ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- バスターワールド 企画参加者募集中
- 日時: 2011/08/23 12:05
- 名前: スフィア (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www.kakiko.cc/bbs2/index.cgi?mode=view&no=5660
初めまして、スフィアという者です。
他の掲示板でも小説を書いていたりするのですが、ふとこちらで書きたくりまして、こうして書かせてもらっている次第です。
以下、注意事項です。
※マナーを守って楽しく小説を読みましょう。駄作でも視点を変えれば面白く見えるはずです。荒らしなどはもってのほか。
※掛け持ちしている小説がありまして、そちらがメインとなりますので更新は遅くなるでしょう。ご了承ください。
※本作者とそのパソコンは非常に性能が悪いです。なので誤字脱字が生じることがままあるでしょうが、その時はご指摘願います。
※コメント、アドバイス等をもらえると本作者は喜びます。コイにエサをあげる感覚でもコメントをくれると嬉しいです。
なお、現在企画参加者募集中です。詳しくはURLをクリック。
とまあ、こんなところでしょうか。
登場人物は世界観は後々説明していくとして、そろそろスタートです。
登場人物 >>8
用語 >>3
災禍大全 >>19
オリキャラ一覧
葵那様/神崎 悠氏 >>9
篠鼓様/葉月 燕、ミキ >>12
グレイ様/夜月 連夜 >>13
明石様/諏訪部 春樹 >>23
- Re: バスターワールド オリキャラ募集中 ( No.21 )
- 日時: 2011/08/21 13:37
- 名前: スフィア (ID: GSdZuDdd)
篠鼓様
こちらもコメントありがとうございます。
まさかのCランク登場となりました。しかし、この場は切り抜けます。というか、そうしないと話が続かない……
そいえば細菌雨に降られてずぶぬれで帰ることが多いような……しかしそんな事は気にしません。これからも更新頑張ります。
- Re: バスターワールド オリキャラ募集中 ( No.22 )
- 日時: 2011/08/21 16:24
- 名前: スフィア (ID: GSdZuDdd)
クサーリクは唸り声を上げながら、凪人達を睨んでくる。
「……葉月さん、でしたっけ。あのクサーリクはランクC、その中でも強い部類に含まれる災禍です」
災禍の格付けに使われるランクだが、ランクCとはこれは強兵、つまり成人したCランクバスターズと互角に戦える力を持つ災禍の事だ。
「学徒ならランクBで互角以上に戦るって所ですかね……僕はAランクですが、今回は相手が悪すぎる。クサーリクの皮膚は鋼のように硬いです。銃弾も刀剣も効きやしません」
凪人は一応拳銃を抜くが、意味のないことは分かっている。
「だから、気をつけてください。奴は強いです」
「ふーん」
凪人の忠告を、ふーんの一つで片付けてしまった葉月。
すると次の瞬間、葉月はいくつもの注射器をクサーリクに向けて投げつけ、突き刺す。
しかし鋼の如し硬度を持つ皮膚だ、注射器の針はすぐに砕け、抜けてしまう。
「ここは逃げるのが得策です。だから——」
と言っても、葉月は注射器を投げ続ける。
初めはおとなしくしていたクサーリクだったが、狙いを葉月に定め、飛び掛かった。
ギィンッ!
クサーリクの鋭い爪と、葉月のメスが切り結ぶ。
(注射器にメス、そんでもって薬品……なんだこの人、危険な医者か?)
などと危機感も持たずに銃を構える凪人。
「そのそろ頃合かな」
葉月はそう呟き、クサーリクの皮膚を——切り裂いた。
クサーリクは呻き声をあげ、尻尾を振るが、葉月はその尻尾を手で受け止め
消し去った。
「!?」
流石にこの現象に驚きを隠せない凪人。クサーリクは尻尾を失い、叫んでいる。
葉月はそんなクサーリクに注射器をブスッと差し、薬か何かを注入し、クサーリクを昏倒させる。
「今のは……?」
「災禍を昏倒させたのは、バルサムとソーンの花粉に、災禍用の液体麻酔を混ぜた物。皮膚を溶かしたのは、エキュー、トロスの体液にグラミタン酸、硫酸、塩酸を混ぜ合わせた物」
葉月は言いながら、クサーリクに歩み寄っていく。
(なんだそれ、化学薬品の塊かよ、この人)
凪人は葉月の事を、歩く化学薬品、と命名する事にした。
「それ、どうするんですか?」
ミキというらしい少年を呼びつつクサーリクを解体し始めた葉月に、凪人は問う。
「今日の夕食」
「夕食って……」
だがしかし、災禍は元々普通の生き物だ。それが凶暴化しただけなので、食べる事ができる。というか、この地球に住む人の9割は災禍の肉を食べている。
「凪人〜!」
とその時、よく聞く声が後方より聞こえてくる。
「伊織……」
そこでふと気付く。そういえば伊織を置いてきたままだったと。
「酷いよ凪人。私を置いてどっか行っちゃうし、なかなか帰ってこないし……で、その人達は?」
「ああ、この人達は——」
凪人は葉月たちの方へと振り返るが、そこでは見たくない事が行われていた。
ミキという少年が、クサーリクの血を吸っている。
いやまあ、確かにクサーリクを解体すればそれで肉が食えるわけではない。ちゃんと血を抜かなければならない。
でも、きゅうけつで血を抜く事はないだろうしかも、なんだか羽が生えている。
「ふうー……あ、すいません、お見苦しい所を」
「見苦しいというか、見るに耐えないって感じかな……」
凪人はドン引きである。伊織も半泣きで凪人の後ろに隠れている。
結局微妙な所で葉月、ミキとは別れた。まあ元々合えたのは偶然だし、もう会うことはないだろうと凪人は思っている。
そして凪人は翌日、開発部を訪れていた。
開発部には二種類あり、本開発部と学徒開発部がある。
本開発部はその名の通り、本筋の開発部。日々新たな武器や兵器を開発している場所だ。
そして学徒開発部も名の通り、学徒がよく利用する開発部だ。こちらはどちらかというと、既製品を量産する場であり、新兵器の開発などはあまりやっていない。
代わりに量産した武器をすぐに購入できたりするので、結構重宝されている。
そして凪人が訪れるのは、学徒開発部。その7階である。
七階は銃器を専門としており、いたるところに弾丸やら拳銃やら狙撃銃やらが置かれている。
「双葉さん、いる?」
その銃器が散乱する廊下の一番奥に、常葉 双葉と書かれたプレートが下げてある扉があり、凪人は軽くノックして部屋に入る。
中は廊下以上に凄い事になっており、ネジやらバネやらがいたるところに積み重ねられ、少し奥に入ると様々な銃が置かれている。
そしてその先、RPGの武器屋のカウンターみたいな所に、目的の人物はいた。
「双葉さん」
「んー? ああ、凪人君か。何用かなー?」
双葉と呼ばれた少女は、気だるげで、眠たげだった。いや、怠けていると言った方がしっくりくるかもしれない。
簡素な淡い赤色の浴衣を着て、赤い髪はロングポニーテール。高くした床にごろごろしている。
「この間注文した物」
「ああー、あれか。ちょっと待っててー」
そう言うと双葉はカウンターの下をごそごそと漁って、金属製の四角いケースを取り出す。
「はいこれ、ベレッタM92。注文通りちょっと弄ったけど、凪人君はミネベアといういい銃持ってるのに、こんな初心者向けの銃を何に使うの?」
「企業秘密だ。それじゃ、僕はもう行く。また何かあれば、注文しに来るよ」
そう言い残し、銃を持って開発部から出て行った。
(スペルが仕えない間、せめて他の攻撃手段がないとな……)
- Re: バスターワールド オリキャラ募集中 ( No.23 )
- 日時: 2011/08/21 16:28
- 名前: 明石 (ID: KSgygua7)
——————————————用紙——————————————
名前/読み
【諏訪部 春樹/すわべ はるき】
性別
【女】
年齢
【16歳】
容姿(出来るだけ詳しく)
【ボブカットの黒髪に、鋭い目線。上は黒の学ラン、下は黒のスカートという変わった制服を着ている。伸縮可能に改造した薙刀を茶色の袋に入れ、背中に背負っている。古風な雰囲気の美少女】
性格(上に同じく)
【いわゆる、純血主義。災人に差別的な感情を持っている。何事も合理的に考え、合理性の為なら仲間の死も否定しない。その為、一見ポジティブな性格に見られる事が多い。】
人種(人間of災人)
【人間】
武器(なしでも自作でも、名前とか特殊機能とかあってもOK)
【薙刀。伸縮可能に改造済み。縮小時は自分の腰丈ほどで、戦闘時は自分の背丈ほど伸ばす】
二つ名(なくてもOK)
【不純な純血】
スペル(なくてもOK。あるなら詳細を、魔法名とか)
【刃物を扱う場合に限り、空間を斬る事が出来る。要するに刃物を使えばどんなに堅いものでも、スペルによる攻撃(空間に存在していれば)でも何でも斬れる】
技(なくてもOK。あるなら詳細を)
【スペルと薙刀を同時に使い、あらゆる物を切り裂く。体術も使える】
備考(なくてもOK)
【純血の日本人名家、諏訪部一族である事が誇り。天才型と謳われており、凄腕のバスター。暴走した災人に両親を殺されている】
サンボイ(三個以上ならいくつでも)
「私は春樹、諏訪部の者です」
「災人の君には首輪がお似合いですよ、犬のようにね」
「だって私は、諏訪部春樹だから」
明石です。
素敵設定な小説ですねー。凄く好みです。
こんなオリキャラでよければ使ってください。
執筆、楽しみにしています。
- Re: バスターワールド オリキャラ募集中 ( No.24 )
- 日時: 2011/08/21 20:47
- 名前: スフィア (ID: GSdZuDdd)
明石様
素敵設定だなんて、そんな。ですが、気に入って頂けて、こちらも嬉しいです。
オリキャラもありがとうございます、ありがたく使わせていただきます。
- Re: バスターワールド オリキャラ募集中 ( No.25 )
- 日時: 2011/08/22 23:25
- 名前: スフィア (ID: GSdZuDdd)
凪人は現在、一般区画の中でも比較的治安の悪い地区へと来ていた。
この地区はもう使われなくなった工場などの建物が多く、ごろつきの住処となっている。
何故、凪人がこんな所に来ているかというと、依頼のためである。
指令ではなく、一般区画から寄せられる依頼、バスターズはそういう庶民の悩みも解決するのだ。
そして依頼内容とは、最近一般区画で器物損害の事件が多発しているという。
道路、街灯、壁……他にも多数、どう考えても壊れないような物まで破壊されているとの事。
幸いまだそこまで大きな被害、損害にはなっていないが、そうなる前に早めにどうにかしろ、という事だ。
そして凪人は情報処理を専門とする知り合いからいろいろ聞いたり、聞き込みしたりなんだりで、犯人がこの地区にいる事を突き止めたのである。
「狭山地区の変電所にいるのか……にしても、物を破壊して何がしたいのか。ストレス発散か? だとすれば、随分と迷惑な話だね。まあ、そうじゃなくても迷惑だけど」
とかなんとか言っているうちに、変電所に着いてしまった。
変電所は20年も前に使われなくなり、それ以降は誰もここを訪れていない。変電所だと下手すればまだ残っている電気がスパークしかねないから、ごろつきもここを拠点にはしない。
「さてと、この無駄に広い変電所で、お尋ね者探しをするとしますか。さてはて、いつ見つかるのやら——」
見つけた。捜査一秒未満で発見した。
いやまあ、目の前にいる人物が必ずしも犯人だとは限らないが、十中八九そうだろう。
その人物は凪人と同じくらいか、少し上くらいの年齢の男で、白く腰まである髪を結っている。
目は藍色で、見た感じ変色したようだ。恐らく、災人だろう。
「誰だ?」
男はやけにフランクな声で、凪人に呼びかけてくる。
「バスターズの天ヶ瀬 凪人だ。最近、一般区画で器物損害事件が多発していて、僕はそれを調査している。そして調査の結果、犯人がここにいると特定してここにやってきたんだが……君が犯人か?」
「ああ、たぶんそうだ」
あっさりと認めた。
「そうか……だったらとりあえず、バスターズまで連行するよ。抵抗するなら、殺すもやむなしと言われている」
凪人はポケットから手錠を取り出し、男に向かって歩いていく。
「連行って、そんな面倒なとこに俺は行きたくないぜ。最近になっていい住処が見つかったてのによ」
罪は認めても、裁かれる気はないようだ。
「だったら、まあ、無理矢理にでも連れて行くさ」
バンッ!
凪人は素早くミネベア9mm拳銃を抜き、発砲する。
しかし
弾丸は男が突き出した掌に当たった瞬間、砕け散った。
「な……!?」
凪人は驚きのあまり、歩みを止め、隙を作ってしまう。
「そんな物で、俺を殺せるとでも思ったのか?」
その隙に男は凪人に接近し、凪人が握っている銃を掴む。
すると次の瞬間、ミネベアはいくつもの部品へと様変わり、つまりは破壊された。
「っ!?」
凪人は咄嗟に後ろに跳び、男から距離を取る。
「今のは……スペルか?」
「そうだ。触れればどんな物であろうと、例外なく破壊できる、それが俺のスペルだ」
どうやら、そのスペルで一般区画の器物を破壊していたようだ。と、凪人は理解する。しかし理解した所で、どうしようもない。武器は砕かれてしまったのだから。
「どうするよ、まだやるか? もう武器はないみたいだが。まあ、仮にあったとしても俺の破壊のスペルの前じゃ無意味だがな」
「…………」
凪人はグリップだけになった拳銃をを投げ捨て、手錠も捨てる。
「なんだ? 全て捨てて降参でもするのか?」
「まさか」
そして凪人は拳を握り、体を半身にして、姿勢を低くする。
いわゆる、武道の構えだ。どの格闘技、流派かまでは分からないが。
「触れれば破壊される。確かに恐ろしい能力だ、けれどそれならば、触れなければ問題ない」
そう言って凪人は、男との距離を一気に詰め、男の顎に掌底を放つ。
「ぐっ、てめえ」
男は数歩後退しつつも破壊作用のある手で凪人に触れようとするが、凪人は体を横にずらしてかわし、今度は脇腹に手刀を叩き込む。
「僕にとって、拳銃はメインウェポンじゃない。あれはただ、なるべくこれを使わないようにするためのカモフラだよ」
続けて凪人は回し蹴りを繰り出すが、男はそれをなんとかかわす。
男も相当やり手のようだが、武道家の動き、格闘家の攻撃についていくのは困難だろう。
天昇流、それが凪人——天ヶ瀬家に伝わる格闘技、それも、対災禍用に熟練され、磨き上げられてきた由緒ある流派だ。
「ここでやり合うのは分が悪いな……」
男はそう呟くと、変電所の奥へと走り出す。逃げる、いや場所を変えるようだ。
「ここまで見せたんだ、絶対に捕まえるよ」
凪人もその後を追い、変電所の奥へと入っていく。
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