ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 薔薇の死神の骨董屋
- 日時: 2011/08/02 14:01
- 名前: 夢 (ID: wUEUf8c.)
クリック有り難う。
私は薔薇の死神、とお呼びなさい。
ここは未来、23世紀よ。
23世紀で栄ている不思議な国のジュピター王国の生まれよ。
そして骨董屋『ノエル』の店主。
貴方もいつでもクリスマスのお店にいらっしゃらない?
お待ちしているわ。
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- Re: 薔薇の死神の骨董屋 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/02 23:50
- 名前: 夢 (ID: wUEUf8c.)
第2話 死神、出でよ 前編
「私、おじいちゃんの銀食器を探しているんです………おじいちゃんは国王だったんです。ジュピター国王19世。」
「国王の孫…… なら、裕福でしょう。それで、銀食器? 」
店主は少女が着ている服を眺めた。白と黒で統一されたコーディネート。フリルやレースがあちらこちらに目立っている。ペチコートやコルセットで何層にも重ねられたショートドレスはとても目立つ物だ。
- Re: 薔薇の死神の骨董屋 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/03 13:42
- 名前: 夢 (ID: wUEUf8c.)
第2話 死神、出でよ 後編
「……はい。おじいちゃんは銀食器が大好きで死んだら私たちにあげる、といっていたんです。私はスプーンを貰ったんですが、盗まれてしまって」
「そう、よくわかったわ。では、この書類にデータを書き込むから………」
少女は「あれだけで分かるの?」という顔をしていた。店主が差し出したリングノートには『骨董屋のファイル ローズノート』と書かれてあった。店主は慣れた手つきでローズノートの上にクリーム色をした紙を置いた。
少女は下のように紙に書き込んだ。
ローズノート
依頼人名前:大津 華 hana otu
性別:♀
依頼物:ジュピター国王19世の愛用の銀食器のスプーン
シニガミイデヨ バラノシニガミ
- Re: 薔薇の死神の骨董屋 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/03 17:25
- 名前: 夢 (ID: wUEUf8c.)
最終話(第4話) 見つかった依頼物
「では、お願いします。」
「ええ。」
カラ〜ン……………………
少女、華が骨董屋を出たのを見届けると店主は自分が座っていた椅子を移動し、そこの床のタイルを外した。いったい、何畳あるのだろうか。広々とした空間が床下に広がっていた。備え付けられた梯子で店主はローズノートを持って下に降りる。下は黒と深紅で統一された、ゴシック部屋だった。テーブルと椅子も黒と深紅でとても高価そうだ。
テーブルにはノートパソコンのような機械が置かれていた。
店主は機械の電源を入れると1秒足らずで電源が入った。まさに不思議な機械である。
機械の画面は黒で真ん中に白い枠があった。枠の隣には<検索>の文字がある。
店主は白い枠にキーボードで[大津華]と入力した。そして検索ボタンを押そうとした時、
ベルが鳴った。
いや、上から声をかけられた。先程聞いた、大津華の声で。
「あのっ!何しているんですか? わぁ、凄い!………ご、ごめんなさい」
梯子ではなく、ジャンプで床下に降りてきた華はゴシック部屋に感動した。店主は華のジャンプ力とここ(床下)を見つけらたことにイラッときたらしく、華を睨んだ。
「どうし……ました?」
店主は店主らしく丁寧な言葉遣いで華に尋ねた。
「あの、銀食器が返ってきたんです。強盗から。」
「そ、そう。良かったわね。…でもこの部屋を見られたんじゃ…このまま返せない 貴女を。」
「えぇえ!」
華は死ぬ、と思い絶叫した。
「貴女、私の弟子になりなさい。」
店主の言葉は思いもよらないものだった。
「わぁ、この部屋に住めるんですね!」
「ちょっと違うけど ま、いいわ。」
華の単純&天然に半分、呆れつつも店主は笑った。
カラ〜ン…………
「華、ドア閉めた?」
「ドア?いいえ、閉めていません。」
「あんた………」
店主は床タイルをはめると鍵を閉めてふぅー、と安堵の溜め息をついた。
「ここに隠れていて。」
店主は急ぎ足でゴシック部屋を抜けた。
END
- Re: 薔薇の死神の骨董屋 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/03 17:39
- 名前: きゅーゆ (ID: wUEUf8c.)
面白いです。
終わっちゃうなんて残念です!
- Re: 薔薇の死神の骨董屋 ( No.7 )
- 日時: 2011/09/21 16:33
- 名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=11288
きゅーゆ様
ご感想ありがとうございます!
参照に新作を載せましたので見ていただけると嬉しいです!
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