ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 毒林檎とチョコレヰト.
- 日時: 2011/08/30 21:19
- 名前: 雨宮左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
- 参照: http://五つ「六」つ七つでその手を上に。
「だって、人間って不味いじゃない」
〆アイサツ
どうも、ただの駄作制作機です。駄作のさっくんと読んでください。
すいませんジョークです。
何はともあれ、これから何か「よくわからん感じ」をテーマに何か書いていこうと思っています。
とりあえず、一般的ネチケットは守ってくださると嬉しいです。あんまり褒めると踊りあがってそのまま昇天するので気をつけてください。
それでは、よろしくお願いします。
〆ヨリミチ
イメージソング→「キャンディアディクトフルコォス」byマチゲリータP Feat.初音ミクappend
没ねた >>5
〆オハナシ
えぴそーどぜろ。 >>1
1話。 >>2
2話。 >>6
3話。(?) >>7
4話。 >>9
08/17 えっ?えっ?参照100突破とかなにこれすごい
- 2話。 ( No.6 )
- 日時: 2011/07/26 12:26
- 名前: 左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
- 参照: http://「あまいものがすきよ、」
……なんだこれ。ていうかなんだあれ。
俺の中にチョコレートというものに対して最悪のトラウマを植え付けられたその原因であり、先日かなりの甘党であることが発覚した俺の……多分、友人。そいつが真夜中のコンビニで両手の中一杯に飴だのクッキーだのスナック菓子だのを抱えてレジに並んでいる所を見れば、誰だってそう思いたくなる、と勝手に信じてみる。
しかも、いつも学校で見るようなぼんやりとした間抜け面ではなく、見てる方がむかついてくる位のニコニコ笑顔で。動画ではない。
急に腹が減って夜食を買いにきた近所のコンビニで、まさか友人のこんな姿を見るなんて思ってもみなかった俺はきっととんでもなく変な顔をしているんだと思う。……これは、どう反応するのが一番適切なんだろうか。
1、何事もないかのような体でいつものように話しかける。……駄目だ、色々な意味で俺が持たない。
2、このまま回れた右にして何もなかった事にして家に帰る。……いやだから腹減ってんだって。
と、なれば答えは3の「スルーして気にせず用事を済ませる」これだ、うん。これしかない。
「……おい、雨宮」
ってなんで話しかけてんだ俺のばか!あほ!というか何でそっちに動いた俺の体!
そんな心の叫びも虚しく、先程と変わらずにっこにこした若干むかつく顔のままこちらを向いた雨宮にふと疑問を投げかけてみる。
「……それ、一人で食べんの?」
「うん」
当たり前、とでも言うかのように間髪入れず返された答えに死ぬ程脱力しそうになったのはとりあえず置いておこう。
……え、まじで?
あまりにも予想外の答えに軽く思考停止かしかけた俺を一瞬不思議そうな顔で見ながらもすぐにまた笑顔に戻ったこいつの抱えている菓子の量は、正味の話尋常じゃない。コンビニってこんな沢山菓子あったのかといっそ感心すらしそうなほどの大量だ。もう一度言う。……、まじで?
「おれね、ほんっとに大好きなんだよ。甘いもの!」
全く変わらない笑顔でそう言った友人に軽く目眩すら覚えながら、脳内で先程の自分の言葉を撤回する。
……「かなり」なんて生易しいもんじゃない。こいつは、「病的な」甘党だと。
とりあえず落ち着くために小さく息を吐いてから……あの友人に軽く挨拶をして、そこらへんにあった冷やし中華を適当に買ってコンビニを出た、んだと思う。何せ俺は息を吐いた後、気が付いたら冷やし中華の入ったビニール袋を持って帰り道にいたのだ。……挨拶は、ちゃんとしたのだと思いたい。
ところで、家に帰るまでの道で見掛けた同じ高校の制服を着たあの女子は、塾にでも行っていたのだろうか。
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オチがない……
あと2、3話くらいこのノリが続いてからちゃんとシリアスになる、といいな。
- 3話。 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/17 21:55
- 名前: 左倉 ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
「ほら、だってヒトって不味いじゃない」
「だからおれは、人間がどうしても好きになれない。むしろ嫌いな方なんだけどさ」
そんなおれが好きなものは、大半が人間の作ったものなんだから変な話だよね。
常に(少なくとも俺が見ている時は)笑顔を浮かべているこいつにしては珍しく、ただ淡々と、無表情で言った言葉は、最早口癖のようにもなっている彼の持論であり、いつも甘いもののことしか考えていない(これは俺の独断と偏見だが、あながち間違ってもいないと思う)こいつにしては珍しくずっと考えていることの一つらしかった。
まあ、今度は昼飯代わりに棒つきの、所謂ペロペロキャンディーと呼ばれる飴を舐めている男子学生に言われても何の緊張感も無かったし、それまでのぐだぐだした、学生特有のだるい空気が変わることも無かったわけだが。
「……で?」
「それだけ」
俺の問いにあっさりと一言で返事をして、やっぱり如何にも甘ったるそうなキャンディーを舐めて、珍しく無表情だった彼の顔はこれまた珍しく「楽しそうな」笑顔に変わる。端から見たら違いは分からないのだろうが、少しよく見ればすぐ分かる。今のこいつは、いつもの心底嬉しそうな笑顔ではなく、……そう、まるで漫画やらアニメやらに出てくる敵の参謀のような、とても嬉しそうな笑い方(分かりづらい言い方だが、それしか例えようがなかった)をしていたのだ。
「でも、人間が甘くなっちゃったらそれはそれで嫌だなあ」
すぐにその笑顔を消して、またいつもの笑顔で笑うクラスメイト兼友人。
それだけ、と言った癖にやっぱり続けるこいつに少し呆れ混じりの溜め息をつきながら、内心ではこの友人の言った言葉に少し驚いていた。……こいつにも、人を食べるのは駄目だという常識的な思考があったのか。
これは決してこの友人を狂っていると言っている訳ではなく、続けて見せられた(少なくとも俺にとっては!)衝撃的な光景に少し頭が混乱してこいつをとても非常識な人間のように思っていたからだ、……多分。
「だって、多すぎて食べるの面倒くさいもの」
……前言撤回。この、俺の目の前で飴を舐めている男子学生は相当おかしい。どこかどうおかしいのかと聞かれても、それは上手く説明できないだろうが。
……やっぱり確かに、こいつはおかしい。
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3話っていうより間話みたいになった。
短い……
- Re: 毒林檎とチョコレヰト. ( No.8 )
- 日時: 2011/08/05 18:55
- 名前: 左倉. ◆Vag2WY00rE (ID: mtlvkoR2)
とりあえず上げまつ。←
近々3話本当に更新します。
- 4話。 ( No.9 )
- 日時: 2011/08/30 21:14
- 名前: 左倉. ◆Vag2WY00rE (ID: mtlvkoR2)
どうしてこうなった、と思わず聞きたくなるようなその光景を作ったのは、紛れもなく我らがクラスメイトであり、そうなる過程まで私はしっかり見て、ちゃんと記憶している筈だったのだけれど。
しかもそれはどうしようもなく現実で疑う余地などないのに、どうしても私はそれを聞かずにはいられなかったのだ、とちょっと格好良く纏めてみたりなんかして。
「……どうしてそうなった?」
要するに、私は現実であるはずのその事実を信じられなかったのだ、と。それだけの話なわけだが。
あいつ何やらかしたんだ、と囁くクラスメイト達の言葉を聞き流して、今まで彼がいた場所をぼんやりと眺めた。
……「雨宮和が無期限停学になった」と。
私が聞いた事実はそれだけだったのに、何故だかどこか、まるで何か大切なものが死んだかのような虚無感と衝撃を持って、私はその紛れもない事実を聞いていた。
今日は体調不良で休んでいるらしい彼の友人は、一体これをどう思っているのだろうか。
そんなどうでもいいことをぼんやりと考えながら、読んでいた本に目線を戻した。……私がそんな事を考えていても仕方がない。もう過ぎた事なのだから、と自分を半ば無理矢理納得させて。
※
痛い。
暫く感じていなかった痛覚にどこか懐かしいような奇妙な感情を抱きながら、隣でやたらと暢気に細い棒状の菓子を食べている友人を一瞥する。……何やってんだこいつは。
「お前、停学になったんじゃないのか」
ちなみに今居るここは保健室であり、体調のよろしくない、例えば今の俺のような状態の人間が休む所で、決して停学になった人間が暇を潰す場所ではないことを理解して貰いたい。誰に言ってんのか知らないけど。
そんな俺の思考も、わざと作った奇妙なものを見るような目も無視して、あくまでいつも通りの何も変わらない顔で菓子の入った箱を差し出す。……あの、やたらとチョコが甘ったるいことで有名な製菓会社のロゴマークが入っていた。
「食べる?」
珍しい、本当に珍しい。
こいつが自分の食べているものを人に差し出すところなんて、(少なくとも俺の経験上は)見た事が無かった。多分これからも見れないんじゃないかこんなの。
たべないの、なんて首を傾げてのたまうこいつに思わず馬鹿かおまえ、と盛大に突っ込みを入れたくなったが、そこは病人であることも手伝って(ちなみに頭が痛い)抑え込み、その代わりにぽつり、と一言呟くように言う。
「……俺、甘いもの苦手だって言わなかったか」
「そうだっけ?」
あれ、ちょっと前にも同じ会話したような……まあいいか。
何も変わらずに無邪気なままの友人に軽く溜め息混じりの生ぬるい息を吐いて、やっぱりこいつ馬鹿だろと再認識した。……ちくしょう。まあそんな馬鹿と付き合ってる俺も俺だけど。
今度は自分に対して呆れと諦めを込めて深くため息。「ため息つくと幸せ逃げるらしいよー、」とさして興味も無さそうに菓子をぽきり、と折って言い放たれた言葉に本当にデコピンの一つでもしてやろうかと思ったが(誰のせいだと思ってんだ!)、こらえた俺すごい。うん。
「……明日、」
不意に呟かれたその言葉に即座に反応出来なかった俺は当然のごとく「はぁ?」と(自分でも柄が悪いとは思った)間抜けな声を上げたわけだが、勿論あいつがそんなことを気にする筈もなく。
「お菓子用意しててねー」
へらり、といつものようなこっちがむかつく位の笑顔でそう言い残して保健室を出て行った雨宮に何も言えなかったのは俺だけのせいじゃないと思いたい。
……というか明日って、土曜日で学校休みなんだが。
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フラグ(?)と初めての前後編。
別になんか意味があるわけではないです。次の話にはなりますが。
- Re: 毒林檎とチョコレヰト. ( No.10 )
- 日時: 2011/08/17 21:22
- 名前: 風猫(元:風 ◆jU80AwU6/. (ID: COM.pgX6)
保留中に申し訳ありません。
初めまして……いや、六様ならオリキャラの件で何度かお世話になっているか(汗
取り合えず風猫と申します。 宜しくお願いします^^
最近、何だか狂った……物語がまた、増えてきた気がするシリアス・ダーク♪
素晴らしい狂い具合にゾクゾクする!
不味いか美味いかだけが価値基準に見えるクラスメート兼親友の底の知れない狂気がいいです。
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