ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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─SUSPECT─
日時: 2011/07/07 23:06
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)

初めまして?
神無月蓮音 <カンナヅキレオン> です。

今回、初ミステリー系を書いてみます。
なので、
内容おかしくなってるかもです。

      ─主な登場人物─
成田真一 ナリタシンイチ
 この物語の主人公。 物事を考えすぎる癖がある。

長瀬輝 ナガセテル
 真一の親友。 頭脳明晰、スポーツ万能、かなりの人気者。

渡辺悠太 ワタナベユウタ
 いわゆるガリ勉。人間観察が趣味。

高峰麗 タカミネレイ
 冷静沈着、誰もが憧れる美人。

荒川桜 アラカワサクラ
 クラスでも特に目立たない存在。


>>01 1話
>>02 2話
>>03 3話
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>>05 5話
>>06 6話
>>07 7話

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─SUSPECT─ ( No.3 )
日時: 2011/06/13 22:29
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)


─3話─
 悠太

「ねぇ、2人共。」
「どうした?悠太?」
輝が訊いた。
「今回の葉月君の殺された日、2人はどこに居た?」
「俺は学校から帰ったら、真一と一緒に塾に行った。」
悠太はそれをノートに書き込んだ。
「それ、何?」
真一が悠太のノートを指差して言う。
「あ、あぁ。ちょっとこの事件には興味があってね…
 今、2の3の生徒全員にその日、何をしていたか訊いてるんだ。」
悠太はノートを差し出した。
ノートにはクラス全員の当日の動きが細かく書き込まれていた。
「へぇ〜こういうのやるんだ?俺達と一緒に犯人探さない?」
「えっ?」
「僕達、2人で犯人探しみたいのしてんだ。よろしく!」
こうして悠太は半強制的に仲間になった。
「悠太、その日、アリバイが無い人は?」
「…その日、アリバイの無いのは、僕とクラスの数名…」
それを聞いて、僕は悠太を疑ってしまった。
(もしかして?でも犯人ならわざわざこんな事、言いに来ないよな…)
「僕は犯人じゃないからね?」
「あっ?疑ってなんかいないよ…」
僕は微笑んだ。

─SUSPECT─ ( No.4 )
日時: 2011/06/19 22:55
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)

─4話─
 麗

「ねぇ。」
僕達は振り返った。
そこには、
高峰麗が立っていた。
薄く桃色がかった白い肌、
腰まではある黒髪、
黒く縁取られ、胡桃の様に大きな目と瞳。
誰もが憧れる美女だ。
「あの手紙、トリック分かった?」
あまりに唐突な質問に3人は黙ってしまった。
「…まだ分かって無いんだ。」
「そう。3人目が出る前にトリックを解かなきゃね。」
そう言うと、麗はどこかへ行ってしまった。
「なぁ、悠太。その日、高峰麗にアリバイは?」
「…買い物に行った。」
「んん…」
「怪しいな。」
輝がつぶやいた。
正直、僕もそう思っていた。
「そうとも限らないんじゃない?」
悠太1人が違う考えを持っていた。
「なぜそう言える?」
輝の目が鋭くなった。
「確信は持てないけど…なんというか…麗は違うと思う…」
3人は黙り込んだ。


─SUSPECT─ ( No.5 )
日時: 2011/06/25 22:44
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)


─5話─
 トリック

「おはよう、悠太、輝。」
僕は出来るだけの笑顔で声をかけた。
「どうした。気持ち悪いな。」
輝はいかにも気味悪そうに返事をした。
「トリックが分かったんだ!」
「手紙の?」
悠太が目を輝かせて言った。
「あぁ。昨日の寝ないで考えて良かったよ」
「んで?トリックは?どうゆうことだ?」
「それが…『ねぇ』」
僕らは振り返った。
麗だった。
「そのトリック、私にも教えてよ?」
「え?」
「私も知りたいの。教えて?お願い」
麗の頼みだったためか、僕は快諾してしまった。
「んで、このトリックは、手紙の最初の文字に秘密があるんだ。」
「最初?」
3人は声を合わせて訊いた。
「あぁ、最初だ。これをみて。」
僕は葉月君に届いた手紙の写しを差し出した。


はじめまして。
しかし、
のんきですね。あなたは。
うえきばち
えのぐ


「最初の文字を見て?
 は し の う え ってなってるだろ?」
「あぁ。」
輝が答える。
「輝、葉月君の殺された場所を覚えているかい?」
「…橋の上だったっけ?」
「あぁ、まぁ、橋と言っても、
 学校の中庭にある小さなものだけどね。」
「そうか、つまり、犯人は犯行現場を教えてあげているって事か。」
悠太がつぶやく。
「多分、僕の推測だとね。」
「真一君、すごいね。私はそんな事分からないわ。」
麗が明るく答えた。
「あ、ありがとう。」
僕は顔が赤くならないように保つのに必死だった。
─まぁ、赤くなっていたとは思うけど…

─SUSPECT─ ( No.6 )
日時: 2011/06/30 23:31
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)


─6話─
犯人探し

それから、僕達4人は悠太のとったノートから、
事件のあった日の皆のアリバイについて、考えた。
「─となると、その日アリバイが無いのは?悠太と、麗と、桜と…」
「桜って?」
僕は読み上げていた輝に訊く。
「え?桜だぞ?荒川桜。引きこもりぎみで、
 クラスでもあんま目立たんけど、忘れるなよ。」
「あ、あぁ。」
僕はあやふやな返事を返した。
「桜さんって、学校来てるの?」
麗は心配そうに訊くが、悠太がきっぱり
「たまに 来るけど。」
と、答えた。
「へぇ、たまに、、、」
麗はあまり興味がなさそうに答えた。
しかし、黙り込んでしまった。
「今のところ?怪しいのは桜か?」
輝が言う。
「うん…まぁ、そうかもしれないね。
 ここを見ると、必ず荒川が来る日には事件が起こる。」
僕は悠太のノートをペラペラとめくりながら言った。
「桜さん、張り付いてみる?」
麗がぼそっと言う。
「うん…じゃあ、少しの間、やってみる?」
僕達は明日から行動に移す事にした。

それを決めた時、
麗が微笑んだ様に見えたのは僕だけだろうか。

─SUSPECT─ ( No.7 )
日時: 2011/07/07 23:04
名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)


─7話─
殺人方法


また、例の手紙が届いた。

ぷかぷか
うかぶ
るあー

ま、いつもの様に意味の分からない手紙だが、
僕らにとってはとても大事な手紙だった。
「…次はプールか。」
「その様ね。」
僕らは桜のとプールの様子に気を配った。
その日、悠太は保健室に行っていた。
そして僕は臨時の召集に行っていた。
そして、僕はいつの間にか、プールにいた。
「…。」
プールは赤く染まっていた。一部だけど…
「いつの間に…」
すると麗がつぶやく。
「不思議…」
「…何が?」
「だって、争った跡が無いじゃない。」
「争った跡…」
「葉月君にも無かった。腹部を刺されてるのに、
 何も抵抗した跡が無かった。」
「あぁ、確かに…」
「!」
僕はプールの出入り口に何かを発見した。
「見て!」
そこには導線と鍵が落ちていた。
「…電気か…」
「そう。電気よ。」
「電気を流して、ショックした犯人を刺したのか。」


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