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AKANE
日時: 2011/09/09 21:14
名前: 浅井優葵 (ID: 2zVo1PMY)

死んだ、、、

今、、一人

人間の手によって

殺された。。。。。


*********************************************
登場人物
鈴本成美 すずもとなるみ

萩原

園田




思いつきにて雑なところはご了承ください((((汗

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Re: AKANE ( No.1 )
日時: 2011/09/09 22:10
名前: 浅井優葵 (ID: 2zVo1PMY)

どうしてこんな能力を持ってしまったのだろうと、運命をうらんだことが今まで何回あっただろう。

鉄格子の奥に見える茜色の夕日を見て、鈴本成美は思っていた。

昨日もだ。

昨日も、成美は見知らぬ女子高生が殺されたとわかった。

きっと、萩原が今頃資料を整理しているだろう。

成美は自分の無力さを鉄格子にぶつけた。

監視カメラ、鉄のドア。

成美のストレスが募らないように、女の子向けの部屋ではあるが、こんなせまっくるしいところ息が詰まる。と成美はしょっちゅう思っていた。

ココは、警視庁の地下にある隠し部屋。

成美が住む(成美からすれば監禁)ための部屋だ。

成美は、特殊能力を持っている。

その特殊能力とは、殺人がこの日本でおこると千里眼の如くわかるのだ。

そのため6歳の頃から、萩原という教員免許を持ち、プロファイラーで、
空手黒帯という凄腕刑事がつきここ、秘密の部屋で保護されてきた。

今、まだ成美は14。

最近萩原の助手としてついた、女性刑事園田は、なんどもこっそり外に出そうと努力してくれた。

こんこんっと、鉄の扉をたたく音がした。

「入れ」

夕日をみたまま、そっけなく成美は言った。

「成美様、事件です」

萩原だった。

「女子高生か」

成美はなおも夕日に見入っている。

「やはり、お気づきならおっしゃってください。」

萩原は30くらいの紳士といえる。

そんな萩原は低姿勢で成美に語りかける。

「被害者は城田茜。16歳です。
私立の東精華学院の1年生です。」

白い丸テーブルに萩原が資料を置いた。

「世も末だな」

ぼそっと成美はつぶやいた。

「成美様、何か見えましたでしょうか」

「これは連続になる予感がするわ。
早急に捜査しなさい」

「かしこまりました」

萩原が一礼した。

成美は丸テーブルに近づき、資料を手に取り、ベットにねっころがった。

こんこんと、また鉄のドアの音が響いた。

「園田か」

萩原がゆっくりと扉を開けると、小柄で20代前半で金髪の女が入ってきた。

「成美さまぁ!」

と入るなり、成美に駆け寄った。

「成美様、これ今日の刑事たちの聞き込みのレコと、メモです☆」

Vサインをする園田。

「園田は元気すぎますね」

萩原が鼻で笑った。

「目を通しておくわ。
一人にさせて」

成美がいうと、かしこまりましたと2人は部屋をでた。

成美は、天才とも言われている。

その頭脳の行う推理はいくつもの事解決へと導いてきた。

気になったのは殺害方法だった。

まず、手足を縛るのだが、その方法が不思議だった。

麻でできた紐で縛りつけるのだが、まず8の字にしばり、できた8の字のくぼみに紐を巻き、そこからさらに、人差し指と中指の間を抜けるやり方だった。

そして、ナイフで心臓を刺していた。

それから、河川敷に段ボールでくるみ捨てていた。

うーん、、、成美はうなった。

そして聞き込みメモを見た。

・PCにくわしかった
・音楽にひたむき
・ピアノ、関東大会優勝
・吹奏楽部のトランペット奏者
・クール
・無口だった

一日でこれだけだった。

遺族はきっと悲しみのあまりなにもいえなかったのかもしれない。

音楽か、、、、

無口とあれば友人への聞き込みも期待できそうにないな。

成美はたくさんのことを考えていた。




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