ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Experience
- 日時: 2011/06/29 16:11
- 名前: 汐華 初流乃 (ID: uRjlitq/)
まず初めに・・・
ぶっちゃけ「日常ぶち壊し系」の物語です。
何か聞いた事のあるセリフ等が出てきても、ツッコミは無しでお願いしますww
是非コメント入れて下さいね☆
あ、批判は無しで・・・
- Re: Experience ( No.1 )
- 日時: 2011/07/03 01:08
- 名前: 汐華 初流乃 (ID: uRjlitq/)
〜登場人物紹介〜
白石 利玖(16)
私立淡島学園 2年D組20番
入学早々から、気分が乗らないなどの理由で授業をサボる常習犯。
学園ブラックリストの1番上に名前が来るくらい有名。
無造作に立てた髪が特徴。
神田 春人(16)
私立淡島学園 2年D組21番
陸上部所属。鬼太郎みたいな長い髪が特徴。
冷静に物事を判断するのに長けているが、性格はチャラい。
利玖の友人にして風香の彼氏。
本村 風香(17)
私立淡島学園 1年C組29番
陸上部マネージャー。春人の恋人。
体格が小さく、よく中学生に間違えられるのが悩み。
明るく天然が少し入っている。高い位置のポニーテールが特徴。少し虚弱体質
海庭 玲奈(17)
私立淡島学園 3年C組6番
剣道部主将。長いロングヘアーと切れ長の目が特徴。
厳しさと優しさを兼ね備えた『姉系』女子。
しかし、その『姉系』が悩みの種。
池尻 大成(17)
私立淡島学園 2年D組3番
モヒカンのように立てた髪と眼鏡が特徴。
明るく軽い性格で運がまったく無い。周囲からの呼び名は「残念大成」
しかし、体力と忍耐力はある。
宮下 佳樹(16)
私立淡島学園 2年A組31番
クールで頭脳明晰。茶髪の髪と十字架のピアスが特徴。
無愛想でよく不良に間違えられるが、むしろ善人。
運動神経も良い。
残りのキャラは中で紹介します
- Experience ( No.2 )
- 日時: 2011/07/03 00:35
- 名前: F・F (ID: uRjlitq/)
Episode 1
〜全校生徒全滅〜
『現在、封鎖された私立淡島学園から中継でお伝えしています』
『軍が学園を包囲。無断で校外に出る生徒は射殺・・・』
『政府は全校生徒が死亡するまで閉鎖すると』
『生徒が一人、門を突破しましたッ!』
『いや、違う・・・アレは・・・』
プツンッ・・・
TVの電源を切った・・・
3時間前・・・
「え〜、避難完了までの時間は2・44秒。いいですか〜?本当の地震や火災は1分1秒が命取りに・・・」
全校生が集まっている運動場で、校長がスピーカを通してウダウダ言っている。
「ったく、本当の災害が来たら、みんな逃げるのに必死で統率なんて取れねーよ」
利玖が屋上からその様子を見ながら言った。
サボりのブラックリストは、今日の避難訓練でさえ顔を出していなかった。
理由はただ1つ・・・
【気分が乗らない】
期末試験も終わり、後は夏休みを待つだけになった。
今日はテストの最終日。
3時間目は避難訓練。そして下校。
気分が乗らない利玖は単位の為だけに試験はキッチリやって、避難放送が入る前に脱走。
こうして屋上へやって来たのだ。
「はぁ〜、校長の長ぇ話終わるまで、寝てようかな・・・」
そう言って利玖は大の字になって倒れこんだ。
「・・・天気いいなぁ」
ボォ〜っとしていると、ふと春人と風香のことを思い出した・・・
体の弱い風香は、欠席回数が多かった。
3分の1は学校を休んだくらい。
そのせいで留年が確定してしまった。
『ゴメンね・・・春ちゃん、りっくん』
春ちゃん。りっくん。
昔からの友達であるオレ達は、そう呼ばれてる。
春人とオレ。
春人は泣きじゃくる風香をそっと抱いて慰めていた。
なぜ今そんな事を思い出したのかは不明だが、とにかく思い出したのだ。
ガチャン・・・
感傷に浸っていると、背後からドアの開く音が聞こえた。
利玖は一瞬、教師が来たのか。と焦ったが、要らぬ杞憂だった。
「おほッ、利玖はまたサボってんのかよ〜♪」
「何だ・・・大成か・・・」
友人の池尻 大成だった。
意外な人物の登場に、利玖はホッとして溜め息をついた。
「そう言う大成も・・・」
「おう、避難中ドサクサに紛れて逃げてきたぜ」
親指を立てて大成は笑顔で言った。
眼鏡の奥が細目の笑顔になり、歯を光らせた。
「さてはその顔、女の事考えてたな。利玖」
「・・・うーん、まぁ否定はしねぇな」
「誰々?好きな子?もしかして風香ちゃんの事か?」
大成はやたらと高いテンションで利玖に迫る。
「疑問符多ッ!それと、別に風香の事はどーでもいいよ」
「まぁ、気にすんな利玖。人類の2分の1は女だぜ。風香ちゃん一人で落ち込むなッ」
「こいつ人の話聞いてねーだろ・・・」
しかし、まったく気にならない。と言えば嘘になる。
昔は利玖も風香の事が好きだった。
しかしそれは昔の話。今は違う・・・
(どの辺からだったかなぁ・・・春人と付き合い始めた辺りかなぁ)
「そこでだ利玖ッ!この池尻 大成様がお前の為に、女の子を紹介してやるぜッ!」
「何なんだコイツは・・・」
大成は横になっている利玖を飛び越えて、柵に近づいた。
「ほら、来いよ〜利玖〜」
「ハイハイ・・・」
しょうがねぇな。
と言わんばかりに利玖は立ち上がり、大成の横に並んだ。
「まず1年生。やっぱり一番可愛いのは・・・風香ちゃんだな・・・」
「オレ、帰ってもいいか・・・?」
利玖が移動しようとすると、大成は苦笑して引き止めた。
「待て待て。じゃあ次は2年生だッ!」
大成は全校生徒の列の真ん中を指差した。
そこは2年生。
本来なら利玖と大成も居なくてはいけない場所。
大成は真ん中の列の前辺りを指した。
「的場 楓ちゃん。2年の中で一番可愛い。と思う」
「あー、ハイハイ。あの子ね」
利玖も的場なら知っている。
クラスはB組だが、可愛いと言う噂は聞いている。
「だけど楓ちゃんはダメだ。オレも好きだからさッ」
「・・・じゃあ紹介するなよ・・・」
利玖は校庭から目を離さずに言った。
ちなみに校庭では、まだ校長の話が続いていた。
「最後は3年生ッ!3年生では・・・海庭 玲奈さんだな」
「あの、剣道部主将の?」
顔は知らないが存在は知っている。
剣道部主将・海庭 玲奈は聞いた事が何度かあった。
「そう。可愛いって言うか・・・綺麗な女性さ。ま、楓ちゃんには勝てないけど」
「それはお前の個人的な考えだろ?」
「ま、そうだけどさww」
大成のその言葉で2人はクスクスと笑った。
余り大声で笑うと見つかるからだ。
今思うとこの何気ない日常が、本当の幸せだったのかも知れない・・・
- Re: Experience ( No.3 )
- 日時: 2011/07/03 10:26
- 名前: F・F (ID: uRjlitq/)
あ、
ここだけ名前変更しました^^
すいませんでした
- Experience ( No.4 )
- 日時: 2011/07/03 10:25
- 名前: F・F (ID: uRjlitq/)
異変はその3分後に起きた・・・
「やっと校長の話終わったぜ。利玖」
大成のその言葉通り、校長はスピーカーを置き、その場から離れた。
しかし、注目すべきはそこでは無かった。
「大成・・・アレ、見てみろよ・・・」
利玖が指差したのは学校の外。大成は校庭から視線を外し、校外を見た。
地方都市・松崎市に位置する私立淡島学園。
学園は街の郊外にあり、600m位の直進道路を超えてたどり着く。
地方都市というだけあり東京程では無いが、ショッピングセンターやホテル。もちろん娯楽施設もある。
それ故交通量も多い。
そして今、利玖たちの目に映ったのは、1台のトラックがこちらに向かって来ている光景だったのだ。
「減速しねーと学校にぶつかるぞッ!」
今激突したのなら、校庭にいる生徒に多大な被害が及ぶ。
恐らく・・・
考えたくは無いが死者が出る。
居眠り運転をしているのか、まったくスピードが衰えない。
そして・・・
それは一瞬の出来事だった。
トラックは塀を軽々と破壊し、生徒の列の中に突っ込んできた。
それは僅か10秒程の出来事だったが、利玖と大成には数十秒のように感じられた。
前側の列の生徒と、前に立っていた教師連中は横転したトラックに潰され、
中央の生徒の大半は車体に激突。
その僅か10程で生徒の大半と教師の3分の2は死亡した・・・
トラックからは荷物が外に飛び出していた。
何かの科学薬品を輸送していたのか、中から赤・青・黄色・緑など、様々の色の薬品が漏れてきた。
怖いもの見たさで校庭にいた生徒は、遺体とトラックの残骸の周りに集まり様子を確認する。
トラックの周りが血で溢れていた。
その光景は屋上で見ていた2人の目にも確認できた。
「楓ちゃん・・・一番前だったよな・・・?」
「・・・あぁ」
「死んだのかな・・・?」
大成は不安そうに校庭を見つめる。
今目に映るもの。
それだけでも信じられないのだが、さらに信じられない事が始まろうとしていた。
大成が屋上に来てから僅か5分。
その5分間で、オレ達の日常はぶち壊れた・・・
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