇 ユキオカクルミ
↓
雪兎紅瑠薇 ユキトクルミ
雪岡小那多 ユキオカコナタ
↓ ツインメインキャラクター
雪兎瑠那 ユキトルナ】 双子主人公
大黒友紀音 オオクロユキネ
柳亜莉守 ヤナギアリス
松瑠璃 マツルリ
華恋翠 かれんすい
【 】
久留巳と小那多の。
悲しくて、切ない—、
物語のはじまりです。
- Re: *〜双子物語〜* ( No.2 )
- 日時: 2011/05/21 17:13
- 名前: 桜ウサギ (ID: /PgFxqMH)
続きが気になります!更新頑張ってください!
- Re: *〜双子物語〜* ( No.3 )
- 日時: 2011/05/21 18:26
- 名前: 沙紅羅 (ID: vkj9BN7a)
【第一話】ツインストーリ—の始 dy紅瑠薇
双子の。
「え、だって—、全然似てないし。」
「私達は、二卵性双生児だから。」
「に、二卵性………。」
「まあ、初めまして。」
「は、はじめまして…ッ」
挨拶を交わす
いまだに、あたしは夢を見ているんじゃ
ないかと、おもう。
頭の整理がつかない。
「紅瑠薇。もう一度言うわ、」
「え?」
「私の名前よ、雪岡小那多。」
「こなた…?」
「そうよ。貴方の双子の妹」
今、現実から必死に逃れようと
もがいていたあたしに真実の釘を刺された。
いや、双子がいたってだけで…。
そんな、驚くことじゃ…ッ、
「私は、貴方の妹だけど。」
小那多は、ぼそっと呟いた。
「…………貴方とは、暮らせない。」
「え」
当たり前だ。今まで一緒に暮らしてなかったし。
で、でも…。双子なのに?
「………生まれた時。母は死んだ」
「えっ…で、でも!!!!!!」
はじめて大声を出す。
「貴方の母親は、義理の母よ」
「……そ、そんな…」
「続きを言わせて頂戴—、」
彼女は言った。
私達が生まれた時、私達の本当の母親は死んでしまった。代わりに、母の妹の、雪岡真子が、私の母親になった。でも、小那多は他の人に引き取られ、私たちは離ればなれになった。
どうして、名字が一緒なのかというと、小那多を引き取った人も、私を引き取った、義理の母、雪岡真子も、独身だったからだ。シングルマザーと、いうことらしい。
「—一度に言ってしまって、御免なさい。」
彼女は、詫びた。
「…………………………」
私は、黙ってうつむく。
私が今まで"母"と思っていた人は、おばさんで。
私が今まで"一人っ子"と思ってたのは、嘘で。
私は、双子で。
私の本当の母親は、死んでしまっている。
そして、私は双子の妹とは暮らせない。
でも、私は考えて、彼女に問った。
「じゃあ、なんで君はここに?」
「近くに引越てきたの。」
「近くって…?」
「隣よ。」
えええっ、
「え??え?」
「隣のマンションにね。」
「…そ、そうなの!?」
彼女は、目を細めた。
「貴方、…………」
「え」
「二卵性双生児とは言え、」
「うん」
「ちっとも私と似てないわね、」
……………………………。
ブスですいませんね、
貴方美系ですね。
「もしかして勘違いしているの?」
彼女は、あたしの顔を覗き込んだ。
「え、な、なッにがあッ?」
あわてて背筋を伸ばす。
「貴方は、とても綺麗よ。」
「へっ……………!?」
赤面する、
「綺麗なぴんく色の背中の真ん中まで伸びた髪に、
とってもほっそりしてる足。
綺麗な水色の瞳。
とっても美系だと思うわ、でもただ似ていないと言っただけよ」
「あ、ありがと…。」
ん?待てよ?
「あ、でも、髪の長さは一緒だね。」
「そっ、そうね…偶然…。」
「それに、同じ二重だね」
「え、ええ…っ、偶然…。」
まあ、あんまり似てないけど。
「うっがあ〜!!!!!!!!」
「なっ!?」
窓を開けて叫んだあたしの口を、
あわててふさぐ小那多。
「なにをするの…っ!?」
「いや」
「『いや』じゃないわよ!」
「うーんんんんん〜、混乱して」
言い訳になってない言い訳。
「ま、まあ…そうよね?」
片目を瞑り、こちらを向く彼女。
「あ、あのさ。」
「ええ」
あたしは、家にある白板にマーカーをたてた。
「こなた ってこうかくの?」
「……………………(いらっ)」
あたしが、白板に書いたのは
"故南太"
「貴方、わざとなの…っ?」
「へ」
「わざとなのね…………。」
「え、ちがうの?」
「逝きなさい。」
「どこに?」
その問いに、彼女は指で答えてくれました。
上です。上。
- Re: *〜双子物語〜* ( No.4 )
- 日時: 2011/05/23 19:19
- 名前: 沙紅羅 (ID: vkj9BN7a)
【第二話】 私達は何と言おうと双子よ dy紅瑠薇
え
「うそぉッ!?」
なんで
「いやいやいや!?」
ありえん
「ちが〜うッ!」
「なんで、うそおおおおおおおおおッ、むぐ」
叫ぶあたしの口を誘拐犯並みの力で塞いだのは—、
「転校してきた、雪岡こなたですわ(棒読み)」
「え」
ゆ。き。おか…?雪村じゃなく。
しかも黒板に書いたのは、"こなた"
"小那多"じゃなくて?
「なんでえッ!?」
「なによ…。近くに引越してきたと言ったじゃない」
「そうじゃなくて…」
「偶然よ、同じクラスになったのは、」
「そ、そう………なの…。」
とっても、珍しい話だった。
だって、この学園は、二年生5クラスもあるのに
(まあ、1クラス人数少ないけど)しかも、あたしの入っているクラスの、A組は、15人で、他のクラスは12人。
どう考えても、他のクラスに移るはずだ。
「…………………それで」
「?」
「案内してくれない…?」
「が、学校?」
「そうよ、……そうですわ(棒読み)」
「いいよ!」
ぐいッ、
と手を引っ張るあたし。
一度案内したかったんだよね〜ッ♪
「ちょ、ちょっと…」
「こっちが家庭科室。」
「あ、あの…………ッ」
「こっちが理科室で、」
「ねえ」
「ココが音楽室ね!」
「聞きなさいよ。」
「………はい、」
"聞きなさいよ"と発言した彼女の瞳は光がなかった。
すみません、
「そんなに一変に覚えられないわ、」
「そっか。」
「ここは広いんでしょ?」
「はい。」
「じゃあ、一階だけ今は教えて頂戴」
「了解しました。」
なんでこーなるのお……………。
<紅瑠薇の妄想世界>
『あの。教えてくれない?』
『え?』
『学校の…………ッ』
『あ、うん。』
『有難う。』
「何をにやけているの」
「へ」
あたしの妄想世界はあえなく崩壊—、
「気持ち悪いわ」
「……………………」
「姉さん、」
「ッ(びく)」
「どうしたの?紅瑠薇姉さん」
「こ、こなた妹…ッ?」
「……(笑)」
「ちょッ、わ、笑わないで!」
職員室前で騒ぐとどうなるか—、
「静かにしなさい!」
「「はい」」
- Re: *〜双子物語〜* ( No.5 )
- 日時: 2011/05/22 18:00
- 名前: 沙紅羅 (ID: vkj9BN7a)
【第三話】 ふんッ、勘違いしないで頂戴。 dyこなた
「あのね」
「うん」
「私、—瑠那っていう」
「名前?」
「そうよ」
「………………(嘘付け〜)」
「何よ」
「なんでもお〜ッ(嘘でしょ〜ッ!?)」
この憎たらしい顔をした下じ…じゃなくて女は、不覚にも私の姉、
雪岡紅瑠薇。くッ—、かっこいい名前。
「で?」
「何よ、」
「つかさって名前でしょ?」
「そうだけど」
「なんで瑠那」
「よくぞ聞いてくれたわね」
「…………ぷッ」
「……………………………(いらっ)」
さっきから( )ばかりで御免なさいね、読者さん。ふッ、まあ我慢しなさいな?
何吹いてるのよこの女—、
「ぐううううッ、(いらいらいら)」
「な、ご、ごめんッ!」
「(しゅ〜ッ)いいわ」
「で?」
「…正確には、"雪兎瑠那"」
ふッ、私のこの素晴らしい名前をたたえるがいいわ
「変な名前」
「(ぷちッ)」
「え」
「い、いま…ッ、なんか音しませんでした?」
どどどどどどどど…。
『きゃッ、な、なに?!』
『うふふふふ………』
『あの能力は—、』
ブレインスィンク
と、言うのは私の脳内妄想だから勝手に見ないで頂戴。
「雪兎瑠那というのは、—仮名よ、」
「あ、仮名といったら、雪村ってのは?」
質問するの遅いのよこの奴隷が。
「それも偽名よ—、同じ名字だと—、」
「恥ずかしい?」
「ちがう—、同じ名字だと—、」
「怖い?」
「なんでよ」
説明しなくても、よさそうね、
「本題に戻るわ、雪兎瑠那は私のよく使う仮名」
「へ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」
「な、なにょ……その返事ゎ…」
だんだん声が小さくなっていく。
- Re: *〜双子物語〜* ( No.6 )
- 日時: 2011/05/23 09:38
- 名前: 沙紅羅 (ID: vkj9BN7a)
【第四話】それが真の名よ dyこなた
「仮名って、」
この女は、台詞がいちいち短いところで途切れていらつく。
「可愛い名前だよね、」
「……そ、そう?」
「うん」 ユキウサギ
「そうなの、この私に相応しい様に、"雪兎"の名字の元に、"瑠那"という私の仮の"名前"っても素晴らしいと思わない?うふふふふ、」
「………(宇宙人?)」
何よこのピンク髪女が…ッ(むか)
まったく、もっとたたえるがいいわ、
「ところで、どこの仮名?」
「ふふふ—、知りたい?」
「いや」
「………知りたいんでしょう?」
「ううん」
思い通りにならない人間ねッ!(自分も人間W)
「ふッ、特別教えてあげましょう、メイドさん」
「は〜い(誰がメイドだよおおお)」
「この仮名は—、」
キーンコーンカーンコーン…×2
『嘘よ』
『これは仮名じゃない』
『これ—、って"雪兎瑠那"?』
『そう、それは真の名前』
『ど、どういう—、』
『貴方の名前は、雪兎紅瑠薇』
『あたしの名前は—、』
『私の名前は、雪兎瑠那』
"それが真の名よ、雪兎紅瑠薇"
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