ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒い太陽
- 日時: 2011/06/22 21:31
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
↑ブログですよー
クリック頂き、誠にありがとうございます<m(__)m>
◆ご挨拶
おはようございますの方はおはようございます。
こんにちはの人はこんにちは。
こんばんわの方はこんばんわ。
もう既にご存知の方、いらっしゃいませー!
いや、その前にはじめましてですけど。って方ははじめましてー!
どうも、月夜の救世主です。
いあー、かれこれもうこれで4作目ですね。これも皆様の支えがあったからこそです。
◆月夜の救世主のステータス▼
約4年前からこのカキコ住民。かなりメンタルがボロっちい。無駄にうるさいのは血筋です。つい最近、中学一年生と発覚。出身地は関西の方だそうな。狂人の遊び開始時は小6。テストと鬼ごっこをしていつも捕まってますよー。
ゲーム大好き、PC大好き、イラスト大好きな欲張り野郎。
FF大好き、ボカロ好き、ポケモン好き。これまた欲張り。
こんなものですが、何卒よろしくお願い致します。
◆注意事項
一、荒らしするやつぁファイガしますよ
二、他の人の中傷は許さん!!アルテマでもくらえ!!
三、誤字・脱字多し!
四、完全にシリアス……なわけでもない。
五、グロではない。微グロ……なのかもしれん!ヽ(*´∀`;)ノ
◆感激事項
コメント・アドバイス。喜んで頂きます。
◆episode
【mission1:蒼い雷電】
1.0>>1 2.0>>2 3.0>>3 4.0>>4 5.0>>5 6.0>>6
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- Re: 黒い太陽 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/16 23:45
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: http://ameblo.jp/pokemon19/
クリームと色んなフルーツが乗った二つのパフェが運ばれてきた。少しずつ形をスプーンで崩しながら、頬張っていく。大野は「あ。」と青年の方をむいて、手を止めた。
「お前って今、大学行ってるんだよな。」
「あぁ。まるっきりやる気なくしたけどな。」
「いいよなぁー。もう将来の道決めてんだな。」
「お前はどうなんだよ。」
「俺は-------------このままじゃNEETだな。」
「おいおい……ちゃんと仕事見つけろよ。死ぬぞ。」
「わーってるって。アイス溶けてるぞ。」
「……!」
急いで溶けるアイスを飲むように口に入れた。そのせいで、殆ど味わうことなくパフェを平らげてしまった。大野は「あーあ」と残念そうな顔で青年を見つめた。
「お前、何の仕事したいんだ?」
青年はパフェのカップを見つめながら大野に聞いた。小さく唸る声が聞こえる。
「プログラマー?」
「なればいいじゃん。」
「か、簡単に言うなよー!」
やっと大野が食べ終わって、喫茶店を出た。空はすっかり藍色に染まって、白い星が散りばめられる。
しばらく歩くが、何故か無言だった。そして……
大野の家の前に着いてしまった。
「俺、今日お前といる」なんて言えない。大野は「じゃな」と手を振る。「あぁ。じゃ」。そう返すしかなかった。大野が完全に扉を閉めた瞬間に自分の家へと走り出す。
追てくる!
追てくる!
何かが!
追てくる!
家の扉を急いで開けて、鍵をかけた。それでも不安はまだとれない。リビングに入って、その横にある和室へと入った。そこには漆塗りで黒々と光る仏壇。そして遺影。
「母さん……。」
遺影に吸い込まれるように、座布団の上に座って遺影に映る自分の母を見つめる。
「おい」
背後で人の声。
何故?
ドアを閉めたはずじゃ……?
恐る恐る後ろを振り向いた。そこには少し水色がかった白髪の子供だった。こんな季節に白いコートと、水色のマフラー。オレンジ色の手袋……明らかにおかしい!怯える目でその子供を見つめる。
「北条……大和だな?」
コクリと頷く。北条は一歩退く。だが、また一歩少年も近づく。別に子供は怖くない。鍵を閉めたのに人がいることに北条は怖いのだ。気づけば母の遺影をつかんで、手だけで抱きしめていた。
「来てもらう。」
「なんでだ……?」
「決まってるだろ?用があるからだよ。」
「なんだよ、用って!!」
手をつかむ少年。すると北条の体中に磁力が起こる!その磁力で押し出された少年の軽い体は障子を突き破って飛ばされる。「いてぇな」と声を掠めながらゆっくりと立つ。北条は自分に何が起こったか分からなくなる。
「……自分でも分からないか。ますます来てもらわなきゃな……!」
- Re: 黒い太陽 ( No.4 )
- 日時: 2011/06/17 21:19
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: 月食見たかったんだけどな〜。曇ってたっす
その隙をつき、一階のベランダから外へ飛び出す。暗闇を闇雲に走った。街灯に照らされて少年の姿が見える。「何だよ!」不満げにとにかく遠くへ逃げる。
ドスッ
北条の鳩尾にとてつもない痛み。だが前には誰もいない。見えない何かが襲った?幽霊でもあるまいし。
すると次は硬い拳が頬を殴りつけた。かなり遠くへ飛ばされる。頬が腫れてズキズキ痛む。まるで虫歯のようだった。向こうから少年が「お前まで見つけちまうなんてなー!」と言いながら走ってくる。見えない何かと話している。この奇妙な状況に追いつけない。頑張って這い上がり、逃げようと足を一歩出すが「待っとけよ」と冷たい圧力に止められた。
一体俺に何がある--------------
関係ないだろ?
少年は手から冷気を作り出して、凍える風を吹かせた。「よし」事が終わったように手をパンパン払って、また北条の方へと歩いてきた。「連行だ」そう静かに行った。連行。それは悪いことをしたときに使う言葉ではないのか。子供だから間違ったんだろう。北条は何かの悪戯かと一瞬ホッとした。が、少年は北条の腕を引っ張って、どこかへ連れていこうとする。
かなり痛い。大人並みの力で引っ張る。腕が5センチほど伸びそうだった。連れてこられたのは……
一件のBARだった。
押し込まれるように入れられた北条はバランスを崩して豪快にこけた。店内には誰もいない。「なんだ……ここ」辺りを見回し、少年の方を振り返った。
「BAR・Soleil Noir。黒い太陽だ。」
「黒い太陽……。そんな店あったっけな。」
「あった、あった。お前、日頃ここらへん来てねぇからだよ。」
ゆっくりと立ち上がって、棚に置かれる酒をまじまじと鑑賞する。少年はカウンターの椅子に座って一緒に酒を眺めた。北条は「あ。」と少年の方をむいて、今一番聞きたいことを問う。
「俺をこんなとこに連れてきて。何の悪戯なんだ。」
「はぁ。悪戯じゃねぇよ。ここは創謎人(アンノウン)撃退組織『黒い太陽』のアジトだ。お前を連行したのは他でもねぇよ。」
言っている意味が分からなかった。少年は勝手にコップを取り出して、冷蔵庫にあるオレンジジュースを一口飲んだ。
「お前は……Psycho(サイコ)持ちだからな。」
「……英語はよくわからん。」
「英語どころじゃなく、サイコの意味もわかんねぇだろうな。あぁ。まあ、そだな。要するにー超能力みたいなだ。」
北条は頭の中を一旦掃除した。自分はどうやら、超能力を持っているようで……。
「まあ、普通の人間と超能力者は一緒にいちゃいけねぇんだよ。普通(ノーマル)を殺す羽目になっからな。」
超能力者(サイコ)と普通(ノーマル)を分けるために連れてきたようで……。
「普通(ノーマル)じゃ創謎人(アンノウン)を殺せない、と。」
どうやら、セリフを盗られたようで……。
「お前を連れてきた。」
そんな結論に至ったようです。
- Re: 黒い太陽 ( No.5 )
- 日時: 2011/06/19 20:25
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: 幸せは 歩いてこない だから歩いて行くんだよ〜♪
「他にも各地に色んな組織があって、その地域を守ってる。俺たちはこの「青羽市」担当の組織ってわけだ。」
「……ふぅん。」
少年が飲んでいたオレンジジュースを横取りして、全部飲む北条。「あっ!」少年は口をあんぐり開けて北条を睨んだ。
「んま、いいか。」
するとドアの鈴がカランカランと鳴る。そこから疲れて帰ってきた青年二人が入ってきた。見慣れない人物が一人いるので目で「誰」とジェスチャーを少年に送った。
「うん。連行。隠れサイコがいやがった。」
「ありゃー?この前調査したときにはもう居ないと思ったんだけどね。」
「それがよ、能力探知機が壊れたのか知らねぇが……。全部ダメになっちまった。」
「全部ぅ?!」
「また新しいのかわなきゃな。」
少年は呆れた顔で、椅子にもたれかかった。能力探知機と聞いて北条は電化製品的な何かかと思い、自分の運の悪さのせいかと思いつつも黙っておいた。
すると、さっき少年と話していた青年がこっちへ近づいて挨拶する。
「やぁ、新入君。俺、海野 幸輔!よろしくねー。」
「北条 大和。」
「あぁー、海野。こいつにみっちりこの裏業界のこと教えてやっといてくれ。俺はアンノウン狩りしてくるよ。」
海野はコクリと頷いて、カクテルを一本取り出してグラスに注いだ。もう一人の男のほうにもグラスを手渡し、青いカクテルを注いだ。椅子に座って「さて」と話を始める。
「君は……Psychoみたいだね。まずはPsychoの立場・そしてこの黒い太陽のことからみっちり教えるね。」
カクテルを一口飲んで、「ふえ〜」と机にグラスを置いた。
「Psychoは3つある能力のうちの最上級で、運動能力もケタハズレ。これを悪用すると……まぁ、大変なことになりかねない。」
「なぁ、海野さん。3つある能力って、あと2つあるのか?」
海野は目だけ上に向け、「うん」と頷く。
「そうだね。これも話しておこうか。Psychoの下である、skill(スキル)はPsychoのように最初から能力を取得してるわけではなく、修行とかをして会得した能力のこと。skillはPsychoみたいに運動能力はそんなにないけど……まあ、得っちゃあ得だね。」
カクテルを全て飲み干して、また新しいカクテルを注いだ。
「次はnormal(普通)さ。うん。これは言うまでもない。至って普通の人間ってこと。はい、説明おしまい。次は黒い太陽のこと。君にこれを渡すのはまだ早いけど、一応見せとくね。」
天野は自分の腕を見せた。黄色いバンドがしてある。金属製で色々とついてある。
「これは、アンノウン探知機。ダッサイ名前でしょ。アンノウンが出たらこのバンド、ビリッと痺れるから。……これを使って、アンノウンを見つけて殺す!まあ、至って簡単な活動してるわけよ。黒い太陽はいつも夜の7時から〜朝っぱらの4時まで活発的に活動してる。4時から〜夜の7時までは『白い月』っていうグループが活動してるよ。」
海野は一通り話終えて、一息つく。すると「そうだ」といきなり声を上げ、グンッと北条に顔を近づけた。
「君、超能力の力僕に見せてくれないか?」
- Re: 黒い太陽 ( No.6 )
- 日時: 2011/06/22 21:23
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: 幸せは 歩いてこない だから歩いて行くんだよ〜♪
「え?どういう……。」
「……あれ、扱い方わかってないのか。うーん。じゃあ、いきなり出撃させちゃってそこで見つけますか。」
グラスを流し台に置いて、北条を立たせる海野。BARの扉を開けて、夜道へ出した。海野は当たりを見回す。
北条はあることに悪寒が走る。得体のしれない……何かがどこかで蠢いているのだ。バンドもしてもらってない。北条は海野の耳元で言った。
「いるぞ。ここ。」
海野は「え?」とバンドに目を向けた。何も光っていない。クスリと笑って「もう。早まらない!」とオネェのような言い方で北条を肩を叩く。それと同時に、海野の首元に人間じゃない手形が見える。首を絞められている!
海野は「うう?!」と何が起こったか分からなくなる。当たり前だ。相手は見えない!北条は助けを呼ぼうとBARにいるもう一人の男を呼ぶが……生憎、爆睡だった。
北条は仕方なしに、見えないアンノウンに突進し、逆に首を絞めた。ゲホゲホと咳をし、海野は「助かった〜」とホッと一息つくが、北条の体勢を見ていそいで立ち上がった。
「待ちなよ!まだそいつじゃ早いって!!」
そう叫んだ。
バチッ
「イテ!なんだ?静電気?」
季節外れの静電気。明らかにおかしい。周りには毛糸のようなものはないし、電柱はあるが、静電気が飛んでくる訳がない。海野はそっと北条のほうを向く。
彼の周りには蒼い電気が迸っていた。目をこすった。だが、情景は変わらない。普通じゃありえない現象に海野は驚きつつも、喜びを感じた。
「北条君の……Psycho!」
北条が唸るたび、電気は強くなっていく。アンノウンは痛そうに顔をしかめ、姿を現し始める。
「うおおおおおりゃあああああ!!」
夜の街に叫び声が響く。周りは電気の渦に包まれた。磁力で海野は飛ばされる。アンノウンは焦げて、形という名のものを亡くした。荒い息を吐息する北条。海野はゆっくりと体を持ち上げて、「すっげ」と北条を見つめた。
「北条君、すっげー!!あれが君のPsychoだね?」
「……俺、何かしたのか。」
「したした!サイッコーな超能力だったよ!……でも、僕も今までに見たことない能力だった。電気系統の中でも……かなり上級の能力だった。あれだけ強い能力を持ってたら体が持たないよ。そうだ!聞きに行こうよ!斎藤に!」
「斎藤……?」
「うん。白い月のメンバーで斎藤 春閒!通称能力種別博士!あいつに知らない能力はないかもよ。そうだな。今日の7時にでもどうだい?空いてるかい?」
「……ああ。明日は大学が休みだしな。分かった。行こう。」
コオロギの静かな声が響きわたる。
- Re: 黒い太陽 ( No.7 )
- 日時: 2011/06/22 22:35
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
- 参照: 幸せは 歩いてこない だから歩いて行くんだよ〜♪
午前7時。
北条は家のインターホンに起こされた。
家のドアを開けると、海野が「やっ」と手を挙げて挨拶する。それにつられて北条も「やっ」と返事した。
家を出ると黒い軽自動車が停っている。「俺の」自分の方を指さして車に入った。中はエアコンでひんやりして気持ちいい。汗がスーッと引いていく。
「遠いのか?」
「いや。別に。いや、だってー外あっついし、歩くの面倒じゃん。」
「……そうですか。」
彼の言ったとおり全然遠くなく、5分もかからなかった。白いビルの地下へ続く階段。その階段を下って、ドアを開けた。
中は少し薄暗く、エアコンと同じようにひんやりする。エアコンのひんやりさと同時に机には何人か座っていた。すると一人のメンバーが「お前!!黒い太陽か!!」と怒鳴り散らした。すると周りにいるメンバーも「なんだと?!」と次々に机から降りる。
「アッチャー!!言うの忘れてた……ごめん!俺たち黒い太陽と白い月は……敵対関係で。上とちょっとモメてるんだ。」
「問答無用だ、今すぐ失せろ!!」
ひとりの男が襲いかかる。と、その瞬間。「待ちぃ!!」奥から救世主の声と思しき人物が出てくる。
「基地で暴れんな。机壊れたらどうするんや?」
独特な関西弁を使う男。その男を見ると、他のメンバーたちは一礼して、奥へと戻っていく。海野はその男を見ると目を輝かせ「助かった!」と弱々しい声で崩れ落ちた。
「よぅ、海野。ん〜?かぁええボウズやね。名前なんて言うん?」
「北条 大和。」
「北条いうんか!俺は白い月メンバーのまとめ役メンバー長兼能力種別博士、斎藤 春閒!よろしくな。」
「斎藤。今日俺たちがこうしてきたのは他でもないんだ。」
「わかってる!俺んとこきたっちゅーことは、俺に!能力を!聞きに!来んやな!よっしゃ、来ぃ!」
来いと言われて来た場所は、体育館だった。「ほな、早速能力を発動してー」……と言われたが、北条はイマイチ発動方法をわかってない。それを言うと「そっからぁ?」と面倒くさそうな顔をされた。後ろで見ている海野も面倒くさそうな顔をしていた。
「そうやな〜。」
手を顎に当てて、「うーん」とうなり出す。しばらくして、「あ!」と言うようなヒラメキ声が聞こえた。
「普通じゃ有り得へん、悩み事とか得意なことある?」
一回なんだろうなと考え込んだがそれは「待ってました!」とばかりに走ってきた。
電気物を触ると絶対おかしいことになる彼にとってのジレンマ。
それを言うと、「それや。」と勝手に決めつけて、今では少しずつ珍しくなっていくブラウン管を持ってきた。テレビ界に今地デジの普及が進む。アナログであるブラウン管も姿を消していく。綺麗な状態で残して、50年後にでも売ってみれば高値で売れるかもしれない。
さあ、読者のみなさん、来月で完全地デジだ!お早めに地デジを買うことをオススメする!
話に戻って、コンセントを伸ばし、電源をつけた。砂嵐が画面いっぱいに吹き荒れ、ザーッと耳障りな音を立てている。よく怪談話であるように砂嵐を長いこと見ていると女の人が見えたりと良くないことが起きるとされている。海野はそういうのを信じる方なので、サッと目をそらした。
「さぁ!これをお前の能力で……どうにかしてくれ。」
「……大爆発起きても知らないからね。」
渋々ブラウン管に手を当てた。
ジジジッ
ジリリーッ
妙な機械音を響かせている。すると、テレビから人の話し声が聞こえてくる。「ひぃっ」耳をふさいで鼻水を垂らし出す海野。
「北条君、オバケまで呼べちゃうの?!」
「汚ぁー!!拭けやー。」
砂嵐はだんだんバラエティーの番組へと変わっていった。アナログでは考えられない高画質。砂嵐の音も消えて、ホッとまた崩れ落ちる海野。斎藤は「おおおおっ!すごいやん!デジタルになっとる!」と有り得ないことを言っている。
「嘘でしょー?」
海野が鼻水を拭きながら、ブラウン管を見つめる。するとブラウン管を見ていた北条は「いや……」とテレビを睨みつけた。
「デジタル……になってる。性能的にはまだアナログだが……画質はデジタルだ!(※んなことありえません)」
「うっそーん!!」
海野が見ても別にそんなにわからないが、機械に詳しい北条にとってはすんごいことだった。
「そっかぁー。」
斎藤はコクリコクリと頷いた。
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