ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 【参照100突破】 非行少年隊COLORS 【9/23更新】
- 日時: 2011/09/24 21:47
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)
「この世界、色で表すなら黒だろうな。腐った世界さ。何色にも染まらない。だから、脱色しちまえばいいんだよ。そうすれば無色透明、白まで通り越して綺麗になる。」
[prologue]
辺り一面に漂う生臭い血の臭いに、顔を歪めてから、彼は独り言を呟く様に静かに、アスファルトの血がついていない所にしゃがみ込んで短刀に付いた血を手で拭き取っている少年に話しかけた。
「楽しかったか?」
短刀を傾けると、月明かりが反射して、血が取れた刃がギラリと輝いた。その様子は、猛獣が獲物を狙って、目をギラリと光らせる様子とよく似ていた。
少年は下を向いて刃でアスファルトに傷をつけ始めた。
「つまんねえ」
ガリ、ガリ、と人の消えた深夜の街にアスファルトを削る音が響く。自分が今此処に存在している証を、しっかりと道路に刻み込む。
少年に話しかけた男は、そうか、と呟いて俯き、黙り込んだ。
——今回はかなり下町のほうだったから人口も少ないし、当然か。
「引く。終わったか?」
少年は男の問いに小さく頷き、アスファルトを削るのを止めて立ち上がった。我ながら良い出来だ、と、少年はもう一度頷いた。
男が歩きはじめ少年は大量の屍に躓きながらもその後を追った。
彼等が去った後の街には、死の街の住民と、
「 C O L O R S 」
挨拶。
ああ、今年も夏が去っていく。
玖龍です。最近更新している小説が限りなく零に近づいてきた。
何だかやる気が出ない。夏休みパワーのせいにして、ごろごろとすごしてきました。
宿題が終わった爽快感とアイスの爽快感に乗っかって、がんばります。
コメディのほうは、風猫様に指摘をされたので更新再開しました。一ヶ月空きましたが。頑張ります。
お知らせ。
・やっぱりスレタイの意味をスレ主が分かっていないのはまずいんじゃないかなーと思ったので変更。 (8/29)
注意書き。
いつ放り出すか分かりません。
玖龍クンはガキです。
更新スピードが遅いです。
荒らさないで下さい。
【この小説は私自身の成長の為の実験台です。アドバイスや欠点、改善点などがありましたら是非レスを。お願いします。】
目次。
[prologue] COLORS [>>0]
[1] 少女 [>>14]
【1】 手術師 [>>15]
「1」 ルージュ [>>18]
《1》 クレイジーソルト [>>19]
お客様。
・秋桜様 (毎回有難う御座います、感謝感謝。いつもコメントして下さる友人です)
・風猫様 (此方もよくコメントして下さる友人です。最近雑談ができてないよー。)
・旬様 (俺の旬様。いい奴です。雑談の方でお世話になっております。有難う!)
・王翔様 (王翔様の書く絵が好みすぎてやばいんですがっ……!可愛らしい絵を描くお方です)
トータル [4] 名様
- Re: 非行少年隊COLORS ( No.9 )
- 日時: 2011/08/30 18:13
- 名前: 風猫(元:風 ◆jU80AwU6/. (ID: COM.pgX6)
よっしゃ、クルーに久し振りにダメージ与えたぞ★
頑張らなくて良いって♪ 冬の大会のライバルが減るから(お前
私がスレッド立てます^^ カキコ変態友の会でどうでしょうか(黙れ
担任さんにですか? そうですね、闇討ちすれば良いですよ(おい
僕もクルーは好きな方だ^^
野宮さんと愛と葵と朝倉さんの次位に好きだ(黙れ
- Re: 非行少年隊COLORS ( No.11 )
- 日時: 2011/08/30 20:01
- 名前: 王翔 (ID: 4djK7y3u)
こんにちは、王翔です。
タイトルにすごく惹かれました。
非行少年隊って……。
まだ始まったばかりみたいですが、
楽しみにしてます。
では、頑張ってください!
- Re: 非行少年隊COLORS ( No.13 )
- 日時: 2011/08/30 21:27
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: Ui5uT1fk)
>旬
おおおおおおおおwようこそっw
カラーズ、だと思います。俺もよく分からない。多分色彩って意味だと。
まあそのチーム名にあまり意味は無い! 主が分かっていないくらい意味無し!
応援有難う、とっても有難う! 横の旬を感じながら頑張ります!
>風猫
本編進まないうちにコメントいっぱいとかうわーい!
放置小説については触れないでくれ…………w
え? やだなあ、俺が君のライバルになれる訳が無いでしょうがw
俺は未熟モンなの! あんまりいい小説が書けないの!
この小説は成長段階、練習中。
目から破壊光線出しながら担任を見つめるようにしてる。
別にいーし、風猫なんかに好かれなくたって悲しくなんかないし!
>王翔様
スレタイ褒められるとかっなり嬉しい玖龍です! こんばんは!
非行少年隊です。
反抗する少年ってカッコいいですよね。いえ、嘘です。
反抗しちゃいけませんよ、成績落とされますよ。
始まったばかりですみません、最近疲れちゃってるので、更新が遅いんです。
一日一話書けたら満足。
コメント有難う御座いました! 是非またご来店下さいませ!
- Re: 非行少年隊COLORS ( No.14 )
- 日時: 2011/08/31 13:52
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: Ui5uT1fk)
[1]
この世は、シャープペンの芯の箱に似ている。
箱は、この世界。芯は、人間。人間が増えれば増えるほど白かった箱はどんどんどす黒い色が付いていって、箱が空く訳でもないって分かってるのに暴れるから折れて死ぬけど、二つに分かれてまた新しい人生が始まる。それを繰り返していくうちに芯は増える。
私は、消しゴムになった。
消しゴムになって箱の内側を消していくけど、全然ダメで、またすぐに黒くなってしまう。もう、面倒臭い。だから、芯を折る。折って折って折って、いつの日か人間を絶滅させる。
いくらいい事をしたって、無意味なんだ。根から消さなければまた、カビのように生えてくる。
で。
「はい、現実逃避タイムしゅーりょー! んじゃ、人体改造はじめまーす」
今置かれている状況がまだ理解出来ないわけで。目が覚めたら中学生の部屋みたいな汚い部屋にいるわけで。このクソ硬いベッドみたいな物にかなり本格的な拘束具で固定されているわけで。上からは手術の時みたいな眩しいったらありゃしないような白い光で照らされているわけで。
今から人体改造。
ははははは。
「現実逃避タイムは終了って言ったでしょ? 折角時間あげたんだからさ、タイムオーバーは無しだよ。 あんまり現実から目を離すとブッ刺しますよー」
笑うしかない。
固定された私を見下ろしながら、にっこにっこと笑っているマスクも手術着も着ていない、ただナイフを持っただけの男の子が両手に持ったナイフをカチャカチャと鳴らしている。笑っているのに、「これから食事なんです!」というライオンのようなオーラが出ていた。
何だ、私は食われるのか? 改造されんのか? 殺されんのか?
「心配しなくて大丈夫だよ、ただちょっとだけ脳みその中身を入れ替えるだけだからねー」
どうやら殺されて食われるらしい。ヤンデレショタなんてジャンルは聞いたことが無いぞ。「貴女を食べれば一体化しますよ!」ってやつか?
私はこんなやつに好意を持たれるような行動はしていないし、そもそも何故此処にいるのかが分からない。
「それじゃ、始めまーす。ちょっと寝ててね」
男の子はそう言うと、大きなコンクリートの塊を持ち上げた。
とりあえず、死ぬ前に言っておきたい台詞でも言っておこうか。
「此処は俺に任せて先にい……ゴブッ!」
視界がかすみ、暗くなり、切れないようにピンと張った意識の糸が鋏で切られた。天国のおかあさん、ゴメンナサイ。
この世は、シャープペンの箱に似ている。
私は、紙の箱を破った。破って、その外に出た。
————今、私が見る世界は、
- Re: 非行少年隊COLORS ( No.15 )
- 日時: 2011/09/06 21:06
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: Ui5uT1fk)
- 参照: 最近、文字を書き続ける体力が欲しい。
【1】
適当に生きて、適当に死んで、適当に生まれかわってまた死んで。
退路なんて無くて。
僕らは、縛られてるんだ、この世界のシクミに。だから、生きるしかない。死んでもまた、生きなければいけない。
今、生きている。
僕にとってはその事実が一番、苦痛だ。
——この娘、綺麗な顔をしてる…………。
手術、と呼んでもいいのだろうか。僕流の手術が終わった後、僕は彼女の眠るベッドの脇に椅子を置き、彼女の顔を眺めていた。
それにしても、僕の手術を受けて死なない人なんて、これが始めてだよ。頑丈、なのかな。
不思議だ。彼女の顔を見ていると、不思議と顔が綻んでしまう。
「ただいまー」
——あれ。
何分経ったのだろうか。僕は、頭を上げると、机の上に置いてある目覚まし時計に目をやった。深夜二時すぎ。既に一時間が経過している。
——寝て、しまったのか。
溜息を一つ漏らして、声がした窓の方へ視線を動かす。少し、返り血で汚れたTシャツを着た少年が窓枠をくぐって、部屋に降りた。
「ああ、寝てたのか? 起こしちゃったな、ごめん」
僕は首を軽く横に振ると、「出入りは窓からではなく玄関から」と、言い飽きた台詞を吐き出した。彼ははにかむと、Tシャツを脱ぎながら横たわる彼女の方へつかつかと歩いてきた。
「この子、新入り? へえ、可愛いじゃん。生きてる?」
「新入りだよ。大丈夫、生きてるよ」
彼の二つの問いに答えると、僕も一緒になって彼女の顔を覗き込んだ。その表情は、とても安らかだった。今はまだ眠っている。
——まるで、世界の全ての黒を、抜いてくれるような表情だ。
彼は、聞こえないくらい小さな声で呟いた。
「え?」
僕が聞きかえす。嘘だ。分かっている、聞こえたよ。だけどそれを言ったら、彼女はアノヒトの道具になる。
「いや、何でもない。寝てくる」
彼も、分かっている。声が聞こえていないふりをしていることも、僕が彼女を気に入っていることも、僕が彼女がアノヒトの道具になることを恐れていることも、分かっている。
彼は、優しい。
「うん。おやすみ、シラ」
部屋を出て行く彼に声をかけると、ドアを開きかけた彼が振り向いて、短い返事をした。
彼は、優しい。きっと、僕のことを一番分かってくれる存在なんだろう。彼は、僕を何でも分かってくれる。最高の人間だ。
僕は、彼を自分が作ったという事実から逃げ続ける。
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