ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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毒林檎とチョコレヰト.
日時: 2011/08/30 21:19
名前: 雨宮左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
参照: http://五つ「六」つ七つでその手を上に。

「だって、人間って不味いじゃない」




〆アイサツ
どうも、ただの駄作制作機です。駄作のさっくんと読んでください。
すいませんジョークです。
何はともあれ、これから何か「よくわからん感じ」をテーマに何か書いていこうと思っています。
とりあえず、一般的ネチケットは守ってくださると嬉しいです。あんまり褒めると踊りあがってそのまま昇天するので気をつけてください。
それでは、よろしくお願いします。

〆ヨリミチ
イメージソング→「キャンディアディクトフルコォス」byマチゲリータP Feat.初音ミクappend
没ねた >>5

〆オハナシ

えぴそーどぜろ。 >>1
1話。 >>2
2話。 >>6
3話。(?) >>7
4話。 >>9


08/17 えっ?えっ?参照100突破とかなにこれすごい

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0。 ( No.1 )
日時: 2011/09/12 00:59
名前: 左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: C/uisxMB)
参照: http://五つ「六」つ七つでその手を上に。

時に、人間というのは誰であれとても残酷な部分を秘めていると思う。
なんでこんな柄に合わないような馬鹿なことを言い出したのか、って聞かれると、それにはたいして深くもないが色々と混み合った事情があってだな……そんなに長くない話だ、聞いてくれ。いやむしろ聞いてください。
俺の友人がチョコレートを食べていた。
なんだ普通じゃないかって今思っただろ。普通じゃない、全っ然普通じゃないんだよ最後まで聞けよ。
もうホワイトチョコレートより凄いんじゃねーのって位に甘ったるいことで有名な製菓会社の板チョコを、それはもう見てるこっちが喉が痛くなってくる位大量に、俺の友人が食べてたんだよ。しかも、本来ならば弁当とかパンとかそういうものを昼飯として食べるはずの昼休みに。
今までこの少し幼い子供のようなところのある友人がものを食べている所を見たことが無かったので(彼はこれまで学校に飯を持ってきていなかった)、腹とか色々大丈夫なのかと思ったことはあってもそれに疑念を抱いたことは無かった。
……こいつが珍しく飯を持ってきてるって言ったのは、昼休みが始まったばかりの時の事だ。まさかそれが大量のチョコだなんて思いもよらなかった俺は、じゃあ一緒に食おうぜ的な軽いノリで屋上に誘った、その結果がこれだよ!甘いもの苦手な俺に死ねと!新手の嫌がらせかこれは!
それまでは普通にいい奴だと思っていた友人のこんな姿をいきなり見せられればそう思いたくもなるだろう。

「……なあ、雨宮」
「なに?」
「……大丈夫なのか?」
「おいしいよー」

……うそだろ。大丈夫なのかこいつ。今度は頭的な意味で。
俺がそんな目で見ていることもお構いなしに「昼飯」らしい甘ったるいそれを頬張る彼の姿に、正直目眩しか覚えなかった。
本人にはその気はないのかもしれないが、俺にとってはどんな拷問や刑罰よりも効果があったらしく、午後の授業は殆ど保健室で過ごしていた……らしい(どうやらうなされていたようだ)。最初の柄に合わない一文は、つまりこういうことだ。
……というか、あいつの場合は何の悪意もなしにそういう、あまり気分のよろしくないことをするから、余計質が悪いのだが。




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やおい(ヤマなしオチなし意味なし)な最初のお話。
なんだこれは。

2011/9/12 微修正

1。 ( No.2 )
日時: 2011/07/25 12:51
名前: 左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
参照: http://フルスマイル!

いま自分の目の前にいる少年はきっと異常者と呼ばれる存在なのだろう、と本能的に気付いた。

少なくともわたしは、こんな時ににこにこしながら菓子を食べている人間を、いままで見たことが無かったから。
因みに、今現在のこの場所は俗に言う殺人現場。平凡な生活を送っていた女子高生である私が、当然血まみれになった人の死体なんてものを見て平静でいられる筈もなく、現在進行形で腰が抜けていたりするのだがそれは置いておいて。
そういえば、何故彼はこんな所にいるのだろう。
今私と彼(あと死体)がいるのは猫も通らないような暗い路地裏。私がここを通ったのは単に家に帰るまでの近道だから。彼の家は時折見かける姿の行く方向からして逆のはずだし、ここら辺はほぼ住宅街しかないので買い物に行くというのもない。ならば誰かに会いに行こうとしていたのか。……否、私はこのクラスメイトでもある少年が極端に友人と言える人間が少ないことを知っていた。
……本当に、どうして。

「……ねえねえ、」

にこにこ。
血に濡れた死体のある場所に立っているにしては、あまりにも無邪気過ぎる笑顔を浮かべたままで彼は口を開く。

「……「これ」って、美味しいかな?」

……何が?
思わずそんな間抜けな言葉を吐き出しそうになったが、目の前の少年が指しているのは紛れもなく足元にある血まみれの死体で。
私が彼の質問に返答すべきかどうか迷って金魚のように口をパクパクさせていると、不意にしゃがみ込んだ彼は、まだ乾ききっていない血を指で掬いあげて、ぺろり、と舐めた。……舐め、た?

「……え、」
「……やっぱり不味いなぁ。」

いや当たり前だろ、とまだ若干赤い液体の残る指を見てそう言った彼に突っ込みたくなった……いや、そうじゃない。……彼は、今何をした?
思わず現実逃避しそうになる頭を落ち着かせて、今の状況を冷静に分析する。
……そう、彼は、人の血を掬いあげたその指を、さも当然のように舐めたのだ。

「なに、やって、」
「人間ってさ、不味いよね」

私がやっとのことで絞り出した言葉を無視して、先程とまったく変わらない無邪気さで、異常者は続ける。

「だからおれって、人間はあんまり好きになれないんだけどさ、」

くるくる。
笑顔で喋り続ける彼の手の中で、棒付き飴が回る。それがとてつもなくゆっくりに見えた私は、もしかしたら目まで駄目になってしまったのかもしれない。

「だから、君には少しだけ感謝してるんだ。」

………え、
今の状況で、ほぼ初対面にも近い私に彼がどこをどう感謝する要素があるのか理解していない私に、彼は最初と全く変わっていない笑顔のまま告げる。

「だって、おれがどうしても好きになれないモノを、一つだけとはいえ減らしてくれたんだから」

ああ、そういえば、この死体を作ったのは私だったのか。



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1話目からわけがわからないよ!

Re: 毒林檎とチョコレイト. ( No.3 )
日時: 2011/07/25 01:01
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: YZiYs9.d)
参照: 夏バテ注意。

グレーテルたんの親御さんの六さんの小説と聞いて。
紅蓮の流星がいきなりすみません。お邪魔します。
あと描写力がすごくてビビりました。なのに読みにくくなくてもっとビビりました。
そしていきなり狂った展開。好物です。とても。

更新頑張ってください、心より応援しております。

Re: 毒林檎とチョコレイト. ( No.4 )
日時: 2011/07/25 02:06
名前: 左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
参照: http://フルスマイル!

>>紅蓮の流星さま

どうもグレーテルたんの親です。すいませんふざけました左倉です。
邪魔じゃないです、むしろあなたならカモンです。大歓迎です。←
なんだって……!?すごくないです。まだまだ未熟で拙い駄目な文章です。あとこんなくどい文ですみません。
狂った展開は私も大好物なので、もっと狂わせていこうと思ってたり思ってなかったり。
はい、頑張ります。もうなんだか既に昇天しそうな勢いですが頑張ります。
応援と、それからコメント、ありがとうございました!

?話。 ( No.5 )
日時: 2011/07/25 16:31
名前: 左倉. ◆BbBCzwKYiA (ID: mtlvkoR2)
参照: http://にんまり。


「やあ殺人鬼」

にっこり、と。
どこかで見たような胡散臭い笑みを浮かべて、彼は目の前の少女に向かって呼びかけるように呟く。
ここ最近この街で多発していた連続殺人事件の犯人。その正体は女子高生だったと聞くからどんな悪女かと思ったら、街中でよく見かけるようなただの平凡な少女だったのだから驚きだ。
そんな事をぺらぺらと笑顔のまま話し続ける青年にどこか自分が人殺しであることを「思い出させてくれた」少年の面影を見ながら彼女は呟く。

「……それが何、」

見たところこの男は警察ではないようだし、そもそも何故自分が殺人者であることを知っているのかと。
そういう意味も含んで訪ねた言葉は、見ようによっては能天気ともとれる笑い方をしながら一蹴された。

「いやね、君を少し、勧誘でもしてみようと思って。」

だって君、人を殺したっていうのにすごく冷静じゃないか。重すぎる罪の意識を抱いて苦しんでいる様子も、罪悪感に苛まれる様子もない。
だから、丁度いいんじゃないかと思って。
……何だ?
この男は、一体何なんだ?
得体の知れない雰囲気と、わけのわからない言葉。暫く考えたあとでやっと出てきた「……何、に」というささやかな疑問さえも無駄なような気がしてきて、


「雨宮君を殺すためのチームにさ!」



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こんな展開も考えはした。考えはしたけど纏まりそうになかったので没。


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