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- 【生死ぷろじぇくと】 極彩色硝子 【ステンドグラス】
- 日時: 2011/08/22 14:11
- 名前: 生死騎士 (ID: W6MelwHU)
- 参照: 大丈夫さ、もうすぐ、会え、る・・・か、ら・・・ね?
こんにちは。生死騎士です。
なんかタイトルが生きるか死ぬかの過酷なプロジェクトみたいになってますが、ちゃんと生死騎士のプロジェクトです。
えーと、なんだかんだ言ってコメディの方に作るつもりが、事情が変わってこっちの方でスレ立てることになりました。コメディ・ライトで待ち伏せして下さっていた方、すみません・・・((誰も居ねーよ
と、言う訳で!
お待たせいたしました!!
生死騎士プロジェクト小説、『極彩色硝子(ステンドグラス)』スタートです!!
■□お知らせ□■
8/6 スレッド作成
8/22 参照数200突破
■□目次□■
序章 ≪緑の迷宮の出会い≫ >>1、>>4
第一章 ≪戦士集結≫ >>10、>>18、>>22
■□イラスト□■
ネウロ&パン・パリゼット >>11
■□登場人物□■
≪アスティーニ国≫
*ヴィラ・マッケンジー <野宮詩織>
*ニッカー <葵>
*フェルナンデス・オート <焔錠>
*ルナ・クドリフ <月乃>
≪狗国(ぐこく)≫
*九十九 王理(つくも おうり) <王翔>
*リョウ・キリヤ <涼儀>
*棗・I・アルド(なつめ・いぐれーと・あるど) <棗>
≪サウロ国≫
*ユン・ティグ <ゆn>
*フォン・ファ・オゥ <風>
*リナリア・ブルーノ <翡翠>
≪レンデ国≫
*セイン・レゾヴィハ <白雪>
*ゼアル・トゥメリア <世移>
*パン・パリゼット <凡>
≪メーゲ国≫
*ニア・リライト <右左>
*ネウロ <Neon>
*イシュリー <紗夢羅>
*ヒューロ・ダンゼン <だいこん大魔法>
- Re: 【生死ぷろじぇくと】 極彩色硝子 【ステンドグラス】 ( No.1 )
- 日時: 2011/08/06 16:21
- 名前: 生死騎士 (ID: mk2uRK9M)
── さぁ、早く。
・・・急いで、ほら。
ボクが、壊れ、て・・・し、まう・・・マえ・・・ニ・・・ ──
序章 ≪緑の迷宮の出会い≫
ざわざわと頭上を風が通り抜けていく。
小鳥の囀りに、かすかに水が流れる音が混じっている。
ここは大森林。
メーゲ国の西に位置する、巨大な森。
その中枢とも言える一本の大木の元に、一人の少年が佇んでいた。
彼の名前はネウロ。
メーゲ国の軍事学校に所属する生徒である。
その手には、人の手には有り余るほどの大鎌。
そんな彼が何故こんなところにいるのか・・・
『大森林に宿る神とその眷属たちよ・・・』
彼は祈っていた。
否。
彼は自身の魔力を開放しているのだ。
その証拠として彼の身体が眩しいくらいに発光し、少しずつその輝きが強まっていく。
人語とは思えないような言の葉の数々が、彼の口から零れ落ちる。
『我、その力にひれ伏し、その力に恩恵授かるものである』
『我が主の名において、我が魔力の再生を。』
刹那、パリンと言う硝子が割れるような音が響き。
彼の発していた光が消えた。
「・・・ふぅ」
一仕事終えた、というようなため息をつき、ネウロは天を仰ぐ。
どこまでも続く空。
自分が幼少の頃から・・・この力に目覚めたときから、ずっと見続けてきた空だった。
一旦空から目を離し、ググッと伸びをする。
長時間魔力を開放していたせいか、背骨やら腕の関節やらが変な音をたてた。
気が済むまで伸び終わると、再びため息をつく。
「そろそろ帰るか。」
そう呟き、大木に背を向けたその瞬間。
彼の研ぎ澄まされた聴覚は、木の葉が不自然にかすれ合う音を聞き逃さなかった。
「誰だ!?」
素早く鎌を構え、周囲を見渡す。
まだ姿は確認できない。
すると再び、カサッという微かな音。
今度はすぐ近く──大木の上で。
ネウロは慣れた動きで瞬時に掌をその方向に向けた。
それと同時に、彼の目の前に直径一メートル程の魔法陣が浮かび上がる。
空気を通して、相手が動揺するのが分かった。
それでも手加減しないのが、ネウロである。
「名乗らないから殺しちゃうけど、いいよね?」
その台詞が終わるやいなや、魔方陣の中心からとてつもない大きさの竜巻が出現。
そのまま目標へと向かっていった・・・・・・はず、だった。
一秒後、彼は自分の目を疑うことになる。
「な・・・」
あれだけ巨大な竜巻が、四方八方に弾き返されたのである。
そして残ったのは、こちらを写す、大きな鏡だった。
さらにその影から、
「ちょっとタンマ!!別に敵じゃないから!!」
と慌てる赤毛の少年が顔を出す。
少年は一度鏡の前に出ると、パンパンと手を鳴らした。
「いや〜訓練場の大鏡、パクっといて良かった〜」
すると大鏡が一瞬でその姿を消す。
その光景を唖然として見る下の少年と、冷や汗をかきながら彼に微笑みかける上の少年。
これが彼らの初めての出会いだった。
- Re: 【生死ぷろじぇくと】 極彩色硝子 【ステンドグラス】 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/06 21:23
- 名前: 色茱萸 (ID: o/78DliU)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/data/67.png
来・た・よ〜!!
面白そう!
今からワクワクしてるし〜♪
少年が誰なのか気になるね><
さっそくお気に入り登録☆
じゃ、更新楽しみにしてるね〜♪
頑張って!
でゎ☆
- Re: 【生死ぷろじぇくと】 極彩色硝子 【ステンドグラス】 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/07 13:45
- 名前: 生死騎士 (ID: mk2uRK9M)
- 参照: さっさとくたばりやがれ、PTAww
色茱萸>お〜サンキュ☆
少年は・・・そう、偉大なあのお方です!!←遊び過ぎだろw
今日更新するつもりだから、お楽しみにってとこですかね(−−*)
- Re: 【生死ぷろじぇくと】 極彩色硝子 【ステンドグラス】 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/07 14:39
- 名前: 生死騎士 (ID: mk2uRK9M)
- 参照: さっさとくたばりやがれ、PTAww
大木の枝を蹴ると、赤毛の少年は地面に降り立つ。
先ほどの焦りからは打って変わって、その着地の様は『美しかった』。
特に変わった着地でもなく、しかしその身体から溢れる『何か』がネウロの目を釘付けにし、美しいと思わせていた。
近くで見ると、少年の髪は一筋に「赤」なわけではなく、少し茶が混じった赤茶色をしていた。
赤い色素の方が多いから、赤一色に見えたのだろう。
少年は真正面からネウロを見ると、特に警戒するでもなく、
「はじめまして、だよね?」
と右手を差し出してくる。
もちろん軍事学校に通うネウロがその手を取るはずも無い。
その代わり、細心の注意と射抜くような冷たい視線を送る。
「誰だ、あんた。ここは大森林の中でも俺しか来ないような秘境だ。部外者がいることはほとんどあり得ない。」
「ああ、知ってるよ。」
今度はこちらが動揺する番だった。
「何・・・?」
もしかして敵国のスパイか?
という考えが、ネウロの脳裏をよぎる。
その思考を悟ってか、赤毛の少年は差し出した手をひらひらと振りながら。
「こりゃ自己紹介した方が早いかな・・・」
ため息一つ吐く。
そしてその手で自分を指差した。
「俺はパン・パリゼット。レンデ国の魔道軍事学校の・・・自分でいうのもなんだけど、首席生徒なんだよねー」
得意げに胸をはりながら、名を名乗る。
「首席」と言っても、彼の身なりは(性格もだが)どちらかというと「不良」のそれである。
「前髪ピンで留めてて、かなり服着崩してて、シルバーのアクセサリー着けてる、あんたが首席なのか?」
ネウロはごもっともな意見を出すが、それでも。
彼の放つ『何か』は、彼が首席だと──人間として途轍もない『力』をもった存在だと証明しているようなものだった。
それにレンデ国ならば、メーゲ国と魔道五国の同盟を結ぶ仲だから危険には及ばないはずだ。
ネウロはやっと警戒を解く。
とりあえず最低限の礼儀として、こちら側も名乗ったほうがいい。
「僕は・・・「知ってるよ。」
ネウロが名乗る前にパンが口を挿んだ。
「は?」
「君の名前はネウロ。メーゲの軍事学校の奴・・・でしょ?」
「!!」
「それに君の魔法は・・・」
初対面の相手に名前と所属を当てられた。
武器を構えるには十分だった。
「ちょ・・・待ってって!!?」
「僕に何の用だ?」
パンが再び慌てる。
「誤解しないでよ!!俺は敵じゃないってば!!」
「嘘つくな」
ネウロの凄まじい気迫に、パンが一歩後退する。
「俺は君に用があって来たんだよ!」
「何だ」
「君が君んトコのチームメイトに呼び出しかけられてるから呼びに来た。」
「・・・は?」
序章 完
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