ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 【僕の素敵な世界】
- 日時: 2011/06/17 18:02
- 名前: 青信号 (ID: 6xS.mLQu)
初めまして!青信号です!!
この小説カキコで投稿させて頂くのは初めでです♪
不十分な点もありますが、宜しくお願いします。。
荒らし、中傷はしないで下さい。
ぐらいしかないですねw
※この話は、ファンタジーぽいですが、途中からバーンでギャーンですb(
では、どうぞ↓↓
〜プロローグ〜
今日という日はもう来ない。
この授業も、青い空も、皆の笑い声も。
窓側の席で、そんなことをふと思った。
でも、似ている日もあるよな、とちょっと訂正したり。
僕、小野悠馬は冷めているとよく言われる。
幽霊も妖怪も信じなかったし、サンタクロースなんて興味すらなかった。
でも、1つだけ。小さい頃から信じているものがある。
どうして幽霊も妖怪もサンタクロースも信じないのに、これだけは信じるのだろう。
この世界と、反対の世界。
いわば、『鏡の世界』だ。
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- Re: 【僕の素敵な世界】 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/17 18:01
- 名前: 青信号 (ID: 6xS.mLQu)
*『鏡の世界』*
「悠馬、一緒に帰ろうぜっ!」
僕は冷静に返答をした。
「いや、今日は急ぐから。」
梁岡知之は残念という顔をして、じゃ、と一言。
扉を豪快に開け、「さよならー!」と大声で叫んで帰った。
クラスに残った皆はくすくす笑いながら、鞄を持ったり日直の仕事をしたり、忙しそうだ。
梁岡は、クラスのムードメーカーで、僕の友達。向こうは親友と思っているらしい。
明るく、ハキハキしているけど、どこか近寄りがたい雰囲気を保っている。
でも、男子は当たり前のように梁岡に話しかける。女子は・・・。顔を赤くするだけだ。
何であんなテンションの高い皆のアイドルが、こんな地味であまり喋らない僕と、友達になってくれたんだろう。
本当、今だに一番の不思議だ。
しかも、一番後ろの席で、窓側。オセロだったら強い場所だけど、人間だったら「地味ゾーン」でしょ。
「何でかな・・・、本当。」
鞄に教科書を詰め込み、そそくさと教室を出た。
最近、すぐに家に帰って、鏡に話しかけるのが日課になっていた。
おかしいのは分かっている。でも、いつか、報われる日が来ると、本当に信じているのだ。
まあ、今のところ3ヶ月も続けているが成果はない。
笑いたければ笑えばいい。別に、このことで梁岡に避けられてもどうでもいいんだ。
「学校に家が近いっていいな。ただいま。」
学校の斜めにある自分の家に入り、靴を揃えて部屋に戻る。
机の上は整頓していて、ほこり1つない。
「中学一年の科学」と書かれた理科の教科書が地面に落ちていたが。
「これ、去年のやつだ。捨てたと思ってたんだけどな。」
突然の再会に、少し動揺してしまった。実は、置いていたとか?
でも、かなり前に整理した時捨てたよな・・・?
何か気味が悪い。まあいい。今から大事なことをするんだ。構ってられない。
「ねえ、『僕』。今日数学の時、空がもの凄く綺麗だったんだ。
帰り、梁岡に一緒に帰ろうって言われたけど、君と早く話したくて断っちゃったよ。
一応、僕の中では初めての友達なんだけどね。
梁岡のおかげで、机の周りに友逹が来てくれるようにもなったし。」
何故か、梁岡の話ばかりしてしまった。
他に何か言おうと思うけど、何も思い浮かばない。
「えっと・・・、それで・・・。」
「ねえ。」
「えっ?」
僕は後ろを振り向く。が、誰もいない。親じゃない・・・?
誰が・・・・・・?
「こっち。」
もしかして、と思い前を向く。
鏡の中の僕はニコニコと笑っている。
「え・・・・・・?」
「いつも、話しかけてくれて有難う。
こっちの世界、僕にはつまらないんだよねー。」
『鏡の世界』・・・、あった。
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